辻村深月のレビュー一覧

  • ツナグ(新潮文庫)

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    最後の章「使者の心得」があってこその作品だと感じた。1〜4章では、憧れの人、母、親友?、妻、様々な立場の死者と生者との関わりがツナグ1日を中心に描かれる。
     死者との再会はいいことなのかどうか、章を重ねるごとに考えさせられていく。
     そして、最後の「使者の心得」。それまで、ミステリアスでどこか、現実離れしていた使者が急に普通の人になっていく。死者との再会に悩み、親の死に翻弄され、叔母の言葉に悩んでいく姿に現実味を増し、そして共感と共に、死者との再会について考えていくことができる。
     最後に両親の死の謎も解き明かされ、使者なりの答えも見つかり、読者もスッと心を温められる、そんな作品に感じた。
     

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    2026年08月02日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    個人的に「パッとしない子」の佑くんが大嫌い。佑くん視点からしたら美穂先生は悪い人間に映ったかもしれないけど、先生も人間だから多少のエコ贔屓はあし、特別いじめ加害したわけでも、悪いことをしたわけでもない。お門違いな復讐に酔っていてみててしんどい。

    「ナベちゃんのヨメ」は、リアルにありそうで面白かった。ナベちゃんもヨメもヤバい。でも幸せならOKです。

    「ママ、はは」は、世にも奇妙な物語。



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    2026年08月02日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    恋は盲目とは言うが、友情にもまた盲目的な関係があるなんて。たしかに、恵まれた友や羨ましがられる恋人の1番近くにいる自分に縋り付くきたくなる気持ちはとてもよく分かる。そこに愛はあるのか、と問われれば第三者は首を傾げるかもしれないけれど、その人に愛されるためには自分がその人を愛さないとその隣には行けない、と考えると純粋な愛ではないかもしれないが、これもまた愛情の一種にあたるのだと思う。怖いけど

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    2026年08月01日
  • V.T.R.

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    ①チヨダコーキすごい!早く続編を!笑
    ②まさかの展開!やっぱり伏線回収がテンポよく綺麗!
    ③ティーの最後の行動の中にある純愛、独占欲による狂気を垣間見ることができる。分かるような、分からないような?

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    2026年08月01日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    上巻は殺人とミステリー要素
    下巻は一気に雰囲気が変わり
    一言で言うなら切なくて悲しい物語に変化する。
    しかしその変化に違和感を感じさせない書き方は
    さすがとしか言いようが無いです。

    読み終わったあとなぜか
    浦沢直樹のMONSTERを読みたいと思いました。

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    2026年07月31日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    生者と死者をツナグ「使者」の物語。
    序盤〜中盤は使者へ依頼する人々の視点。
    終盤は使者を継承する少年の視点。

    終盤にある、使者は生者のエゴであるというのが一番しっくりきた。死者は生者と会ってしまったら、それ以降成仏する。(正確には描かれていない)生者は死者の最後の思いを聞いて、その後に生かすこともできるが死者はそうではない。

    現実でも残された者は、死者に会えずとも生前の想いを引き継いで生きて行くしかない。改めて、自分の今と関わる人との時間を大切に生きていきたい感じた。

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    2026年07月31日
  • かがみの孤城

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    コミュニケーションの難しさ、人が他人に対して抱く感情がリアルに表現されているように感じた。設定に少し無理があってファンタジー色が強く、何となく想定がつく分かりやすい伏線だったものの、綺麗に回収されているし、感動的なラストだった。

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    2026年07月31日
  • 闇祓

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    ホラーを読むことはほとんどないのだけど、幽霊的なものではなさそうなので読み始めた。普通に生活しててもこういうことあるよねっていう内容でそこが逆に怖かった。

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    2026年07月31日
  • この夏の星を見る 上

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    先行きが見えない未曾有の事態のコロナ禍に、学生だった子たちは活動を制限されてさぞ辛くて悔しい思いをしただろうな。コロナ禍の不安な気持ちや猜疑心、モヤモヤする気持ちが手に取るように分かって当時を思い出す。そんな中でスターキャッチコンテストという目標を見つけることができるってすごいことだと思う。彼、彼女らが輝いて見えて登場人物達と同じ様にワクワクしながら読んだ。

    登場人物紹介で多すぎて覚えられるかと思ったけど杞憂だった。

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    2026年07月31日
  • 鍵のない夢を見る

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    ズレてる人の感じがもの凄く怖いのに文章が上手いからその辺りはスラ〜っと読ませてくれるところがすごい

    消防団の話なんか、男も女もどっちも怖い
    というか、痛い

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    2026年07月31日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    約20年ぶりに読み直しました。奥付けの日付を見て、月日の経つ早さに驚き…。
    久々に読んだら内容をすっかり忘れてしまっていて、怖いと思いつつもやはり辻村さんの流石の描写力にぐんぐん引き込まれて一気読みしました。一人一人の考え方、性格、悩みなどの描写、掘り下げ方がすごく上手い。かなり前に書かれた小説なのに、全然古さを感じさせないどころか、高校生活の瑞々しさと苦悩を鮮やかに描いていて、それが逆に読み進めるのを苦しくさせるくらい。(でも面白いから読んでしまうけど)
    いつまで経ってもお気に入りの1冊だなぁと再実感しました。

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    2026年07月30日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    るりえの気持ちが痛いほどわかった。
    そしてその気持ちは誰にも執着されなかった、愛されてこなかったからだと知った。
    ラストが衝撃。

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    2026年07月30日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    前作と続けて読んだ泣けた

    前作と内容はなんら変わらないけど、少し工夫してストーリーを変えてるのがまた違っていい

    もし続編(ツナグ3)があれば読みたいな

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    2026年07月29日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    自分は軽い気持ちでやっていた言動が、相手を深く傷つけていたかもと自分のことも振り返るきっかけになった。と同時にすごく怖くなった。

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    2026年07月29日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    まさにタイトル通り、過去を知り合う者同士の隠れた不穏な心情が暴かれていく短編集。
    実体験ではないのに、あまりにリアルな心理描写が読者の後暗い思考を指摘してくるようで、読んでいて思わずドキッとする。すっきりとしない、軽い叱責を受けたような読後感は、イヤミス好きな人には刺さると思う。おもしろかった。

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    2026年07月29日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘、都内の老舗のレストランが入っている、ごはんが美味しいらしい、とは知っていた。大学のOB会館の運営(レストラン)している。そこを舞台にした小説、一体どんなものだろう?と思い、読んでいます。上巻はそれぞれのストーリーが少しずつ関係しつつも、人間の優しさ、心持ちを会館が暖かく包む、ことなのかな、と。最後の一編が優しい気持ちになれます。

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    2026年07月29日
  • 島はぼくらと

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    海の話を読みたかったのですが島暮らしの解説書でした。島とは言っても離島とは言えないくらい近距離にある島でしたが。さすが辻村さんの本で、都合の良い部分も少々目立ちますがストーリーの組み立て方や伏線と回収、エンディングにかけての盛り上げ方は見事でした。ただ、どうして過去のしきたりや方法論をここまで否定するのでしょう。おじさんと一括りにするのではなく人それぞれの問題だと思いますし、今があるのは彼らのお陰でもあるのですから全否定するものでもないと思います。見届けることはできませんが、いまのふわふわした社会がこの後30年過ぎてさらに良くなっていることを祈ります。

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    2026年07月29日
  • 鍵のない夢を見る

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    これで終わっちゃうのか…もっと続き読みたい!という気持ちにさせられる短編集。最初の泥棒の話に出てくる主人公の子が1番マシで、あとは本当に残念な女の子達ばかりでした。
    人の振り見て我が振り直せではないですが、恋愛や出産のタイミングで大事な友達を無くさないようにしたいと思いました。

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    2026年07月28日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    面白かった。
    噛み合わない会話という題材からなる4編からなる短編集。
    パッとしない子と、早穂とゆかりの2編は似たような感じでどちらも少し怖さを感じる小説だったけど、読みだすと止まらない面白さがあった。

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    2026年07月28日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    上巻の感じで黒辻村かと思ってたら
    白辻村だった!
    黒辻村を期待していただけにちょっと肩透かし感はあったけど、純愛でした。
    読後感はかなり良かったです。
    環目線で進んだお話を後半でチヨダコーキ目線で描かれていた描写に見事にやられました!

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    2026年07月28日