辻村深月のレビュー一覧

  • スロウハイツの神様(下)
    正直、最終章までこの話の展開がまだ読めなくて、あんまりだったな、、と思っていた。が、最終章でひっくり返った!泣きそうになった。コウちゃんと環、2人の純粋過ぎるお互いへの想いがすごく切なくて、とても綺麗で。伏線回収もしっかりされてすごく読み応えがあった。最終章を読み終えた上で、もう一回読みたいと思った...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    346ページ
    1400円
    4月28日〜4月29日

    いじめにあっている基に自信をつけさせるため、いつかは泳ぎを教える。それを見ていたあすなも基と共にいつかから泳ぎを習うことにする。2人とも記録会を無事やり遂げ、6人は次第に結束していく。基が自殺する未来も無事にやり過ごし、 3学期の始業式を迎える。そ...続きを読む
  • 太陽の坐る場所
    私の本棚の著者登録者1位は辻村深月さんです。はやく全作品読んで、さらに再読したい作品がいくつもあるのに、現実は年に4〜5冊ペースですね(´._.`)時間が足りません。

    小さな世界で、もがく少年少女には誰もがフラッシュバックするものが大なり小なりあるのではないだろうか。

    宮下奈都さんのあとがきに、...続きを読む
  • かがみの孤城 上
    前から気になっていて、ようやく読んでみたらページをめくる手が止まらなかった。友達にもおすすめしてみようと思う。
  • 朝が来る
    ストーリーが、出てくる表現や感性がどこか”傲慢と善良”に似てる気がする。

    つくづく感じることが、結局どんな環境に産まれてもその環境をどう捉えるかで運命は変わってくるんじゃないかなって。そんな簡単に言えることじゃないけど、”考え方”や”意味づけ”というのはその人の感性であって、もちろん育ってきた環境...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    ああ、さすが辻村深月。
    これはメジャースプーンと必ずセットで読んでほしい

    ラストのいろんな意味での驚きといったら!
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    ツナグ(1)の使者目線バージョン!
    歩美はツナグに向いてるなと思った。人の心に自然と寄り添える温かさを持っている。ツナグの仕事を通して成長していく歩美の姿がまた良い。

    私も亡くなった祖母のことを思い出さない日はない。ずっと心に居続けてくれることで、むしろ生前よりも祖母との距離が近くなったように思う...続きを読む
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~
    綾辻さんもいつの間にかもうかなりのベテランっていうのが驚き。今をときめく若手の書き手の対談はとても興味深いし面白い。ホストが綾辻さんだから成り立っている部分が多分にありそう。もっと分量を読みたいし、他の方との対談も読んでみたい。
  • 凍りのくじら
    寂しさから人とのつながりを求める一方で、斜に構えた態度で本心を見せずに心の壁を作る主人公。高校生の時の自分に通づるところがあり、どんどん引き込まれた。
    今も尚、物事を第三者的に捉え、何かに執着できずどこか不在気味な自分は存在し、
    人生で何かやりたいことを持ち、それに傾注できる人を羨ましく感じてしまう...続きを読む
  • 凍りのくじら
    読んでいて、すごく疲れた。歩くのもふらふらしちゃうくらい。例えの意味を考えたり、それぞれの人が何を思っているのか一生懸命考えていたからなんだとおもう。
    すごく良い作品だった。
    テキオー灯。
    結末を知ってから、読み返すとまた得るものがあると思う。
    私もsukoshi•fuzai だと思う。
    誰かに縋っ...続きを読む
  • 凍りのくじら
    「別所あきら」の存在がこの作品をすごく面白くしてるように感じた。
    いろんなキャラとの対比関係に位置していて、なおかつ作中で1番達観しているから彼が出てくると読んでいて安定感があった。
  • 本日は大安なり
    ある大安の日のホテルの結婚式場の群像劇。

    妃美佳と鞠香は美人双子姉妹。双子は親でも見分けがつかない、とリアルでは良く聞かれる話ですが、小説の中でも見分けるのがなかなか難しかった。っていうか最後まで、どっちがどっちかちゃんと把握できずに終わられた感はありました(笑)。

    真空くん、いろいろよくがんば...続きを読む
  • はじめての
    好きな作家さんばかりでYOASOBIコラボでなくても読むわこれは。

    みなさん超自然とかSFとか、純文学でない方向性になっていて、共通テーマの「はじめての」からは意外性を感じた。
    タイトルからは超自然とかSFとかじゃないのが来るんじゃないかと思ったんだよね。
    既存のYOASOBIの電子音による音楽に...続きを読む
  • ぼくのメジャースプーン
    ぼくの小学校で起きた陰惨な事件。幼なじみのふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし言葉を失った。犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは一度だけ。
    先生に導かれながらぼくは考える。罪と罰について、生きることについて。誰かが自分のために一生懸命になってくれることは何かしらその人の救いになるって...続きを読む
  • 嘘つきジェンガ
    284ページ
    1650円
    8月18日〜8月19日

    耀太はコロナ禍の中、大学生になり、緊急事態宣言のため、入学式も授業もない中、友人に勧められたバイトを安易に始めてしまう。それが詐欺に加担する行為だと薄々気付きながらも抜け出せず、ターゲットで
    ある女性に惹かれ始める。3つの短編集。

    詐欺にまつわる...続きを読む
  • 光待つ場所へ
    スピンオフやったとは知らず。
    元ネタも読みたい。刺さるシーンがたくさんある。後から思えば体験してないようなことも、自分ごととして気持ち丸ごと思い出すような。
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)
    上巻から気になりつつ、のめり込んでしまう。

    梨香の家庭事情に泣けてくる。
    特に下の妹の弓子が頭洗って欲しいって言い、梨香が早く帰ってくるから。その代わり、そろそろ一人でお風呂にはいる練習始めなさいよ。と言ってる辺りから弓子が大変なことになったところ。
    そして、菅原がひまわりの家でヒロのことで辛い思...続きを読む
  • 噛みあわない会話と、ある過去について
    こっっっわい、、、
    自分にも思い当たる節がありすぎて心臓が痛んだ

    ナベちゃんのヨメは、
    同期の女の子達がみんな、ナベちゃんと本当はどういう関係だったのか気になる
    下世話だけどもしかしたら…と思っちゃう笑

    されたことは鮮明に覚えてるってなんか嫌だな
    した側もされた側も、記憶が自分を守ろうとしてるっ...続きを読む
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)
    すごく良かった。りかちゃんのところで涙が出て菅原のところでも泣いた。榊と菅原が同一人物であることに気づけなかったの悔しい!下巻もいじめについて考えさせられた。春子ちゃんの気持ちもわかる。どっちも辛かったよね。菅原榊みたいな先生になれるといいな
  • 凍りのくじら
    最後の結末がびっくりで、すごく面白かった。若尾のヤバさがよく分かって、若尾が次どんな行動をするのかドキドキしながら見ていた。