辻村深月のレビュー一覧
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愛する人と その血が流れる尊い命を授かる。
そんな憧れでもありながら何故かライフステージの中で当たり前に描かれている世界線を自分も辿ると思って疑わない。
私もそう、だけどこの本に出会って家族とは何かとか様々考えさせられるものでした。
沢山傷ついて人生に失望と絶望を繰り返して、そんな人達だからこそだとは思うけれど、佐都子さん夫婦の覚悟に胸を打たれた。
後半は感情移入してしまって、苦しい思いで胸がいっぱいになりました、そんな中 朝が来たという表現がはぁと息を飲む感じにやって来て。
泣くというよりいつの間にか感情と涙が零れていました。
明けない夜はないのだと
朝が来ればなんとかなる気がした、
朝が来 -
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タイトルの意味を知った時そうだよなと思った
私自身不妊治療中で先の見えない長い長いトンネルにいる気分だからこそ名付けた気持ちもそこに至るまでの過程も理解できる部分が多くあった
徐々に追い込まれていく少女の物語を読むのは苦しかった
若さや無知だけが原因ではない
信用できる大人を見極めて困った時に頼る力は生きていく上で重要なことだと思う
子どものうちは親がその役目をするのが理想的だけど世の中そう上手く関係構築をできている家庭も多くない
自分の知らないところで親戚たちにまで知られていたことが親さえも頼ることができなくなった決定的な出来事だと思った
親戚だからといって全てを曝け出す必要も無いしそうや -
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ネタバレこんな結婚式場は嫌だ!
いや、嫌な原因の大半は式場のせいじゃないですけどね。同日同会場で開かれる4組の披露宴を巡るあれやこれや。新郎も新婦もよくもここまで、と呆れるばかりの曲者揃いです。確かに結婚式場ってある意味人生の縮図ではありますけど、ちょいとカオスすぎませんか。
…などと目をつり上げてはいけません。これ純粋にエンタメ作品ですから。破天荒を心ゆくまで楽しむのが正しい読み方です。話がランダムに進むので、最初は「えっと、この人の話どこまで進んだっけ?」といささか混乱しましたが、それぞれの事情が明らかになるにつれのめり込まされました。いや、人間模様って面白い。
出来れば関わりたくない人たち -
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盲目的な女の子二人、一部では、恋に盲目的な女子、らんか、二部では、友情に盲目的なるりえ
このふたりが語り手となり、同じ出来事を語っていく。
読んでてここまで[こういう子いるよなぁ]ってなる本ないと思う。
理由は、辻村先生のキャラって、そのキャラがその性格になる理由ずけがきちんと丁寧にされてるから、リアルさを感じやすいからだと思う、小中高の学校生活、家族関係、経済面、文化レベル、容姿とか、[こういう子]が育ちそうな背景、環境作りが上手いからこそリアル感があって、ヒリヒリする女の子を書いてるなぁと思った。
大学生になる前に予防接種としてこの本を読むのもありだし、結婚式とか同窓会とかの折に
学 -
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辻村さんの作品は、上下巻に分かれると、どうやら下巻のスピードがものすごいことになるらしい。あまりの展開の恐ろしさにページを繰るのが怖い。しかし、一刻も一秒もはやくページを繰りたい、次の展開が知りたい。
せっかくのミステリー、じっくり考察しながら読み進めたいのに、ページを繰る指がそれを許さない。どうなるんだ?どうするんだ?はやくはやく次のページへ。
それで読み終わってしまいました。
おそらくメインであろうトリックは、なんとなく上巻からこうだろうなあと思いつつ、それは外れてはいなかったけれど、それでも足りなかった。上を行かれました。そう、足りなかったのです。
そして、本編が終わって、最終のページ。 -
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結婚式場を舞台にした一日のドタバタを描くこの作品、結婚式当日朝から大変だった自分の結婚式のことを思い出しながら読んでしまいました。準備期間のエピソードも挟まるので、「ああ、あの時こんなことあったな…」と懐かしさも込み上げてきます。
途中から「もしかしてこうなる?」と展開が読めてくる部分もあるけれど、エンタメ小説として楽しむなら全然アリ。登場するカップルそれぞれが抱える問題も、多少“都合よく”まとまる感じはあるものの、読後感は軽やかで気持ちよく読み終えられました。
ただ一人だけ、「いや、それはちょっと許せないでしょ…」という人物がいて、そこだけはツッコミを入れつつ(笑)。結婚式という特別な日 -
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友達のためにしてあげていることが、全て自分のためで、自分に都合がよいようにしているのにもかかわらず、感謝の気持ちがない、どれだけやってあげてると思っているのかと相手批判ばかりしてしまうことに、気付かずにいることが、どれだけ恐ろしいことなのかと、かなり、考えさせられた作品です。
自分以外の友達を親友って言ってほしくないとか
親友と聞くたびに傷ついているとか
1番の親友に選ばれたいとか
心の中で、常にそう思われていたら、怖くて付き合えないとゾッとしました、
でも、そう考えちゃうよね。と、わかる部分もあるだけに、本当に3日くらい、自分はどうなのか?と色々頭から離れませんでした。
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ネタバレ5編の短編集。泥棒と放火の話が特に面白かった。自分だけが過去のあの時に捕らわれ続けて取り残されている感覚、相手にとっては既に終わった事とされているのに・・・忘れようと思っても忘れられるものではない、なんかモヤモヤしたような感じをうまく表現してくれて思わずうなってしまった。
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泥棒の話:小学生時代の仲の良かった同級生が、母が泥棒に入ったことを家の玄関まできて大人にするようにごめんなさいと謝罪をしに来る。自分の事が好きだという弟と共に。大人か子供かどっちかになれたら楽なのに。「もういいよ」と呟く。諦めの境地 -
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ネタバレ三年前に別れたアールからの電話は唐突だった。
「ティー、あなたは今からアタシの話をたくさん聞くことになる。ひどいこともたくさん。だけど覚えておいて。アタシは変わってない。」
そして俺に届いた「トランス・ハイ」に関する噂。
辻村深月の長編ミステリー「スロウハイツ」に登場する小説家・チヨダ・コーキのデビュー作。
作中作に分類される作品だと思ってるけど、チヨダコーキらしさが前面に出てて、辻村深月さんの作品とはまた違った形で楽しめました。
3年間に別れたマーダー・アールからの不穏な電話から始まる物語。
トランス・ハイという唯一無二の天才的な殺人鬼に、殺され傷つけられた友達にアールの行方を尋ね真相に近