辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレ先日「傲慢と善良」を読んで、この筆者さんの話はあまり自分には合わないな~と思っていたんだけど、同僚にこちらの本を進められて再度辻村作品にチャレンジ!
読み始めたときは、主人公が自己中心的な感じがして(勝手に「ここでは学校の事は話さないのが暗黙のルール」と勝手に思い込んでいるとか…)が苦手だな~って思ってたんだけど、徐々にみんなの背景が分かり始めるとそういうところは気にならなくなった。
寧ろどうなるのか気になってどんどん読めてしまった。
そして、7人の成長っぷりが良い。がんばれ!って応援してた。
最後は大団円になって本当に良かった!
そして、プロローグからエピローグまで伏線回収がすごくて、とて -
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死と生、というより、自分の人生を深く考えさせられる。
もし自分の大切な人のうちの1人が亡くなったら、会いに行くのか。自分にとって「一番」大切な人って誰なのか。自分が死んだ後、会いに来てくれる人がいるような生き方をしているのか。
誰しもが持つであろう後悔や懺悔、不安、感謝。明日何があるか分からないのだから、伝えたいことは伝えて、会いたい人には会って、やりたいことはやっておかないと、と言うが、実際そんなつもりで毎日を過ごせる人は少ないだろう。どうせまだしばらくは生きるだろうし、と大部分では思っている。それでも、後悔のないように生きたいと改めて思わせてくれる。
ファンタジー要素のある物語が苦手で -
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フォローさせていただいている方のレビューを
読み、読みたい!と思いました。
大好きな辻村深月さんの作品です。
たのしみマックスで本を開きました。
白く凍った海の中に沈んでいく
くじらを見たことがあるだろうか。
苦しげに息をするくじらが、一頭、
また一頭と沈むのは、痛々しかった。
汚れ一つない真っ白な氷の間から覗く海の青は、
底なしに暗い。
それは、芹澤理帆子の好きな色だ。
物語は理帆子さんの尊敬する
藤子・F・不二雄先生の遺した言葉
「すこし・ふしぎ」
理帆子さんが自分につけた
「少し・不在」
この色彩の中で優しく限りなく優しく
優しさの中で 激しく心を揺さぶられながら
読み -
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ネタバレ・プロポーズの心得
俳優の紙谷ゆずるは想いを寄せる一人の女性がいる。その人は高校時代に親友が亡くなった悲しみを引きずっているという。その女性と亡き友人を引き合わせたいと、使者と連絡を取る。面会の日、眼の前に現れたのは小学生位の少女であった。
・歴史研究の心得
今回の依頼は少し変わっていた。郷土史を研究してきた教師が、歴史上の人物と面会したいというのだ。
・母の心得
二組の依頼が来る。一方は目を離したスキに事故で娘を亡くした夫婦。もう一方は若くして病で亡くした娘に会いたいと願う老婦人。満月の日が最も面会時間が長くなるため二組はそれぞれの想いを抱えながら同じ日に娘との面会をすることとなる。
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死者との面会をさせてくれる使者(ツナグ)の話が5話収録された。連作短編集。
最後がツナグ視点の話で、そこまでの4話を受けての見事な構成。圧巻でした。
一人称小説のお手本のように、主人公ごとに言葉遣いやものの見方がガラッと変わる。
デビュー作から順に読んできて、久しぶりにわりと最近のを読んだら、文章が明らかに洗練されていた。
読みやすく、没頭しやすい。以前の作品に感じられた僅かな違和感や引っかかりがほとんどなくなっている。
このレベルの作家でも、書くほどさらに進化していくんだな。
・アイドルの心得
引っ込み思案の平野愛美が、若くして亡くなったアイドルに会いたいと、使者に出会う。
終盤、さ -
Posted by ブクログ
読み始めは、誰の目線なのか、いつの話なのかということが捉えづらく(そうなるように構成してると思う)、話の筋が見えなかったが、無数のエピソードが、店と店がひとつの結末に収束していく展開はとても読み応えがあった。また、加害者の視点で殺人シーンを描くこと(しかも唐突に始まる)で、「バレてしまうかも」と感情移入しながらスリルをひしひしと感じながら読み進めた。
読み終えてわからなかったことがふたつ。
①石澤恭司は、たまたまネットカフェで浅葱を見つけたのか、それとも意図的に?全てとは言わないが、浅葱が何をしているのか察していたのかもしれない。
②秋先生は、ミスリード要因なだけなのか?男子学生を消した一件 -
Posted by ブクログ
下巻、再読完了。
とても素晴らしいお話でした。
このお城のルールや謎がだんだん分かるような違うような具合が絶妙で、城に集まった子達の成長を見守るだけでなく、これはどういうことなのか?という謎解きの面も楽しめたと思います。
不思議な状況をそれぞれに受け止めながら、現実で協力できるのではと希望をもち、一度裏切られながらも、何とか乗り越えていく姿が、いい子達だなあと素直に思います。
そして起こる決定的な事件、みんなに希望を託されたこころさんが、みんなを助けようと奮起するクライマックスは、怒涛の展開に読むのを止められなくなります。
最後、お城が閉じる直前に、集められた子達の謎が明確になり、「そう