辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良

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    面白い、、
    本を表紙の好みで選ぶことが多いから話題になってても手に取らずにいたけど、すごい、面白い。
    久しぶりに、こんなに心をめちゃくちゃに揺さぶられた。ドキドキとかワクワクとかじゃなくて、ズーンと重くのしかかってくる感じ。読んで、誰かと話したくなる一冊

    一章の時点で、もう心が痛い
    共感するし自分の未来を見ているようで、、しんどい、、婚活は就活と同じか、、もうしたくないと思ってたのに、、
    結婚したい気持ちをパーセントで聞いて、それが相手につけた点数だと、女友達に言われてドキッとした。
    小野里さんとの会話はずっと胸がドキドキ(ズキズキ)してた。思ったことがある感情を全部言語化して、あなたもそうでしょ?と言われてるみたい。

    「家族のように思って 甘えていた。
    まだ家族ではなかったのに。
    家族のように思いたいなら、家族になるべきだったのに。」

    「うまくいくのは、自分の欲しいものがちゃんとわかっている人。自分の生活を今後どうしていきたいのかが見えている人。ビジョンがある人。」

    朝井リョウの解説まで、とっても興味深く面白かったです。
    「どこまでが自分で、どこからが社会なのか。どこまでが理性でどこまでが本能なのか。これまで私たちが選んできた何もかもは、果たして本当に自分の意思で選択したものなのか。」

    「何か・誰がを"選ぶ"とき、私たちの身に起きていることを極限まで解像度を高めて描写することを主題としている」
    言葉にすると残酷で辛い、でもそういう醜い見栄や自己愛で何かを選んできたり、人を見てきた経験が自分にあることに、ドキドキさせられる

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    2026年10月02日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    「冷たい校舎の時は止まる」のサイドストーリー短編集。
    冷たい校舎の方を読んでいない自分でも十二分に楽しめた。
    好みは一つ目のお話。
    トシが女の子だったのには驚いた。
    たしかに違和感はあったけど、まさか性別まで違うとは。
    慌てて最初から読み直してみると、点と点が線でつながる快感が得られてすっきり。
    すっかり先入観にとらわれて読んでいたことに気付かされ、自分で自分を笑ってしまう。゚(゚ノ∀`゚)゚。

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    2025年11月04日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ネタバレ

    基は未熟なentp or intpであり、人間性としての未熟さに最初は苛立ちを感じた。しかし、高校生であるから、その未熟さは仕方がないものであるかなとも思う。

    そんな嫌な人からはスゥーッと消えてしまうのがp型あるあるだと、自身の思いを俯瞰してみて思った。そんな部分も許せる、infj、enfjの人間性を見習わないといけないと気付かされました。(多分坂崎さんはinfj...)

    坂崎さん、the infj。いつかの中身を知ってだんだん好きになる過程、思考の中身、自信が発する言葉や相手への配慮。おじいちゃんのおかげで、優しい人に育ったんだなと感じる。

    こんな考えを提供してくれる小説はやはり偉大なものだ!紹介してくれた同期に深く感謝。これからも色んな本を読んでいきたい。

    というのは、本編の途中までで、最後のどんてん返しは鳥肌がたった。いやぁ、凄すぎる。
    確かによくよく考えれば、話の節々に噛み合わないなと思っていたところや、infjのあすなが電車での電話の時に一人で何か抱え込んでるのではないかと疑っていた、、。(急に出てきた水泳、バイクの免許)やはり勘は正しかった。現実では見逃さないようにします!!。

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    2025年11月04日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    これぞどんでん返しだ!!と声に出してしまいそうになるくらい衝撃的なラストだった。
    終盤、紆余曲折あったけどなんとか丸く収まってよかったよかったと安心したのも束の間。まさかあそこから180°物語の角度がぐりんと変わるとは…。
    友春が一気に良い奴に成り上がるわ、あすなとおじいちゃんの関係に涙腺緩むわで大忙し。
    読み終わってからすぐまた上巻を読み直したくなる。
    どんどん積み重なっていく小さな違和感の正体が明かされた瞬間の鳥肌は今でも忘れられない。

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    2025年10月30日
  • ハケンアニメ!

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    かなり前に読んだことがあって、久しぶりの再読です。
    王子監督と有科さんのお話で1冊だったイメージでした。中篇3篇の本でした。

    どのお話もわかりやすく(悪い意味ではなく)アツくて、ひとりうるうるしながら楽しみました!

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    2025年10月30日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    名だたる筋少好き作家達によって筋少楽曲の世界観で執筆された小説集。筋少ファンの一人として大いにニヤニヤしながら楽しませてもらいました。作家の皆さんの匂い立つような筋少愛が面白い。オーケンの小説が「これはオーケンの小説だ…!」って感じで最高でした。

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    2025年10月27日
  • サクラ咲く

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    久しぶりに小説を読んで泣きそうになった。職場のデスクだったから、すんでのところで押し堪えたけど。タイムスリップしてきた未来の友達を病気から救うために、一念発起するって素敵だな。辻村さんのお話は死に関わるものも多いけれど、こういう方が好き。私も中学では地味な子で、学級委員をやっていたり、頼まれたら断れなかったり、高校デビューを果たそうとした(実際には叶わなかった‥)クチなので、登場人物たちには共感してしまった。

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    2025年10月26日
  • 図書室で暮らしたい

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    一番好きな作家の辻村深月さんが書いたエッセイ集。
    辻村さんの書く物語を読むといつも心を揺さぶられますが、それはエッセイにおいてもそれは変わらずでした!
    辻村さんが好きな漫画やアニメ、ゲームなどの話や、育児や仕事などの日常生活についての話、かつてのOL時代の話、直木賞受賞時の話etc…
    辻村さんは芯があるのにとにかく謙虚で、こんな素敵な人になりたいと憧れをいだいてしまいました!
    辻村さんの書く文章がとにかく好きです。

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    2025年10月26日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    上巻なのでちゃんとしたのは下巻も読み終わったらにします!

    いやぁ、すごいなぁ。
    とにかくすごい話だなぁというのが感想。
    エグ重い話だし、これ辻村さん2作品目だよね?すごすぎる笑 
    取りあえず元気な時に読むべき本で、私はちょっと病んだ時もありましたが⋯笑

    キーワードを挙げるなら、
    兄弟、苦悩、愛、復讐、サイコパス
    でしょうか笑

    ⋯さぁ、どういう展開になるのか、下巻も楽しみです!!

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    2025年10月10日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    今のところ辻村深月作品の中でナンバーワン!
    どの話も胸打つものばかり。
    戦前の話から現代まで、壮大な物語だった。
    時代や建物そのものは変わっても、人の心は受け継がれている。
    素敵だった。
    読み進めて行くごとに、ああ、これはあの人だ!と伏線回収も楽しみだった。
    小説はほんとうにいろんな景色や感情を体験させてくれる。
    あー楽しかった!

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    2025年09月28日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    とても感動できました。若い頃に読んでいたら、違う印象を持ったかも。読書、本との出会いも、タイミングって大事と改めて思います。
    読み終わった後、東京會舘の前まで行ってみました。(中に入る勇気はなかった、、、)

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    2025年09月27日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    イタイなぁ…最後まで読めるかな…と思いながら読み進め、気付けばお願いお願いと祈るようにページをめくり、絶望し、最後の展開に天を仰ぎ、そして2人のこれからを応援したくなるエピローグ。読後感に浸りました。
    起承転結のお手本の様な小説。
    とても好きです。

    ネル、死体をバラバラにはしたんだろうけど、殺してないんじゃないかな…首輪見て、罪悪感から河瀬が嫌いって言ったところもあったんじゃないかな。

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    2025年09月28日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    日本の歴史がリアルに理解できる一冊だった。教科書の情報だけではわからない、日常の歴史。
    東京會舘というひとつの建物にまつわる様々な人たちのお話。
    静かに、けれど熱く生きている人たちのお話。
    現代ではなかなか感じることのない幸せを本を読むことで感じることができた。
    この幸せな気持ちのまま、すぐ下巻を手に取ることにする。

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    2025年09月23日
  • 図書室で暮らしたい

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    このエッセイだけで知ったような口は聞くもんじゃないと思うけど、すごく繊細で心の優しい人なんだなと思った。より辻村深月さんが好きになった。

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    2025年09月20日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    上巻だけでも500ページほどの分厚さ。
    始めは最後まで読み切れるだろうかと不安だったが、今はもう下巻が楽しみで仕方ない。
    ただいじめや虐待、性的暴行、殺人などの生々しい描写があるため手放しで周りにオススメはしづらいかも。
    時間と心に余裕がある時に一気読みしたい。

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    2025年09月20日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    上下共に一気読み。東京會舘という建物をこの小説で初めて知りました。見たことも行ったこともないのに、読んでいると東京會舘で行われた演奏会や結婚式など数々の出来事がまるで自分がそこにいたかのように頭に浮かんで、いつの間にか目に涙が滲んでました。第8章の東日本大震災のお話と第10章の建て替え前最後の結婚式のお話が特に好きです。
    今度実際に東京會舘に行ってみたい!と強く思いました。作中に出てきた「舌平目の洋酒蒸」を始めとする料理や菓子もいつか味わってみたい!

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    2025年09月17日
  • かがみの孤城 上

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    最初の主人公のクラスメイトに対する葛藤の心理描写、学校に行こうとしても身体が動かない。そしてそれに対する罪悪感や絶望の表現がリアルで周りの誰も自分を分かっていないということが伝わってきて、個人的に感情を感じ取りやすかったかなと思いました。またそれ以外の登場人物の絡みがてとてもかわいかったです。これからいじめっ子にどう向き合っていくのかわくわくしました。

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    2025年09月14日
  • 小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記

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    この作品がドラえもんの中で一番好き。なんたって辻村先生との出会いを導いてくれた一冊だから。ドラえもんたちが月という今まで深く関わってこなかった世界で友達を作り、と言ってもルカと出会ったのは地球だけどとにかくまだ見ぬ世界の扉を開けるまでの過程がすごく好き。秋という情緒ある世界観、季節感とも相まって、自分好みの神秘的な舞台設定、時期設定になってる。学校の生活も丁寧に描きつつ、だけどちゃんと辻村深月が辻村深月してるのがいい。繊細さ、ドラえもんたちの心の内がちゃんと描かれていて、彼らの解像度がとても高い。藤子先生の書くドラえもんたちとは違うかもしれないけれど、限りなく隅々にまで辻村先生が作品そのものをリスペクトしてオマージュを散りばめているのがわかる。それでいて、自分の個性というか先生自身の強みをしっかりと物語に滲ませてドラえもんという作品に取り込まれるのでなくて、作家性と作品への畏敬の念を見事に小説と脚本に織り交ぜているのが素敵。
     
    やっぱり最後のかけっこのシーンはどうしても映画で見たかったなあ。監督も泣く泣く尺の都合でカットしたんだろうか…だとしたら悲しすぎるよぉ

    あと今、僕の地球を守ってを初めて読んでいるけど、共通点みたいな、SFモノとして設定、雰囲気が似てるからもしかしたら先生はこれをイメージしつつ、この作品を描いたのでは…?となってて、勝手に震えてる。そうだったらなんだか嬉しいな。世界が広がってく感じがする。 

    まあとにかくストーリーの完成度がとても高いので映画、小説ともにいろんな人に見てほしい作品です!

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    2025年09月13日
  • きのうの影踏み

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    辻村深月さんのホラー短編集。
    夜に読んだことを後悔するくらい怖かった。
    ガッツリお化けが出てくるというよりかは、じわじわと冷や汗をかくような不気味さを感じさせるお話が多かった印象。
    途中、辻村さんご本人の名前が登場し、もしかしてこれは実話なのか?とフィクションとの境があいまいになるのもゾクゾクした。

    ナマハゲのお話はトラウマ級。
    秋田県民の方特にお気をつけください‼️

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    2025年09月08日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    お久しぶりの辻村深月さん!
    ホラーファンタジー系のお話が5つ入った短編集。
    思ってた以上に怖い。
    グロテスクな死体が出てきたりして背筋がゾクッとなった。

    「踊り場の花子」が特に好き。
    階段の数が変化する。
    花子さんからの質問に答えてはいけない、箱を受け取ってはいけない。
    などの校内でささやかれる都市伝説。
    自分の小学校にもそんなようなのがあったなと懐かしみながら読んだ。
    後半は圧巻の畳み掛け。
    ゾクゾクが止まらなかった。

    あとがきも印象的。
    『これを読んでくださっているあなたが、できれば今、後ろめたい気持ちでありますように。』
    読んでいる間の自分の心中をズバリと言葉にされた感覚

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    2025年09月03日