【感想・ネタバレ】小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記のレビュー

あらすじ

映画ドラえもん×辻村深月。

のび太たちのクラスに、季節外れの転校生・ルカがやってきた。同じ頃、テレビでは月面探査機が謎の白い影を捉えて大ニュースになる。のび太が「月のウサギだ!」と主張するとクラスのみんなは大笑い。悔しがるのび太はドラえもんに泣きつき、ひみつ道具『異説クラブメンバーズバッジ』を使い月の裏側にウサギ王国を作ることに。ルカとともに向かった月でのび太たちは、エスパルという不思議な力を持つ一族と出会う。そこに彼らを狙う赤い宇宙船が現れた!
映画脚本を担当した辻村深月が、自ら完全小説化。
大ヒット作!

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Posted by ブクログ

この作品がドラえもんの中で一番好き。なんたって辻村先生との出会いを導いてくれた一冊だから。ドラえもんたちが月という今まで深く関わってこなかった世界で友達を作り、と言ってもルカと出会ったのは地球だけどとにかくまだ見ぬ世界の扉を開けるまでの過程がすごく好き。秋という情緒ある世界観、季節感とも相まって、自分好みの神秘的な舞台設定、時期設定になってる。学校の生活も丁寧に描きつつ、だけどちゃんと辻村深月が辻村深月してるのがいい。繊細さ、ドラえもんたちの心の内がちゃんと描かれていて、彼らの解像度がとても高い。藤子先生の書くドラえもんたちとは違うかもしれないけれど、限りなく隅々にまで辻村先生が作品そのものをリスペクトしてオマージュを散りばめているのがわかる。それでいて、自分の個性というか先生自身の強みをしっかりと物語に滲ませてドラえもんという作品に取り込まれるのでなくて、作家性と作品への畏敬の念を見事に小説と脚本に織り交ぜているのが素敵。
 
やっぱり最後のかけっこのシーンはどうしても映画で見たかったなあ。監督も泣く泣く尺の都合でカットしたんだろうか…だとしたら悲しすぎるよぉ

あと今、僕の地球を守ってを初めて読んでいるけど、共通点みたいな、SFモノとして設定、雰囲気が似てるからもしかしたら先生はこれをイメージしつつ、この作品を描いたのでは…?となってて、勝手に震えてる。そうだったらなんだか嬉しいな。世界が広がってく感じがする。 

まあとにかくストーリーの完成度がとても高いので映画、小説ともにいろんな人に見てほしい作品です!

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辻村深月さんの本は、前に数冊ほど読んだ程度。
ドラえもんにも思い入れは特に無くて。
でも、実力ある人気作家さんが書いたドラえもんのお話って、どんなん?と、本があったので読んでみました。

病院の待合室で読みながら、不覚にも泣きそうになっちゃった。
友達の為に、その気持ちで、小学生の子供たちが、危険な場所へと夜にこっそりと、荷物をまとめて出掛けて行く。
もう二度と会えなくなるかもしれない家族、戻れないかもしれない場所に後ろ髪を引かれながら、恐怖と不安をぐっと飲み込んで。
その夜の静けさや、決意と不安が伝わってきて、マスクの下で唇噛み締めちゃいました。

宇宙舞台のSFとしてはツッコミどころ多いのでしょうが、そういう視点で見たらダメですねドラえもんなんだから。

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

しっかり小説として面白かった。
当然、元々漫画やアニメで、SF作品なので、無理のあるところというかツッコミを入れれるところはあるんだろうけど

ドラえもんの言葉
「想像力は未来だ!人への思いやりだ!それをあきらめた時に、破壊が生まれるんだ!」
活字で読むと、特別に何か刺さるものを感じます

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

シンプルに友情&感動を味わいたい方におすすめ。

壮大な宇宙とのび太達の友情の物語。
ドラえもんの秘密道具『異説クラブメンバーズバッチ』で月にうさぎがいる世界に。
転校生ルカとうさぎとのび太達の月面探査機が始まる。戦いに行く時のスネ夫の覚悟のシーンがお気に入り。辻村先生が脚本という事で読んでみたがとても良かった。最後のルカ達の願いも納得する作品でした。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

同名の映画の小説版。
地の文があるので、ルカとゴダートの心情が解りやすくてよかった。
短編のゲストはちょっと意外な人物。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

映画本編は見てないけど、映像が目に浮かぶ。
本編もさることながら、ルカの地球探査記に「魔美」さんを出してきたのはなかなか。
解説で触れられていた辻村深月とつじ(点が一つの辻)村深月の違いは驚いた。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

こんな風に読めるドラえもんもあるんだって、発見になった!また違うドラえもんもよみたい。

ドラえもんが喋る声はどうしたって大山のぶ代さんで、でも何十年も聴いてないかものせいもあり、どんどん耳の奥で薄れていくのが寂しい

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

映画で見るのもよいですが、こうして活字で見るのもよいです。ドラえもんには夢があって、月面旅行に行きたくなりました。、

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2022年04月14日

Posted by ブクログ

直木賞作家の辻村深月さんが描くドラえもんの世界。
ドラえもん好きの作者の描く、ドラえもんやのび太たちの生き生きしていること!そしてミステリー作家らしく伏線もはられていてニヤッとしてしまいます。
親子の愛、ドラえもんへの愛、ちょぴっとミステリーを楽しみたい方は是非。
映画は見ていないけど映像が浮かんでくるようです。
想像力は未来であり、人への思いやり。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

前々から気になっていて欲しかったけどなかなか書店に置いてなくて発見した時に衝動買いした一冊。

「友達だから助ける」最強の哲学。
脚本:辻村深月ということで読みたい読みたいが先行してしまった。辻村イズムはあっても前提は『ドラえもん』なのだ。そこに物足りなさを感じた。

ふと、思い出した。あれはまだ実家にいた頃。高校生くらいだったと思う。
父親がふと評判を聴いてONE PIECEを5巻まで買った。しかし、すぐに「お前にやる」と言われた。「当たり前のことしか書いていない」と。愕然とした。それ、おまいう???と思ってしまった。我が親ながら。

今、家を出て働いている。はたからみたら大人になった、と言える。果たしてあの時の父親を今、軽蔑出来るか?

ドラえもんは国民的で全年齢対象だから子供達も見れるように作っている。それはそうだと思う。ただし、大人になったからといって満足出来ないというのは果たして作品が悪いのか?

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2024年11月16日

Posted by ブクログ

ドラえもんを小説で読むという珍しい体験でしたが、馴染みのあるキャラ達の冒険の様子は脳内でスッと再生されました。
異種族交流 出会いと別れという好きなテーマ
映画の方も見たいです。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

映画では尺の都合なのか、説明が駆け足で分かりづらかった部分もちゃんと解説されている。
本作プレミア版ブルーレイ&DVDセットに封入されていた、特典ブックレットの短編も収録されていてお得感がある。

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2022年03月28日

Posted by ブクログ

辻村深月さんがドラえもん好きなのは、凍りのくじらを読んで知っていました。その方が小説を書くとどうなるのか気になります思わず手にとってしまいました。小説を読んでいるのに、ちゃんと映像が出て来る感じで、久しぶりのドラえもんワールド面白かった。

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2022年03月12日

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