辻村深月のレビュー一覧

  • 凍りのくじら

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    人の心情描写の巧みさと伏線を込めた文章構成、闇と光の描き方や、ドラえもんの道具との結びつけ方まで、素晴らしい完成度。
    達観してる故、人に心の内を晒さない理帆子は誰といてもスコシ不在な個性。
    そんな彼女が周りの人の優しさに触れ、自分は不在ではなかったことに気づいていく。
    最後理帆子はスコシ不思議な体験をして、物語本編は終わるのだが、その伏線回収は必見です。
    最後の郁也の新しいスコシなんとか、は、これから世界へ羽ばたく郁也にぴったりなSFで、あえてそれを書かない描写も素敵だ。

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    2026年08月22日
  • ファイア・ドーム 下

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    読む手が止まらなかった!!
    SNSが進んでいろんな問題があるけど、オフラインでもあるよな、と着眼点が原点回帰で面白かった。
     

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    2026年08月22日
  • かがみの孤城

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    引き込まれる世界。
    不登校の子どもたちが、鏡の中のお城に集まる。

    「あーそうつながるんだ!」と最後は圧巻でした。

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    2026年08月22日
  • ファイア・ドーム 下

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    何か噂等がある度に、人は興味をもち、特に噂の裏付けとなる情報等を調べることなく、また当事者を陥れようとする意思の有無にかかわらず誰かに共有したがり、一部においてはその噂を真実と捉えてしまう人もいる。一方で、その噂された当事者は、その噂に対し、憤り、そして心に傷が深く刻まれ、一生消えない傷ができる。

    私は、本書を読み、噂は軽薄な娯楽であると認知するとともに、噂を誰かに共有することは、噂された当事者を傷つける行為と同等であると、思うようになった。

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    2026年08月22日
  • ファイア・ドーム 下

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    間違いなく2026年を代表する作品に出会えた。こんなに最後の最後まで心揺さぶられた作品は人生で初めてだった。明らかになっていく真相と隠されてた事実に何度も何度も衝撃を受けた。物語だけど自分事のように感じ、人間と言葉の恐ろしさと強さを改めて知った。

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    2026年08月21日
  • 傲慢と善良

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    婚活をしていて、疲れたり、自分を嫌いになったりする気持ちを、解像度高く描写してくれている。最近の婚活事情を生々しく分析してくれている。心をえぐられる部分もあるかもしれない。共感できる部分が多すぎて、フレーズを過去最高数メモした。
    先輩から今読んで!と勧められたので読んだ。色々くぐり抜けて入籍した今でよかった。終わり方も清々しいし、救われた。

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    2026年08月21日
  • スロウハイツの神様(下)

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    登場人物それぞれがちゃんと人間らしく情けなくて
    とても強がりで、愛着が湧く。
    ずっと不穏な空気が流れる物語で
    どうかどうか全員が壊れないで欲しいと願いながら
    読み進めたけど、終盤にかけて伏線回収というか
    とてもスッキリ!納得いくラストだった。
    いろいろな形の愛情と、表現の仕方がある。
    強くて優しくて頑固で愛情深い環がとても好き。

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    2026年08月21日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    引き込まれて一気に読みました。

    3組に1組は不妊と言われる時代、子どもによって幸せがもたらされた夫婦と、堕ちるところまで堕ちていく生みの親。
    その対比が見事で、ただ最後に佐都子がひかりの手を取った場面は数ページの描写でしたがはっとしました。
    子どもがいた方が幸せ、子どもありきの結婚、そんなことはないはずなのに、そういった固定概念が根底にある人は多いはず。私もこうして客観的に考えていると思いながら、結婚相手との子どものことを考えてしまいます。そんな当たり前に来ると思っていた未来が来なかった時、夫婦の葛藤、苦しみ、もがき、全てが前半に詰まっていました。そしてそれを乗り越える夫婦の強さもよく描かれ

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    2026年08月21日
  • ファイア・ドーム 下

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    辻村深月渾身の長編は、やっぱり凄かった
    人間模様が深い
    まるでその全ての人達の事柄を体験してきたような心理描写で、臨場感もあって、引き込まれた

    このラストシーン、好きだなぁ

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    2026年08月21日
  • ファイア・ドーム 下

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    たくさんのブク友さんの感想
    どうしても読みたくて上下、お財布心配しながら購入

    途中息苦しくなって本を閉じたりしたけれど
    やはり、圧巻だった
    ラストに希望が うん 

    帯に著者
    「私にとって、一生に一度書けるかどうかの特別な小説になりました」と

    今 SNSでの無記名の書き込み
    いやだなあ
    無責任な評論家気どり

    「ねえ、知ってる?ほんとのこと」
    噂って……
    凶器だ

    忘れられない読後感でした

    ≪ うわさって 鋭く刺して 消えていく ≫

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    2026年08月22日
  • 傲慢と善良

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    恋愛や婚活の嫌なところついてくるな〜
    好みが分かれる作品だと思うが、かなり面白かった。ミステリーとしては微妙かな

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    2026年08月20日
  • ファイア・ドーム 上

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    めちゃくちゃ面白い。過去に読んできた辻村さん作品のうち、トップ3に入るかもしれない…。まとまった読書タイムが取れないがゆえに少しずつ読み進めた形となったが、本当だったら一気読みしたいくらい!下巻も楽しみ!

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    2026年08月20日
  • 傲慢と善良

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    重大な選択の際に起こる葛藤、
    選択するまでのプロセスや
    その後の覚悟などを
    高い解像度で描写した小説。

    誰しも持っている「傲慢さ」。
    それは「良い悪い」ではなく
    自分を尊い者として扱う際にも
    他者を見下す際にも使われる機能の一つ。

    架が傲慢、真実が善良と一見
    正反対の者のように見えるけど
    架にも真実にも、傲慢と善良の両方ある。
    それより二人に共通しているのは
    主体性や自信、覚悟の無さのように感じた。

    でも、その葛藤や苦しさは
    個人だけに帰属できないのでは?とも思う。
    個人の生き苦しさ、悩み、葛藤は
    文化、政治、経済などの社会環境に
    大きく影響されているなぁ、と改めて感じた。

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    2026年08月20日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    使者(ツナグ)の歩美が研修中だったことに驚いた。
    この手の案内人はベテランか、人外で生まれた時から案内人のケースが多いので、歩美もてっきりどちらかのケースかと思い込んでいた。
    四話の暴走は新人時代のトラウマを刺激されたのかな?と盛大に勘違い。

    つまり本作は、歩美が使者になるまでの出来事を描いた物語だったというわけだ。

    研修を通して死者の正体を怪しんだり、生者と会わせる意味を深く考察したり、この時点で使者になるために生まれてきたような子だと感じたが、あまりに聡すぎて使者の力を受け着いた故に亡くなった両親の秘密に気づいてしまったのは実に皮肉である。

    使者は善意のボランティアではなく、死と隣り

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    2026年08月24日
  • ファイア・ドーム 下

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    上巻のようなスピード感はない。しかし、場面ごとに、心を揺さぶる描写があるので、さまざまなことを考えながら読むことができた。もちろん、加害者家族と被害者遺族の気持ちを推し量ることはできないが、それに近づく体験をすることで、関わる人々すべてが求めているものは、「事実」であると確信した。嘘や隠蔽によって一時的にうまくいくことはあるかもしれないが、最終的にはさらにマイナスなことにつながることが多い。自分も、これまで同様、事実に対して真摯に向き合うことを誓った。

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    2026年08月20日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    この小説は「善良」がキーワードであると思う。
    真実=善良であるため、真実に共感できるかがこの小説を楽しめるかどうかだと思った。
    私は優柔不断であり、元恋人にも自分の意見ないよねと言われた事のある自分には共感できる部分が多くあった。
    この小説の凄いところは優柔不断なところ、決断できないところという悪い部分を「善良」と表現したことによって多くの読者を共感に引き込むテクニックだと思った。
    また私が特に凄いなと思ったのは登場する女性陣はみんなストーカーによる誘拐ではないと思っている所である。架のために真摯に話を聞くが、彼女の友人と姉は、どちらも真実の意思で居なくなったと考えている。この描写に気づいた時

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    2026年08月20日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    力作!噂は怖い。根も葉もない噂で人を傷つけていないか、その視点を忘れないようにしよう。
    廃校になった学校でサッカーのコーチに追いかけられる場面、めっちゃ怖かった…

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    2026年08月20日
  • ファイア・ドーム 下

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    ネタバレ

    上巻では考え込んだり、内省したりして、なかなか読み進められませんでしたが、下巻は一気に読んでしまいました。

    やるせない部分はもちろんありますが、それでも救いのある終わり方でした。
    人には人の事情があって、正義もあって、完璧な親も完璧な教師も完璧な警察官も存在しないのは重々承知しているわけですが、それでも完璧を夢見てしまいます。
    他者に対しても自身に対しても、もっとああだったら、こうだったら、そうできていたら……過ぎたことについて思い悩んでしまうものですよね。
    でもそれは、真剣に生きて、真剣に職務に取り組んでいるからだと思いますので、決して悪いことだとは考えていません。

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    2026年08月20日
  • ファイア・ドーム 上

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    読み進めるのが怖い、でも先が気になる、と数時間で読み終えてしまった。噂ってほんとうに恐ろしいなと改めて感じ、普段生きている中で何が本当で何が嘘なのか、もっと意識しなくてはならない、情報をすべて信じてはならないと思った。下巻もこの勢いで読みたいと思う。

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    2026年08月20日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    2ヶ月前の学園祭で自殺した同級生。その生徒の顔と名前が思い出せない。どうして忘れてしまったのか、誰が死んでしまったのか。下巻がどうなっていくのか続きが気になる。
    ホラー描写も結構あって、ホラーが苦手な自分には結構怖い場面もあった。

    角田春子のことを擁護するつもりはないけど、ストレスなどからくる自分の不安定さの原因を自分ではなく他者のせいにしてしまいたい気持ちも理解できるからとても心が抉られた。春子からの被害妄想からなる嫌がらせを、自分自身のせいだと自分を苦しめ続ける深月、春子のことを嫌いになることもできず周りに相談もできず自分の内に溜めてしまう深月の善人さ。深月の心を軽くしてくれる友達が周り

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    2026年08月20日