辻村深月のレビュー一覧
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傲慢と善良とは何か
スマートで都会的で、それ故に結婚してこなかった架
控えめでいい子と評されるが、不器用で自分のないような真美
この2人の内面の心理描写はリアリティであり、どこかグロテスクとも言えます
傲慢さというのは、打算的な人生での狡さだと思います。しかし、この傲慢さは人生を生き抜くためには必要な強かさとも言えると思います
一方で、善良さは、謙虚さであったり控えめな奥ゆかしさと言えます。しかし、謙虚さは意思のなさから生じる弱さ、傷つきたくない自己愛の強さとも言えます。
一般的には、
傲慢=悪
善良=善
と捉えられるでしょうが、人生を生きていくに当たり、これらは多面性があると思います。
読書を通じて自分の内面に向き合うことができる、というか向き合わざるを得ないかもしれませんね。
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Posted by ブクログ
上巻と変わって視点のメインが透真になることが増えて、事件の裏側が明かされたり人物達の関係性が変化していったり動きのある巻で、すぐ読み終わったけど終わった時には長い長い話が終わった疲労というか充足感というか、余韻が大きかった。
中盤、登場人物が沢山揃う部分、大事なシーンだからなのも分かるんだけど少し表現が繰り返しだなって感じる部分があって、そこだけ好みじゃなかったかも。全体的に情景描写をたくさん取り入れてるところとか、ずっと1つのテーマを持ち続けてるところとか、読みやすく、でも新鮮なミステリーだった!描写とか説明とか状況がリアルすぎて本当にあって自分が見てきた事件だと錯覚しちゃうくらい。 -
Posted by ブクログ
俳優である夫が交通事故に遭い、その際に共演中の有名女優と同乗していたことから、ダブル不倫スキャンダルとなり、さらに夫が失踪することで、家族が巻き込まれるお話。
最近流行っていた「Tシャツが乾くまでに」(略しててぃーかわ)に若干序盤の設定が似てた。
マスコミや関係者の過剰な追及から逃れるため、妻である早苗は、小学5年生の息子"力"を連れて、高知の四万十川、兵庫の離島「家島」、大分の温泉街、仙台を渡り歩く。
必死に逃れ生きていく中で、早苗と力は、各地の人の温かさに触れ、己の逞しさに気付きながら、成長していく物語。
"力"っていう名前が伏線になっていたのが印象に残ってる。
当たり前の日常が壊れても、周りの温かさに救われながら、2人で生活を構築していこうとする親子の姿にパワーを貰える。 -
Posted by ブクログ
自分は架と架の女友達側だなとつくづく。自分の痛いところをつかれた。思わず顔を覆いたくなった。ピンとこないってことばですべてをまるくおさめようとしてしまいがちだが、それはそっくりそのまま自分に対しての評価だということを今知ることができてよかったと思う。自己肯定感は低いのに、それでいて自己愛は強い、本当にそう。自分も世の中も。思えば、周りの人生進んでいるなと思う人はみんないつ何時もビジョンがはっきりしている人が多かった。わたしは、わたしのことも理解できていないのだな、と落ち込んだ。落ち込んだけど、同時にいい加減地に足をつけて進んでいかねばという気持ちになった。
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Posted by ブクログ
大どんでん返し!
え、怖いんだけどそういうこと???てなるとこからさらにひっくり返しでゾワゾワした
2人のそれぞれの視点からの話ってのも私的に新鮮でよかった
普通にゆりえみたいな女は大嫌い
私は蘭花になりたいし(名前まで素敵で羨ましい)、星近みたいな人がいたら普通に恋をする自信がある
盲目的な友情は現実味がないけど盲目的な恋には自覚があり、そんな恋ができることがいいことではない気もするけどどこか羨ましく、渦中にいる人はみんなそんな自分に酔っている
ゆりえが途中で言ってたそれはただの欲だよ何も素敵じゃないみたいなセリフグサグサで不愉快だった