辻村深月のレビュー一覧

  • 家族シアター

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    さくっと読めるのに起伏が大きい、読後感も大きい辻村さん大好きです。
    文体も心地よくて、読みはじめの数行であーこれこれこれ辻村さん、てなる。
    こういう人いるいるこういうことあるあるがいっぱい詰まって見事に組み合わさった色々な温度感の短編集。短い話なのに揺さぶってくるよなあ。全部面白かった。

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    2026年07月21日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    黒辻村とはどんなものか…
    想像以上に闇深い物語の様である…
    自分的に殺人や人の闇を題材にした作品は好みではないのであるが、冷たい校舎の時は止まるで書かれていた闇は理解できたし、この作品も興味深く読むことができた…
    まだ上巻の為結末はわからないがきっと辻村作品なので何か展開があるはず…

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    2026年07月21日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    面白かった。特に双子の話とウエディングプランナーの話。双子の話は姉視点と妹視点での解釈の差異がグロテスクだったけど最終的に二人が幸せになれて良かった。新郎の言う双子よりももっとややこしいものを持ってるって発言が気になる。ウエディングプランナーの話はプロとして仕事に誇りを持つかっこよさと切なさにちょっと泣けた。

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    2026年07月19日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ミステリーとして、この先どうなるんだろう?と楽しみながら読んだ。辻村深月の本は、キャラクターの個性が豊かで、好みのキャラクターが多いなと改めて思う。

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    2026年07月19日
  • 鍵のない夢を見る

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    日常のすぐそばにある不安や迷いが、少しずつ重さを増していく短編集。

    どこにでもいそうな女性たちの悩みを描いた短編集で、最初はそれでも小さな問題から始まるのに、読み進めるほど静かに重さが積み重なっていきます。4編目に入る頃には「最後はどうなるんだろう」と自然と身構えてしまうほどでした。

    特に、育児に悩む若い母親の話は、最近受けた研修で聞いたワークライフバランスの実例と重なる部分が多く、個人的にかなり響きました。夫婦間の温度差や、言葉の選び方ひとつで積み重なる負担の描写がとてもリアルで、読んでいると自分も子どもの夜泣きに苦労した経験を思い出しました。

    当時、自分にとってはとても大変だと感じたのですが、振り返ると奥さんの方がずっと大きな負荷を抱えていたはずで、読み終えて改めて「母は強い」と感じました。日常の中で見過ごしがちな気持ちにそっと光を当ててくれる一冊で、読後に家族への感謝が静かに増していくような読書体験でした。

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    2026年07月14日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    知りたくないもの、触れられたくないもの、気付かされたくはなかったもの、そういうあれこれを一つ一つあらためて認識させられて嫌な気持ちになった。
    醜くて意地悪で認めたくはないけど、これは私も同じだと思うことがあった。
    一筋縄ではいかない。良いか悪いかそんな簡単なことでもない。どうしようもない。
    でも、希望はあるし、優しさもあると思える。

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    2026年07月14日
  • 闇祓

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    流石は辻村深月。物語の組立が上手く描写力も高い。あとちゃんとホラーっぽくて良い。怖いというよりは不気味かな。読んで損はなし。

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    2026年07月17日
  • 神様の罠

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    ミステリーのアンソロジー。色んな作家をお試しで読めるな、と思って古本屋で買った。たまに思い出したように行く小さな店。今回は、店主のマダムがしばらく留守にしていて、代わりにお客さんが「ちょっとそこまで出かけてらっしゃいます」と店番代わり。どうしよう買おうかなぁ、今日はやめようかなぁと思いながら、いつもは店主の背中側にあってなかなか手が出せない棚をじっくり見たりしていると、掘り出し物を見つけたり。やっぱ待つことに。おかげで買い過ぎず、少な過ぎず、良い本を買えた。

    さて、いきなり1話目からどんでん返し。これはやられた。短いこともあり、読み終わってすぐにまた冒頭から読み直した。乾くるみ『夫の余命』。2話目は凶器が何なのかがずっと分からない、と話が進んでいく。えー、絶対あれでしょー簡単簡単、と思ってたら、全然違った。米澤穂信『崖の下』。3話目、コロナ絡みの将棋の話。将棋の投了の時の作法のようなもの、初めて知った。この本は2021年発行。まだコロナ禍だなぁ。芹沢央『投了図』。4話目は詐欺と殺人。これがいちばん純粋に推理小説だ。大山誠一郎『孤独な容疑者』。5話目、あぁぁ私パズルとかクイズとか苦手なんよー。だからなかなか理解できなくて何度も読み直した。苦手だった数学の文章問題なんて思い出してしまった。けど、ただのパズル問題に奥深いストーリーをくっつけるの、けっこう好き。有栖川有栖『推理研VSパズル研』。トリは辻村深月『2020年のロマンス詐欺』。振り込め詐欺に巻き込まれていく大学生(田舎からでてきたばっかり)のシーンはちょっと読んでてイヤだった。絶対ダメなやつだ、と読者としては分かりきってる深みに落ちていく主人公を見てられないというか、そう言うシーンは嫌いなのだ。でも意外とラストは爽やかな、後味の良い、読後感の良い話です。こんなオチもあるのね。

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    2026年07月13日
  • 闇祓

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    表紙もタイトルもいかにもホラーで怖いものみたさで読み進めたけれど、やっぱり怖かった。
    何が怖いって、人間が怖い。

    高校生、ママ友、会社の同僚、小学生、章ごとに場面が変わるので飽きない。

    優しくて頼りがいがあり憧れていた先輩に心を許して相談しているうちに、だんだん先輩が本性をあらわして、一方的な考えを押し付けてきたり行動を指図してくるようになった。
    何でも愚痴を聞いてくれて悩みも丸ごと受け入れてくれて、常に肯定され同僚に気持ちよく話を聞いてもらっているうちに、自分は間違っていない、自分は正しいと思い込み、暴走していく。
    洗脳にもいろいろなやり方があるのだなと思ったし、洗脳されているときは自分がおかしくなっていることに気づけない。

    身近にもありそうなお話だからこそ、こんなに怖いと感じるのだろうな。


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    2026年07月13日
  • 家族シアター

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    ネタバレ

    最後の作品の、「のびちゃんがこれからランドセルを背負うところもその先も見ていたいけど、それはできないんだろうね。」「覚えててね」っていう言葉に祖母が重なって泣きそうになった。

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    2026年07月12日
  • 琥珀の夏

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    子どもの頃の、ひとりになりたくない、仲間はずれにならないようにと必死になっていた感情がありありと思い出され胸が苦しくなった。
    最後は涙があふれた

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    2026年07月12日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    ー坂崎あすなについて、いつかが知っていることはそう多くない。ー上巻
    ー坂崎あすなについて、いつかが知っていることはそう多くない。だけど、決して少なくもなかった。ー下巻

    「ぼくのメジャースプーン」→「名前探しの放課後」の順で読んでほしい。ぼくのメジャースプーンの登場人物が次から次へと出てくるし、なんなら「ぼく」と「ふみちゃん」の姿がまた見れて本当に嬉しいし。

    そしてたぶん、
    実際はいつかはタイムスリップしていない。秀人の「条件ゲーム提示能力」にかかっただけ。

    「たとえばさ、今から3ヶ月後、自分が本当に気になってる女の子が死ぬと仮定してみてよ=A、そういうのがないならいつか君の人生はすごい寂しいよ=B」

    当然誰が死ぬのかはわかっていた。というより いつかの頭の中にしか存在していなかった。
    あすなの「私死ななかったと思う」は本当にそのとおりだったのだっと思う。

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    2026年07月11日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ー坂崎あすなについて、いつかが知っていることはそう多くない。ー


    初めから、いつかとあすなの物語だって書いてあったわ。

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    2026年07月11日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ネタバレ

    寝る間も惜しんで読んでしまった。
    僕のメジャースプーンの後書きに引き寄せられて。
    メジャースプーンの後書きで読んで欲しいと添えられて、誰が関連しているのだろう?と
    先入観入りまくって読んで。
    ああ!って。
    ただ、まだわからないのが、あの子の彼女が果たして
    ふみちゃんなのかはまだわからない。
    そして、改めてメジャースプーンを読んで思ったのが、主人公の「ぼく」が名前かでて無かったことに!!
    気にならなかったのがびっくりした。
    ぼくが「ぼく」でしかなく、ぼくのことを名前で誰も読んでいなかったこと。
    からの、「ぼく」だった彼の名前が今作で分かった事。
    メジャースプーンの後書きに書いてなかったら、多分気付かなかった。初めから先入観なしで読んでたらおそらく気付かなかった。
    辻村作品はちょいちょい読んでいるが、こんなにハマった作家は伊坂幸太郎以外では久しぶりかも。
    でも、作品によって合う合わないは結構ある。

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    2026年07月11日
  • 鍵のない夢を見る

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    蓋をしたくなるような感情を、知っているけど知らないふりしてきた部分を洗いざらい突き付けられた様な感覚になるような短篇集が5作入っていて、「こういう人居るわ~~」とか、もちろん自分にも当てはまる汚い部分だったり、、なんだかモヤッとしながらも納得してしまうような。でもそれがやっぱり人間臭くて面白い。辻村さんの作品はこういう魅力があるよな~好きだな~と改めて感じました。
    私的にはこの本は再読するたびに面白くなるのではないかと思いました。又少し時間を空けてから再読してみようと思います

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    2026年07月10日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    ロードムービーの親の想像が追いつかなくて、後から確認して驚き。あまりに先の話すぎて気づけなかったことを恥じました><
    時はしっかりと進んでいてよかった。
    誰かが誰かの支えになる、辻村作品の題材になりがちなリアルな悩みだからこそ、生々しく、思春期ならではの悩みだなと思うが、それが今後の人生に影響することは間違いない。今同じ悩みを抱える人にもこんな存在がいればいいなと思う作品でした。

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    2026年07月08日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    終わり方についてはさっぱり淡い救われるものになっていた。いろんな想像をしながら読み進めていたが、これを高校生の時に書き上げた作者はすごいなぁと純粋に感動した。

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    2026年07月08日
  • 島はぼくらと

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    田舎、島、狭くてプライベート筒抜けの環境のなか、若者たちは色んな悩みを抱えて、それでも時期が来たら、外へ前へ歩み出さなければならない。

    都会の雑踏では誰も気にしないこと。それは人の心地よい温かみであり、時に妬みや嫉妬の不快な温度でもある。Iターンであれ、Uターンであれ、もともとの故郷であれ、同じ土地で暮らすというのは、その場所で色んな温度が交わるということ。
    心地良さに浸かって過ごしていくのか、不快に感じて風にあたりにいくのか、選択肢は自分にしか決められない。
    それぞれの葛藤や、成長や未来が見えて、爽やかな読後感でした。

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    2026年07月08日
  • 家族シアター

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    ネタバレ

    最後にブワッと涙が出てくる感じだった!温かい気持ちになった!
    家族はなんだかんだで大切な存在で、解説に少し❔ってなるところがあったけど家を出たらその気持ちが分かるのかなー私もあと1年も家には居ないと思うかな残りの家族と過ごす日々を大切にしようと思ったし、悲しくなってきてもきた、、でもこんな風には思わなそうな気もしてきた、どうだろう、
    タマシイム・マシンがあるなら本当に気が抜けないけどこの考えいいなーとも思った、!

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    2026年07月08日
  • 闇祓

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    読み始めは、ストーカーやモラハラの話かと思った。しかし読み進めるうちに、人の心に巣食う「闇」を祓う物語だという輪郭が見えてきた。

    章ごとに視点や舞台は変わり、学校、職場、家庭など、それぞれ異なる人間関係の中で現代社会の闇が描かれる。一見バラバラだった出来事が少しずつ繋がり、「神原」という存在の役割も見え方を変えながら一本の物語へ収束していく構成が印象的だった。

    読みながら感じたのは、怪異そのものよりも、パワハラやセクハラ、モラハラなど、人が生み出す悪意や歪みのほうがよほど恐ろしいということ。だからこそ、この作品はホラーでありながら、人間の闇を極端な形で描いた虚構空間ホラーという読後感だった。

    何を書いても核心に触れてしまいそうなので多くは語れない。

    伏線回収はさすが。

    その一言だけ残しておきたい。

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    2026年07月08日