辻村深月のレビュー一覧

  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    「子どもたちは夜と遊ぶ」の月ちゃん、狐塚、恭司が出てくると知って読んでみた。やはり、狐塚は見た目も中身も好青年。頼りになる。恭司は見た目はあれだけど、やっぱりいい奴。誰にでもストッパーになる人物がいる。恭司のストッパーは、狐塚とおまけの月子。陸雄にも恭司というストッパーが現れて本当によかった。でも運命の女神は貴和子だね。
    あと、真空の奮闘がとても可愛かった。
    東は、見た目はもっさりだったけど、火事の時の男前ぶりにさすがりえちゃんの選んだ人だと妙に納得した。

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    2026年02月07日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    最初から最後まで重苦しい空気がまとわりついている。
    女同士の嫉妬や値踏み、暗黙の了解。
    子供の頃から女の子は、その世界に生き、育っていくリアル。
    ましてや母娘は、最も距離が近い同性だ。

    母を見て育つ娘。同性だから分かること、許せないこと。その深く沈んだ心理が、本作にはリアルに、繊細に描かれていて、読んでいて苦しくなる。

    ゼロ、ハチ
    ゼロ、ナナ

    タイトルにもなっているこの数字。
    文章に出てきたのは1度だけ。
    文字を認めたとき、衝撃が走ったのは否めない。
    この数字をタイトルにしたことにも。

    女、女の子、女性。
    彼女らは生きている。必死に。
    どれが正解かは人によるけれど、同じ女性として、自

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    2026年02月07日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    上下巻で1200ページ弱というボリュームなのに、読み終えた瞬間、この先の物語をもっと読みたいと思うほど没入しました。

    8人それぞれのエピソードが丁寧に描かれていて、誰の物語も“脇役”で終わらないのが本当にすごい。特に第14章は、単独で一冊の短編として成立するレベルで、傷ついた友人のためにそこまでできる理由が腑に落ちた瞬間、胸がぎゅっとなりました。

    読み進めるうちに「ん?人数が合わない…?」と違和感が生まれるのですが、真相に辿り着いた時の衝撃はこれまで読んだ作品の中でもトップクラス。思わずページを戻って「ここか!」と声が出るほどの見事な伏線回収でした。

    ラストは静かで美しく、彼らにとっては

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    2026年02月07日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    もっと早く読んでおけばよかったと思うくらい面白かった!パラレルワールドに迷い込むようなファンタジーものは苦手意識があったけど上下巻あっという間だった。
    孤城で過ごした彼らのかけがえのない記憶は友達を救うために無くなってしまった。
    記憶が無くなって悲しい結末かと思いきや、現実世界で出会い、助け合えていたという結末には鳥肌がたった。
    面白かった!

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    2026年02月05日
  • 闇祓

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    面白かった!
    自分の闇を押し付け、相手の薄暗い部分も引き出し、破滅させる存在...言葉にするとあまりに突飛だけど、いるだけで周囲の歯車を狂わせる存在は実際にいた気がする。私もその1人じゃないかと不安になった。最初はジャンル不明で訳も分からず読み進めていたけど、刺激的な話ばかりでどんどんページを捲ってしたった。

    辻村深月さんは一見集団の中に溶け込み馴染んでいることの「異常性」や「本質」を突くのが上手くて、身近に起きていることにも通ずるものがあり、毎回胃がクイッ⤴となる。

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    2026年02月05日
  • 家族シアター

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    辻村美月による家族をテーマにした短編集。

    天才作家×家族 は外さないとは思っていましたが、予想以上に良かったです。

    家族というものに対して、万人が、家族って良いもんだよなって思っているなんてことはないと思っています。いろんな事情があると思いますし。
    それでも、これを読んだ後は、久しぶりに両親に電話してみよっかなという気にさせる力がある本だと思います。

    どの短編も甲乙付け難いのですが、「タマシイム・マシンの永遠」がコンパクトながら、グッとくる内容でした。

    愛が不足してるなーって時に読んでみてください。最高のサプリメントですよ笑

    ◾︎「妹」という祝福
    p36「どうして、広瀬先輩とケンカし

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    2026年02月05日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    ミスリードを誘いまくられます。
    iは誰なのか?藍?恭司?狐塚?月子?秋先生?まだ出てきてない第三者?浅葱が二重人格?
    絶対にiを見つけ出してやるぞ。と読み進めるも。結論読むも、難しい…
    結局、浅葱が二重人格?浅葱の中にもう一人ちがう人物がいて、そっちが本当の浅葱で…難しい。
    途中で月ちゃんまで死にかけて、どうなるのー。と読むのをやめられず。

    星5をつけたくないけど(月子の苗字をずっと伏せてたのと、殺人犯の浅葱が野放しになったのが解せない。)、星5をつけざるを得ない物語でした。
    最後の恭司がかっこよすぎ。

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    2026年02月05日
  • サクラ咲く

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    中学生の時にこんな本に出会いたかった。
    大人になった今読んでも、当時の自分の背中を押してもらった感覚になった。

    「サクラ咲く」のお話が1番好き。
    気弱な主人公が少しずつ成長していくのを応援しながら読んだ。
    こどもにもおすすめしたい。

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    2026年02月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    雪の静けさから始まる物語に、中高生の自殺という重いテーマ、そして主人公が仲の良いグループという設定が重なって、読み始めてすぐに『ソロモンの偽証』を思い出した。「これは絶対おもしろい」と期待が一気に高まった。

    8人の高校生のうち、どうしても気になってしまう“名前”。ただの設定ではなく、物語全体に意味を投げかける仕掛けのようで、上巻ではその意味は明かされなかったので下巻に期待です。

    最初は状況を深刻に受け止めきれなかった彼らが、少しずつ「思い出せない何か」と向き合わざるを得なくなる過程は本当に苦しい。閉ざされた校舎の寒さが、そのまま心の温度にも影響してくるようだった。

    読みながら何度も思った

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    2026年02月03日
  • 青空と逃げる

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    辻村深月さんの作品5冊目。『傲慢と善良』でどハマりし、関連作品を読んできて、なぜ早苗と力が仙台にいるのか、自分たちの話をしたがらなかったのかが繋がった。作品間だけでなく、ひとつの物語の中でもまるでミステリーのように伏線を回収していくのが辻村さんの作品のすごさであり楽しみだと思う。『青空と逃げる』は私にも息子が居ることもあり、母と妻と両方の目線で感情移入し、涙を流しながら読み終えた。タイトルも秀逸。

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    2026年02月02日
  • スロウハイツの神様(下)

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    長編物語ようやく読み終わった。
    登場人物の過去も詳しく表現されていて…ちゃんと繋がってる。読み進めるうちに早く最後知りたいのに、読むのがちょっと辛い部分もあったり勝手に物語に感情移入しちゃってたり。辻村ワールドだと読み終わってスッキリした。伏線回収でえって驚かされたり、そうすると物語が繋がっていき…何年ぶりかの再読だったけど、無の状態から読み始めて物語にどっぷり浸かって最後読み終えることが出来た。やっぱり買い直してよかった作品。

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    2026年02月02日
  • かがみの孤城 上

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    いじめの様子は心が痛いけど、鏡の中で仲間を見つけて、少しずつ関係性を築いて、きっとこれから助け合っていくんだなという雰囲気がジワジワ伝わってきて感動する。鏡の中の世界もまだまだ謎で、先がきになる。これは面白い。さすが辻村深月さんという感じ。

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    2026年02月01日
  • 琥珀の夏

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    育児中(ワーママ)の立場で読み、グッときました。

    解説にありましたが、辻村先生は子供の気持ちの描写が秀逸過ぎる⋯!
    子供の頃はこんなこと考えてたなぁ(でも子供は上手く言語化出来ない⋯)とか思い出したり、考えさせられた。


    親として、菊池賢とのシーンが心にザクザクきました。

    ・子供の教育に熱心になるには、金・暇・熱意が必要。で、持て余している。
    →この指摘はめちゃくちゃ的を得てる༼⁠⁰⁠o⁠⁰⁠;⁠༽

    ・きちんと社会と共存するちからが大事
    ・多少利己的になってでもその子のことだけを考える親の存在が必要→分かる
    わかっているけど、保育園の預け先が決まって安心する気持ちも分かる。
    一見、矛盾

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    2026年02月01日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    おもしろかった!物語の展開が全く予想できず、最後の最後まで度肝抜かれた〜
    上巻は引き込まれるまでちょっと時間がかかったけど、下巻は一瞬で読んでしまった。そしてこの話は20年前の作品なのか...本当にすごいな、辻村さん。

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    2026年01月31日
  • スロウハイツの神様(下)

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    本作の魅力は、まず何よりも登場人物ひとりひとりの造形が際立っている点にあると思う。
    創作者特有の矜恃、他者の才能に向けられる嫉妬、そこ絡みつく恋情といった関係性が入り組んでおり、物語がいわゆるミステリー要素に依拠することなく、「スロウハイツの神様」の世界へ没入させられる。

    終盤、チヨダ・コーキの過去が回想される局面では、それまで周到に張り巡らされてきた伏線が怒涛の如く回収される。その鮮やかな展開によって、彼が秘めてきたひとつの動機を軸に、何気ない場面のそれぞれが新たな意味を帯び、物語全体の構造が違う世界として見えてくる。結果として本作が極めて緻密に設計された物語であることを強く感じた。

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    2026年01月30日
  • 家族シアター

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    久しぶりに小説で泣いた。以下メモ

    妹という祝福
    なんだかんだお互いがお互いのことを気にしていて、思春期の子供らしく自分の気持ちに素直になれず捻くれて捉えがちだがそれも愛ゆえだと感じた

    私のディアマンテ
    こりゃ母がダメダメですわ...言葉の選択が間違っているよ...と感じたのもうちの母親がとても受容的で愛されて育ったゆえの考えなのかもしれない。もし、自分の子が先生と結婚して子供を産みたいと言い出したらどうするだろうか。

    8年後の〜

    お父さんと息子の話。お父さんは父らしくなくて、さっぱりしているのに、息子の夢は一丁前におうえんしていて、タイムカプセルを探しに1人で乗り込む姿に泣けたし、その

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    2026年01月30日
  • ロードムービー

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    もう少し続きがあったら良いのにと思っていた、「冷たい校舎〜」の登場人物が出てくるお話。最初のお話は、現在と過去が交互に展開され、どちらも先が気になるから読む手を止められなかった。終盤で発覚する驚きの事実によって、さらに面白さが増す。そのほかのお話も、面白くてするすると読めてしまう。作者の、登場人物たちへの愛情が伝わる心温まるお話ばかり。最後の「エピローグ、またはプロローグ」という言い回しがまたゾクゾクとさせてくれて、思わず「冷たい校舎〜」のはじまりを読み返して、ニンマリしてしまった。この先もずっとずっと読んでいたいと思える一冊。

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    2026年01月29日
  • スロウハイツの神様(上)

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    こんなに心が温まるストーリーは他にあるでしょうか?
    あえてミステリーと言わせてもらいますが、殺人事件だけがミステリーではないことを、がっつり教えてもらいました。
    伏線が色々な場所に散らばっています。
    わかりやすいのや、想像しやすい伏線もありますが、回収時に登場人物の感情を足すことで、予想以上の結果を魅せてくれました。
    キャラクターも個性があるし、最後の最後まで楽しませてもらいました。

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    2026年01月27日
  • かがみの孤城 1

    無料版購入済み

    有名な作品でずっと読んでみたいと思っていました。期待を裏切られずにとても考えさせられる作品でした。学生にぜひ読んで欲しい。

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    2026年01月27日
  • この夏の星を見る 上

    購入済み

    青々とした強さを感じたいなら

    星のように各学生たちは体格・興味関心・経験値等それぞれ違う1人1人であって、一緒くたにされるべきものではなく、個々人が自分の意思・気持ちのもとに物事を進めていきながら成長するのだということを訴えていると感じた作品。誰かから与えられた漠然とした命題に対して取り組むのではなく、知りたい・やってみたいという純粋な欲望のもとに突き進むことの強さを受け、思わずこんな学生生活送っていたかなと自分自身の学生生活を振り返っていました。毎日同じような日々を過ごしているなあとぼんやり感じている方に、「何か新しいことやってみようかな」と思わせてしまうような、学生たちからの刺激を感じてもらえると嬉しいです。

    #アツい #共感する #感動する

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    2026年01月28日