辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレめちゃめちゃ良かった、泣いた!!
1つの家に暮らす登場人物の背景や個性が丁寧に描かれていて、それぞれに愛着が湧く。
そして伏線回収のされ方や、見えない部分での物語の交差が美しい…!!
公輝のあの事件後、2年も廃人になっていた彼に光を与えたのが、環だった。彼女の純粋で切実な想いとそれによる行動。そしてそれを知って、自分が出来る精一杯を陰ながら行動に起こして環の生活に光を与えていたのが、公輝だった。
会ったこともない人気作家に、そして自分の存在を伝えることができない一人の少女への純粋な愛情が、ここまで双方に活力を与えてくれるのかというのにも心打たれた。
そして、思いもよらない再会による「 -
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ネタバレ世界一好きな作家、辻村深月さん。
多数のヒット作を生み出し続けている作家さんですが、この「水底フェスタ」はあまり目立っていなかったので、気になって読んでみました。
•高校生の広海視点で物語が進んでいきますが、広海からみた由貴美のもつ、美貌と大人の女性の魅力がとにかく凄くて、正体が分からない女の虜になってしまいます。
しかし、閉鎖された村のネットワークにより、次第に広海と由貴美の関係性が住民たちにバレていきます。
•由貴美とは離れろと言う住民から聞く話と、実際に会って由貴美から聞く話の中で、広海は
「誰を信じればいいのか?」
「生まれ育った村を守るため復讐を阻止するべきなのか?」
「それとも悪 -
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ネタバレなんて必死に書いているんだろう。時を経ても、私はこれを書いていた時の私には絶対にかなわない。 辻村深月 そう帯に書かれた謳い文句に、興味を持って購入した。作家という常に新しいものを生み出し続ける人間が、昔の自分には絶対にかなわないと断言。それだけで読むに至るに十分な理由だ。
論理的で賢い思考をもつ主人公は誰とでも上手に接することができる人間だが、いつだって何処か不在な存在だ。賢いからこそ、目の前の出来事に熱中出来ない、冷めた心を持つ。しかし、ある夏の日、写真を撮らせて欲しいという不思議な少年と出会ってから彼女の世界の見方は段々と変化していく。
主人公の母の最後の告白には、心に来るものがあった。 -
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ネタバレ単純な感動ストーリーかと思って読み始めたが、JKが親友を殺してしまった(?)ストーリーにはこころがきゅっと苦しくなった。
親友は道路を凍らせたことに気づいていたが、それについて触れないで一生の罪を背負わせようとしたのかな、
7年か8年間か忘れたけど、恋人をずっと待ち続けてる社会人のやつちょーーーー切なかった、死んでるかすら分からないのにツナグにお願いしたらまさかの彼女は帰省の船でなくなっていて、、ほんとに辛い。
人間いつどこで死ぬかわからないから、常にその人に対して素直でいたいなと改めて思うことができた本だった。
実際にしようと思ってもできないんだけどね、
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ネタバレ読書を趣味にしようと相談したところ、友人に薦められて読んだ10年ぶりの文庫本でした。
見事に大ハマリ。
SF、、ドラえもん、、?私の好み知ってるよね、友人、刺さらないよ?しかも分厚いし、と不安になりながら読み始めましたが1日で読み終わりました。
暗いけど暗すぎず、SFっていっても最後くらい?でとても読みやすかったです。
少し・不在な主人公にあまり共感できない部分が多かったが大人っぽく見せて実はまだ子供な部分があるなと、大学生ながら思いました。
この本のお陰で、本の良さに気づくことができいい趣味を見つけることができました。ありがとう -
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中学生の時に読んで以来、再読でした。
何度も読みながら泣きそうになった。佐都子にもひかりにも共感する部分はたくさんあった。基本的に私は物語には救いはなくていいと考えているけど、この作品に関してはこの展開で本当によかった、と安心した。不妊治療や望まない妊娠をテーマにしながらも、それとは全く別の心の闇のようなものを上手く描写しているなあと感じた。
中学生の時に読んだときに感想で、このあと佐都子や朝斗たちの家でひかりもゆっくり休ませてもらい、居候のように世話になりながら独立していければいい、というような感想を書いたのを思い出した。けどその時から成長した私は、そんなの難しいということも分かってしまう。 -
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辻村深月氏の本屋大賞受賞のSFファンタジー。 下巻。
SFファンタジーというより叙述トリックミステリーといったほうがいいかもしれない。下巻冒頭に味わう絶望感からの発見。そこから様々なことに気づき、関係を深めていく仲間たち。切なさがありつつも絆は人を強くする。度々登場する人物のエピローグの種明かしはやっぱり感動してしまう。
本作品に登場する不登校の子供たちはもしかするといま独りかもしれない。だけど誰かが勇気をもって立ち上がれば誰かの助けになり、その誰かが誰かを助けて繋がっている。誰も気にしない独りの人なんていない。だからその「最初の人」になって欲しいと強く思わせてくれる本。思春期の子どもたち、そ -
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時の流れをテーマにした短編で面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、作風のように優しい読後感が残っている。万城目学さん、米澤さんは才能かなぁ着想が面白かった。
※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。
読書は甘辛で行く。ソフトとハード。刺激と慰撫、頭とハート。その他いろいろで、ほろりとしたり、背筋が凍ったり、一日の出来事だったり何世代にもわたる大河が流れていたりする。でも日常の読書の味付けは甘辛が気分転換にいい。
この短編集は、甘辛がミックスされそれもいい塩梅な配合で出来がよく、読後のレビューも書きやすくて、ありがとうと一礼をした。時の