辻村深月のレビュー一覧

  • 名前探しの放課後(下)
    ラストの一致団結、今までの伏線が回収された時は爽快でした!
    自殺をとめるために努力するシーンがチラホラ垣間見えます、。
  • かがみの孤城
    本を読んでいく中で何度も泣いたし、何度も共感したし、何度も苦しんだし、何度も笑いました。文章の綴り方が美しくて読みやすいから、すらすら読めました。人には人の過去があり、それぞれが違う苦しさを持っている。それは例え時代が違っていたとしても、どの時代でも平等に存在し続ける。ただの人と人との横の繋がりだけ...続きを読む
  • かがみの孤城
    とても良かった。読みやすくて、世界に入り込んで、その場にいるかのような感じで読みました。
    不登校、友達、親、環境に悩む思春期の中学生の物語。ファンタジーではあるけれど、リアルで一人一人の個性や感情がとても伝わる作品。最初から最後まで物語が繋がっていて、最後は「そういうことか!」と全部納得いく内容でし...続きを読む
  • 傲慢と善良
    これは心にずしっとくる。
    前半と後半でがらっと変わってくる印象。

    自分も婚活してたから少しわかる部分もある。
    書いてあることがグサグサささってしんどかった。
    「傲慢」と「善良」すごく考えさせられる。

    それにしても架の女友達と真実の母親は絶対好きになれない。

    もう一度最初から読み直したいと思った...続きを読む
  • ツナグ(新潮文庫)
    人生でたった一度だけ、死者と会えるとしたら…。誰に会うだろうか。そして、何を話し、どう過ごすだろうか。会って良かったと思える再会になるだろうか。そんな事を考えさせられる作品です。
  • かがみの孤城
    本当に好きな本
    人への思いやりから行動する姿に感動
    伏線回収も見事で、読んだ後の満足感も最高
    映画も世界観がそのままで良かった!
  • かがみの孤城 上
    おもしろくて一気読み!₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎​
    下巻が楽しみ₍ᐢ ɞ̴̶̷.̮ɞ̴̶̷ ᐢ₎​
  • オーダーメイド殺人クラブ
    「これは、実はコメディなんじゃないか?」
    この言葉は、解説の方が言っていたことだ。
    けど私は、あまり共感できなかった。
    私にとってこの物語は痛かった。
    学校というコミュニティの狭さと、親のつくった鳥籠のなかで、ただ生きることしかできないということへのやるせなさ。
    私は、それを身を以て知っているし、今...続きを読む
  • 琥珀の夏
    作品全体にただよう陰鬱な雰囲気が、個人的には好みでした笑
    「ミライの学校」をめぐるお話で、もう名前からうさんくさいやんと思って読み進めていましたが、そんな世界の中でもいろいろな感情を持った人々が存在していて、必ずしも否定はできないなと考えさせられました。
    宗教めいている施設ですが、お互いに抱いている...続きを読む
  • ロードムービー
    みんなきっと、大小あれど、心のなかに地獄をもってる。

    ここから抜け出したい。どこか、私を知らない人のいる場所へ、私の知らない町へ、遠くへ、逃げ出してしまいたい。
    そう思うことがある。
    でも、辻村さんは知ってる。
    私はきっと、いつか、大丈夫になること。
    それを辻村さんが教えてくれるから、私はきっと、...続きを読む
  • 傲慢と善良
    婚活という題材と、なかなか他にはないリアル感がなんとも複雑な気持ちになりました。アラサー独身の身には中々刺さるものがあり、自分自身を見透かされているようでヒヤッとします。ストーリー自体はとても面白くて、中盤で「えっ?!」と架と一緒に真実の嘘を知ったタイミングから、これまでの見え方がどんどん変わってい...続きを読む
  • V.T.R.
    「スロウハイツの神様」に出てくる、チヨダ・コーキの作品。まるで、本当に「スロウハイツの神様」の世界観に入り込めた感じがするし、知らなくても、話し自体が面白いからいい。
    学生におすすめかも。でも「スロウハイツの神様」読んだあとのほうが、感動がたくさんなので、「スロウハイツの神様」を読んでからの読むこと...続きを読む
  • かがみの孤城 下
    上下巻、一気に読み切ってしまいました。あらゆる理由で不登校の生徒たちが支え合い助け合い成長し合いながら苦難を乗り越えていきます。そしておおかみ様による様々な仕掛けが下巻からどんどん明かされていき、気づいたらのめり込んでいました。喜多嶋先生のエピローグが大好きです。
  • 琥珀の夏
    読んでいて苦しくなる小説でした。
    親が子供のために良かれと思ってやった事が、子供を長い間苦しめ、その子供も自分の子供を同じように育ててしまい、なかなかその呪いを断ち切るのは難しいと思いました。
    ずっと苦しんでいたミカはこれから幸せになって欲しい。
  • 傲慢と善良
    私の胸にあったもやもやを、隠さず言葉にしてくれた作品。
    この作品がなければ今の私はいないってくらい、大切なものになりました。
  • 傲慢と善良
    解説の「何か・誰かを"選ぶ"とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写する」という表現がまさにこの作品を表していると思った。

    前半の架パートにおける真実の傲慢さに気が付いていく場面は心がえぐられるようだった。無垢で恋愛経験の少ない女性の解像度が高すぎて、読むのがつらかった。真実自...続きを読む
  • この夏の星を見る
    辻村深月は、こういった学園モノを書くのが上手い。ちょっとした一文一文が、本当に今どきの高校生や中学生が思っているような空気感を漂わせている。
    特に今回はコロナでいろんな想いを抱えた子ども達の心情を、とても切なくなるような所もありながら、それに寄り添うような文章で包み込む。
    この小説に出てくる子ども達...続きを読む
  • スロウハイツの神様(上)
    恥ずかしながら初めての辻村深月さんの作品。
    登場人物の多さに覚えきれるかなーと思ったのも束の間。個性豊かなキャラと丁寧な描写にぐんぐんと引き込まれ、一人一人が自分にとって愛すべきキャラクターへ変身していた。
    とはいってもまだ上巻。下巻が楽しみ。
  • スロウハイツの神様(下)
    何かを創ること、それのエネルギーになるものがあるって素敵。
    スロウハイツの住人はみんな魅力的でみんな好きだ!
    コウちゃんが特に好き。みんな好きだろうけど。
    初めての辻村作品。積読本にかがみの孤城と凍りのくじらがあるのでそれも楽しみになった。
  • 傲慢と善良
    始まりはサスペンスのようで、中盤は婚活をしている男女の感情のリアル?な描写を経ていきます。
    傲慢さと善良さがどんどん解像度高く深掘なっていって、同じ境遇にあるひとは読むのが苦しくなりそうだけど、主人公の真美がたどり着いた場所で、出会った人や言葉、感じたことに救われた気持ちになります。