辻村深月のレビュー一覧

  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    辻村深月さんの短編集。4つの短編どれも面白く読めました。物語の構成が上手いなあ。序盤からしっかり牽引してくれて、最後まで離さない。無駄がないからストレスなく、スルスル読めます。

    言語化が難しい、他人との関係性で抱く、モヤモヤした想いやズレを物語化するのが物凄く上手い。どれも良かったけど、一番好きなのは「ママ・はは」かな。オチが全く予想していなかった所に着地したものだからびっくりしました。いい意味で裏切られた気持ちよさを味わえました。
    真面目教の所は、読んでいてハッとなりました。自分も贅沢するのが物凄く苦手。

    「パッとしない子」「早穂とゆかり」の読後は、正直スカッとしてしまったw いいぞもっ

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    2025年10月12日
  • 本日は大安なり

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    最初は登場人物たち謎めいていて
    何を考えているのかわからなかったし
    せっかくのハレの日に…って思っていたけれど
    物語が進むにつれて、みーんな
    そんなこと考えていたんだね
    こんなことになるとら…みたいなことばかりで
    とっても面白かった。
    物語の最初が後半への伏線になっていて
    回収したり戻って確認したりするのも良きだった。

    結婚式だけの物語を読むのは今回が初めてで、
    自分も挙げたからこそ驚きと共感が混じって
    読んでよかったな〜と思った

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    2025年10月11日
  • 闇祓

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    さすが辻村先生の作品。1番好きな著者かも。
    人物を増やせば増やすだけ読者は情報が錯綜して、情報量にパンクをしてしまうのだか、辻村先生の作品だとキャラごとの設定がイメージしやすく、新キャラを出すときや伏線回収のタイミングがジャスト過ぎて鮮明に記憶に残る。正直バッドエンドな作品は好まないが、この作品に関しては一貫してストーリーに残留応力もなく無事に発散収束していることからこの評価とさせていただきました。
    本で恐怖を感じたのはこの作品が初めてでした。

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    2025年10月11日
  • かがみの孤城 下

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    辻村さん3作目
    毎度の事ながら今回も怒涛の伏線回収に圧倒された。
    同級生からの嫌がらせを受けて、学校に行けなくなった主人公。孤城の中で、主人公と同じように学校に行っていない同級生たちと一緒に鍵を探す。
    最初は浮世離れしたファンタジー系の話かな?と軽く捉えていたけれど、今回も物語が進むにつれて、話がどんどん発展していった。
    不登校になる理由はいじめだけじゃないよな…と改めて考えされられた。
    オオカミさまの正体、喜多嶋先生の正体が分かった時は泣いてしまいました。
    読んで良かったです。

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    2025年10月11日
  • かがみの孤城 下

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    最後の全部回収していく感じが最高。
    最後別視点も見れて、それぞれのストーリーに感動した。
    下巻も失速感なく、終わり方も良かった。
    みんながお互いを支え合っている姿がとても素敵だった。

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    2025年10月11日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    上巻なのでちゃんとしたのは下巻も読み終わったらにします!

    いやぁ、すごいなぁ。
    とにかくすごい話だなぁというのが感想。
    エグ重い話だし、これ辻村さん2作品目だよね?すごすぎる笑 
    取りあえず元気な時に読むべき本で、私はちょっと病んだ時もありましたが⋯笑

    キーワードを挙げるなら、
    兄弟、苦悩、愛、復讐、サイコパス
    でしょうか笑

    ⋯さぁ、どういう展開になるのか、下巻も楽しみです!!

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    2025年10月10日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    話に引き込まれて一気読み。
    怒涛の展開だったな、、、
    アキのルール破りのところが怖くてドキドキびくびくしながら読み進めたけど間に合って本当に良かった
    年代が違うにそういうことか〜って全然気づかんかったし、理音のお姉ちゃんだったのか〜〜ってなったし、最後もあーーこうなるのねってなって綺麗な終わりに感動した
    本当は未来でみんなが会うところとかも気になったけど、こころが主人公だからかな。あとは想像にお任せしますってことなのかな。

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    2025年10月10日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    怒涛の伏線回収、後半は読み進める手が止まらない、、、
    環の叶わぬ恋(もはや愛)切なくてたまらないと思っていたが、千代田の過去編で度肝抜かれた。
    蓋を開けてみればスロウハイツメンバーの中で凡才だったのはエンヤだけだったね、、
    家庭を持ちながら叶わぬ夢を持ち続けるエンヤ、、
    でも夢は追いかければ追いかけるほど叶った時の感動は大きいんだもんね、頑張れ!エンヤ!
    カリノもエンヤ側の人間かと思いきや、、、
    スロウハイツメンバーが解散になったときは、高校を卒業したときくらいの喪失感に襲われました。このメンバー達の日常エピソードだけで小説一本読めるわ、、、

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    2025年10月09日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    ★4.9/5.0

    辛くて、切なくて、苦しくて、でも、とっても愛に溢れたお話だった。

    この本を手に取ったきっかけは友達から泣けると勧められたからだったけど、本屋で購入してから読むまでにはかなり時間が空いてしまった。
    ただ、この作品は「泣ける!」っていう風にオススメしたい本というより、とても辛く切なく苦しいけど、愛を感じられて、最後まで読んだら心に響くと思う、って感じだと思う。私ならこういう風に伝えるな。
    ぼくとふみちゃん、そして秋山先生。
    ふみちゃんの話から始まるのも良かったし、ぼくのふみちゃんに対する強い思いもものすごく伝わってきたし、秋山先生の授業と対応、最後ぼくに語ったたくさんの言葉。

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    2025年10月09日
  • 家族シアター

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    ネタバレ

    「最近読んで良かった本は?」と聞かれたらこの本を挙げるかもしれない

    結末がとても心地良くて、
    短編だから超読みやすい!
    私は『孫と誕生会』が1番好きだった、
    孫をエコ贔屓するツンデレじいじ最高

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    2025年10月05日
  • 鍵のない夢を見る

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    書店でただ、表紙のデザインに惹かれて手にしました。しなきゃならないこと全部後回しで、読んでしまいました。しかも読んだそばからもう一周してしまいました。怖いもの見たさに支配されてたかも

    そうはならんやろ、と笑いたいのですが、どっこい人間世界で起こってるんだろうなあ
    小説内だけでも、蚊帳の外に居られてよかった。かも

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    2025年10月04日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    上巻から引き込まれるように下巻へ。学生達が主人公だから青春ミステリ的な爽やかさがあると思いきや途中かなり胸糞な心理描写もあり…それでも読後感は清々しさと切なさが残る良きラストだったと思います。解答欄の演出はミステリ好きにはたまらないですねww

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    2025年10月04日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    あらすじから想像していたのと違って、フーダニット的な面白さがめちゃくちゃミステリージャンルでした!人物描写が丁寧なので途中でダルくなるかな〜と思ったけど全くそんなことは無くグイグイ引き込まれて読みました。下巻に繋げる引きが上手い…!

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    2025年10月04日
  • あなたの言葉を

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    毎日小学生新聞に連載している筆者の記事をまとめなおした本。毎小新聞でいつもいいなぁと思って読んでいた記事。ただ、なんだろう?今回一気に読んでしまったが、新聞で読んでいた時の方が、心に響いた気がする。一気読みするより、ひとつひとつを大切に、それこそ1日一話ずつ読んだ方がいい本なのかも。少なくとも私には。
    内容は、小学生に向けて様々なテーマでおくるメッセージ。もとが小学生新聞なので、小学生向けと書いたが中高生にもよいと思う。なんなら大人も!ふりがなはふられていないので、高学年以上向け。

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    2025年10月02日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    心の一部分を殺し、生きている人間がいる。その幽霊は、復讐という形で生き返る。不思議で珍しいようで、誰しもが関わったことのあるであろう現実。読んでいてすごく疲れた。他人を自分の物差しで評価し、批判してはいけない理由が詰まってる。

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    2025年10月01日
  • スロウハイツの神様(下)

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    伏線回収が多くあり、チヨダコーキが環と出会いスロウハイツで過ごしたことがどれだけのことだったかを知れた。
    基本狩野目線で物語が進んで行くが、主人公はチヨダコーキだと自分は思う。
    伏線回収が多くあるがミステリーという感はなく、登場人物を好きになる系の話だった。
    読み終えた後はいいお話だったと余韻に浸れる。

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    2025年10月01日
  • かがみの孤城 下

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    とんでもない大作に出会ってしまった…
    すごすぎる。語彙力なくて感想上手く書けないけど、凄かった…
    最後の怒涛の点と点が繋がって、わぁ〜ってなる感じ、凄かった…

    本を読んでいて初めて、このお話の結末を見届けるまでは絶対に死ねない!と思った。
    そんな作品に出会えて幸せでした。

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    2025年10月01日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    こころちゃんのことを思うと、想像しただけで辛くて…
    やっぱりイジメをする人が本当に許さない。
    なんでこの世の中にイジメってあるんだろう…
    本当に意味がわからない。

    こころちゃんが、それからみんながこれからどうなって行くのか、下を早く読みたくなった!

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    2025年10月01日
  • 本日は大安なり

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    「傲慢と善良」で、どうなるの?どうなるの?って分厚い文庫本をあっという間に読んでしまった辻村深月さん。
    それ以来読んでなかったのが嘘みたいなんだけど、辻村さんの2冊目は「本日は大安なり」。
    やっぱりこの人すごい!
    傲慢と善良の時と同じで、続きが気になって気になって、一気に読んでしまう。
    そして最後はほっこり終わる。
    読みやすいし、話の展開の仕方もわくわくして、好き!!

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    2025年10月01日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    秋先生、全然気付かなくて終盤で「あぁ!あの秋先生だ!あの時の疑問をここで回収してくれるんだ、最高!」てなった。
    それにしても、ふみちゃんのこと、自分のことにここまで深く考えたり悩んだりできることがすごい。今の私より、はるかに人間ができてる。
    そういえば私が小学生の時も学校で飼ってた兎たちが、野犬に襲われて全滅するという事件があったんだけど…今思えばあれは本当に…野犬のしわざだったのだろうか…

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    2025年10月01日