辻村深月のレビュー一覧

  • 琥珀の夏

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    10年くらい前は辻村さんの心理描写が細かすぎてしつこく感じたのだけれど、今読むと、心の中を見透かされてるように感じる。描写されている思考回路が全部理解できるし、デジャブの感覚。辻村さんと出身地や年齢が似ているのは関係あるのかな...。

    また、信仰団体というのではないけど、最近の出来事を思い出した。友達だと思っていた人に久し振りに誘われて、ネットワークビジネスの勧誘だった。彼女は悪い人ではないし、本気でその商品をすすめてくれているし、彼女自身も信じている。でも目の前の私が困っていることが見えないのか、見ないようにしているのか、話が噛み合わなかった。

    ネットワークビジネスのような世界は極端な例

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    2025年10月13日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナで変わってしまった日常で
    失われた物は必ずある
    でもだからこそ得られたものもある
    感性豊かな学生たちが巻き込まれたコロナ禍という
    歴史に残るような出来事の中で
    出来ることを見つけて進んでいく姿に
    大人では気づけなかったものがある

    何事も考え方次第で良くも悪くもなる
    子供たちにそんな選択をさせるのは
    良くないけれど
    それでも、悪いことばかりじゃない
    そんな世の中で居てほしい

    色々考えさせられる
    そして胸が熱くなりますほっこりとできる
    良い作品でした

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    2025年10月13日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    怖い。こんなに怖い小説久々に読んだ。
    何が怖いって、ある過去について当事者から真正面から追求された時、加害者(という表現が正しいか分からないけれど)はちゃんとダメージを受けていること。過去の時点ではあんなに馬鹿にしていたのに、反省も後悔もしなかったはずなのに、ちゃんと悪いという意識があるのに見えていないのか、あるいは見ようとしていないのかその時まで忘れることだってできているのに。
    要は他者の認識がすごく弱いんだと思う。表面では理解しているけれど、自分と同じように感情があり感性を持ち合わせていることを感覚的に理解できていない。だから反抗された時に一気に思い出す、見下していたことを。
    そしてこれが

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    2025年10月12日
  • ハケンアニメ!

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    ラストの爽快感?と締め方が素晴らしい.ᐟ.ᐟ

    サバクもリデルも観たくなる~ .ᐟ

    表紙は下から有科、斉藤、並澤
    裏表紙は右から王子、宗森、??
     かなぁ

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    2025年10月12日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナ禍で、活動が制限される中、『スターキャッチコンテスト』で、茨城、東京、長崎の中高生たちがつながっていく。

    平常な時ならつながらなかっただろう、つながりが広がっていく…

    『COVID-19』パンデミックによる『緊急事態宣言』、2020年4月から何度発令されたことか…

    春の甲子園、夏の甲子園は中止、東京オリンピックは延期、中高生の修学旅行や行事は軒並み中止…

    わすか5年ちょっと前のことなのに。
    そんなこともあったというように、今、何もなかったように生活している。

    コロナ禍だからこそ、できたこと、気づいたことがあっただろう。
    それをこれからの人生に活かしてくれたら、と願う。

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    2025年10月11日
  • 光待つ場所へ

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    やっぱり大好き 辻村深月さん。
    優しい気持ちになって何故か読んでて泣きたくなる。
    大好きな人物たちのその後。
    もっともっといつまでも読んでいたい。そう思える本をありがとうございます!

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    2025年10月11日
  • かがみの孤城 上

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    仕事やプライベートで色んなことが押し寄せてきているため、違う世界にどっぷり浸かりたくて辻村美月の本屋大賞作品をチョイス

    【あらすじ】
    主人公はクラスの人間関係が原因で不登校になった中学2年生、こころ。ある日家の鏡が光り出し、城がある別世界につながる。そこにはこころ以外にも少年少女が集まっていた。
    不登校であることをどうにかしないといけないというのは分かってはいるが、中々動けない現実世界と別世界での生活を行き来する中で少しずつこころの心境に変化が生まれる。

    【こんな人にオススメ】
    ・不登校やいじめといったキーワードに想いを持つ人
    ・学生の子を持つ親

    【感想】
    ハズレなしの辻村美月とハズレな

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    2025年10月10日
  • 名前探しの放課後(下)

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    すごくひき込まれて、どんなラストになるのか予想もできなくて、最後に明かされた秘密?に気づいた時にバラバラだったパズルのピースが一気に収まるべきところに収まりました。メジャースプーンと同じく、ラストはほっとしました。

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    2025年10月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    下巻は主要人物の過去のエピソードがこれまた丁寧に語られ、一体誰が自殺したのか、もどかしい思いで読み進める。トリックが明かされた瞬間は!!!???これってズルイ!と思った。分からなかったし、思いも寄らなかった。でももどかしく読んできたことがつながった。また、上巻と下巻の間に読んだ「ロードムービー」も頭をよぎり、ほっとしました。必要以上に長いような、これはこれだからいいような。

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    2025年10月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    クローズドミステリーみたいな設定でホラーみたいな学園もの。高校生の人間関係を心理的な面かリアルに描いたある意味怖い作品。「いじめ」までは行かない生徒同士の微妙な関係が引き起こす残酷な結末。一人一人の心理をもどかしいほど丁寧に描いている。誰がホストなのか…

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    2025年10月10日
  • 青空と逃げる

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    早苗と息子の力、守るものがあるものは強い、確かに母である早苗は、四万十、家島、別府、仙台、どこに行っても力強く息子を守り暮らしてきた。素敵な物語だと思う。これからはいつも、逃げる必要のない青空を見つめて行ってほしい。

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    2025年10月09日
  • スロウハイツの神様(下)

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    読むのが大変だった上巻とはうってかわって、伏線が回収されていく下巻は読むのが楽しかったー!丁寧に描いてくれているおかげでだいたいは予想通りだったけれど、予想を超える感動を得られました。

    山登りに似ているかも。上りは険しくて挫けそうになるけど、それがあるから頂上から見る景色は感動するし、登ってきた道も上から振り返ると新たな発見がある、みたいな。

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    2025年10月09日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    上下巻どちらも分厚くて読み応えがあった。
    途中からなんとなく結末が見えてきたが、最後まで楽しく読むことができた。
    虐待、いじめ、殺人など辛い表現も出てくるが、最後はすっきり終われたと思う。

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    2025年10月09日
  • 家族シアター

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    辻村作品をデビューから追うチャレンジ中。
    ずいぶん進んだ。

    家族のツンデレ集。
    2作目くらいから、読んだことあることに気づいた。
    手に取るまで(というか手に取ってからも)全く気付かない。
    でも楽しめた。

    家族という関係に甘えて、言わなくていいことを言ってしまうこと、ある。
    きちんと謝ることが大事だし、他の家族がいることで、素直になれることもある。

    最後の作品、短いけれど、これで終わるのがいい。
    作風は全然違うけど、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』の中の「蜂蜜パイ」的なポジションだな、と感じた。
    色々あるだろうけど、未来に期待しようよ、と言うスタンス。

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    2025年10月08日
  • スロウハイツの神様(下)

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    良かった!暫くは上巻同様、各人物描写中心ではあるものの、ちょっとずつ動きが出てきます。スロウハイツ住人の人となりがわかってきたというか、入り込んでいける感じが徐々にしてきました。そして、中盤から最後にかけては、話の展開が急加速的に進んでいった印象。結果的に最終章がとても良かった。この最終話を読む為に読み進めてきたと言っても過言ではないかと、、散りばめられている伏線をしっかり回収した感じです。個人的にはちょっと長かったなという印象は否めません。

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    2025年10月08日
  • スロウハイツの神様(下)

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    下巻の途中から物語が一気に動き出し、環ちゃんとコーキの関係性が語られる。上巻では敢えて描かれなかった二人の人間味が紐解かれて思わずほろっとしてしまいました。黒木自身と黒木目線のコーキのことも読んでみたい。

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    2025年10月11日
  • この夏の星を見る 上

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    2020年4月、『緊急事態宣言』。
    コロナ禍で、これまでのような学校生活が送れなかった中高生たち。

    砂浦第3高校天文部2年生、亜紗は、コロナ禍でくラブ活動が制約される中、『スターキャッチコンテスト』ができないかと、考えていた。

    渋谷区立ひばり森中学に入学したたったひとりの男子、真宙は、クラブ活動もできず、コロナ禍でこのまま学校の休みが続けばと、考えていた。

    長崎県五島列島の和泉高校3年生、円華は、吹奏楽部の活動が制約され、家業の旅館であるために、友だちとの関係もぎくしゃくする中、同級生・柊から島の天文台に誘われる。

    離れた場所に住む中高生たちが、『スターキャッチコンテスト』でつながって

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    2025年10月08日
  • かがみの孤城 上

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    学生もとても読みやすいし、大人が読んでも面白いと思える1冊。
    こころちゃんの気持ちを考えると胸がとても痛くなるけど、逆に学校を休んでいたからこそ、素敵なお友達と会えたんだなと思う。
    学校に行くだけが全てではないなと思った。

    めちゃめちゃ切ないし、下巻を読むのが楽しみ。

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    2025年10月07日
  • スロウハイツの神様(下)

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    下巻を読むことを楽しみに仕事から帰ってきた

    ミステリーじゃないのにじわじわと全てが繋がっていく感じ
    スロウハイツには私は住めないと感じさせられるけどそれでもずっと外から部外者として眺めている感覚に陥った
    それでいいのかもしれないそういうものだよね

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    2025年10月07日
  • ハケンアニメ!

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    自分が小説にハマるきっかけを作ってくれた本。
    アニメ好きにはたまらなかった。
    アニメ制作の裏側だったり、大変さを知ることができつつ、内容もとても面白かった。
    章ごとに話が分かれてると思いきや、どんどん繋がっていくところも良かった。
    この本を読んでから、アニメを見ているときに、少し制作の裏側を想像するようになった。
    楽しすぎて、すぐに読み終わった。

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    2025年10月07日