辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる

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    ネタバレ

    久しぶりの辻村深月作品。
    夫のとあるトラブルにより、母早苗と息子の力は追い詰められ、様々な場所へ逃げることになる。

    やっぱり辻村深月さんの作品は良い。
    人の心の機微を敏感に読み取り、描くことが本当に丁寧且つ上手い。

    自分は何故か力くんに感情移入した。
    同じ年の息子と重ねていたのかもしれない。
    何かことが起こるたびに、力くんのことが心配で痛ましくて、でも微笑ましくて可愛らしくて…。
    成長を何度も感じた力くん、お父さんお母さんと幸せになってほしいな。

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    2025年12月14日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    猟奇的連続殺人。
    読むのが辛くなる。何が辛いと言って、被害者に明確かつ豊かな人間性、性格が与えられ、それをきちんと描写されたのちに災禍に遭わせているのが辛い。ああ、きっとこの先悲劇が待っている、フラグ立ちまくりだと思いながら読んでも、読者としての視点は被害者に寄り添っていく。そして、災禍は避けられない。残酷な描写がこれでもかと待っている。
    心が寄り添わなかったのは、一人……
    終わりの数ページも辛かったなあ。
    だから、下巻を読まないといけないという気持ちで、今、いっぱいです。この作者なら、今の気持ちを明かしてくれる。これまでも黒い作品を読んだけど、真っ黒で終わりはしなかった。下巻で光が差すに違い

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    2025年12月12日
  • この夏の星を見る 上

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    ネタバレ

    辻村深月さんの作品にハマってこれで、3冊目になります。バラバラの登場人物や出来事が「グワァー」っと集まる瞬間がたまりません。また、辻村さんは人間関係や人とのやり取りを文字にするのにすごく長けてらっしゃる方なんだなと思いました。ベタでは無いけど、とてもありそうな会話で登場人物に共感できます。下巻も楽しみです。

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    2025年12月10日
  • この夏の星を見る 下

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    ネタバレ

    コロナ禍で不自由を強いられながらも、スターキャッチコンテストをきっかけに地方の壁を超えて人と人がつながっていく話。
    コロナ禍当時、私自身はもう学生ではなかったし、この作品はフィクションではあるけれど、この作品に登場する中高生のように、学校に行くことはもちろん、友達とすら会えないことに泣いてしまうほどの不安を抱えた子、居づらさにが原因で学校に行きたくなかったのに登校日を迎えて、でもサボることもできない子、両親の職業柄 県外の人を迎えることによって周りからこそこそと陰口のようなことを言われてしまう子etc…は実際にいたんだろうなと、ある程度うまくコロナと付き合うことができるようになった今改めて思い

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    2025年12月07日
  • 傲慢と善良(2)

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    人を愛する難しさと本物の愛とはどういうことか難しいなと思った
    お互い過去がある中でする恋愛はいろんな複雑な感情が生まれる
    それを超えても愛したいと思える人ができたらいいなと思う

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    2025年12月06日
  • V.T.R.

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    チヨダコーキを読めたのでプラス1して星4としました。話の内容は星3かなー。あんまり響かなかった。(赤羽環に怒られそう。)

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    2025年12月06日
  • 青空と逃げる

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    深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。

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    2025年12月03日
  • レジェンドアニメ!

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    以前読んだ「ハケンアニメ!」のスピン•オフ短編集。

    ①前作の主人公三人の過去を描いた「九年前のクリスマス」
    ②前作第一話の監督の成長過程を描いた「声と音の冒険」
    ③前作第ニ話の女性監督を、登場した小学生側から見た「夜の底の太陽」
    ④前作第一話で登場した、フィギュア製作会社員と造型師の物語「執事とかぐや姫」
    ⑤長寿アニメ制作社を描いた「ハケンじゃないアニメ」
    ⑥これまでの登場人物総出演の「次の現場へ」
    発表は①④③⑥②の順で、⑤が書き下ろし。

    楽しく読めました。
    ただし、前作と照らし合わせないと『誰だっけこの人?』となる事が多く、二冊とも手元に用意して読みました。単なる記憶力不足か?『登場人

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    2025年12月02日
  • 琥珀の夏

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    ふぁーーーなんかすごかった、、、!
    今までにないミステリーと人生論の掛け合わせの作品。
    宗教的な要素や、友達、家族、学校、性的描写、色々な要素が混ざってて、一言じゃ表せない読み終わりの感情。
    何を学んだかと言われれば難しいけど、子供の頃の経験や考え、人間関係ってそのまま大人になるんだなと。
    まだふわふわしてます
    でも、好きか嫌いかで言ったら好きではない内容。
    でも良い作品でした

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    2025年12月02日
  • はじめての

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    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

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    2025年11月30日
  • サクラ咲く

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    短編3集
    なんだろ先生が大好きすぎて毎回称賛から始まる
    といっても解説あさのあつこ氏が全ての感想を書かれてるので割愛
    辻村氏の作品は長編が多く普段本を読まない人でもこの作品なら辻村ワールドもありおすすめしやすそう
    本人視点より何故か他の視点から この本人はどういう心境なのかを模索し繊細に描くのがやはり抜群にトップ

    好きなフレーズ引用
    こんなのあんたの偏った主観に基づいた ただの詮索趣味じゃないか
    ものづくりが徒労に終わるかもしれないなんて 決めるのは結局誰かの主観でしかない
    そっぽを向かれたのかと思ってあわてて立ち上がりかけたそのとき 先輩の顔の前に 涙の粒がまるで朝露のように光って飛んだ

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    2025年11月29日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    面白かったです。
    どの人も、筋少の曲に対する想いが溢れていた。もっと他にも、あの曲やあの曲もあるやろ!と思ったら、そう言った曲の歌詞もちゃんと話の中に登場していた。
    また是非いろいろな曲を小説化してもらいたいなぁ。

    辻村深月さん
    中二病の神ドロシー
    ある意味一番それっぽい小説化だった。

    滝本竜彦さん
    レティクル座行超特急。

    自分は、暦15年ぐらいのにわかファンだけど、レティクル座妄想のアルバムは車の運転中に相当な回数きいている。
    そのアルバムの一曲目なので、容易に脳内再生できた。
    それにしてもNHKにようこそ

    柴田勝家さん
    サンフランシスコ10イヤーズアフター

    サンフランシスコは

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    2025年11月28日
  • 太陽の坐る場所

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    挫折や屈辱、恐怖の体験があるからこそ、囚われてしまう過去。いつか見返してやりたい、そんな気持ちを原動力に前へ進んだ経験も一度や二度はあるはず。

    高校卒業から大学、社会人と時を経て、仕事や私生活の端々で徐々に差が顕れる20代後半。傍流に生きた過去をコンプレックスに持ち、現在まで縛られてきた聡美、島津、紗江子らが、目の前の日々に新たな価値を見出だし、クラス会メンバーを降りていく姿が印象的でした。

    最も恐れるべきは、変わり行く周囲と変われない自分。成功を目の前に見せてしまったのは、自分の責任ではない、と無関心さを醸し出せるほどに今を生きるキョウコこそが真の太陽なのかもしれません。

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    2025年11月25日
  • 太陽の坐る場所

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    今まで読んだ辻村深月氏の中で、1番トリックに驚かされた。ゾワゾワとさせられた。
     キョウコの同窓会は、十数年後くらい先にしたいという発言に共感した。

    p246狭い教室には、狭いからこそ曲がった法や支配がまかり通ってしまう。

    p384扉は私の内にこそあり、そしてまた、私の内にしかない。

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    2025年11月23日
  • 青空と逃げる

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    逃げることへの肯定のメッセージを単純に伝えるだけではなく、不穏な要素やミステリの要素など、ストーリーとしての面白みも十二分にあって、それが違和感が全くなく両立してるのが凄いなと思いました。
    小学5年生という、周りからは子供として見られることが多い一方で、内面は大人に向けての変化をしていくあの微妙な時期の男の子の心情を見事に表現しているなと感じました。

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    2025年11月23日
  • 太陽の坐る場所

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    スクールカースト、序列、女王様など学生の時の立ち位置や自分の居場所、関係性などを形容する言葉はあるが、アマテラスの神話を織り交ぜこの関係を表したのは、なるほどうまいなと思いました。

    太陽は信仰の対象でもあり、畏怖の対象、天上にあって強烈な光を放つ唯一の存在。スクールカーストの頂点に立つ者を表現するのに、これほどピタっとハマるのはないのではないかと思うぐらい自分の中でストンときました。
    女王だった同級生を語るクラスメートは太陽神アマテラスの伝説や寓話を語る市井の人々のようで面白かった。
    このまま太陽の元で蠢く人々の話で終わるのかな、と思いましたが、その太陽が…という展開はさすがでした。

    最後

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    2025年11月23日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    辻村ワールドすごろく5マス目の下巻。
    浅葱とiの殺人ゲームはクライマックスを迎える。

    上巻で感じたやるせなさは、下巻で更に大きくなる。人間の痛ましさ、愚かさ、精神的脆さが詰まった物語だった。
    他者からの愛を渇望するあまり、刹那的な感情に駆られ歪んだ行動に出てしまうけど、取り返しのつかない行為に悔やむ心の叫び、この時の描写が何とも気持ちを抉られた。
    っていうか、iの正体…そうきたか。。

    相変わらずお上手な伏線の回収で、ラストは綺麗に着地した感じ。やるせなさは消えないけど(汗)
    読後は切なすぎて、ふーっとため息が出た。

    辻村先生の作品は、これまでどちらかといえば白い方の作品を読んできたからか

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    2025年11月20日
  • 太陽の坐る場所

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    辻村深月さんは、子供と大人の狭間で揺らぐ思春期の中高生を描くのが本当に上手いと感じる。
    こんなドラマチックな青春を過ごしていなくても、何故かしみじみとする懐かしさとチクチクとした痛みを覚える。
    大人となった今では教室という狭い世界で、なんであんなに一喜一憂していたのかと思うが、学生時代は家庭よりも大きな世界だった。
    社会に出てからの人生に比べて、一瞬で過ぎゆく学生生活は、いつまでも心にこびりついて離れない。
    大人になってからも引きずって、あの教室から一歩も進めない人も少なからずいるのだろう。

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    2025年11月17日
  • この夏の星を見る 上

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    自分も、コロナ禍を体験しているためとても共感できるお話だった。この本を学生におすすめする。読む前は天文だけの話だと思っていたが、天文についてほとんど知らない私でも理解することができた!

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    2025年11月16日
  • 図書室で暮らしたい

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    好きな作家さんの好きなものを知れる最高な一冊

    子育ての前に読めてよかったし
    自分の好きなものとちゃんと向き合おって思えたし
    特別付録にある短編の舞台が広島で
    今年の夏にちょうど旅行行った時に感じたとことと同じこと書かれてて嬉しかった! 

    心が辛い時にまた読みたいっておもえた

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    2025年11月16日