辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
Netflixで映画が上がってきた。あらすじからしてざわざわしてて、でもきっとこう言うのは小説のほうが面白い。と踏んで、急いで読む。
装丁で敬遠してたんだよな、当時。と思い出す。
さて、婚活、恋愛、がスタートなのだけれども、その本質は、どんな事象にも繋がる自己愛、傲慢さ、他人軸を持つ我らの醜さを炙り出している、そんな作品。
就活もまさにそうだし、受験だって、日々の何気ない選択だってそう。
何より身近な就活は本当にそう。
ピンとこない、自分に相応しくない、自分の悪いところは置いといて、良いところと相手の悪いところだけ比較する。
そんな経験、誰だってあるんじゃないか、と言うのを、これでもか、こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画化によって注目を集め、過去作『島はぼくらと』『青空と逃げる』とも関連する本作は、人によっては約50〜100人と会う過酷な婚活や、「在庫処分セール」という表現に象徴される現代の厳しい婚活を背景としている。辻村作品に特徴的な鋭い心理描写は本作でも健在であり、女性の醜さや痛々しい心理を剥き出しにしながら、他者との比較やプライドに基づく「相対評価」の罠を、「傲慢と善良」という言葉によって鮮烈に突きつけている。
物語は、「傲慢な架」と「善良な真実」という当初の印象が、次第に反転していく展開が見事である。さらに、ストーカーの真相と結婚という結末の二度にわたり、読者の予想を裏切る仕掛けが施されている -
Posted by ブクログ
面白かった〜
タイトル通り「嘘つき」が出てくる短篇集。
嘘を重ねていく様が、何か身に覚えがある感じ。もちろん作品に出てくるような犯罪的なものでは無いですが、バレたらまずいと思って嘘を積み重ねていく。でもそれはいつか破綻する。それが分かっているだけに、あぁどうなるんだろう、辻村深月はどうオチをつけるんだろうと気になって読み進めてしまう。
そしてそのオチに向かうなかで、騙した者、騙された者の心情をしっかりと読ませてくれる。
どの嘘ジェンガも崩れた後もその人は生きていくわけで、そんなことも思わせてくれる余韻のある作品ばかり。とても面白かった。
コーちゃんの名前がでてきたのもちょっと嬉しく、あれ?本 -
Posted by ブクログ
★4.1
子どもを望まないのに授かった者、
子どもを望んでも授かれなかった者、
その両者が直面する感動、葛藤、苦悩…。
「特別養子縁組」という言葉は知っていたが、
具体的な仕組みや流れ、そして親の心情などを
本気で考えた事が無かったので知れて良かった。
現在子どもがいる人、今後子どもを授かりたいと
考えている人など読者の立場によって感じ方は
かなり違うとは思う。
現在の私としても本当に、本当に決して他人事ではない内容なだけに、深く考えさせられた。
読んでいて胸が締め付けられる内容でもあったが、
子ども、について改めて本気で考える機会をくれた本作に出会えて良かった。