辻村深月のレビュー一覧

  • 朝が来る

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    愛する人と その血が流れる尊い命を授かる。
    そんな憧れでもありながら何故かライフステージの中で当たり前に描かれている世界線を自分も辿ると思って疑わない。
    私もそう、だけどこの本に出会って家族とは何かとか様々考えさせられるものでした。
    沢山傷ついて人生に失望と絶望を繰り返して、そんな人達だからこそだとは思うけれど、佐都子さん夫婦の覚悟に胸を打たれた。
    後半は感情移入してしまって、苦しい思いで胸がいっぱいになりました、そんな中 朝が来たという表現がはぁと息を飲む感じにやって来て。
    泣くというよりいつの間にか感情と涙が零れていました。
    明けない夜はないのだと
    朝が来ればなんとかなる気がした、
    朝が来

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    2026年01月03日
  • 鍵のない夢を見る

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    短編集でしたが内容が素晴らしくて長編小説みたいな満足度でした。最後の終わり方が良かった。人によって(男性と女性)好き嫌いが分かれるかなと思う小説かな。

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    2026年01月03日
  • 朝が来る

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    タイトルの意味を知った時そうだよなと思った
    私自身不妊治療中で先の見えない長い長いトンネルにいる気分だからこそ名付けた気持ちもそこに至るまでの過程も理解できる部分が多くあった

    徐々に追い込まれていく少女の物語を読むのは苦しかった
    若さや無知だけが原因ではない
    信用できる大人を見極めて困った時に頼る力は生きていく上で重要なことだと思う
    子どものうちは親がその役目をするのが理想的だけど世の中そう上手く関係構築をできている家庭も多くない
    自分の知らないところで親戚たちにまで知られていたことが親さえも頼ることができなくなった決定的な出来事だと思った
    親戚だからといって全てを曝け出す必要も無いしそうや

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    2026年01月03日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    こんな結婚式場は嫌だ!

    いや、嫌な原因の大半は式場のせいじゃないですけどね。同日同会場で開かれる4組の披露宴を巡るあれやこれや。新郎も新婦もよくもここまで、と呆れるばかりの曲者揃いです。確かに結婚式場ってある意味人生の縮図ではありますけど、ちょいとカオスすぎませんか。

    …などと目をつり上げてはいけません。これ純粋にエンタメ作品ですから。破天荒を心ゆくまで楽しむのが正しい読み方です。話がランダムに進むので、最初は「えっと、この人の話どこまで進んだっけ?」といささか混乱しましたが、それぞれの事情が明らかになるにつれのめり込まされました。いや、人間模様って面白い。

    出来れば関わりたくない人たち

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    2026年01月02日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    盲目的な女の子二人、一部では、恋に盲目的な女子、らんか、二部では、友情に盲目的なるりえ

    このふたりが語り手となり、同じ出来事を語っていく。
    読んでてここまで[こういう子いるよなぁ]ってなる本ないと思う。
    理由は、辻村先生のキャラって、そのキャラがその性格になる理由ずけがきちんと丁寧にされてるから、リアルさを感じやすいからだと思う、小中高の学校生活、家族関係、経済面、文化レベル、容姿とか、[こういう子]が育ちそうな背景、環境作りが上手いからこそリアル感があって、ヒリヒリする女の子を書いてるなぁと思った。


    大学生になる前に予防接種としてこの本を読むのもありだし、結婚式とか同窓会とかの折に

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    2026年01月02日
  • この夏の星を見る 下

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    綿引先生のような、子供たちに自分自身で決める経験をさせられる大人に、自分もなりたいと思う。

    自分で決めてしまった方がきっと早いし楽だ。でも、グッと我慢して、もし頼られても、それを自分でやるべきでないと思ったら、「それも僕にやらせるの〜?」と華麗にスルー。

    いざという時は、子供たちのために、星が出るまで寝ないで番ができる。そんな大人、かっこいいに決まってる!

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    2026年01月01日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    自分だったら誰を選ぶのかなと漠然と考えた。
    会うことで救われることも、逆に辛くなることもあるが、それができるということが心の支えにもなるのかもしれないなと思った。
    思いが繋がれているんだな、と感じた。

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    2026年01月01日
  • クローバーナイト

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    辻村深月作品を順番に読み始めて、たぶん24作目。
    『朝が来る』に続き、子育て小説。

    『朝が来る』よりはテーマが軽く、その分読後感もふんわり軽い。
    どちらが上というよりは、作品ごとの個性。

    育児のまわりでありそうなモヤモヤを、ミステリー仕立てにしているのが面白い。

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    2026年01月01日
  • スロウハイツの神様(上)

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    物語の舞台は、脚本家、漫画家、画家といった、表現を切望する若きクリエイターたちが集うシェアハウス「スロウハイツ」。 そこは、世俗の喧騒から隔絶された「表現者のための聖域」です。しかし、単なる青春群像劇だと思って読み進めると、結構裏切られる。ここで描かれるのは、和気あいあいとした共同生活だけではなく、さまざまな人間模様や、人生の苦しみも感じられます。これらが、辻村深月特有の繊細かつ鋭利な筆致で、緻密に編み上げられています。
    個人的には展開がゆっくりで、読み進めるのが少し疲れるような内容でしたね。

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    2025年12月31日
  • かがみの孤城 上

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    今更ながら読破。7人の子供たちがランダムに集められたかと思いきや、実は──。という流れなのだが、登場人物それぞれのバックボーンとか見ていても、感情移入がしやすかった。
    ここで、とある疑惑が浮上したのだが、それは下巻になったら分かるだろうか?このまま下巻も読んでいきたい。

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    2025年12月31日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    辻村さんの作品は、上下巻に分かれると、どうやら下巻のスピードがものすごいことになるらしい。あまりの展開の恐ろしさにページを繰るのが怖い。しかし、一刻も一秒もはやくページを繰りたい、次の展開が知りたい。
    せっかくのミステリー、じっくり考察しながら読み進めたいのに、ページを繰る指がそれを許さない。どうなるんだ?どうするんだ?はやくはやく次のページへ。
    それで読み終わってしまいました。
    おそらくメインであろうトリックは、なんとなく上巻からこうだろうなあと思いつつ、それは外れてはいなかったけれど、それでも足りなかった。上を行かれました。そう、足りなかったのです。
    そして、本編が終わって、最終のページ。

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    2025年12月31日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    ホラー小説を読んだことがないから、この作品がホラーとしてどうなのか、という観点では分からないけど、とにかく恐怖の連続だった。闇ハラの連続、身近な人の豹変ぶり、明確に形のない敵、終わることのない闇の連鎖…終わりまでめちゃくちゃに怖かった。ファンタジー要素ももちろんあるが、実際に起こってもおかしくないし、闇祓の人たちにぜひ現実世界にもいてほしいと思うくらいのリアルさ。
    あのときのあれって、闇ハラだったのでは…?と思ったり、自分もこんなことしてないかな…?と不安に思ったりで、とにかくリアルな恐怖だった。

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    2025年12月31日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    買った日のうちに一気読みしてしまった。
    一人で冊子と向き合い、その世界に浸りながら時間が溶けていく、この感じ。好きだなぁ〜( ´ ` )

    必死の思いで言ったことが、あの彼女にはこれっぽっちも届かない。あの彼女に、自分の言動で感情の揺れはなく、揺れるのは彼のこと。
    人間とは、こうも考え方・捉え方・生き方が違うのかと思った。だからこそ、本当におもしろい。

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    2025年12月30日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    最初の章を読んだときは、なんとなくライトノベルに近いような妖の類とのバトルフィクションかと思ったけれど…なんだか凄く身近に感じるような、自分自身の嫌なところを見せられているような、そんな恐怖というか、濁った沈殿物を感じる物語だった。
    最後には救われる(良かった、そうだったんだ
    と思える)場面もあって良かったけれど…一つの物語でしかなかった、という恐ろしさ。油断すると自分の身近にも…

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    2025年12月30日
  • 本日は大安なり

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    結婚式場を舞台にした一日のドタバタを描くこの作品、結婚式当日朝から大変だった自分の結婚式のことを思い出しながら読んでしまいました。準備期間のエピソードも挟まるので、「ああ、あの時こんなことあったな…」と懐かしさも込み上げてきます。

    途中から「もしかしてこうなる?」と展開が読めてくる部分もあるけれど、エンタメ小説として楽しむなら全然アリ。登場するカップルそれぞれが抱える問題も、多少“都合よく”まとまる感じはあるものの、読後感は軽やかで気持ちよく読み終えられました。

    ただ一人だけ、「いや、それはちょっと許せないでしょ…」という人物がいて、そこだけはツッコミを入れつつ(笑)。結婚式という特別な日

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    2025年12月29日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    友達のためにしてあげていることが、全て自分のためで、自分に都合がよいようにしているのにもかかわらず、感謝の気持ちがない、どれだけやってあげてると思っているのかと相手批判ばかりしてしまうことに、気付かずにいることが、どれだけ恐ろしいことなのかと、かなり、考えさせられた作品です。
    自分以外の友達を親友って言ってほしくないとか
    親友と聞くたびに傷ついているとか
    1番の親友に選ばれたいとか
    心の中で、常にそう思われていたら、怖くて付き合えないとゾッとしました、
    でも、そう考えちゃうよね。と、わかる部分もあるだけに、本当に3日くらい、自分はどうなのか?と色々頭から離れませんでした。

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    2025年12月28日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    子どもにかかわる仕事をしている身としては、教育者としての立場からも、なんとなくの保護者からの視点から見ても興味深かった。
    問答について。子どもたちに考えさせてるようで、大人の誘導尋問になってないか。ああ、自分でもやっちゃってるなあ、と思った。問答も、そもそもミライの学校で過ごすこと自体も、大人の自己満なんだろう。本当の意味で子どもに考えさせる、判断させるってどうすればいいんだろう。答えはすぐには出ないけど、子どもが間違えた道を進んだ時には、ちゃんと大人として向かい合わなきゃいけないんだと思った。

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    2025年12月28日
  • 鍵のない夢を見る

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    ネタバレ

    5編の短編集。泥棒と放火の話が特に面白かった。自分だけが過去のあの時に捕らわれ続けて取り残されている感覚、相手にとっては既に終わった事とされているのに・・・忘れようと思っても忘れられるものではない、なんかモヤモヤしたような感じをうまく表現してくれて思わずうなってしまった。


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    泥棒の話:小学生時代の仲の良かった同級生が、母が泥棒に入ったことを家の玄関まできて大人にするようにごめんなさいと謝罪をしに来る。自分の事が好きだという弟と共に。大人か子供かどっちかになれたら楽なのに。「もういいよ」と呟く。諦めの境地

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    2025年12月27日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    読み終えて一言、「怖かった」…
    考えなしに発した言葉や行動で誰かを傷付けてきたことが、自分にもあるのかもしれないと思うと、無自覚ほど恐ろしいものはないと感じました。
    かと言って、佑やゆかりに反論したくない訳でもない。でも、お互い自分の記憶や思いに捉われてしまっているから、もう噛み合わない。
    この本を読んで、「人と分かり合えることなんてないんじゃないか」とまで思ってしまいました。でも、きっとそんなことはなくて、そうならないようにできるのも私たち自身なのだと思います。

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    2025年12月27日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    三年前に別れたアールからの電話は唐突だった。
    「ティー、あなたは今からアタシの話をたくさん聞くことになる。ひどいこともたくさん。だけど覚えておいて。アタシは変わってない。」
    そして俺に届いた「トランス・ハイ」に関する噂。

    辻村深月の長編ミステリー「スロウハイツ」に登場する小説家・チヨダ・コーキのデビュー作。
    作中作に分類される作品だと思ってるけど、チヨダコーキらしさが前面に出てて、辻村深月さんの作品とはまた違った形で楽しめました。
    3年間に別れたマーダー・アールからの不穏な電話から始まる物語。
    トランス・ハイという唯一無二の天才的な殺人鬼に、殺され傷つけられた友達にアールの行方を尋ね真相に近

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    2025年12月27日