辻村深月のレビュー一覧

  • 家族シアター

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    姉弟、姉妹、親子でも母親と娘だったり、祖父と孫だったりで家族って人それぞれ絶妙な距離感があるな〜と言うのを温かく描き出してる大好きなお話たちでした。
    世代で、姉弟でも違う価値観があってそれに傷ついたり受け止めたりしながらそれでも何処かで折り合いをつけているのが家族だな…としみじみしました。

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    2025年07月20日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    いわゆるジャケ買いでした「筋肉少女帯小説家計画」。
    表紙は漫画家の藤田和日郎さん。彼をはじめとして、多くの創作に関わる人々にファンが多いのは知っていたけど、本家である筋肉少女帯の歌を聞いたことはあんまりないです。アニメ「うしおととら」のOPぐらいか。

    興味はあれど、聞く機会を求めてこなかったので、聞くきっかけになるかな、と思って購入しました。

    10代というか思春期が感じる違和感、疎外感、万能感、危機感、無敵感、嫌悪や潔癖、夢想に妄想、強圧や抑制、純真に偽悪、憧憬に共感、拒絶と承認。そういったもののごった煮の中から、その時の、初めて聞いた時の自分が一番欲しがっていたもの、共感できるものを見出

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    2025年07月20日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    この辻村深月のデビュー作は8人の高校生が雪の降る日に校舎に閉じ込めらるところから始まる。文庫本上巻で591ページと長い物語は、閉塞した場所の中にいる高校生たちの爽やかな青春の裏にある不安、疑心、後悔、様々な葛藤が丁寧に、綿密に描かれる。
    すでに何冊もこの作家の本を読んでいるから、この人はこれを描きたかったのだなあと思うが、ページ数に制限のない賞に本作を応募したいうから、どこも端折ることはできない思いがある話なのだなぁと感じて読み進む。
    ストーリーはまだ半分だが10年以上後に書かれたかがみの孤城や傲慢と善良にどう繋がるのだろうなどと余計なことも考えてしまう。とは言え、物語はまだ全く先が見えない。

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    2025年07月19日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    辻村深月のメフィスト賞受賞作。
    本格的なレビューは下巻にまとめて書きますが「鏡の孤城」の前身のような印象を受ける作品。

    序盤、微妙に読みづらい。
    辻村深月の作品を複数読んでるから比較してしまうんだろうけど、デビュー作だからか、地の文に文学的表現を使おうと頑張ってて、不自然とまではいかないけど消化不良になりかける量、というか。
    だが、後半にかけてどんどん自然になっていく。執筆経験がまだ浅い作家は一つの作品の中でも成長すると聞いたことがあるが、それを感じさせられた。

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    2025年07月16日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    子どもが亡くなる話が辛すぎて辛すぎて。辻村さんもAnothersideで、ここは避けて通れないって書いててそうだよなーと。親としてこんなに辛いことないし、ほんとに子どもを大事にしようと思った。水の事故気をつけよう。
    ツナグを通さずに伝わる意志みたいなの、素敵だなー。

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    2025年07月16日
  • 名前探しの放課後(下)

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    自殺をするのは誰かなのか周りの生徒の行動とかすっかり騙された。
    成長したふみちゃんと秀人が出てきたのはエモかった。先に「僕のメジャースプーン」読んでてよかった。

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    2025年07月14日
  • 島はぼくらと

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    人生では出会いと別れがつきものである。私が好きな人、私が嫌いな人、一つ一つの繋がりを大切にしていきたいと思う。

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    2025年07月14日
  • きのうの影踏み

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    辻村深月さんのホラー短編集。
    楽しかった、怖かった。
    辻村深月さん、ホラーてイメージがなかっただけに意外でもある!
    あぁ〜もっと読みたい!

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    2025年07月13日
  • 本日は大安なり

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    Audibleで。
    テンポよく、大安吉日の1日が描かれていて、先に先にと進む物語でした。
    私は双子の姉妹の下りがむちゃはまりました。
    入れかわった花嫁。
    両親でさえ気が付かないのに、旦那になるであろう人は気づくのか気がつかないのか。聴きながら(笑)これ気づいてるよねって、読者には解る(笑)
     「かんべんしてよ」って呟く旦那さん(笑)

    ウェディングプランナーは過酷だが、やりがいがあると。どのカップルにもそれぞれに歴史があり、家族があり、思い入れがあり決して一つではない。だからこそ面白い

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    2025年07月13日
  • 島はぼくらと

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    「傲慢と善良」の解説から本書にきました。ゆったりとストーリーが流れていく印象でした。大きな事件とかミステリーとかではなく、島で暮らす若者の思いが繊細に描かれていて読み終わった後、なんとも言えない温かい気持ちになりました。

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    2025年07月13日
  • サクラ咲く

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    辻村作品デビュー
    著名なこの作者の作品を読んだ事がないのは多分映画「ツナグ」の予告編を見て自分には合わないのかなと思ったからだと思う。
    今回書店で文庫になっているこの作品のカバー装丁のタイトル文字が気に入って手にした。
    中編3作のうち2番目に収録されているタイトル作「サクラ咲く」を最初に読んだ。
    「ツナグ」の予告編で感じたものがあれば残り2作は読まなくても良いと思って。
    結果3作とも少年から青年に移る若者の純な心が素直に美しく描かれていると感じた。
    ただ、老年期に入った自分が読むには少し純粋すぎるというような感覚。中学生の頃に当時の学習月刊誌「〜時代」や「〜コース」の付録になってついてきた小説

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    2025年07月12日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    正直、おそらく自殺するのはあすなだろうなと、うっすら予想しながら読んでいました、前半まるまる使って微妙な会話で伏線を貼るのが辻村深月だと知っているのでね。
    ただまさかこんなふうに回収してくるとは〜〜やっぱり大天才。メジャースプーンを読む前に読んでしまったアホなので、もう一周します。
    メジャースプーンのあの能力があることで、もう一回話がひっくり返るやないかい。おいおいおいおい。

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    2025年07月12日
  • 光待つ場所へ

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    ネタバレ

    何作目かわからなくなったけど、わかる範囲で出版順に辻村深月作品を読んでいる。

    講談社の作品で楽しみなのは、他の作品で登場したキャラクターの時系列を追えること。

    特に気に入っているのはふみちゃん。
    『名前探しの放課後』で登場したときはテンション上がった。
    こんなに元気になって、と。フィクションなのに。

    今回は中学生だったから、名前探しよりも前。
    秀人との関係性や性格はすでに高校生と変わらない。
    どのように頑張って回復したのか、他の作品で読めると良いな。

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    2025年07月12日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘に携わってきた人の歴史を読むと、激動の時代を乗り越えてきたんだなぁと、覚悟を感じられた。今この瞬間をもっと楽しく情熱的に生きられるようになりたいと思わされた。

    会館のバーについての話が、特に惹かれて、一気読みしてしまった。モーニング・フィズとマティーニを飲んでみたくなった。

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    2025年07月09日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    親と一緒に辻村深月さんにハマる笑。
    題名の由来も、自他ともに認める仲良し親子なチエミと母親との揉め事も後半にそーいうこと?とびっくりした。
    1番は女性の心情がよく描かれてて。。分かるかもと思ってしまった。大好きな友達でも妬みもあれば尊敬もあるし見下すこともある。。友達が良い仕事をしていれば他人に自慢したくなるし。女友達の中でランク付けする人がいるのも分かる。私はみずきと違って辞めるよう説得しちゃうかもだけど。。ダメな男と恋愛してる友達に何を話してもダメだろなーというのも分かる。
    傲慢と善良を書いた人!って感じの作品でした!

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    2025年07月08日
  • 光待つ場所へ

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    久しぶりに辻村さんの作品を読んでみました。やっぱり私が読書にハマったきっかけの小説家の1人でもある辻村さんの物語はいつも私にマッチしてくれます。
    特に面白かったのはチハラトーコの物語です。主人公は題名にもなっている千原冬子。冬子は世間で言ういわゆる「嘘つき」でした。実は私にもそういうことを言う人がいるのですがその人はなんで嘘をつくのかという気持ちがわかったような気がしました。

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    2025年07月06日
  • 鍵のない夢を見る

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    主人公が女性の短編集。
    どの話も何とも言えない暗い雰囲気があって、個人的にはとても好きでした。
    なぜ題名が"鍵のない夢を見る"なのか気になりました。ただ、出口のない世界で生きているような登場人物たちの様子は、確かにこの言葉とマッチしているなと思いました。

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    2025年07月05日
  • クローバーナイト

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    ネタバレ

    私に全然関係ない子育ての話じゃんとは思ったものの面白かった。お受験とか保活とか縁がないけど、そのしんどさは他の物事にも共通していて、自分にも近いものなんだなぁと思った。また、こんなパートナーに出会えたら幸せだろうなとも思った。

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    2025年07月04日
  • 凍りのくじら

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    辻村ワールドすごろく4マス目。
    『スロウハイツの神様』の帯に掲載されていたこの企画、出版社の魂胆にまんまと乗せられてる感ハンパないけど、どうせ読むなら作品間の繋がりを楽しみたいし、著者の作品は温かい気持ちになれるから結果オーライ、、と思いたい。
    っていうか、すごろくとはいえ賽の目はいつだって『1』なんだけどw

    著者のドラえもん愛が溢れるSF(すこしふしぎ)な物語。

    主人公・理帆子が周囲の人に対して壁を作っちゃうところは、何となく自分と共通していて感情移入できたけど、若尾に対する接し方はちょっとどうだろう。理解を超えていた。本心と思っているところのギャップにもヒヤヒヤさせられる。それにしても

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    2025年12月06日
  • レジェンドアニメ!

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    「ハケンアニメ!」のスピンオフ短編集。
    本編に登場したキャラクターたちのプロローグ的な話もあります。

    音響監督五條さんのストーリーには胸が熱くなり、有科香也子と王子千晴のその後を描いたストーリーには胸キュン(死語?)しました。

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    2025年07月01日