辻村深月のレビュー一覧

  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    -すべての娘は、自分の母親に等しく傷つけられている。
    辻村深月の作品は、女性同士の関係の描写が本当にリアルだと思う。自分の奥底に澱んでいた心情が解かされていくようで、救われている。
    この物語は女同士の嫉妬心が描かれているようにも見えるが、正しく表現するなら嫉妬心というよりも人間の素直な感情で、登場人物が人間くさく愛おしくも思えた。
    特に家庭環境においては隣の芝生が青く見えることが多々あるが、見えているものが全てじゃない、ということを忘れずに生きたい。

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    2025年08月28日
  • はじめての

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    ネタバレ

    4人の直木賞作家による「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマにしたアンソロジー。
    YOASOBIの「セブンティーン」という曲の原作になっているそう。
    とにかく作家さんが豪華でどれも面白かった。
    特に好きなのは辻村深月さんの「ユーレイ」。
    中学生の繊細な心情が解像度高く描かれている。
    夜の海、幽霊、白いワンピース。怖いシチュエーションだが最後は心が温まる。
    没入感があり途中その場に自分もいるような感覚になった。
    この感想を書いている今もまだ余韻が…。

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    2025年08月27日
  • 本日は大安なり

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    大安。当日はホテル・アールマティで4組の結婚式が予定されている。
    すったもんだがありつつ、その日のスケジュールは進んでゆく。

    ハッピーエンド、大団円。終わり方がとても好きでした。
    映画で観てみたいなぁと思って調べたら、ドラマ化はされているんですね。ドラマ版は結構改変されてそうだけど、どうなんだろう?

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    2025年08月26日
  • この夏の星を見る 上

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    面白かった。
    読みやすいし、内容も青春って感じでさわやかな気持ちになる。
    読んでいて楽しい小説。
    この後の下巻も楽しみ!!

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    2025年08月26日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    後半は、リオンとお姉ちゃんが城で再会してたことが判明したところぐらいから、号泣です。
    死んだ人と時空を超えて会えるとか、病室にいたお姉ちゃんは実は大きくなったリオンと会って遊んでたとか、泣けます。

    それぞれ生きてる時代が違うんだろうなぁーとは途中で気づいたけど、喜多嶋先生の正体は誰だか、こちらはなかなか分からなかった。

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    2025年08月26日
  • 名前探しの放課後(下)

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    『ぼくのメジャースプーン』を読んでからこの本を読んだ方がいい!と言う意味がよく分かる作品でした。

    また時間をあけてこの本を手に取って読みたいです。

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    2025年08月26日
  • 島はぼくらと

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    一足遅れのお盆帰省に読んだ本

    実家が瀬戸内海に面していることもありとても親近感
    特に海の描写は大好きな瀬戸内の海を頭に浮かべながら読んでとても心を満たしてくれた

    幻の脚本を探していく話だと思っていたが

    島から出る人とそこで暮らす人、入ってくる人がバランスよく描かれていて自分がどの立場でも共感できると感じた

    故郷愛を刺激され、いずれおばあちゃんになったら瀬戸内を見ながら死んでいきたいと改めて思った

    主人公四人組の友情、恋模様含め
    もっと続きを読んでいたい作品でした

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    2025年08月25日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    2025/8/12にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREでの大槻ケンヂ氏のイベントに行ってきた。
    20年ぶりくらいに生ケンヂに会ってきた。
    彼は楽器ができない、楽譜が読めない音楽家ということで有名だったけど、
    人前で弾き語りができるほどにギターを弾きこなしていて感無量だった。
    途中で演奏失敗して曲が止まって「ちょっと練習するね」とか言ってたのはわざとだったはずきっと。

    この本は曲の歌詞を小説にしたもの。
    原曲に思い入れやイメージがかなり強かったのだけど、どの短編もいい意味で裏切られて楽しめた。

    自分は辻村さんと生まれた日が近いので同じ時代を生きてきた。
    藤子・F・不二雄や女神

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    2025年08月25日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    『子どもたちは夜と遊ぶ』、『凍りのくじら』、『ぼくのメジャースプーン』、『スロウハイツの神様』と刊行順で辻村深月作品を楽しんできた自分にとってはかなり、おもしろい内容であった。
    11章でのネタばらし、伏線回収、そしてこの登場人物あの人だったの!?という驚きの連続に脳が揺れるほどの衝撃を感じた。
    個人的な話になるが、世界観が同一という設定が好きな自分には非常にピンポイントでささる作品であった。

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    2025年08月25日
  • 名前探しの放課後(上)

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    個人的には読んできた小説の中だとベスト10に入るであろう一作。
    『冷たい校舎の時は止まる』から辻村深月作品にハマり、ほぼ刊行順で読み進めていたが、この一作は特に思い出深い一作かもしれない。
    この本を読む前に自分と同じように辻村作品を刊行順で読んだほうが楽しめるかもしれないし、逆にこの本から読み始めてもきっと楽しいと思う一作。

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    2025年08月25日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    久々に再読です。やっぱり大好き、その一言に尽きますね。
    「スロウハイツ」に出てくるチヨダ・コーキのデビュー作品ということで出された本作。まず装丁がいい。それから解説はあの赤羽環で発行者には黒木さんの名前もあるし、しかも本作は王子千晴監督によるアニメ化が決まってるとか。とにかく細部にまでこだわっている感じがいいですね。
    辻村さんの作品とはまた違って「確かにチヨダコーキの作品だ」と思ってしまう、しかも高校生が書いた作品と言われればなるほどと思ってしまう仕上がりです。だけれどそのストーリー自体もバツグンに面白い。大好きな作品のひとつです。
    そしてまた環の解説もいい!この解説も含めて、この世界観が好き

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    2025年08月24日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    5編のホラー、怪談の短編が収録されていました
    いずれも『こちら側』と『あちら側』を隔てる『縁(境界)』が曖昧になってしまった人々のお話しでした。

    踊り場の花子
    ブランコをこぐ足
    おとうさん、したいがあるよ
    ふちなしのかがみ
    八月の天変地異

    「踊り場の花子」は世にも奇妙な物語の原作のようです。昔観た記憶が蘇りました!学校の怪談がモチーフですが、侮るなかれラストはとても怖かったです。

    「ブランコをこぐ足」は小学校で起きた事故とその被害者の生徒について、周りの子どもたちの話でストーリーが進んでいきます。
    同じ出来事でも語り手が変わると印象ががらりと変わるところやそれぞれの語りを聞くことで物語が

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    2025年08月24日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    やっとこさ、デビュー作を読んだ。
    辻村美月さんにどハマりする前、この本の厚さ(しかも上下巻)にビビってしまい後で後でと先延ばしにしていた。
    しかし、最近ファンブックを読みそこであらゆる作家が絶賛されていた本著。そうなると腹を括って読むしかない!
    言わずもがな、読んでよかったです。もっと早く読みなさいよ私。

    8人の高校生は、センター試験前とはいえ朗らかな生活を過ごしていると思いきや、なかなかの闇を抱えている。
    過去と現在を行き来しながら、自殺した同級生は誰なんだとドキドキしながら読んだ(もちろん私の予想は大外れ。笑)

    私は特に、桐野景子・菅原の過去の話が好きだった。菅原の過去はあまりにも辛く

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    2025年08月21日
  • きのうの影踏み

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    様々な怪異が詰め込まれた短編集でした!

    十円参り
    手紙の主
    丘の上
    殺したもの
    スイッチ
    私の町の占い師
    やみあかご
    だまだまマーク
    マルとバツ
    ナマハゲと私
    タイムリミット
    噂地図
    七つのカップ

    世にも奇妙な物語のようなどれも読みやすくて、ゾクっとするお話しでした。十円参りと手紙の主、ナマハゲと私、噂地図がお気に入り!手紙の主は今流行っているモキュメンタリーホラーでとても面白かったです!

    タイムリミットは恐ろしい世界観で臨場感がすごかったです。辻村さんの文章は本当に惹きつけられる…!

    最後の七つのカップは心が温かくなりました。

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    2025年08月21日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    東京會舘のクッキーは母からそれと知らずにもらって、一口で「普通じゃない」と目を見開いたくらいおいしい。
    そのクッキー一枚の陰にもたくさんの想いが詰まっていることが伝わる小説。温かくて、優しくて、品が良い。

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    2025年08月20日
  • レジェンドアニメ!

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    大量の取材をしているんだろうなぁ。
    それにしても、これだけ心情を描けるのは素晴らしい。読んでいて楽しかった。

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    2025年08月19日
  • あなたの言葉を

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    子どもの気持ちを忘れず持ち続けている大人、そんな印象を受けた。昔、感じていた想いを言語化してくれる。だから辻村さんの書籍を読むとハッとさせられるのか。

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    2025年08月17日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    筋少ほとんど聴いてこなかったけど、どの短編も最高で、特に刺さったのは日光行わたらせ渓谷鐵道でした。
    さぁ聴きまくるぞー!

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    2025年08月15日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    ネタバレ

    長編だし人物名覚えれんくて最初は進まんかったけど、だんだん続きが気になるし面白くて一気読みできた!
    辻村さんデビュー作(メフィスト賞)っていうのがすごい。
    それぞれの人物像や経験がだんだんと浮かび上がってくる。みんな怪しく見えて、やっぱり違うの繰り返しだ。。
    ホスト…誰の何なんだろう…
    下巻に進みます

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    2025年08月13日
  • 闇祓

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    面白かった…
    辻村深月先生は10年ぶりくらいに読みました。
    こういうのもいけるんですね。
    ほんのりファンタジーも感じるホラーで、ヒトコワ要素も強い。だんだん繋がってく感じに、ミステリ好きとしても不思議な満足感ありました。

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    2025年08月13日