【感想・ネタバレ】クローバーナイトのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

産前、米澤穂信の日常ミステリーと辻村深月作品を読み漁っていた私にとっては、産後に読む一冊としてぴったりの作品だった。子育てというシチュエーションでの日常ミステリーは新鮮で、且つ女性同士、親子間のいざこざや嫌ーな気持ちになる事細かな心理描写も交えられており辻村深月節全開でとても面白かった。
VERY掲...続きを読む載作品だったんですね。自分自身もこれから子供が成長していく中で直面するであろう題材が多く、なんとなく手にとって読み始めたが、導かれたような気がした。

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Posted by ブクログ 2023年10月10日

働き方改革?の元に、中高生になった子供達と過ごす時間が増えました。ただ試験期間で早帰りしてきた子供達は、当直明けてソファでゴロゴロしながらからんでくる父の姿に何を思うか…。主人公みたいに子育てで、活躍したいものです。

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Posted by ブクログ 2023年07月27日

辻村深月のクローバーナイトを読みました。

裕と志保の夫婦そして四歳の莉枝未、二歳の琉大の四人家族の物語でした。
裕は小さな公認会計事務所に勤務、志保は子供用の肌着メーカーを立ち上げて三年目、忙しいながらも二人で子育てを続けています。

そんな二人が見聞きする保育園や幼稚園でのママ友トラブルがミステ...続きを読むリー仕立てで語られていきます。
そして最後の短編では志保とその母親の葛藤が描かれています。

子育てもいろいろ大変だなあ、と思ったのでした。
読後感としては、裕と志保が魅力的な夫婦として描かれていてこころが暖かくなります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月26日

共働き子育て現役真っ盛りの夫婦が経験する、現代子育て問題対処の数々。このテーマを辻村深月が書く?必要もニーズもあるのか?と思ってしまったのが正直なところ。

とはいえ、そこは辻村深月だからしっかり読ませる、日常ミステリーものに仕立て上げてはいる。考えてみれば、手がかかる子供がいる時期の日常生活って...続きを読む、フィクションを超越しかねないドラマチックかつアドベンチック、スリルとサスペンスとパニックに満ち溢れ、心拍上げ上げ、疲労困憊、満身創痍でも立ち上がって一歩一歩踏み出さねばならない日々…申し訳ないが、特に母親には…なので、小説の主題として最高の素材ではあるのだ。

父親経験のある俺としては、この本の個人的感想は、とにかく猛反省と深い後悔につきる。裕のような出来た父親では決してなかった俺は、あの当時妻にどれだけの負担を押し付けていたんだろうかと、そんな体たらくにも関わらず、子供をきちんと育て上げてくれたことにも、愛想つかして離婚されなかったことにも、感謝しかない。

今更遅きに失した感はあるが、これ以上の失点を積み上げないよう、でき得れば少しでも汚名挽回を期せるよう、残りの人生頑張って生活していこうとふんどしを引き締めなおした(つもりではいる)

そして…そりゃ少子化になるわ。こんな育児環境、罰ゲーム以外の何物でもない。結婚も出産も絶望感あふれるオワコン。絶対孫をせがまないようにしようと、何度も思いつつ読み進めた。セレブ雑誌VERY連載の作品でこれだもんなぁ、いわんや貧困化著しい日本においておや、やわ全く。

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Posted by ブクログ 2023年05月24日

現代の保活、子育ての実情、親やママ友との関わり方など、様々なトラブルをどう乗り越えるのか、考えさせられる作品でした。
夫婦仲を大事に、家族を最優先する主人公の姿が素敵でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月01日

対等な夫婦関係で、協力し合ってて素敵。
どのママも子供への愛を感じた。

保活やお受験については私の地元ではなさそうな話だったから
余計に興味深かったな。

子育てにまつわる話をするときは
自分の経験だけが全てじゃない、軽い気持ちで口出しちゃいけないなって思った。

志保と実母の関係はきついね、
(...続きを読む辻村さんの他作品でこういう母娘のお話あったような、、)
裕がKnightの自覚を持って闘ってくれるとこかっこよかった!

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

子育てにはそれぞれの正義があり、常識があり、「こうすればいいのに」「なぜそんなことで悩むのか」などと第三者がとやかく言えることでもないのだろうと思う。
それぞれの家族での正解らしきものを見つけ、あとあとそれを「正解だった」と言うことぐらいでしか安心できないものでもあるのかも。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

お受験、ママ友、保活、実母との衝突。子育てをしていると実際によくある問題。それがリアルだが少しミステリー感もある形で描かれている。
実際に子供がいる私にはとても読みやすいが、「そんな世界も本当にあるのかなぁ、、、、」と自分と比べ、別世界を覗いているかのような気分に。
本当にその渦中にいる人としては当...続きを読むたり前の価値観になり、視野が狭くなり、周りの人から見ればどうして?と思うようなことに夢中になってしまう。子供のこととなれば尚更なのかもしれない。

少し引いた目線から、物事を見ることの大切さ。
核家族化が進む中、自分たち親がクローバーナイトとして、子供達を守っていかなければならないのだと思った。

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購入済み

匿名 2023年11月25日

待機児童と問題になってるのをTVでよく見ましたが
フルで働く家族の大変さがよく分かりました。
ラストの方の噛み合わない感じは、すごく辻村美月さんらしい表現の仕方で、焦ったいような歯痒い気持ちが伝わってきました。流石です!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月04日

「クローバーナイト」って?
子育て家族の話なのかな〜…なんて軽い気持ちで読み始めた本作。

保活や発語問題など自身が育児していく中で困っていた、調べていた情報なんかが盛りだくさんで懐かしく思い出しては少し苦い気持ちにもなりました(笑)
辻村さんもご体験されたのかな…?

また、これからありそうな誕生...続きを読む日会問題やお受験問題にもフォーカスがあたっており、とても参考になりつつ自身にその場面が来ないことを祈ろうと心に刻みました。
実際に子育て中の中でしたので、大変興味深い一作でした。

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

☆4

核家族の子育てを題材にした5編の日常ミステリー。

久しぶりに辻村さんの作品を手に取ってみました。
現在、子育ての真っ最中なので、共感出来る部分もたくさんあったのですが…保活やお受験の凄まじさにはかなり驚いてしまいました!(そこまでしないといけないのかと恐ろしかったです…)

子育て中のママ...続きを読むだけでなく、パパにも是非とも読んでもらいたいなぁと思える作品です!

裕と志保の夫婦の絆は、とっても素敵でした❁⃘*.゚(憧れちゃいます♡)

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

ホカツなんて言葉は昔はなかったけど、保育園に入るのってこんなにも大変なんですね。小学校受験の為の幼稚園選び、セレブ幼稚園のお誕生日会、読んでいて今のお母さん達の大変さを痛切に感じました。共働きが当たり前の時代、主人公である鶴峯夫婦のように何でも協力しあっているなら乗り越えられますね。4人家族を守るナ...続きを読むイト(騎士)の役割を担う裕の姿が頼もしかったです。

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Posted by ブクログ 2023年04月24日

面白かった。登場人物は母、父、娘(4歳)、息子(2歳)の4人家族で、イケダン(イケてる旦那さま)の父目線で話が語られる。
主に保育園や、ママ友たちなど、子供にまつわる話で、現実味があってありそうだなというエピソードが面白く書かれている。
父目線だからかちょっと俯瞰した目線だなと思うが、それもまたこの...続きを読む作品の魅力だろう。
前の4つは笑って読めた。でも、最後の話がリアルすぎて、読んでいてイライラした。母娘の話なのだが、こういう人いるよなというのがあまりにもリアルで、作者の体験かと思った。なかなか難しいのだが、やっぱりスッキリしなくて、でも仕方ないかとも思う。
たくさんの人に読んでほしい。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

タイトルだけ見るとなんの話?という感じですが、核家族のとあるファミリーの話で、イクメンパパの視点で話が進む感じと少しミステリーっぽく展開する感じが面白かった。ただ、ほのぼのする話ではなく、保活やママ友との関係など、子育てしてる人には共感出来る内容もあり、最後の話はそういう悩みに直面してる人もいるんだ...続きを読むろうな、と。この本に出てくるご夫婦は一本芯の通った強い感じに思うが、子育てにおいて周りに振り回されないって大切なことなのだ。うちはうち、よそはよそ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年02月26日

他の辻村先生作品に比べれば、さほど重くない内容であり読みやすくかんじた。しかし、やはりその中でもたくさんのことを考えさせられる。
義母に裕が一言いうシーンでは、幼稚な私はガツンといってしまうのでは!?と思ったけれど、裕はそうしなかった。当事者にならないためだという。裕が第三者であることが必要と考えて...続きを読むいて、なるほどなと感心した。第三者だからこそ、その人に届くこともあるし、その距離感が役目を果たしてくれることもある。とても勉強になった。
間違えなく一つ言えるのは、私は裕みたいな人と結婚したいぃぃぃ!!!笑

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Posted by ブクログ 2023年02月12日

幼い子供を持つ家庭の問題、時には何てこともないようなことでも、深刻になっているケースもあり、そのようなものをテーマにしてうまくストーリーにしているなあと思いました。そんな子育て期をうまく過ごしてきた我が奥さんには頭が上がりません^_^

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月23日

会計事務所で働く夫と、オーガニックコットンのブランドを立ち上げた個人経営者の妻、4歳の長女と2歳の長男の、4人の家族の話。
ほっこりした家族の話かと思いきや、ホカツやお受験、お誕生会や義母との関係など、今や社会問題となっているようなことを題材としている、子育て奮闘記。いずれ子供が生まれたらこんな問題...続きを読むが出てくるんだなと、大変さを想像させる一冊だった。

妻の志保が、言葉が遅い長男について、会議で中国語の翻訳をしてもらっているときに、長男に重ねていたのが印象的だった。
「目の前をすごい速度で流れる言葉を前に、大人や友達を観察しながら、自分の思いを思うように言葉で伝えられないもどかしさと戦っているのではないか」と表現していたけれど、なるほどそういう感覚なのかと、妙に納得したので記憶に残っている。

義母が良かれと思って言っていること、孫を大事にしているが故、正しいと思っているが故のことだけど、だからこそ夫婦にとって厄介なことになっている構図は、いろいろな家庭で実際に起こってるんだろうなと思った。なんだか親との関係性だったり、色々と将来のことを考えさせる一冊だった。

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Posted by ブクログ 2022年10月09日

私自身が子どもを産み育て始めた
タイミングで出会った本。
保活、お受験、両親との距離…。
これからの子育てを悩みつつ
楽しんでいこうと思える一冊だった。

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Posted by ブクログ 2022年10月15日

クローバーナイト?四葉の夜?幸せな夜を表してるのかな、なんて思いながら本を読み進めましたが、こういう意味だったんですね!笑

家族には色々な形がある。何一つおなじ家族なんて存在しない。他人を羨ましく思うこともあるけれど、その人はその人なりに悩んでいることがある。本当にその通りだと思います。
一人一人...続きを読むが家族を維持しようと力を尽くしているクローバーナイトの一員なんですね、なんだかかっこいいです!

それにしても主人公の男性かっこいいですね、あんな人が旦那さんだったらいいなって思いました笑笑

私はほっこり温まる人の物語などを読むと単調に感じてしまい、読んでも記憶に残らないことが多かったりするのですが、辻村深月さんの作品は何かしら「?!」と事件や予期せぬ出来事を混ぜて文章を作り上げてくださることが多いのか、毎度最後まで引き込まれてしまいます。大好きです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月30日

いい関係の夫婦だなぁ。
新米ママさんたちの息抜きに紹介できる本はないかなと読んでみたけど、この本は、子育て真っ最中に読むのはちょっとしんどいかもしれない。登場するママさんたちが、なんかすごい眩しいから。中流よりちょっとハイレベルというか。それぞれに悩みを抱えているという点では、みんな同じなんだけど。...続きを読む
琉大くんの発語の問題は、また難しいなぁと思う。実の母だからこそ言わなければという気持ちはよくわかる。実際に、そうやって支援が必要な子に届くこともあるだろうし。あのお母さんはちょっとアレだけど。

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Posted by ブクログ 2022年09月19日

家族のほっこりエピソードと思いきや、ミステリー要素もあって新しくて楽しい。人の裏側を第三者視点で見られるのは面白い。

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Posted by ブクログ 2023年06月10日

近年の子育て事情を綺麗事ではない語り口に刺さりました。保活篇ではシングルになりたての頃、学生だった私は点数が足りませんでした。無認可・認証必死に見学へ向かい悲しいかな預けたくないなと感じた園にも申し込みを出した記憶が蘇りました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月10日

保活、お受験、お金がかかるお誕生日会と子育てに係る親の苦労の話。
しかし、出てくる登場人物はお金に苦労しているわけではなく…
雑誌「VERY」に連載していたのが納得の内容でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

辻村深月さんらしい家族の温かさと、日常のなかに溢れる問題を主人公が解決していく緩急が面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年10月24日

『読み手の状況により捉え方が異なるよう』

育児,家族その他取り巻く環境のような題材の為読み手により全く異なる本になりそう。

自分は該当する状況では無い為
傍観者のような気持ちで読み進めたが、
当事者意識が入るとこの本の更に深い部分を
発見する事ができそう。

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Posted by ブクログ 2023年07月03日

VERYに掲載されている作品とは知らなかったので読み進めていくうちに なるほどVERYの読者層に向けての内容だと合点がいく。

5つの短編どれにも、東京に住む20代後半から30代で、結婚して子育てしている女性が描かれ、そういった方々なら必ず一度は悩むであろう厳しい保活事情、幼稚園選び、お受験、お誕生...続きを読む会、母親や姑から受ける子育てアドバイスの傷つき‥などが、まさにリアルな「あるある」となって共感を呼ぶ。

東京での保育事情 、子育て情報に実に詳しい 。実際に著者が経験していたからこそ書けた内容だと思う。私は保育士であるが 保育士の立場からしても保育園での描写に不自然さはない。

物語の進行役を母親ではなくパパにしたところが、辻村さんらしい工夫だと受け取った。パパの立場の男性にもぜひ読んでもらいたいが、少数だろう。

辻村さんらしさが出てるのは第5話の「秘密のない夫婦」だ。親子の葛藤を描くのは、やはり上手い。

クローバーナイト‥その意味が温かい。

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

VERYで連載されているだけあって
子育て中のママとしてはとても興味深く読めた
ママ友、お受験、核家族の育児
いろいろと考えされされる

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Posted by ブクログ 2023年03月01日

家族の平穏な生活を守るナイト 世間の常識とかけ離れた特殊なママ友の世界を、男目線でとらえる。育児、保活、お受験、お誕生会 の上流社会の独特な風習。ここまで過度になっているとは‼最後はうまくまとめている。誰もが家族のknight。

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Posted by ブクログ 2022年11月29日

優しい家族のちょっとミステリー日常小説。
自分には結婚も子どももまだ経験がないし、出てくる家族の関係性どれとも遠いため、裕や志保にもなかなか入り込めせんでした。登場人物みなハイソだし、悩みやトラブルについても「へ〜?」としか思えず。もう少し自分に人生経験があればもっと面白く読めたかも知れな。

しか...続きを読むし、そんな自分でも物語に入っていけるのは辻村深月作品の読みやすさと登場人物の優しさだと思います。登場人物が皆健全で、温かい作品だと思います。

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

日常の謎を解き明かす連作ミステリーで、辻村さん自身のリアルタイムの育活から想を得たと思しき作品。「朝が来る」に続いての親目線だが、本作ではイクメン視点。ママ社会や母娘関係の常識にとらわれない、パパ目線で子育てが描かれているところがポイント。ナイトは夜ではなく騎士。裕は著者理想の夫像のように思えた。自...続きを読む分のときとは大違い、答えのない育児問題については驚くことばかりで、色々考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2022年10月11日

私には、保活、ホームパーティー、お受験など今後の人生には関わりのないことばかりで冷めた目で読んでた。セレブだなー、ちょっと別世界みたいな。ただ、自分も2人目で1歳児で入園させたい時に兄弟枠が1人あぶれると知って、周りがみんなライバルに見えたのを思い出した。

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