辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良

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    結局リアリティな話ではないが、共感して理解出来て納得できるお話。
    読み物として読ませる筆力が凄すぎた。

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    2026年02月11日
  • 朝が来る

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    不妊治療を経ても子を授かれなかった夫婦と、若くして子を授かったが、自分の意思と反して子を離すことになった少女。特別養子縁組で結ばれた、2人の母親それぞれのストーリーが描かれている。

    不妊治療を経て、妊娠中の自分にとって、子供を授かること、育てることについて深く考えさせられた。
    子供が欲しいとどんなに強く願っても必ず妊娠するわけでもないのに、覚悟がなくとも行為をすれば出来てしまうものでもある。妊娠は奇跡的だし、残酷でもある。

    自分が産んだ子だからといって、思い通りになんかならないし、人は抑制された分、反発する。
    親になったとて未熟な人間だけども、子供のことを一番に信じてあげられる親でありたい

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    2026年02月11日
  • かがみの孤城

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    多くの伏線を回収していくのが素晴らしく、とても面白い本だった。自分も誰かを助けられるような存在になりたいと思った。

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    2026年02月10日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    「現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、“自分がない”ということになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中に存在してしまう、不思議な時代なのだと思います。」

    結婚が上手くいかない原因と言われている「傲慢さ」と「善良さ」。それは作中の架や真美だけが持っているものではない。これは、2人に限った話ではなく、私たちの誰もが持ちうるもの。多くの人に心当たりがあるからこそ、この作品は多くの人に届いているのだろう。

    もちろん私も

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    2026年02月10日
  • 傲慢と善良

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    恋愛や婚活という問題ではなく、現代社会の人間だけが有する欲求・感情について事細かく描かれていた。善良と傲慢、自分はそうではないと思えば思うほど、そこに近づいていくという、不思議な力が非常に面白かった。

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    2026年02月09日
  • 朝が来る

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    この物語をソーシャルワークの視点で捉えると、まず浮かび上がるのは家族システムの機能不全である。

    家族との関係がうまく機能しなくなる
    → 家族との関係が疎遠になる
    → 家族以外の支援に頼らざるを得なくなる
    → その支援(団体)が失われる
    → 誰にも頼れず、生活のあらゆる場面で行き詰まっていく

    この連鎖は、現場で私たちが
    何度も目にしてきた構造と重なる。

    「本人の問題」として語られがちな出来事が、
    実は関係の断絶が積み重なった結果であることが、
    描かれている。

    とくに印象に残ったのは、親と娘の関係だ。

    急な妊娠という出来事に対して、
    親が戸惑い、責める気持ちを抱いてしまうこと自体は、

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    2026年02月09日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    ブグログで僕をフォローしてくれた◎◎さんの本棚で★5つだったので聞き始める。

    僕のメジャースプーン 辻村深月 著/
    もし私に物事が叶えられる 条件提示の能力があったらどのように使うだろうか。必ず叶う 必ず人を縛る 条件提示の能力があったら。
    自分のしたいことでも人を縛るのは勇気がいる。このお話は小学校4年生の男の子が自分の能力に気づき 自分のせいで言葉をなくしてしまった友達のためにその犯人に対して何ができるのか それを考える1週間の物語。
    「反省しろ、でなければ死ね」と言うこと、これは SNS で囁くだけであれば簡単だけれど本当に相手を縛る能力があると考えたら怖くてしょうがない。「私の首を

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    2026年02月09日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    大学時代しこたまマッチングアプリを使っていた身としてはグサグサ刺さった。誰かを選ぶ時、無意識に自分が行なっていたことが文章を読んで頭の中で顕在化した瞬間や、真実の告白を聞いた石母田のおばあちゃん言葉。アプリをしこたまやっていた割に、そこでしか関係を築けないことに対してコンプレックスを抱いていたし、これだけ普及した今でもアプリの恋愛ってどこか作り物感があると思っていたけど、受け取る人の世代が違うとこれも大恋愛になるみたい。あと朝井先生の解説もすごく面白かった。

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    2026年02月09日
  • 傲慢と善良

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    婚活、田舎での結婚について具体的に捉えている本。自分に婚活の経験はないが、このタイミングでこの本に出会えて本当に良かった。
    自己評価は低いが自己愛が強く自分が傷ついてもいいように予防線を張ってしまうくせにプライドが高くあの人も結婚できるなら私だっていつかはと思うが相手を値踏みしている傲慢さが自分にあることを気付かされた。
    子どもの頃は親の言うことを守るのが良しとされるが、どのタイミングで善良さを捨てればいいのか教えてもらうわけではないため素直な人は余計に苦労する。善良なまま大人になること、自分で選択しないことの恐ろしさを書いている。

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    2026年02月09日
  • かがみの孤城 上

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    「傲慢と善良」とは違い、中学生たちの話。
    社会人の内面描写と比べれば若干マイルドだが、思春期の子供達の心理描写が少し生々しい。
    背景を理解していくうちに、全員応援したくなるような登場人物たちで読んだ後は爽快感のような前向きな気持ちになれたと思います

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    2026年02月08日
  • 傲慢と善良

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    辻村深月さんといえばの代表作では。
    ちょうどマチアプ使用しており、同じく婚活に焦り始めている世代ど真ん中なので刺さりすぎました。
    登場人物たちの他者の評価の仕方がとても嫌なものですが、私自身ものすごく理解できてしまうという。良い意味で感情を揺さぶってきました

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    2026年02月08日
  • 噓つきジェンガ

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    ネタバレ

    めちゃ良かったです❕
    コロナ、闇バイト、中学受験、子供部屋おばさん、オンラインサロンetc、昨今のキーワードを交えつつ、騙す側/騙される側の視点から、日常で起こりそうな詐欺を扱った短編三部作

    わたしは今まで運良く?詐欺に遭ったことも詐欺を働いたことも(当たり前かもですが)無いですし、
    ニュースを見てても、何で騙されるんだよバカだなて今でも思いますが、、少しだけ気持ちがわかった気がします
    タイトルともマッチしてておもしろかったです

    最後の話で、犯罪に背景がないという記述がありましたが、
    何か事件があると犯人の幼少期や家族構成を見てストーリーを作りがちな現代社会人として、ドキッとしました

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    2026年02月08日
  • 傲慢と善良

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    何か・誰かを「選ぶ」とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写。
    Ex)交際相手を選ぶとき、ピンとこないのは相手が自分の点数に及んでいない。

    どこまでが自分で、どこからが社会なのか。どこまでが理性で、どこからが本能なのか。これまで私たちが選んできた何もかもは、果たして本当に自分の意思で選択したものなのか、名もなき大いなる流れの中で選択させられているものも多いのではないか。真実と異なる選択をし続けている人を「真実とは違う」と言える理由は、一体どこにあるのか。

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    2026年02月07日
  • この夏の星を見る 上

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    2020年春。コロナ禍で消えた日常、蔓延する閉塞感。部活も大会も修学旅行も全て奪われた中高生たちが、夏の「星」で繋がっていく…。理不尽な状況、孤独と不安の中でそれでも諦めずに「何ができるのか」と自問する彼らの姿が目に熱い。
    「この夏の星を見る」(2023)辻村深月
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2026年02月07日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    「子どもたちは夜と遊ぶ」の月ちゃん、狐塚、恭司が出てくると知って読んでみた。やはり、狐塚は見た目も中身も好青年。頼りになる。恭司は見た目はあれだけど、やっぱりいい奴。誰にでもストッパーになる人物がいる。恭司のストッパーは、狐塚とおまけの月子。陸雄にも恭司というストッパーが現れて本当によかった。でも運命の女神は貴和子だね。
    あと、真空の奮闘がとても可愛かった。
    東は、見た目はもっさりだったけど、火事の時の男前ぶりにさすがりえちゃんの選んだ人だと妙に納得した。

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    2026年02月07日
  • かがみの孤城

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    【 こんなラストが待っていたなんて 】
    最後まで面白いな〜!と油断した、本当に最後の最後で衝撃的!予想できないラストだった!

    ファンタジー系はあまり読まないし、得意ではないので、こちらも読むか迷いました。
    いやでも読んで大正解!
    映画化もされたようなので、映像でも楽しもうと思います。
    評価が高い作品なのに納得です。

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    2026年02月07日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    最初から最後まで重苦しい空気がまとわりついている。
    女同士の嫉妬や値踏み、暗黙の了解。
    子供の頃から女の子は、その世界に生き、育っていくリアル。
    ましてや母娘は、最も距離が近い同性だ。

    母を見て育つ娘。同性だから分かること、許せないこと。その深く沈んだ心理が、本作にはリアルに、繊細に描かれていて、読んでいて苦しくなる。

    ゼロ、ハチ
    ゼロ、ナナ

    タイトルにもなっているこの数字。
    文章に出てきたのは1度だけ。
    文字を認めたとき、衝撃が走ったのは否めない。
    この数字をタイトルにしたことにも。

    女、女の子、女性。
    彼女らは生きている。必死に。
    どれが正解かは人によるけれど、同じ女性として、自

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    2026年02月07日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    上下巻で1200ページ弱というボリュームなのに、読み終えた瞬間、この先の物語をもっと読みたいと思うほど没入しました。

    8人それぞれのエピソードが丁寧に描かれていて、誰の物語も“脇役”で終わらないのが本当にすごい。特に第14章は、単独で一冊の短編として成立するレベルで、傷ついた友人のためにそこまでできる理由が腑に落ちた瞬間、胸がぎゅっとなりました。

    読み進めるうちに「ん?人数が合わない…?」と違和感が生まれるのですが、真相に辿り着いた時の衝撃はこれまで読んだ作品の中でもトップクラス。思わずページを戻って「ここか!」と声が出るほどの見事な伏線回収でした。

    ラストは静かで美しく、彼らにとっては

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    2026年02月07日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人間の感情の根底を覗き込んだ気分。
    留利絵が蘭花に見返りを求めた上での親切心は、幼少期から遠回しにされていた自分自身を見捨てないで欲しくなかった気持ちの表れだと感じた。
    きっと留利絵は物語の主人公みたいに(この物語の第二のヒロインではあるが)、「自分は皆んなとは違う特別な存在」になりたかったのだろうと思った。だからこそ、留利絵自身には持ち合わせていない、自分自身を貫き通す性格の稲葉先輩や圧倒的な美貌を持ち、聡明で、憧れの存在であるような蘭花に傾倒していったのだと思う。そんな人と一緒にいる自分は特別で、皆んなからちやほやされるに違いないと思う留利絵の認識。幼少期のトラウマを埋めるための蘭花だった

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    2026年02月08日
  • 噓つきジェンガ

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    辻村さんの作品もすごく久しぶり。

    ロマンス詐欺に加担させられた大学生。
    息子の中学受験が心配でお金をだまされてしまった主婦。
    憧れの漫画家のふりをしてファンと交流する女性。
    そんな3人を中心としたお話でした。
    嘘はあかんし、詐欺は犯罪。
    騙しても騙されてもあかん。
    でも...でもねぇっていう連続でした。

    一穂ミチさんの解説も最高!
    『ライ』と『ストーリー』の3行はすごく印象深かったです。
    ありがとうございました!

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    2026年02月06日