辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大学進学を機に一人暮らしを始めてもう随分経つけど、淡白なうちの家族は連絡頻度も少なく、必要最低限のやりとりしかしない。
そんなものは関係なく私は家族が大好きだし家族に愛されてる自覚もあって、そう思える理由が具現化されてるような作品の集まりだった。
「タマシイム・マシンの永遠」は、辻村さんらしいドラえもん愛に溢れた作品でほっこりした。
「私のディアマンテ」、「タイムカプセルの八年」、「孫と誕生会」の登場人物は、私の持ってるのと少し違う価値観を持った人々で、受け入れ難いように思いながらも読み進めていくと、その真意が別のところにあったり理解できる部分もあったり、現実の人間関係でもそうだよなと思った。 -
Posted by ブクログ
【星をつかまえろ】
コロナ禍。緊急事態宣言。
茨城、東京、長崎の3つの舞台で宙を題材とした物語。
それぞれの主人公たちがひとつの宙で繋がっていく。先が見えなく、答えも分からない中で青春を探していく様子をワクワクしながら読めます。
コロナ禍である5年前に実際私たちが感じていた喜怒哀楽の感情はある意味、全国共通だと感じました。
『こんな気持ちになってたなー』
『これって自分だけではなかったんだ』
あの事態を経験した私たちが読むことが何より登場人物に感情移入出来るかなと思います。
上下巻だからこそ、一人ひとりの主人公の背景や心情を読み取ることができます。
さぁ、下巻。
この夏に読み切ります -
Posted by ブクログ
ネタバレ「空の青さと、家ん中の暗さの差がすげえ」
達哉の睦ッ代村イメージは的確でした。
閉鎖的だけれど、開かれたイベント・音楽フェスもある村。
何も知らされてない有力者の息子に、芸能界から離れて村へ戻った元女優が接触してきたことから始まる、2人の世界の崩壊のお話でした。
辻村深月さんの怖いところがきちんと上の方にあってよかった。
もうちょっと巧妙に沈めてあるお作品が多かったイメージでしたが、ここまで浮かび上げられてる作品、面白かったです。
人間関係のドロドロ、善人と怪物がパタパタとひっくり返っていく人物像…楽しみました。
「理解のある大人」と「怪物だと思っていた人」の理解が入れ替わるシーンが、哀し -
Posted by ブクログ
何度目かの再読です。
辻村深月さんの作品のなかでも一位二位を争うくらいリアルにはありそうにないSF(スコシ・フシギ)な世界観(もうひとつの候補はかがみの孤城かな)
自殺してしまう同級生を救うため、3カ月前の世界からタイムスリップしてきた主人公。その自殺してしまう同級生とは一体誰なのかを探すお話
設定としてはあり得ないと思ってしまったので、特にこの上巻は最初に読んだときは正直そこまでハマらなかった。だけどすでに下巻読んでいて事の顛末を知っているとやっぱり面白さが違う。何度も読み返したくなるのはさすがのひとこと。
まだ未読の人に言えることは、まずは「僕のメジャースプーン」を読んでみてそれを面白 -
Posted by ブクログ
私の本棚には辻村さんの作品が並んでて、もう10年以上鎮座しています。
何度か処分しようとしたけど、やっぱり必要だと感じてずっと置いています。そこに在るだけで、今までの私を見守り、それでいいんだ、私だけじゃないんだと強くさせてくれる存在です。迷ったときに、不安になった時に、読み返せるように置いてあります。いつか本を読めるようになった子供にも読ませたいな…。
外で遊ぶような、友達がたくさんいる元気な子が大人が求めるいい子で、そうなれない自分に対してごめんなさいって思うことはとってもとっても共感する。大人はきっとそんな強く思ってなくても、そのままのあなたでいいんだよってもちろん思っていても、大人のふ -
Posted by ブクログ
救いがなさすぎる…!タイトルの意味が明かされるまでの流れが本当にキツくて「せめて赤ちゃんが大きくなったとき、罪を償ってもう一度出会ってほしい!」「頼むから救いがあってくれ…!」って思いながら読んでいたら、まさか妊娠していなかったとは…。そこから最後の「お母さんに会いたい」という言葉が本当にやるせない…。
正直、私は男性なので登場人物たちの内面にあまり共感できず、若干引くというか、怖さを覚えることのほうが多かったんですが、自分が子供だったときの記憶、娘を育てる父親としての今の葛藤などと照らし合わせると、胸を締め付けられる言葉が多すぎて、かなり辛かったです。ここに女性という立場、母と娘という立場 -