辻村深月のレビュー一覧
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ハケンアニメのスピンオフのような短編。
面白くてサクッと読めた。
「音と声の冒険」:若かりし頃の王子を音響監督の五條の目線で描く。無音のシーンに挑んで挫折した王子が、リデルライトでやりたいことができるようになったことがカッコイイ。
「夜の底の太陽」:ハケンアニメで斎藤監督の話で出てきた太陽君のお話。あのときこんな事があったのねと知れて面白かった。
「執事とかぐや姫」:ハケンアニメに収録されてたので、読んだことあるな〜と思いながら読んだ。
「ハケンじゃないアニメ」:30周年を迎える定番アニメ「お江戸のニイ太」のプロデューサー和山さんの話。わずか1分30秒のOPアニメにかける斎藤監督の姿勢が素敵です。
「次の現場へ」:アニメ業界の結婚式に呼ばれた王子、香屋子、加菜美それぞれの思いを描く。相変わらず香屋子は何を考えているのか分からないが、現場にいて欲しい人ですね。 -
Posted by ブクログ
辻村ワールドすごろく7マス目の下巻。
ミステリ、青春、SF要素のバランスがちょうどいい按配で融合していて、あっという間にストーリーに引き込まれていた。特に終盤のスピード感溢れる展開には、息を呑むほど痺れた!
そして、まさかあんなオチが待っているとは…。
すっかり騙されていた。なんかちょっと、ん?と思うことあるよな、ぐらいに感じていたことが、一つ一つちゃんと意味があったなんて。
で、あの人がこの人ってことは…と著者の他作品の登場人物を思い浮かべ……なるほど、つまりそういうことか…と腹落ちする。
分かった時は、まじかーって思った(汗)
普通にストーリーだけでも、意外性があり楽しめたけど、著者が放った数々の仕掛けに心地よく翻弄された。そういった意味でも単なる青春小説で終わらせない、辻村先生ならではの深みを感じさせる作品だった。
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Posted by ブクログ
辻村ワールドすごろく7マス目の上巻。
著者の最新作『ファイア・ドーム』の評判がすごくて、めっちゃ気になるところだけど、我が道を行きます!
本作は、いわゆるタイムリープもの。
主人公の依田いつかは、ある日突然3ヶ月前の過去に戻っていることに気がつく。その3ヶ月の間に同級生の誰かが自殺してしまうが、誰かが分からない。友人たちと協力して、その真相と誰かを探し始める物語。
相変わらず、辻村先生の描く中高生たちの日常がどこまでも瑞々しい。読んでいて思わず、自分まで学生時代にタイムリープしてしまった感覚に陥る。作中の3ヶ月どころか、遡行幅を大幅に上回っちゃうけどw
引きの強い展開にグイグイ引き込まれ一気に読み込んだ。
上巻では、下巻に向けて伏線を仕込んでいる感じかな。嵐の前の静けさか。下巻から始まるであろう怒涛の展開にワクワクが止まらない!前回の『ぼくのメジャースプーン』とのリンクも気になるところ。
さぁ、どんな結末が待っているのやら。楽しみ。