辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いや〜青春!
この一瞬の煌めきに全力投球な感じ、大人になった自分にはもう経験できないんだろうなあ。
爽やかで晴れやかな、とても良い青春小説でした。
メインのスターキャッチコンテスト2回目、せっかく参加校52校にまで増えたのに、規模に対して少しあっさり書かれていたのでもう少しじっくり読みたかったとも思いついも、各校の当日を迎えるまでのワクワク感、当日の高揚感、みんなで同じ空を見上げているんだという興奮が伝わってきて、激しい感動というよりは、じわじわと心に湧き上がってくるものがありました。
感動的な一文が印象に残るとかではなく、ストーリー全体を通して感動がある、そんな感じ。
亜紗と凛久みたいな関係、羨ましいな〜
第三者的には好きなんでしょ?付き合っちゃえばいいのに!ってもどかしく感じて恋愛に結びつけたくなってしまうんだけど、2人にはこれからもずっとこの関係でいてほしい。
夏も終わりかけだし雨続きという時期で、完全に読むタイミング間違えてて悔しい。
一緒に夏の星空を見上げたかった。 -
Posted by ブクログ
マスク生活、ソーシャルディスタンス、緊急事態宣言…
そんなこともあったなあ、ともはや懐かしくも感じます。
大人は大人で大変だったけれど、コロナ禍の学生はこんなに未知のウイルスにも世間にも振り回されていたのか。
部活、修学旅行、文化祭、など学生にとって思い出の大きな一部になるイベントが軒並み中心されていく中で、きっとすごく悔しい思いを数えきれないくらいして、だんだん諦めの気持ちも湧いてきてしまったんだと思う。
そんな時代に、今しかない時間を精一杯過ごす学生たちの姿がすっごく眩しい。
友達との何気ない会話とか、なんかもう全てが輝いてる。
青春のど真ん中にいるとなんてことない日常のように感じるだろうけれど、大人になった作中の子たちが大人になって、振り返ってみたときにからかけがえのない日々だったと懐かしく思ったり、頻繁に会えなくてもたまに連絡取り合うくらいの付き合いが続いてらたりなんかもしてくれたらいいな〜とか思ったり。
離れた場所でも同じ目的で繋がり、同じ空を見上げ、星を探すことができるんだ。
人との繋がりって、物理的な距離だけじゃないんだなと、当たり前のことだけどこの作品で改めて教えてもらえました。 -
Posted by ブクログ
辻村深月さんの作品を読むのは、『本日は大安なり』『ぼくのメジャースプーン』に次いで3作目になります。
有名なプロカメラマンを父に持つ娘が主人公で、高校2年生の出来事が描かれています。
冷めた心を表に出さず、優しい良い子を演じていたことが、心を壊してしまった元彼に、とんでもない行動を起こさせることになります。殺人事件ではないのですが、実はこの作品はミステリーであり、伏線の回収も見事だと思いました。
終盤からは手に汗握る展開となりましたが、最後はハッピーエンドとなり、読後は満足感に浸ることができました。
手元には『島はぼくらと』がありますので、次の作品も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
面白かった。特に『友情』パートが、どんどんいろんなものがめくれていく感覚が痛快で、ぐいぐい読み進めてしまった。。
『恋』パートを読んでいる時は、もちろん蘭花視点だからってのもあるけど、留利絵が本当に思っていること、考えていることなんてのは全然分からなくて、すごい自立してるように見えたし(特に、恋に対して、「そういうのは、もういいんだ」と言っていたところとか)、他人の本心なんてのは推し量れないんだなと感じた。
幼い頃の経験やそれに付随した感情は、ずっと肚に残り続ける。留利絵は、小学生時代に四宮や自分を笑う女子たちや、父親から植え付けられた価値観やそこで思い込まされた自分のステージにずっと取り憑かれているし、そこで引かれた線の向こう岸に行くことが全てだと思い込んでいる節がある。自分でステージや線を決めるのではなく、他人に決められたそれらを軸にしているから、自他境界が曖昧になっていく。
茂実の、「誰にもきちんと執着されたことがないから、友達のことをまるで自分のことみたいに躍起になるんだよ。気色が悪いね」という発言は、残酷ながらもあまりにも留利絵の本質を突いており、そしてそれが不意に訪れるもんだから、凄く仰天してしまった。 -
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何気ない一言にハッとさせられる。大人の心にも深く刺さる大傑作
子供たちが抱える生きづらさや葛藤が本当にリアルで、途中で本を置くのが惜しくなるほど没頭してしまいました。ファンタジーのような設定でありながら、描かれている感情の機微があまりにも生々しく、何度も胸が締めつけられます。
特に印象的だったのが、ウレシノが自分の名前(ハルカ)を恥ずかしがって苗字で自己紹介していた場面です。自分自身、将来子供を授かったら男女どちらでも使える中性的な名前にしたいと思っていたのですが、「子供側からしたら、そうやって悩むこともあるのか」とハッとさせられました。小説の物語として面白いだけでなく、自分の価値観や将来のことまで深く考えさせられるきっかけになりました。
不登校や居場所のなさをテーマにしつつも、最後には温かい光が差し込むような素晴らしいストーリーです。
子供はもちろんですが、かつて子供だったすべての大人の心に寄り添ってくれる、生涯大切にしたい一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
何気ない一言にハッとさせられる。大人の心にも深く刺さる大傑作
子供たちが抱える生きづらさや葛藤が本当にリアルで、途中で本を置くのが惜しくなるほど没頭してしまいました。ファンタジーのような設定でありながら、描かれている感情の機微があまりにも生々しく、何度も胸が締めつけられます。
特に印象的だったのが、ウレシノが自分の名前(ハルカ)を恥ずかしがって苗字で自己紹介していた場面です。自分自身、将来子供を授かったら男女どちらでも使える中性的な名前にしたいと思っていたのですが、「子供側からしたら、そうやって悩むこともあるのか」とハッとさせられました。小説の物語として面白いだけでなく、自分の価値観や将来のことまで深く考えさせられるきっかけになりました。
不登校や居場所のなさをテーマにしつつも、最後には温かい光が差し込むような素晴らしいストーリーです。
子供はもちろんですが、かつて子供だったすべての大人の心に寄り添ってくれる、生涯大切にしたい一冊になりました。