辻村深月のレビュー一覧
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筋少の歌詞をベースに作成された短編集。どの話も、出てくる主人公は所謂「陰キャ」と呼ばれる人たちで、世間の輪の中に上手く混ざれない人たち。
そんな彼ら(彼女ら)に起こるヘンテコな話・・・なんだけど、いや~どの話も面白かった!!
元々大槻ケンヂの書く詩(筋少の歌詞)って、物語っぽいから小説にしやすいってのは想像できましたが、ここまでドはまりして読めるとは思わなんだ。
特に心に刺さったのは、一番最初の「中2病の神ドロシー」、人間椅子の和嶋慎治さん作の「福耳の子供」、そして最後の大槻氏本人作の「香菜、頭をよくしてあげよう」ですかね。
特に、最初と最後の奴、一度喪失したモノと長い月日を経て邂逅するって展開、ホントダメなんですよ。読んでて泣きそうになりました。
話の節々にちょこちょこと織り込まれる,筋少の歌詞や、映画やSF等のサブカル系?小ネタ達、これらの元ネタが粗方分かってしまう自分に閉口しつつも、ニヤニヤしながら読んでました。
しかし、この企画、第二段第三弾と続いてくれたらなと、期待しています。小説書けそうな曲(歌詞?)まだまだいっぱいありそうですもんね。「風車男ルリヲ」とか、「リルカの葬列」とか、「最後の遠足」とか(挙げたらキリがない(笑))。
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Posted by ブクログ
「そのバンド 本当はいなかった 25年見てたのは
自分の心さ 君自身の影なのさ」
“中2病の神ドロシー”より
うおぉ!筋肉少女帯の楽曲が小説に!しかも執筆陣も豪華アンド本人降臨!!
素晴らし過ぎる作品だ。筋少ファンとして思わず歓喜の涙(泣)
この作品は全6篇+装丁のアンソロジー短編集となっていて各作品のテーマとなった楽曲がタイトル(一部違うが)となっている。各執筆者はテーマとなってる歌詞を物語化しているが、まぁ、出てくる出てくる他の曲(笑)
探せば20曲くらい歌詞でてくるんじゃないかという勢い!しかもなんか大槻ケンヂの文章っぽさも感じる(寄せてる?)
筋肉少女帯愛が濃い!濃すぎる!!
物語としてはユーモア妄想日常ちょいSFファンタジーな作品揃い、バラエティ豊かで肩の力を抜いてのほほんと楽しめる。
勿論、筋肉少女帯知らない人でも楽しめる作品ではあるが、やはり各楽曲をBGMにして読むのが良いだろう。
筋少ファン、そうでない人、妄想癖とか、、暗い学生生活を送った人とか、電波受信する人とか、この世の全てを燃やし尽くしたい人とか、とにかく全人類オススメ!
「あのコは夏フェス焼け」藤田和日郎
オーケンの皮を被っていたのは…美少女!?
素敵表紙で期待感を高めてくれます!
藤田先生の別短編の「空に羽を…」という作品は
筋少の「機械」という曲をモチーフにしているので、コチラもオススメです!
「中2病の神ドロシー」辻村深月
好きだったはずのバンドが突如世界から完全に消えて無くなってしまった。彼女は存在しないバンドを探し求めて…
メッチャ綺麗にまとまってる!友達と協力してバンド探し求める姿はまさに青春小説!爽やかさを感じる作品。
「十光年先のボクへ」柴田勝家
名曲サンフランシスコ10イヤーズアフターをモチーフとした作品。
主人公ケンちゃんはこの世界は全部作り物で周りの人間に自分がそのことを知っていると気付かれてしまうと今の世界が崩壊してしまうと信じており、日々凡庸に生きているのだが…
楽曲サンフランシスコとリンクさせつつの展開にファン歓喜!楽曲もそうなのだが切なさと余韻を感じるラストが良い!
「日光行わたらせ渓谷鐵道」滝本竜彦
レティクル座行超特急をモチーフにした作品。
クラスの陰キャな主人公はその有り余るリビドーを秘密ノートに書き溜めていたのだが、クラスの陽キャ女子、踏子にそのノートを拾われてしまい…
うおぉ!オーケンのグミチョコ的なアングラ青春小説やんけ、ニヤニヤしながら読んじゃったよ。
「ディオネア・フューチャー」空木春宵
人間がハエトリグサに見えるボクと、球体関節ヒロイン“ドリュー”のSFカタストロフィ青春恋愛小説。
ライトな文体ながら切ないエンディング。
オーケンを連想させるキャラジローさんがいい味出してる。
「福耳の子供」和嶋慎治
バンド人間椅子のギタリスト和嶋慎治の筆による小説。実際の曲調は不気味な雰囲気なのだが、ほのぼのとした感じに表現されており、津軽弁がいい味出してる。
見た目の通り文学っぽい作品書くんだなぁ…
「香菜、頭をよくしてあげよう」大槻ケンヂ
満を持してのオーケン作品!曲もそうなのだが、まぁいつもの、オタク系のほほんアンドちょっぴりセンチな恋愛物な感じ。
しかし実際「頭をよくしてあげよう」って言われたら引くよね(笑)
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心温まるエピソードの数々。読んでいて思わず微笑んだり涙がこみあげたりしてしまうとても素敵な作品。
旧館、新館ともに大半は東京會舘で働くプロフェッショナルたちのエピソード。ホテル機能を持たない施設だけに猶更来客をもてなそうとする揺るぎなく継続されている精神を感じる。また越路吹雪のディナーショーや直木賞受賞作家などのエピソードもとても面白い。これらの話の中にも当然東京會舘のプロフェッショナルたちの気配りを知ることができる。
私は地方から東京へ出てきて30年以上経つが、残念なことにこれまで東京會舘へは行ったことがない。帝国劇場へも帝国ホテルにもパレスホテルにも行ったが、今まで東京會舘にはご縁がなかったことが本作を読んで非常に悔やまれる。旧館はともかく新館には行けたのに...と。ぜひ現在の東京會舘へ行って「プルニエ」か「ロッシニ」で食事をしてプティガトーを買って帰りたい。 -
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上巻より下巻のこちらの方が私には馴染みのある内容でした。
昭和から平成へ
金婚式のお祝い
クリスマスディナーショー
東日本大震災
芥川賞、直木賞の選考会、記者会見
結婚式
昭和51年からおよそ40年の間の出来事が描かれていました。
上巻からだとおよそ95年間もの出来事が東京會舘を舞台に描かれています。
当時の東京會舘の様子が時代背景と登場人物でとてもわかりやすく書かれていました。
また、東京會舘での様子で当時の日本の様子を知ることも出来ました。
『東京會舘』
私は訪れたことがありません。
機会があれば行ってみても良いかもしれませんね。きっと、素晴らしい所だと思えます。
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初辻村深月。めちゃくちゃ面白い。シミュレーション仮説に立脚した怪異の捉え方をしている気がした。普通に生まれた人間には世界の裏側あるいはバグたる怪異に接しえないが、あることがきっかけで恐ろしいものと繋がってしまう...みたいな。それは本当に偶然なのかもしれないし(「スイッチ」「やみあかご」「だまだまマーク」)、ある特定の行動をすることで生み出すことができるものなのかも(「噂地図」「十円参り」)。一番好きな話は「ナマハゲと私」。普段当たり前に話していること認識している仕組みや習慣が少しだけ角度を変えるとおかしなものに思えるという話であり、それによって悲しい犠牲も生まれうるというバイアスを恐怖として描いており面白い(途中の友人の「ナマハゲよりもナマハゲという役割を負わせている共同体のほうが怖い」という発言がすごい)。また、最後のお話たる「7つのカップ」がこの話の最後にあって良かった。交通事故死した女の子とその母親、その現場を面白くおかしく野次馬的にみる世間に対する「無責任に、勝手に、“怪異”にされてしまったのだ。」という文章は非常に誠実であり、あとはホラー好きとして心に刻みたい一行。
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ハケンアニメのスピンオフというか続編というかの短編集。
前作での登場人物に再び出会えて、理解が深まって楽しい。
選永組の近況やら、王子の次回作「V・T・R」の話など。
どの短編も面白かった。若者が成長する話が多く、頑張れ!なんて気持ちになったり。
ハケンじゃないアニメだって、そのポジションを維持するのは努力が必要だよな、と再確認させられる。「ご長寿アニメ」だってこのご時世大変だ。
コーキや環が出てきて嬉しい。
環は環らしくて笑ってしまった。
アニメを、
〝実在しなかったはずの存在を、「実在以上に実在」する存在に作り上げ〟
と表現していてなるほどと感じさせられた。
そして、仕事はバトンタッチして続く。世代であっても、一つの仕事に関わる人の間でも。
そんな当たり前の事も再確認させられた。
あれこれ書いたが、全部含めてエンタメ作品として面白かった!
この作品単体より、ハケンアニメを読んでからをオススメします。 -
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辻村深月先生の作品は、本当に不思議だ。何回も色々な人の人生を経てきているとしか思えない解像度の高さ。だからこそ、読むと琴線に触れ、考えざるを得なくなる作品を生み出すことができるのだと思う。
全7編の短編集だが、これから読む方にはぜひ、できるだけ通して読んでほしい。どの家族も「家族」だからこそのぎこちなさを抱えており、それでも色々な出来事を経て「家族」として生きていく姿が描かれている。
これはフィクションだけれども、きっとこの世のすべての家族に物語があるのだろうと想像力を掻き立てられるような、そんな本だった。
「トラブルを回避するのではなく、トラブルから何を学び何を得るのか」
頭ではわかっていても、ついついトラブルを回避しようとしてしまう(ある意味大人になったと言えるのだろうか)のだが、心にストンと入ってくる、そんな感じがした。 -
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ネタバレ辻村さんすごろくで読みました。
しあわせのこみち
清水あやめさんが田辺さんとの出会いを通じて自分を見つめ直す話
天才ならではの考えに、すごいなぁという感想でした。
アスファルト
昭彦さんが色々考える話
チハラトーコの物語
ここでスロウハイツの住人に繋がるのかー!という感じ。環さんもまた出て来て嬉しかったです。
冬子さんが書いた小説を環さんが読んでどんな感想を抱くのかなぁ?と思います。
樹氷の街
郁也さんも多恵さんも理帆子さんも…天木さんも秀人さんも椿さんも…!
すごろくで出て来たたくさんの人が出て来て、前後はしますが、過去や未来がこうして繋がっているんだなぁと思いました。
以前読んだ登場人物が出てくるとより愛着が湧いてより感情移入して読めます。
冷たい光の通学路
スガ兄が頑張って仕事をしているんだなぁというのが伝わって来てよかった。
しかも小学生のような狭い世界にいる時には2人で仲良しだとその相手が休んだ時にはとんでもなく不安になる気持ちもわかります、スガ兄はそれも汲んで、みんなが参加できるものにしれっとするところがとても感動しました。