辻村深月のレビュー一覧

  • オーダーメイド殺人クラブ

    Posted by ブクログ

    底辺に生き続けるものが思う絶望と、最上位カーストからどん底に突き落とされる者の絶望感は全く違うので、底辺に生きた自分にこんなにも簡単に絶望感に駆られる気持ちが分かるのかどうかはさておき、ただ理解はできると言おう。幼稚園児が簡単に一生のお願いと言う程度に中学2年生にとって死にたくなるほどの絶望感は驚くほど身近なのだ。何故ならば中二だから。
    とまぁ饒舌になるくらい主人公の絶望感がこれでもかと描写されていて読んでて痛いのなんのってそれがまた良いのですよ。
    そして実際には可愛くてイケてる女の子と見かけはイケてないかもだけど芸術の圧倒的な才能を持ってる男の子という一皮むけば勝ち組という二人の話だったのか

    0
    2026年01月05日
  • 闇祓

    Posted by ブクログ

    1話目は、主人公と白石要にちょっとイライラしたし
    2話目はあれ?主人公変わるんだ…、と思ったけど
    「設定」がわかってからは本当に面白くて、
    辻村先生の小説の中でも
    一気読みさせにくるタイプのやつでした。
    正月休みの最後の日に読むんじゃなかった、
    と反省はしていますが後悔はしていません。

    0
    2026年01月05日
  • 闇祓

    Posted by ブクログ

    すごく面白かった。「うわぁ、あるよねこういう時!」と思わず言いたくなるし、共有したくなる。色んな視点の色んな闇を感じた。とにかく最後まで読んでほしい。
    読んだ時に自分はどうなのか?と感じさせられる。

    0
    2026年01月04日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
     死者との面会を叶える役目 ——— 使者(ツナグ) ———を祖母のアイ子から受け継いで七年目。
     渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めを続けていた。
     様々な依頼人の立場に寄り添う歩美だったが、自分が恩を感じる工房の大将の急死により、自分が想う女性との今後を考えることになり———。
    【感想】
     2026年の1冊目に選んだのは、大好きなツナグの続編です。
     一度、単行本で読んだものなので、今回は文庫で再読です。
     祖母だけでなく大叔父も他界し、今は小学生の杏奈が秋山家の当主。この杏奈が小学生ながらにして、大叔父やアイ子のように達観した部分を持っているため、歩美の良きアドバイ

    0
    2026年01月04日
  • スロウハイツの神様(下)

    Posted by ブクログ

    上巻の伏線回収本

    みんなの優しさが詰まっていて、もどかしい愛もしかり、狭い世界なのに、なぜか広くて、「あー、そうだったのかー。」と何度も思うところあった。

    誰も死なないし、オススメしやすい本ダ。

    0
    2026年01月04日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    辻村さんと森さんに惹かれて手に取った。けど、想定外に他の作家さんの作品もハマった。

    -人は一人で生まれて一人で死ぬ。その当たり前のことが、あの人たちにはね、本当に死ぬことより怖いの。-

    0
    2026年01月03日
  • あなたの言葉を

    Posted by ブクログ

    影響を受けた著者のエッセイ。
    小学生新聞として掲載されたものをまとめた作品。大人もなるほどなと思う所も多々ある。寄り添う言葉もあればここは強く意志を持ったほうが良いというアドバイスもある。
    最高だった。

    0
    2026年01月03日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    Posted by ブクログ

    直木賞と吉川英治文学新人賞の候補作品。
    素晴らしかった。
    「傲慢と善良」の前身となる作品と言えますね。

    幼なじみが仲の良かった母を刺し殺して逃亡した。神宮寺みずほは地元の友人や関わりのあった人たちに話を聞き、彼女の行方を追う。

    山梨県の田舎社会での、女性たちの価値観の描き方がとてもリアル。
    みずほと政美の会話、すごく好き。ヒリヒリする。
    ありさとの応酬も、映像が目に浮かぶ。

    そんな知人友人との接触を通して、最初は好きでも嫌いでもなかったみずほは「好きかわからないけど理解できる」になった。

    チエミに対しては、かなり嫌悪感を持っていたけど、印象が変わっていったのも、さすが辻村さん。

    謎め

    0
    2026年01月01日
  • サクラ咲く

    Posted by ブクログ

    高校を舞台にした短編3本

    本の題にもなっている「サクラ咲く」は
    実際のページ数より内容が濃く
    主人公になった気分で
    ドキドキしながら読めた

    0
    2025年12月31日
  • 琥珀の夏

    Posted by ブクログ

    冴えない小学校生活を経て大人になった近藤法子は、弁護士になっていた。小さな子供を保育園に預け、同じく弁護士である夫と時間のない生活を送っている。
    ある宗教施設で子供の白骨化死体が見つかった。依頼人の依頼を受け、依頼人の孫が白骨化死体でないことを確かめに法子は宗教団体にやってきた。実はこの宗教団体に法子は子供の頃夏季合宿に来たことがあったのだ。その時仲良くなった子が、白骨化死体ではないかと密かに疑っていた。

    0
    2025年12月30日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    亡くなった人と会えるなら誰と話そう。
    そう考えた時、今生きている人と後悔がないように話そう。そう思えた。人と人との繋がりって温かくて目には見えない優しさもあって心が温かくなった。

    0
    2025年12月29日
  • ハケンアニメ!

    Posted by ブクログ

    普段アニメを見ない人に読んで欲しい作品。この分野で働く人はみなハートフルで熱血だ。想像以上に大変な現場で活動されていて何気なく見ていたアニメについて考えさせられた。

    p216この世の中は、繊細さがない場所だけど。だからこそ、それを理解する人に会えた時の喜びは、とても大きい。

    p407この日々を後悔しない
       諦めない
       挫けない
       これは、僕の選んだことだから
       僕たちの選んだ、大事な明日のことだから

       この日々を後悔しない
       誰かのせいにする明日は、きっと楽な道だけど
       自分で選んで、自分で歩く
       すぐ隣には君がいる
       一緒に歩いてくれる君がいる
      

    0
    2025年12月28日
  • スロウハイツの神様(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後半にかけて伏線回収がどんどんあって読むスピードが上がっていった。あれはそういうことだったんだという連続で。
    公輝が環のことをずっと追いかけていたのは確かにストーカーとも言えるかもだけど、愛だなと思った。

    0
    2025年12月27日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ツナグの続編であり、歩美が高校生から大人になった時の話です。
    前作のツナグは短篇という印象を強く感じましたが、本作については、使者として歩んできた歩美の物語の中の一部という印象が全面に出ている作品だと思います。
    この人はこんな体験をしたからこうなのかなと歩美が想像している描写が多く、時には秋山家の方々に相談したり、自分にとらえて考えたりする描写がすごく多いなと思いました。
    蜂谷さんの話は特に想い人と同じ時間を共有することができるありがたみ、素晴らしさについて、改めて実感させてくれる小説だなと思いました。

    0
    2025年12月26日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    Posted by ブクログ

    母親と娘の愛とは、どのようなものなのか。
    絶対的なものだけど、形あるものではなくて。
    信じているけど、うっとおしい時もあって。
    題名の意味がわかったとき、母親の愛情に涙がとまりませんでした。

    0
    2025年12月25日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辻村深月と角田春子の歪んだ関係性に強いイライラを感じながら読み進めましたが、その感情こそが、この物語の悲劇(自殺とホスト)の核心だったのだと最後に納得しました。

    ​登場人物たちの抱える「闇」や、ドロドロとした人間関係には嫌悪感すら覚えます。大人の視点で見れば「適当にあしらって、表面を取り繕えばいいだけなのに」と思うことばかりです。

    けれど彼らは、それぞれの難しい境遇ゆえに、曖昧な「グレーゾーン」に耐えることができません。0か100かでしか人と関われない不器用さが、痛々しく描かれています。

    ​逃げ場のない校舎で、自分自身と向き合わざるを得なかった彼らの姿は、読み手に重たい余韻を残します。

    0
    2025年12月24日
  • 名前探しの放課後(上)

    Posted by ブクログ

    これはかなり面白かった。
    初期の辻村深月お得意の、地方が舞台の学生ミステリー。自殺する同級生を探して止めるって、「冷たい校舎の時は止まる」に設定が似過ぎてる。しかも、またもや400ページ超えの上下と、かなり長い。
    正直、読む前はやや辟易した。だがそれはすぐに裏切られた。

    3ヶ月前にタイムスリップって、短過ぎて斬新。
    仲間に打ち明けるシーンの、主人公いつかの描き方がとてもリアル。
    他の人物も、スクールカーストの各層の人々の解像度が相変わらず高くて舌を巻く。

    何より、じわじわと判明していくストーリー展開が無理なく自然で(少しだけ急展開だけど、ドラマチックと言える範囲)、ページをめくる手がとまら

    0
    2025年12月21日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    デビュー作からあなたは辻村深月だったのね。

    出版は2004年。奇しくも恩田陸『夜のピクニック』と同年だ。この2冊、全く別のアプローチで同じ2025年に読めたのが面白い。今年の6月は融や貴子と夜道を歩き、12月には鷹野や深月と冬の校舎を彷徨う。

    同じ年に発売された2冊と同じ年に出会うこの偶然はとても素敵だ。

    感情を揺さぶりつつもどこか優しい彼女の世界観が好きだ。

    デビュー作から目を覆いたくなる痛みやあたたかな優しさで僕のバランスが崩れたところに鮮やかに最高のパンチを打ち込んでくる。こんなにも綺麗に揺さぶられ、驚かされ、感動させられちゃって、全く悔しいったらありゃしない。最高だ。

    まだま

    0
    2025年12月20日
  • 琥珀の夏

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんの作品

     琥珀の夏

    楽しみマックスで読み進めましたが、すぐに
    少し苦手な内容かも?となり不安に思いながら
    読み進めていきました。

    物語は大人達の理想のもとで暮らしている
    子供達の想いがずっとせつない色彩で
    流れる時間でした。

    ミカちゃんのさみしさを受け止めながら・・

    ノンコちゃん達の絆を大切に想いながら・・・

    そしてうまく感情をあらわせない子供達に
    心をうたれて、シゲルくんやヒサちゃんが
    強くみせた理由と強がりながら傷つけた心の
    時間は息をすることもつらい思いでした。

    大人になった
    美夏さんと法子さんの想いも凄く伝わって
    心が激しく揺れていきました。

    どんな想いで、

    0
    2025年12月15日
  • 名前探しの放課後(上)

    Posted by ブクログ

    大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。

    0
    2025年12月13日