辻村深月のレビュー一覧

  • 家族シアター

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    色んな家族の形のあり方の中で、どう向き合っていくのか、向き合わないのか、色んなことを考えさせられる作品。必ずしもきれいごとで終わらせるわけではないけど、温かい気持ちにはなるという、辻村深月らしい話が多かった。
    この夏の星を見るに出てきた二人の裏話も入っていて良かった。

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    2026年03月13日
  • 凍りのくじら

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    藤子F不二雄を「先生」と呼び、ドラえもんを愛している理帆子。
    「自分は周りとは違う」と思い込んでいる思春期ならではの自意識の葛藤が見事!人と関わることを恐れている理帆子が、人が好きだと素直に言えるようになるまでの物語。
    別所さんが若き日のお父さんの幻だったのは少し拍子抜けだけど、SF(少し不思議)リスペクトなのかな。思い返せばちょっとした違和感は最初からあって、ちゃんとミステリーとして成り立っていた。
    久しぶりにドラえもんの映画を全部観たくなった!

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    2026年03月12日
  • 噓つきジェンガ

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    辻村さんの作品2作目。
    客観視していると騙す前、騙される前に気づけたのでは?と思ってしまうが、きっと本に出てくる本人たちもそうで、当事者になったら目の前の状況をどうにかするために手一杯になって周りが見えなくなることもあるよなあと自分自身への戒めにもなった。

    最後に救いがある作品が個人的にすきなので、かなり強引ではあったけど短編集の3作品とも救いのある終わり方でよかった。

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    2026年03月12日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナ禍が学生達の話でとてもリアルで最初は読んでいて辛かった。

    当時自分は既に社会に出ていたがもし学生だったらなにをしていたか。何ができていたか。


    住んでる土地が違っても今のネット社会どこでも繋がれるメリットもあり、主人公達が自ら人生においての選択をしているところがすごく苦しくも感じた。

    作中の宇宙飛行士花井うみかの『「好き」や興味、好奇心は手放さず、それらと一緒に大人になっていってください』というセリフが大人の私にもとても刺さった。

    自分も住んでいるとこは違うが同じ趣味を持った友達はいて、今は好きなものもバラバラになっているがそれでも繋がっていて連絡を取ったりもしていてSNSやネッ

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    2026年03月12日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    キャラクターそれぞれに会いたい人や会いたい人への思いが違ってみんなの思いに感動させられました、

    すべては巡り合わせについても考えさせられました。

    私たちにツナグはいないからこそ、言えるうちに言えることは伝えて起きたいと思いました。

    なかなか大切な人に素直になれない人に読んで欲しいです!
    いかに大切な人が隣にいてくれることがいかに尊いのかが分かります!

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    2026年03月11日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ほんとうに心がヒンヤリした。最後の解説文まで読んでなんとなく救われた気持ちになれたというか、この本で心当たりがあってヒンヤリする時点で救いはないのかもしれないけど、これ以上増やさないようにしたいと思った。読み返したくないけど定期的に読み返そうと思う。

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    2026年03月11日
  • かがみの孤城

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    中学生の主人公の話だけど、大人が読んでも心に響くものがあると思う。社会という集団の中で生きていく中で、大人でも子供でも、誰もが感じたことのある苦悩や経験を言語化してもらった感じ。なんだか胸にグッときて泣ける場面がいくつかあった。

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    2026年03月10日
  • 朝が来る

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    望む妊娠と望まない妊娠、双方の当事者たちの不安や葛藤を目の当たりにした。妊娠をしたことで人生の軌道が変わり、誰にも頼ることができず暗闇を彷徨い続けるひかりに、最後に差した光が自分の子供と、ひかりの同志とも呼べるその子供の母親であったことが大きな救いになった。

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    2026年03月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    一度読みたかった辻村深月デビュー作やっと読みましたが、とにかく、ぶ厚いですねー
    まずは上巻完読しました、まだ自殺した人の特定には至りませんがワクワクしながら下巻に突入。
    ぶ厚さは上巻と同じ、その分描写が繊細ですが、あまり細かい描写が苦手な方はキツいかも。
    満を持してのデビュー作って感じが伝わります。

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    2026年03月10日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    なんとも言葉にしづらい心の中の違和感を文章にした感じ。心当たりがあるようなないようなそんなお話。自分と人とで同じものを見ていても感じ方は違うよな。どれも全部はっとさせられた

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    2026年03月10日
  • かがみの孤城 上

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    辻村作品をデビュー作から読み続けるチャレンジ中。

    前にも一度読んだけど、忘れっぽいので新鮮な気持ちで読める。

    ウレシノに対するマサムネの心遣いが、沁みる。

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    2026年03月09日
  • 光待つ場所へ

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    色々な作品のスピンオフです。
    「冷たい校舎の時は止まる」を読んだばかりだったので、登場人物のその後が読めて嬉しかった(*´꒳`*)

    短編集の中で特に 「しあわせのこみち」は、人と距離をとってしまう清水あやめの内面の成長をみた気がしてとても良かったです。

    作者のそれぞれの登場人物への愛情や愛着を感じられた一冊でした。

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    2026年03月09日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    執着はどんな形であれ、良い結末をもたらさないのだと改めて思いました。

    愛が執着に変わってどうしようもなくなっていく様が、経験はないけれど、実際こうなってしまうこともあるんだろうなと思いながら前半を読みました。

    後半は、これは友情ではなく利用というのが私の感覚で、自己肯定感が低いのに自己愛は強くて、他人を見下すことで自分を正当化し、友情の度合いが測れるわけでも何のステータスにもならない親友という言葉に執着する留利絵の行動や心情が痛々しくて、ただただ可哀想でした。

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    2026年03月08日
  • ぼくのメジャースプーン

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    覚悟が決まりすぎている小学生だな…
    読みながら自分だとどうするかな?というのをずっと考えていてとても楽しめました
    友達と話し合うと楽しいかも!

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    2026年03月08日
  • 図書室で暮らしたい

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    作家として経験を重ねてきたからこそ生まれる成長や、そのたびに揺れる気持ち。
    辻村深月さんは、その細かな心の動きをひとつずつ丁寧に拾い上げていて、読んでいるこちらまで息づかいが伝わってくる。作家・辻村深月という存在が、少し近くに感じられるようなエッセイだったなぁ。

    仕事と育児のあいだにある境界線について書かれた章も印象的で、迷いや葛藤がそのままの言葉で綴られているのも共感できた。
    それでも、育児を通して仕事の成長を実感できるようになったこと。
    仕事と育児がゆっくり溶け合って、自分の中で無理なく共存できるようになったこと。
    その変化を受け入れていく過程に、1人の人間としての強さを感じられて良かっ

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    2026年03月08日
  • 朝が来る

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    妊娠や出産、不妊治療をテーマにしたものを読むと、女性であることの辛さとか、男性は他人事だとか、自分の中での男女の対立を深めるような感覚になる。
    でも栗原夫婦を見ていると、清和の辛さが想像できないほどのものだったことがわかるし、男性目線で描いたものももっと読みたいと思った。

    「この人が自分の夫でよかった。」
    こういう人もいるんだって思ったし、現実にもいるって信じたい。

    ひかり側の話は辛かった。
    「相談してくれればよかったのに、と言われた。確かに相談しなかったのはひかりだ。けれど理不尽な気持ちになる。だって、誰も助けてくれなかった。返さなくていい、と教えてくれなかった。」
    ひかりの辛さは本人

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    2026年03月08日
  • 噓つきジェンガ

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     ジェンガ、仲間と集まった時に罰ゲームをするためのツールとして遊んだ記憶がある。イメージとして失敗する人を意図的につけるためのゲームと思っていた。
     ロマンス詐欺、ハニトラとも言うのだろうか。話の軸は今時の流行りと言ってはなんですが、匿名流動型犯罪に巻き込まれる話だと思っていた。雲行きが途中から変わって、沼ハマったのに更に奥深くハマる沼に足を入れてしまったと思った。終わった、と思った後の展開は嬉しさも感じられて安堵した。
     子供の進学に関する詐欺は、騙されたご本人を思うと苦しくなった。まだ無邪気な印象を持つ我が子の進路に親心とは言えやましい気持ちを優先させた羞恥は消せない過去として記憶に残り続

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    2026年03月08日
  • 朝が来る

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    中学生のひかりは、はじめてできた恋人との子どもを妊娠してしまう。「早く大人になりたい」という思春期の中学生誰もが抱く感情で宿してしまった命を、世間体から隠そうとする大人たち。親からの子どもとしての理想像・エゴを押し付けられ、その道を外れてしまったひかりは大人の保護から脱却するように孤独へと堕ちていく。その先での同じく堕ちてしまった人間(おそらく彼女にも同情される理由はあるのだろう)からの裏切り、逃走、いよいよひかりは追い込まれてしまう。
    かつて憧れた大人の支配からの脱却の先に行きついた本当の孤独に気づいたひかり。彼女を救う存在はあるのか…

    ひかりは堕ちていかないためにはどうすれば良かったの

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    2026年03月08日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    全くの予備知識なしで読んだ。ミステリーと思っていなくて、読み終わってから、二部構成であった理由とミステリーであったことを理解した。
    第一部の、自分と彼氏だけは特別と思うのも理解できてしまった。
    一方、第二部の、友達に執着する話はあまり共感できなかった。

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    2026年03月07日
  • ぼくのメジャースプーン

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    辻村深月が2006年に発表した「ぼくのメジャースプーン」の文庫版。ぼくが通う学校で事件が発生、幼なじみのふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失う。彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることを行おうと決心する。好きな人を思う純真なぼくの心がいとおしい。秋山先生との対話はなかなか難しいが、言葉の持つ重さ、命の価値に違いはあるのかなど、きちんと向き合うべき問題を掲示している。ただ異能についてはファンタジーだと割り切らないと難しいかも。本作の登場人物が登場する作品がいくつかあるので、今度読んでみよう。

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    2026年03月07日