辻村深月のレビュー一覧

  • ぼくのメジャースプーン

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    ぼくと幼馴染みのふみちゃんと不思議な能力が交わる青春小説
    切なくて最後は苦しくて、でも読んで良かったと心から思える作品

    すごく面白かった
    先生が悪でもなく善でもなく
    ぼくにたいして誤魔化しをしない、子供扱いしない、本気で向き合うところが誠実で素敵だなと思った

    文章は難しくないけど心情を理解するために何度も読み返したくなるような深いメッセージ性や辻村さんの想いが伝わってくる
    子供が読んでも大人が読んでも面白いはず!

    愛って、好きってなんだろうか
    その想いは自分本意になってはいないだろうかと色々自問自答するきっかけになった

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    2025年11月16日
  • 凍りのくじら

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    現実の人間がもし、ひみつ道具を持っていて使えたら…と考えさせられる描写が多くあり、話しの作り込みが素晴らしかった。感動した。

    作中に出てくる、辻村深月さんが思う「ストーカーの定義」が凄くしっくりきて今後胸に留めておこうと思えたり、

    のび太くんが1話ごとにひとつ成長があるように、少しずつ内面の価値観や考え方が育っていく主人公を書く辻村深月さんに、藤子・F・不二雄先生の作品『ドラえもん』への強いリスペクトを感じました。

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    2025年11月15日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    亡くなった人に会うことで、生きる希望を見いだせた人、一生大きな十字架を背負いつつづけることになった人、恋人が亡くなったことを受け入れなければいけなくなった人。
    会いたかった人に会っても幸せになれるとは限らない
    私はこの先の人生で誰に会いたいと思うのだろう。
    私が死んだあとは会いに来てくれる人がいるのだろうか、

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    2025年11月14日
  • 朝が来る

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    わたしは42歳男性、不妊治療5年目。
    当事者のように心に刺さる内容だった。読んでいて辛かった。自分のことのように、妻のことのように感じた。
    ひかりちゃんの話も辛かった。誰もが生きていて感じる理不尽さ、自身の学のなさ、心の弱さ。どこを読んでも、自分のことのように感じて、逃げ場がなかった。つらい読書体験だったが、そのぶん、とても記憶に残るだろう。

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    2025年11月14日
  • この夏の星を見る 上

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    茨城、東京、長崎の中学生や高校生がコロナ禍で各々悩みがある中、スターキャッチコンテストをきっかけに知り合ってリモートで徐々に打ち解けていくのが初々しくていいなと思いました。
    天体観測はやった事がないですがプラネタリウムは何回か行った事があり、星には少し興味があったので実際に天文台に行って星を見てみたいと感じる内容でした。
    物語で学生達は手作りで望遠鏡を作るという点も青春を感じて学生時代にこういう事をしてみたかったなと(笑)

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    2025年11月13日
  • かがみの孤城

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    高校生で読書をはじめるきっかけとなった本です。
    本当にかがみの孤城の世界に入り込んだような感覚で読み進めていました。それぞれの登場人物の視点からそれぞれの葛藤と子供たちのたすけあう姿に強く惹かれました。
    親以外に自分のことがわかってくれる存在の大きさを実感しました。身の回りの相談できる存在を大切にしていきたいです。

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    2025年11月13日
  • かがみの孤城 上

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    上巻は掴みとしての内容で、
    先がどのようになっていくのか、
    ワクワクしながらあっという間に読み終えました。

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    2025年11月12日
  • かがみの孤城 下

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    最後は本当に良い意味で鳥肌が立ちました。
    活字でここまで、鳥肌が立ったのは初めてです。
    それくらい感動しました。
    それだけです・・・

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    2025年11月12日
  • かがみの孤城 下

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    同じ中学に通っていた7人
    しかし、学校に行こうと誓いあったが、

    その流れは、先が読めたと思ったが、
    いい意味で裏切られ、感動で泣き
    更に伏線回収し
    そしてすんな繋がりで終わるの?

    絶対に読んで欲しい感動一冊

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    2025年11月12日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    よかった!
    上を読んだ時は、みんな絶妙に嫌な部分あるから絶対スロウハイツ住みたくないって思ったのに、今は住みたい。みんなが出て行くことにした時も切なかった…。

    話として特にすごいなと思ったのは、矛盾とか無理なこじつけが一切ないこと。
    例えば、自分が大好きな作家が自分を探してくれてたら、どんな理由があっても名乗り出るでしょって思ってたけど、母親が詐欺をして、そのことで学校でも、嘘つき!嘘つき!と言われてきたんだとしたら、たしかに名乗り出ることができない理由として納得感がある。あと私の予想は、環の性格だったら、自分の力でチヨダコーキに会えるところまで売れたいって思いそうだな、と思った。
    あと、ダ

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    2025年11月12日
  • 家族シアター

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    空想の、他人の家族の話だったけどどこか自分の家族と重なる気がした。
    自分とは違う立場から見るとこうなのかな、とか
    「タイムカプセルの八年」と「孫と誕生会」が個人的に好き。
    孫と誕生会で出てくるおじいさんは、私の祖父に似ている気がした。冷たいように見えて実は孫を可愛がっていたところが、実は関わり方がよく分からなかったのではないかというところが。

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    2025年11月11日
  • かがみの孤城 下

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    ジュブナイル物は自分の年齢的に厳しいのではないか、気持ちがついていけないのではないかと当初思っていたものの、違和感なくスルッと読めました。
    上下巻で長いかと思いきや、過不足ない表現に必要な文章量でした。
    ダレる事もなくずっとワクワク(という程楽しいテーマでもないのですが)していました。

    このまま児童書として出しているというのも納得です。
    子供騙しや子供向けではない、子供も読める素敵な作品でした。

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    2025年11月10日
  • かがみの孤城 上

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    ジュブナイル物は自分の年齢的に厳しいのではないか、気持ちがついていけないのではないかと当初思っていたものの、違和感なくスルッと読めました。
    上下巻で長いかと思いきや、過不足ない表現に必要な文章量でした。
    ダレる事もなくずっとワクワク(という程楽しいテーマでもないのですが)していました。

    このまま児童書として出しているというのも納得です。
    子供騙しや子供向けではない、子供も読める素敵な作品でした。

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    2025年11月10日
  • 凍りのくじら

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    前半は大分拗らせている主人公にあまり共感できず、雰囲気も暗いのでなかなか読み進められませんでしたが、後半になるにつれて伏線回収もあり、とても面白かったです。
    ドラえもんの道具やエピソードもたくさん出てくるので、ドラえもんを読みたくなりました。

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    2025年11月10日
  • 凍りのくじら

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    辻村深月さんの本の中で1番好きです!
    ドラえもんの道具の活用も構成も伏線回収もめちゃくちゃ上手です
    電車の中なのに涙が止まらないのに、ページを捲る手も止められない
    母親のシーンは大号泣です

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    2025年11月09日
  • 鍵のない夢を見る

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    なんかこう女性らしい生々しい感情とか、女性だからわかること、みたいなのを読みたいなと思ってこちらの本を購入しました。あらすじくらいしか読んでなかったけど、とても満足です。男女平等とか多様性とかいろいろあるし、環境によっていろんな考え方が生まれるけど、生まれ持った性差によって生じる考え方もまたいい面も悪い面もあるんですよね。うーん。

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    2025年11月08日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    今年読んだ本の中で一番面白い(2025年11月時点)
    読み終わった後も余韻が続いて、環とチヨダコーキへの愛おしさが止まらなかった…… スロウハイツの神様の世界にもっと浸っていたい気持ちになった。
    下巻から畳み掛けるように伏線回収がきて、最後はページを捲る手が止まらないくらい夢中になれました。現実を忘れて物語の中に没頭できる貴重な時間でした。
    最終章のチヨダコーキの過去は涙涙涙でした。
    本当にいい作品だったなー。
    近々また読み返すと思います。

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    2025年11月07日
  • この夏の星を見る 下

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    あの頃、これまでに誰も経験したことのない事態の中でもがいていたのは大人も子どもも同じだった。人と距離を取る風潮の中、リモート会議を駆使して全国で繋がっていく天文部の生徒たちの姿は希望そのもののように感じ、スターキャッチコンテストの次の目標を定め、さらに輪を広げていく姿に背中を押されるような気がした。
    それぞれの進路に旅立っていっても、「あの時ああやって繋がれてたんだからこれからも会えるよね」と笑い合える彼らの姿がとても輝いてる

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    2025年11月06日
  • この夏の星を見る 上

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    モヤモヤだったり諦めを抱えながら過ごしていたあの時期をどうしても思い出し苦しくなる。でも、嫌だったけどあの状況だったから気づけたことがあったよな、とも思わせてくれるお話だった。辻村先生の描く10代の解像度の高さも凄い。そんな閉塞感のある状況のなか、住んでいる地域も学年もバラバラの学生達が"星”で繋がって、制限だらけの「夏を迎え撃つ」姿に勇気を貰える。

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    2025年11月06日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テレビ番組「あの本、読みました?」で特集されていた辻村深月さんの書籍マップに興味を持ち、読むことにしました。

    辻村さんの作品は、『ツナグ』(実写映画化)、『かがみの孤城』(アニメ映画化)、『ドラえもん のび太の月面探査記』(脚本参加)を視聴済みで、今回が小説初挑戦となります。

    物語の主人公は高校二年生の渋谷歩美。祖母が、死者との面談を希望する依頼人のための段取りをする’使者’の役割を担っています。その祖母が病で入院したことをきっかけに、歩美は’使者’の手伝いを始めることになります。

    依頼者は、突然死した芸能人のファン、病死した母との面談を望む息子、事故死した女子高生の同級生、行方不明の婚

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    2025年11月06日