辻村深月のレビュー一覧

  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    最後まで読者の予想を裏切り続ける物語運びと結末であった。個性的かつ確固たる信念を持って生きている登場人物が多く描かれているがゆえに、読者自身もこれまで触れたことのない幅広い生き方・考え方に遭遇できるのではないだろうか。

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    2025年04月30日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘にこんな歴史があるのを恥ずかしながら知らなかった。東京で一番好きな丸の内エリアにある東京會舘とパレスホテル。マロンシャンテリーや舌平目のボンファム等、似てるメニューがあるけど、どっちが正式なのかなと思ってたけど、こんなバッグストーリーがあったなんて!早く東京會舘に行って會舘ジンフィズとサンドイッチをメインバーで楽しんだり、マロンシャンテリーを食べたくなった

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    2025年04月29日
  • ハケンアニメ!

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    楽しかった!

    いいもの読んだとか面白かったというより、この作品を読んでいる最中ずっと楽しかったというのが真っ先にでてくる感想です。

    アニメ業界を辻村節で見事に描き、一流のエンタメとなっている。
    各職種での苦労ややりがい、達成感、喜び色々と表現している。
    しかし、単なるお仕事小説ではなく、エンタメとして素晴らしい読み物でした。
    王子が出てくれば「やった!出てきた!待ってました!」って思うし、監督と声優が仲良くなればホッとするし、子どもがアニメを楽しんでいればこっちも嬉しくなるし。

    辻村作品ぽくないなと思いつつ楽しく読んでいたら、あらあらとやっぱりあちこち繋がってきて、なるほどやっぱり辻村深

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    2025年05月02日
  • 家族シアター

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    辻村深月先生の作品は、本当に不思議だ。何回も色々な人の人生を経てきているとしか思えない解像度の高さ。だからこそ、読むと琴線に触れ、考えざるを得なくなる作品を生み出すことができるのだと思う。

    全7編の短編集だが、これから読む方にはぜひ、できるだけ通して読んでほしい。どの家族も「家族」だからこそのぎこちなさを抱えており、それでも色々な出来事を経て「家族」として生きていく姿が描かれている。
    これはフィクションだけれども、きっとこの世のすべての家族に物語があるのだろう、もっと知りたいと思える本だった。

    「トラブルを回避するのではなく、トラブルから何を学び何を得るのか」
    頭ではわかっていても、ついつ

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    2025年04月29日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    本当に最悪で最高な小説なんですよね、何回読み返したことか。自分にはセンスがあって他の人とは違うという意識、うっすらと他人を馬鹿にしていて自分の信念に陶酔してる感じ。痛くて苦しくてリアルで堪んないですね。至高の作品です。

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    2025年04月29日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    最初のプロローグは誰がやって誰がやられたのかずっと考えてたけど、それは思ってもいなかったもので驚いた。この本ではたくさんの驚きがあって、ボリュームがあるものの飽きなくて、早く読みたいなっていう気持ちにさせられた。

    人の存在っていうのは大切なんだね

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    2025年04月24日
  • きのうの影踏み

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    短編集なのでサクサク読めました。中には続きが気になる話もチラホラ。
    湿り気と粘度を帯びたホラーと言いますか、ゾッとしました。

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    2025年04月24日
  • サクラ咲く

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    3つの物語が詰め込まれた本。
    10代の若者向けの本なんだろうけど、逆にそういう本の方がメッセージが刺さるような気がする。
    あぁ中高生のなんと眩しい事か…!若者特有の悦びや悩みが懐かしくさえ思えてくる。読んでいてほくほくした気持ちにさせてくれたなぁ
    どのストーリーも主人公達へエールを送りたくなる。素晴らしい作品!

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    2025年04月23日
  • 家族シアター

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    めっちゃ良かった!

    大人になったからこそグッとくる7つのお話
    自分にも何だか覚えのある様な話があって、あぁ私の家族はこうだったなとか、お姉ちゃんってこんなだったなって。

    辻村さんなんでこんなお話書けちゃうんだか
    ほんと凄い

    私にも年子の姉がいて、まさにヤンキーで同じ学年の子からも一目置かれる存在だった。
    暴力(笑)もあったし、妹の物は私の物!みたいなジャイアニズムな人だけど『何かあれば私に言えよ!あんたに何かされたら私が馬鹿にされた気がするから』と、少し照れて話す姉がとてもカッコよくて大好きだった。
    ヤンキーな姉は恥ずかしいと思っていた反面、守られている安心感もあったな。

    家族ってどう

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    2025年04月23日
  • レジェンドアニメ!

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    「ハケンアニメ!」の続編。短編集で、アニメに関連する色々な職種の人たちが登場する。それぞれモデルがいるのかと思うくらいの現実感がある。みんな頑張っていて応援したくなる。私としては「ハケンじゃないアニメ」が一番印象に残っている。

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    2025年04月21日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    「母の心得」と「想い人の心得」が印象に残った

    子どもに対して母親はすべての責任を負ってしまいのかという疑問は、私にはまだわからなかったけれど
    きっとそれくらい親にとって子どもは尊い存在なのだなと感じた

    1年に一度しか咲かない桜
    今年の桜ももう散ってしまったな
    あと何度桜を見上げることができるのだろう

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    2025年04月21日
  • あなたの言葉を

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    まだ私の子供たちには読むのが難しい
    かもしれないけれど、近い将来読んでほしい本。
    友達とのかかわりあい方、習い事の意義
    読書感想文の書き方まで、たぶん
    おうちのお父さんやお母さんとは
    少し違った視点で教えてくれる本だと思った。

    子供にどうしたら?
    と尋ねられた時に勧めたい。

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    2025年04月21日
  • 名前探しの放課後(下)

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    上巻も面白かったけどやっぱり下巻が伏線回収の高さに圧倒されますね。色々な新しい展開が盛りだくさんでついて行くのに必死です。でも、最後まで読んだらスッキリします!また、この小説のあのキャラが辻村さんの他の小説にも登場している!?これもまた辻村さんの醍醐味ですよね〜
    辻村ワールドは1度はまると抜けられない。中毒になってしまいます。2度読み、3度読み必須の面白い小説なのでぜひ、読んでみてください!

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    2025年04月20日
  • 名前探しの放課後(上)

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    同級生が自殺した未来から飛ばされた依田いつか。同郷の同級生、坂崎あすなと協力して、自殺をとめるという話です。そして、自殺したのは誰かという「名前」を探す放課後の名前探しをするというストーリーです。辻村さんの作品の中ではミステリー×ファンタジーに分類されるのかな?このような感じの小説は好みすぎます!特に昔の辻村さんの小説の雰囲気が全部好みで大好きな作家さんなんです!

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    2025年04月20日
  • 青空と逃げる

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    ネタバレ

    夫が失踪し、母(早苗)と息子(力)の2人で東京から、高知、兵庫、大分、仙台へ逃げながら生活していく。

    「父母を選べないから離婚しないで」、と泣きながら母に伝えていた力が、母のいろんな側面や表情を見る中で、母の人生を尊重し離婚してもいいよと告げるシーン。父も力を通じて、2人を見守ってきたことがわかるシーンで号泣。

    親子の絆に弱い人は、最後100ページは家で読むべし!

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    2025年04月20日
  • 家族シアター

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    「家族」をテーマにした7つの短編集。
    この短編に出てくる家族たちは、ドラマや映画なんかに出てくる明るく団結力のあるような家族じゃありません。でも、本当の家族ってこうじゃない?と辻村さんが教えてくれているようです。

    中でも好きだったのは『「妹」という祝福』、『タイムカプセルの八年』。
    また、辻村さんのドラえもん愛が見える『タマシイム・マシン』も共感の涙が出ました。
    (子どもの名前が「伸太」…「のびた」なのはニヤニヤしちゃいました)

    素直になれないし、好きとかじゃない。でも心も体も健やかであって欲しいと願うのが家族なんじゃないかなと感じました。

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    2025年04月16日
  • 名前探しの放課後(下)

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    やばい。。。やばいって。。。。。
    最後の最後でもう色々。もう本当色々。
    下巻はいろんなところでたくさん泣いた。河野が池の前で泣くところもみんながかけつけるところも。苦しくて苦しくて。クリスマスイブのパーティーは、おじいちゃんとあすなの掛け合いが泣ける。本当のことがわかってからのバイクとか病室はもう涙止まらないよ。ううぅぅ。
    そして「ぼく」と「ふみちゃん」………………………。どういうこと?衝撃すぎる。「ぼくのメジャースプーン」とここで繋がってくるのか。こんな最後の最後に。あの力をどうやって発動したの?タイムスリップしたという妄想を植え付けたの?????
    なんでいつかは「坂崎さん」って呼ぶんだろう

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    2025年04月16日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    ずいぶん前に読んでいたものを再読。
    漠然と「面白かったはず」との記憶はあった。

    読んでいるうちに、上巻の段階で「あすなを助ける話だっけ」と思い出した。
    でも、細部をごそっと忘れていたので、楽しく読めた。

    最後病院に向かうシーンで、全員であすなを送り届ける。
    お前もかい!というトモハルまで一緒に。
    答え合わせのように、各シーンの裏が明らかになるのはいい。根底に善意があるのがいい。

    一番興奮したポイントは、『ぼくのメジャースプーン』の2人が素晴らしい高校生になっていたこと。
    たぶん、前読んだときは、エピローグは流したんだろうな。
    「ふたりとも、立派になって…ふぐぅ。」と泣きそうになった。

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    2025年04月15日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前作は”使者”見習いだった主人公が、その仕事を継いでしばらくたった後の話。。前作との繋がりを随所に感じ、楽しく読むことができた。
    各話それぞれ切なくもさわやかな読後感を感じることができた。主人公が今後どのような人生を過ごしていくのかとても気になる終わり方だった。続編があるならぜひ読んでみたい。
    最後の話から、印象的なフレーズの抜粋となるが、自分も、大事な人と同じ時間に存在できることを大事に思い、悔いのないように過ごしていきたいと感じた。

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    2025年04月13日
  • Another side of 辻村深月

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    辻村深月ファンは絶対読んだ方がいいやつ。

    全部の本に解説(?)みたいなのを入れてくれているのが嬉しい……
    特に「ツナグ」のページは読んで。。
    あと100問100答、最高でした。

    定期的に読み返したくなります。

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    2025年04月13日