辻村深月のレビュー一覧

  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    下巻では思わず涙ぐんでしまった。
    どのお話も素敵で、思い出が建物と共にあることが素敵だったし、思い出深い大切な建物に自分はまだ巡り合っていないことが惜しく感じた。特に東日本大震災のお話にはグッときてしまった。
    建物とそこで働くひとたちに流れる伝統や歴史がきちんと紡がれて、今なお愛される建物であることが素晴らしいと思った。東京會舘はとても遠い存在で自分には到底行くことのできない場所と思っていたけれど、ちょっと行く勇気が出てまたぜひ行ってみたいと思った。

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    2026年03月20日
  • 家族シアター

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    家族の日常が溢れている作品。姉と妹の物語。孫と祖父の物語。最後に凍りのクジラ以来、ドラえもんの道具がでてくる話。中でも孫と祖父の話は泣ける。越してくる長男夫婦の子が新しい学校に馴染めるか、お友達は出来るかと心配する祖父。孫の通う学校に竹とんぼ作りの講師として呼ばれた祖父。孫娘の前でカッコいいところを見せて距離が縮まるも、孫の友達のお誕生日会で問題が発生。孫の成長を直に感じる幸せ。心温まる物語。人としっかりと向き合うことの大切さを思い起こさせてくれた。ありがとう。

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    2026年03月20日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    全組訳アリの問題カップルたち、その新郎新婦たちの異質な結婚式を準オムニバス形式でテンポよく描かれ、どの組も先行きが気になり一気に読み切った。

    男を奪った態度悪い女や、胸糞悪い浮気男がそれぞれ改心したものの報われた形になったのは若干モヤつく点ではあったが、エピローグに描かれた「何事も成功しないことがない大安吉日」という言葉を見て、「本日は大安なり」という全体にかかるこのタイトルこそがこの結末に向けた伏線だったのかと納得させられた。

    辻村作品ならではの他作品からの登場人物、狐塚らがナイスアシストする点も唸らせるポイントだった。

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    2026年03月18日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘のプティガトーが美味しくて種類が多くてわくわくして食べたことを思い出したが、こんなに気持ちのこもった素敵な品が他にもたくさんあり、ひとの強い想いから生まれたものだと知り感動した。
    かつてから、東京會舘を思う先人たちの想いが紡がれて今があると思うと感慨深く、とても好きになった。
    それにしても鉄板焼きディナーに行った際には、格式高くて緊張してしまったので、庶民の社交場とはいえやはり特別感のある素敵な場所だなぁと思う。

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    2026年03月15日
  • 島はぼくらと

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    「自分には故郷があるのか、あるとしたらその土地と自分はどんな関係か、そして自分はこれから、どの土地でどんなふうに生きていきたいのかを、どんな読み手にも問いかけてくる作品なのだ」解説/瀧井朝世

    大学から地元を出て、そのまま東京で就職して、結婚を考えるような人と出会って東京で同棲。地元に帰るのか東京で生きるか、仕事はどうするのか、パートナーとのすり合わせ、親からのお願い、妹たちはどうする?20代後半もうアラサーに差し掛かる今すごく刺さりました。

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    2026年03月15日
  • 水底フェスタ

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    少年と年上の女性の恋愛小説仕立てです。孤立した地域共同体の平穏な状態を保つために、暗黙の了解が存在するという恐怖が描かれていました。

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    2026年03月15日
  • 島はぼくらと

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    爽やかで、ドキドキする本。
    瀬戸内の美しい景色が、ありありと浮かんでくる。
    4人の高校生が、それぞれの悩みを抱えながら、全力で生きていることに感動した。
    島で4人だけの同級生で幼馴染。
    真っ直ぐで美しい作品だった。

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    2026年03月13日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    最後の最後までどんでん返しがある面白い作品。

    「ぼくのメジャースプーン」とつながりがあるということを忘れて読んでいたので、最後の最後でいろんなことがつながって鳥肌が立つような思いをした。

    今のところ発見しているのは以下のこと。また読み返したいと思う。

    ・秀人=「ぼく」、椿=「ふみちゃん」
    ・作中(下巻p281)に出てくる「白髪まじりの男性」は「先生」
    ・椿から秀人の印象「穏やかに暮らせるように、秀人は努力してる。そうしようと必死なの」(下巻p269)は能力を示唆
    ・秀人から椿の印象「歪んだからこそ、正方形のようになった」は「ふみちゃん」の過去を示唆
    ・あすなと椿が連弾する際に、椿は問題な

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    2026年03月13日
  • あなたの言葉を

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    ネタバレ

    「毎日小学生新聞」で連載していた辻村さんの記事をまとめたもの。
    言葉に対する愛情と優しさが深く伝わってくる。
    変だと思われたくない気持ちからクラスの雰囲気に合わせていつしか自分の感情がわからなくなったり、無意識に周りの傾向に沿った感想を述べたりすることはだれにでもある。
    大人はいつも「周りの意見なんて気にしないでありのままでいいんだよ」と言うかもしれないけど、大人だって日常的に同調圧力に流されている。
    辻村さんはそうやって周りに合わせることを否定しない。
    ただ、みんなが言ってることと自分の考えが違うからといって自分の考えを押しつぶすことはしないでほしい。
    その時に湧いた感情をぞんざいに扱わず、

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    2026年03月12日
  • 家族シアター

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    煩わしく感じることもたくさんあるけど大切な家族の中で起こるちょっとしたごたごたがテーマの短編集。登場人物の誰かに自分が重なってほろっと泣けてしまうお話しだった。

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    2026年03月11日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    (備忘)大好きな辻村深月のデビュー作。自殺してしまった生徒を思い出させるために「ホスト」により精神世界に閉じ込められた8人の生徒たち。自殺した人とホストはそれぞれ誰なのか。見事な叙述トリックにやられたし、真相も衝撃だった。何よりこんな重そうなあらすじなのに、暖かみのある作品に仕上がってたのがすごいし、8人みんなに幸せでいてほしいと思っちゃうような人物描写は見事でした。大好きな作品の一つです。

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    2026年03月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    学校に飛び込められた主人公達が脱出するために頑張る話
    クローズドサークル、ミステリ、ホラー好きなら絶対好き

    思ったより怖い。人が消えてくシーンが怖い

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    2026年03月09日
  • あなたの言葉を

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    辻村さんが大人であることを、疑うほど、彼女の言葉は、私に自然と染み込んできました。
    一見、無駄に思われがちな好みや、頑固さが実は、将来の私を形作ることも教えてくれました。ありのままの自分を大切にしようと思えます。作家になりたい人は特に、辻村さんの幼少期にどんな感性をもっていたのか知れるのでお薦めです。でも、本当に大切なことは身のまわりにある物の中で、はっとしたものがあれば、心に留めておいた方がいいということです。この本を読んで和んでみてください。

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    2026年03月07日
  • 名前探しの放課後(下)

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    上下巻で800ページを超える長編作品。
    辻村深月作品はページ数が多くて、上下巻に跨るものが多いですが、どの作品も非常に読みやすく、今回も例外なくスラスラと読めました。

    この作品はミステリでもあり、SFでもあり、青春ものでもある。
    こんなにてんこ盛りなのに、それを感じさせない物語。
    さすがです…。

    失敗を恐れず、さらには失敗することが分かっていても挑戦する、その勇気は相当なものだと思います。
    自分は実際、そんなことができないと思う…。
    そんな、一歩を踏み出す勇気をこの作品の登場人物からもらったような気がしました。
    一言でいうと、「優しい物語」でした。

    ネタバレギリギリですが、この作品を読む

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    2026年03月06日
  • この夏の星を見る 上

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    コロナ禍で起こった話。皆が経験したことのない特殊なものだったと思う。そんな中前向きにオンラインで繋がる幸せを実感できた年でもあったと思う。楽しく読ませてもらってます。下巻が楽しみ。、

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    2026年03月06日
  • 水底フェスタ

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    ネタバレ

    世界一好きな作家、辻村深月さん。
    多数のヒット作を生み出し続けている作家さんですが、この「水底フェスタ」はあまり目立っていなかったので、気になって読んでみました。

    •高校生の広海視点で物語が進んでいきますが、広海からみた由貴美のもつ、美貌と大人の女性の魅力がとにかく凄くて、正体が分からない女の虜になってしまいます。
    しかし、閉鎖された村のネットワークにより、次第に広海と由貴美の関係性が住民たちにバレていきます。
    •由貴美とは離れろと言う住民から聞く話と、実際に会って由貴美から聞く話の中で、広海は
    「誰を信じればいいのか?」
    「生まれ育った村を守るため復讐を阻止するべきなのか?」
    「それとも悪

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    2026年03月04日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    続編も素敵な内容だったことは記憶ある。もう1回読み直したい。
    現世にツナグがあったらお母さんに会いたいな、でも人生で1回しか使えないんだもんね、そうなったら将来もしもお父さんがなくなったときに、私は今でもお世話になってるお父さんに使いたいとおもうかな、、

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    2026年03月02日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    辻村深月といえばこの作品!
    とみんなが言うのに私は読んだことがなかったけれど、これがデビュー作とは凄い!
    冷たく静かな学校の雰囲気が、私の好きな恩田陸の「麦の海に沈む果実」に似ていると思った。
    学園×ミステリって好きなのかもしれない。

    話のテンポ感や、それぞれの人物の魅力、この謎って何⁈という引き込ませ方がとても好きな作品だった。

    500ページある文庫でしかも上巻(まだ下巻もある⁈)なのにスラスラ読めてしまう不思議。

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    2026年02月28日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    時の流れをテーマにした短編で面白かった。女性二人はタイムカプセルの話だったが、作風のように優しい読後感が残っている。万城目学さん、米澤さんは才能かなぁ着想が面白かった。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    読書は甘辛で行く。ソフトとハード。刺激と慰撫、頭とハート。その他いろいろで、ほろりとしたり、背筋が凍ったり、一日の出来事だったり何世代にもわたる大河が流れていたりする。でも日常の読書の味付けは甘辛が気分転換にいい。

    この短編集は、甘辛がミックスされそれもいい塩梅な配合で出来がよく、読後のレビューも書きやすくて、ありがとうと一礼をした。時の

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    2026年02月28日
  • 本日は大安なり

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    オーディブル
    この大安の日の全てのカップル、プランナーの幸せが
    爽やかな読後感につながった。
    読んだ私も幸せな気持ちになった

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    2026年02月28日