辻村深月のレビュー一覧
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表紙とあらすじから受けるセンチメンタルな印象よりもだいぶ解像度の高い離島の描写だった。(泣けたけど)
色々なことが起こるけど、火山を抱える島の村長とはどういうことか、っていうのは重みがあったな。
スロウハイツのあの人が出てくる!大好き!Posted by ブクログ -
特別養子縁組のことが詳細に理解できた。子供を産む女性と子供を迎える夫婦。共に数々の苦しみと複雑な思いを抱えてここにいたるのだ。そう深く感じた。
佐都子がひかりの苦しみを受け入れた時、涙が止まらなかった。Posted by ブクログ -
恋と友情のドロドロ物語。
恋は盲目のフレーズは良く耳にするが、友情にも盲目があてはまるんや
でも案外女子にはある事なのかも。
小学校の頃経験した
女子特有のなんと言うか
連帯感?
言葉にするのは難しい謎の絆のような
『裏切り者』と言わる様な事を私はしただろうか…
あの子の心理を今更ながら考え...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラえもん見たことないから、理解できるのか/面白いのか不安だったけどすっかり読み込んだしまった。。なんとなく自分と主人公の思考回路が似てるような気がしてそれが言語化されていることに感銘を受けた。本を通して私も強い光を浴びたような気がする。Posted by ブクログ
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乾くるみ、米澤穂信、芦沢央、大山誠一郎、有栖川有栖、辻村深月のアンソロジー。
短編で読みやすく、コロナの初期の様子や日常のちょっと不思議なミステリー。
特に江神二郎シリーズが好き。Posted by ブクログ -
ミステリと日常の混ざり合い具合がちょうどいい!文体や心情描写はいつも辻村さんのものだなぁって感じなのに、物語は毎回違った味わいがあるから、作家さんってすごい。Posted by ブクログ
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解説の大槻ケンヂさんの「中二病同士の初恋」という表現に、
読後、それだぁ~と大納得。作中あまりにも重たい空気だったけれども
思い返してみれば結局そういうことなんだよな、とても良い表現。
女子中学生たちの一瞬で移り変わる人間関係や
学生時代に訪れる猛烈な反抗期があまりにもリアルで、
アンがどんどんと...続きを読むPosted by ブクログ -
読むのが辛いけど続きが読みたくて仕方ない、途中からは、iの正体はやはり…
読むのに精神削られまくりでした。
私は読んでも内容を忘れたり朧げになったりする事もあるけれど、間違いなく忘れられない一冊です。
辻村さんの作品は読む順番が大切との事で、次は「ぼくのメジャースプーン」です。
あらすじを読むと「...続きを読むPosted by ブクログ -
ファンタジーかと思いきや、人間の善悪の判断について、生々しく描いている。
人間は殺したらダメなのに、うさぎはいいのか?
うさぎは可哀想だけど、牛や豚や鶏は可哀想じゃないのか?じゃあ虫は??
考え出すと止まらない。
来世は何も傷つけずに生きていけるそのへんの草とかに生まれたい…Posted by ブクログ -
最初はだらだら読んでたけどタイトルの伏線が回収されてからは読む手が止まらなくなった。
女子の怖くてかつ中学生の少し幼稚な人間関係がリアル。厨二病らしさも最高。
展開とか細かい伏線は多少わかったけど徳川の恋愛が大っぴらにならないのはよかった。徳川の『殺さない、殺したくない』が切実すぎて刺さった。スクー...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて辻村深月さんの本を読んで見事にハマった!分かりやすくて面白い!けど後々伏線回収されて読み終わった後も上下巻を行ったり来たり笑後で色々辻村さんの本読んでみるとこういうファンタジー系は珍しいっていう印象。今後ぜひファンタジー系も出していただきたい( ˊ̱˂˃ˋ̱ )Posted by ブクログ
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あまりにも良い。辻村深月小説で1番好きかも。
単行本の表紙かわいい。
タイトルのまま盲目的な恋と盲目的な友情の話。どこにでもありそうな話だからこそ苦しい。同じ軸、同じ時間の話だから最後になるにつれ事実関係がだんだんわかってくるのがおもしろい。Posted by ブクログ -
コロナ禍の閉塞感をまざまざと思い出した。国民全体が自警団のような圧力。でも、その中でも純粋な好奇心や、繋がりたいという気持ちの熱さに感動。心にささる言葉がたくさん出てくる。恋愛がメインでないのも良い。すごく清潔な青春を見た感じ!Posted by ブクログ