辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辻村深月さんの短編集。4つの短編どれも面白く読めました。物語の構成が上手いなあ。序盤からしっかり牽引してくれて、最後まで離さない。無駄がないからストレスなく、スルスル読めます。
言語化が難しい、他人との関係性で抱く、モヤモヤした想いやズレを物語化するのが物凄く上手い。どれも良かったけど、一番好きなのは「ママ・はは」かな。オチが全く予想していなかった所に着地したものだからびっくりしました。いい意味で裏切られた気持ちよさを味わえました。
真面目教の所は、読んでいてハッとなりました。自分も贅沢するのが物凄く苦手。
「パッとしない子」「早穂とゆかり」の読後は、正直スカッとしてしまったw いいぞもっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ怒涛の伏線回収、後半は読み進める手が止まらない、、、
環の叶わぬ恋(もはや愛)切なくてたまらないと思っていたが、千代田の過去編で度肝抜かれた。
蓋を開けてみればスロウハイツメンバーの中で凡才だったのはエンヤだけだったね、、
家庭を持ちながら叶わぬ夢を持ち続けるエンヤ、、
でも夢は追いかければ追いかけるほど叶った時の感動は大きいんだもんね、頑張れ!エンヤ!
カリノもエンヤ側の人間かと思いきや、、、
スロウハイツメンバーが解散になったときは、高校を卒業したときくらいの喪失感に襲われました。このメンバー達の日常エピソードだけで小説一本読めるわ、、、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ★4.9/5.0
辛くて、切なくて、苦しくて、でも、とっても愛に溢れたお話だった。
この本を手に取ったきっかけは友達から泣けると勧められたからだったけど、本屋で購入してから読むまでにはかなり時間が空いてしまった。
ただ、この作品は「泣ける!」っていう風にオススメしたい本というより、とても辛く切なく苦しいけど、愛を感じられて、最後まで読んだら心に響くと思う、って感じだと思う。私ならこういう風に伝えるな。
ぼくとふみちゃん、そして秋山先生。
ふみちゃんの話から始まるのも良かったし、ぼくのふみちゃんに対する強い思いもものすごく伝わってきたし、秋山先生の授業と対応、最後ぼくに語ったたくさんの言葉。 -
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