辻村深月のレビュー一覧

  • ファイア・ドーム 上

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    ネタバレ

    分厚くてもグイグイと読ませる、流石の筆力。圧倒的です。主人公が誹謗中傷を受けるあたりから読み進めるのが苦しいのに、ページをめくる手が止まらない。辻村深月さんは、人間の無自覚の悪意を書くのが本当に上手い。絶望の中、子供達の純粋な思いやりと行動に、主人公と共に救われる思いがした。

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    2026年10月01日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    さすが辻村深月大先生!!

    長いけれど、読みやすい。
    しっかりと組まれたストーリーで次が気になってどんどん読み進めてしまう中毒感。読み終わったのが勿体無いくらい。

    噂は罪深い。

    噂が広まっていっても、そこに当事者意識は誰も持っておらず、悪意なく広まってしまう。
    25年前も現代も、変わらず噂が人を狂わせる。同じことが繰り返される。
    SNSでなんでも拡散される今だからこそ、考えさせられた。

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    2026年10月01日
  • かがみの孤城

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    思春期特有の大人にはわからん感情表現がうまく描写されてる。

    ところどころに違和感を感じていたものの、最後は予想以上の伏線回収でおもしろかった。

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    2026年10月01日
  • 傲慢と善良

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    人間の怖さというか、そういう細々としたもの、リアルで怖かった。

    結婚は何%?につけた数字が相手に対する評価と言うことを言われたが、女友達の性格の悪さを感じるとともに、それを本質をついてるようにも感じぐさぐさと胸に刺さった。

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    2026年10月01日
  • ファイア・ドーム 下

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    人は大きな噂に魅了され、それが真実とも分からないうちに勝手に決めつけ、どこかであたかも真実のように話してしまう。でもそこに責任なんて言葉はないし、話したことも聞いたこともすぐに忘れる。噂をする人間からすればそんなもの。だけど噂をされる当事者は全く違う。簡単に傷つけられるのにその傷は簡単には消えない。一生背負うことになる。
    この情報社会で生きていく中で改めていろいろと考えさせられた作品でした。読めて本当によかったです。

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    2026年09月30日
  • ファイア・ドーム 下

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    解決に向かってるのに奥歯に物が挟まった感じが残る展開。それが終盤には思ってもいないところから繋がって、一つのテーマの元に完結する。すごい!
    信念ある登場人物たちもみんな素晴らしかった。そうでない人の日和見さも際立ってさすがの辻村さんでした。

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    2026年09月30日
  • 朝が来る

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    中盤ひかりさんの人生描写がかなりキツく、しんどく、、、
    読んでいて苦しく、気持ち悪くなってしまうような感覚になった。

    どちらも「子供」で人生の転換期を迎え、幸せと不幸の対比、
    人生の困難や下げ目に対しての向き合い方などの対比や、
    登場人物全員が繋がる最後
    全体的にかなり映画的な構成で面白かった

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    2026年09月30日
  • ファイア・ドーム 上

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    待望の新刊。
    上巻は背景の説明と登場人物紹介かなぁと呑気に構えていたら、ずっしりとした本の重さがそのまま心の重さとなってのしかかってくる。人の噂、閉鎖的な地域ならではのやるせなさがてんこ盛りに襲ってきているまにままに不穏な空気の末のラストの怒涛展開。手に汗握るって、こういったことなのね。このまま下巻に突っ走るしかない。用意しておいてほんとうによかった。

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    2026年09月30日
  • 傲慢と善良

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    次の展開が気になり続ける作品でした。
    物語の筋も面白かったのですが、それぞれの考え方も興味深く何度も読み返したくなる作品なような気がします。

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    2026年09月30日
  • ファイア・ドーム 上

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    百貨店受付嬢の誘拐殺人事件に端を発し、同時期に同じ区域で起きた小学4年生の児童の交通事故死。
    そして25年後、再び同じ市内で起きた小学4年生の行方不明、事件性があるのかないのかまだわからないが、光汰郎くんは25年前の誘拐殺人事件、紗英の甥にあたる。
    何か過去の事件と関連性があるのか?
    地方都市での閉鎖的な環境での噂話や憶測が飛び交う。それをドームに例えているように思える。
    そして最後はサッカーチーム、コーチのタツミくんの不可解な行動。
    それらがどう繋がっていくのか下巻が楽しみです。

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 上

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    三宅香帆さんがお勧めされているのを見て、購入しました。睡眠時間を削ってしまうほど、のめり込んで一気読みしてしまいました。

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 下

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    上巻に引き続き、下巻が怒涛の面白さ!
    行方不明の子供、周囲の大人達、繋がる情報と事件、
    揺れ動く衝撃の真実!!!
    とても読みやすくテンポよく展開される物語で次々に読み進めてしまう。

    嘘と噂が作り出す複雑な心理模様や人間関係の変化、些細な感情の揺らぎ等を見事に表現されていて、上下巻通してファイアドームの世界観にどっぷり引きずり込まれました!

    なんと言ってもこの緻密な描写は筆舌に尽くし難いですね、だって読者の感じ方によって様々な感じ方を出来るだろうなと思えるので。

    内容については触れません、是非読んでこの世界観を体験して欲しいです。
    僕はこの世界を彩る文字のひとつひとつが自分を包むファイアドームに感じる程楽しみました!!!

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 下

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    上巻で光汰朗くん救出までが描かれ、下巻では25年前の男児失踪事件の解明につながっていく。透真の記事がとても良い。心ない噂によって傷つけられた人に対して、情報を正しく伝えられなかった報道者の責任も背負って伝えている。加害者息子兄妹と被害者家族の面会の場面も息がつけない緊張感が伝わってきた。最後は明るい終り方でよかった。超大作で上下巻一気読み。いつか映画化してほしいな。

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    2026年09月29日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    面白かった。
    恋愛小説(本作は友情についても語られているが)で面白いと思うことはあまりないけれどこれは本当に面白かった。
    蘭花の心情も恋の盲目さも独占欲の愚かさも全てリアルで美しかった。

    ストーリーも辻村深月なだけあってミステリーチックなのも飽きずに読めてよかった。

    私はすごく蘭花に共感したが、蘭花に共感する者と留利絵に共感する者で大きく別れるだろうなと思った。

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    辻村深月さんの大傑作
    読み応え抜群
    上巻最後のゾクゾク感
    久我被告の息子と忠治(新沼紗英父)のシーン
    久我被告と透真のシーンが重く読み応えあり
    『噂は軽薄な娯楽だ』まさにこの作品の核心をついたフレーズ

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    2026年09月29日
  • 傲慢と善良

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    表向きは、婚活に関する恋愛小説だ。
    しかし恋愛と同時に、人間の内面を見つめさせられる。
    誰にでも存在してしまう、傲慢さとは、善良とは。

    恋愛小説では基本的に感情移入をしてしまうのだが、今回はあまりしなかった。
    ただそれがむしろよかった。
    落ち着いて、冷静に読むことで、恋愛や自分に向き合えた。

    自身の感情を正しく認識できるよう、そして嫌な自分にならないよう、生きていきたい。
    等身大で生きようと思えた。

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 下

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    私、辻村作品、好きだわ〜と再認識した作品。

    モヤモヤがない終わり方で私好みでした。

    速斗と一樹の光汰朗捜索場面はドキドキハラハラでした。
    光汰朗の大人への気遣いに、何とも言えないものが…優しい子と思い、そうさせてしまっている大人の態度。私も子ども達に気を使わせてしまっているんだろうなと反省する気持ちがあります。

    久我の息子達の勇気、忠治の勇気、子ども達の勇気。たくさんの勇気が下巻では感じました。
    「負の言葉1つの破壊力」と出てくるけど、その1つの言葉を出さない様に気をつけていきたい。

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    2026年09月29日
  • レジェンドアニメ!

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    ハケンアニメ!を再読、おさらいしてからのレジェンドアニメ!
    続編があると知ってからずーっと文庫化を待っていました。期待に違うことなく、仕事にまっすぐな彼らにまた出会えます。
    王子、行城さん、香屋子、瞳、和奈ちゃん。
    ハケンアニメ!の本編のセリフや場面の裏に、こんな経緯や想いがあったのかと、各短編に繋がってるのもまた嬉しい。
    王子の絵コンテの言葉、瞳の猫とミスドに繋がる物語。ニイ太(これはドラえもんが浮かぶ…)のハケンじゃないアニメ。
    どんな現場でも、どんなに迷っても、自分に誇れる仕事がしたい。そんな彼らに憧れるのです。
    辻村作品お馴染みの赤羽環にも会えて、ああー、読めてよかった!

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    2026年09月29日
  • ファイア・ドーム 下

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     「人の噂も七十五日」と言うが、本作における噂は二十年という歳月が過ぎてもなお、消え去ることはない。二十年前に誘拐致死被害に遭った紗瑛は、根も葉もない噂によって、同時期に起きた晋也のひき逃げ事件の加害者という疑惑を向けられ続けてきた。そして、その悪意ある噂はさらなる悲劇を引き起こす。
     悪質な噂に対峙したとき、人はどう傷つき、どう振る舞うのか。心を閉ざす者、吹聴する者、自分に都合よく解釈する者、そして必死に食い止めようとする者。それぞれの立場から生まれる人間心理が交錯し、見事に描かれていた。自分なら、浅はかで不確かな情報には関わらない。それくらいしか思い浮かばなかったが、作中で真実と誠実さをもって噂に立ち向かっていく姿には、大きな救いを感じた。
     帯にあった「噂は軽薄で残酷な娯楽」という言葉通り、被害者である紗瑛のみならず、美冬にまで噂の刃が向けられた展開には身につまされる思いがした。だからこそ、人は悪意ある噂の前にただ無力なだけではないのだと知らされ、心から胸を撫でおろした。

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    2026年09月28日
  • ファイア・ドーム 上

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     誘拐、交通事故、行方不明。それぞれの事件の真相や繋がりもさることながら、私の心を強くザワつかせたのは、作中に描かれる「噂を巡る心理」だった。
     自分が経験したことのない大きな事件を見聞きしたとき、関心が高まり、より多くの情報を得ようとすることは自分にもよくある。未知の事態を自分なりに解釈し、理解することで、無意識のうちに不安や恐れを払拭しようとしているのだろう。
     しかし、本当にそれだけなのだろうか。そう我が身を振り返らずにはいられない。ネットやニュースで事件を調べる際、被害者や加害者のプライベートなエピソードや知人の談話に、つい目が向いてしまう。信憑性も確かめないまま自分なりの解釈に組み込んだり、誰かに話したりすることさえある。
     この心理の正体は何なのだろう。自分とは関係のない世界だと切り離すことで安心したいのだろうか。悪意がないとはいえ、真偽不明の噂が当事者を傷つける可能性にまで想像が及んでいない自分に気づく。もしそれを指摘されたとしても、「自分が少し話したくらいで」と開き直ってしまうかもしれない。
     そこまでして知りたがり、語りたがってしまう人間の心理とは一体何なのか。我が身の軽率さに、チクリと胸が痛んだ。

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    2026年09月28日