【感想・ネタバレ】クローバーナイトのレビュー

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Posted by ブクログ

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共働き子育て現役真っ盛りの夫婦が経験する、現代子育て問題対処の数々。このテーマを辻村深月が書く?必要もニーズもあるのか?と思ってしまったのが正直なところ。

とはいえ、そこは辻村深月だからしっかり読ませる、日常ミステリーものに仕立て上げてはいる。考えてみれば、手がかかる子供がいる時期の日常生活って、フィクションを超越しかねないドラマチックかつアドベンチック、スリルとサスペンスとパニックに満ち溢れ、心拍上げ上げ、疲労困憊、満身創痍でも立ち上がって一歩一歩踏み出さねばならない日々…申し訳ないが、特に母親には…なので、小説の主題として最高の素材ではあるのだ。

父親経験のある俺としては、この本の個人的感想は、とにかく猛反省と深い後悔につきる。裕のような出来た父親では決してなかった俺は、あの当時妻にどれだけの負担を押し付けていたんだろうかと、そんな体たらくにも関わらず、子供をきちんと育て上げてくれたことにも、愛想つかして離婚されなかったことにも、感謝しかない。

今更遅きに失した感はあるが、これ以上の失点を積み上げないよう、でき得れば少しでも汚名挽回を期せるよう、残りの人生頑張って生活していこうとふんどしを引き締めなおした(つもりではいる)

そして…そりゃ少子化になるわ。こんな育児環境、罰ゲーム以外の何物でもない。結婚も出産も絶望感あふれるオワコン。絶対孫をせがまないようにしようと、何度も思いつつ読み進めた。セレブ雑誌VERY連載の作品でこれだもんなぁ、いわんや貧困化著しい日本においておや、やわ全く。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

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対等な夫婦関係で、協力し合ってて素敵。
どのママも子供への愛を感じた。

保活やお受験については私の地元ではなさそうな話だったから
余計に興味深かったな。

子育てにまつわる話をするときは
自分の経験だけが全てじゃない、軽い気持ちで口出しちゃいけないなって思った。

志保と実母の関係はきついね、
(辻村さんの他作品でこういう母娘のお話あったような、、)
裕がKnightの自覚を持って闘ってくれるとこかっこよかった!

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2022年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「クローバーナイト」って?
子育て家族の話なのかな〜…なんて軽い気持ちで読み始めた本作。

保活や発語問題など自身が育児していく中で困っていた、調べていた情報なんかが盛りだくさんで懐かしく思い出しては少し苦い気持ちにもなりました(笑)
辻村さんもご体験されたのかな…?

また、これからありそうな誕生日会問題やお受験問題にもフォーカスがあたっており、とても参考になりつつ自身にその場面が来ないことを祈ろうと心に刻みました。
実際に子育て中の中でしたので、大変興味深い一作でした。

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2023年10月04日

Posted by ブクログ

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他の辻村先生作品に比べれば、さほど重くない内容であり読みやすくかんじた。しかし、やはりその中でもたくさんのことを考えさせられる。
義母に裕が一言いうシーンでは、幼稚な私はガツンといってしまうのでは!?と思ったけれど、裕はそうしなかった。当事者にならないためだという。裕が第三者であることが必要と考えていて、なるほどなと感心した。第三者だからこそ、その人に届くこともあるし、その距離感が役目を果たしてくれることもある。とても勉強になった。
間違えなく一つ言えるのは、私は裕みたいな人と結婚したいぃぃぃ!!!笑

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

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会計事務所で働く夫と、オーガニックコットンのブランドを立ち上げた個人経営者の妻、4歳の長女と2歳の長男の、4人の家族の話。
ほっこりした家族の話かと思いきや、ホカツやお受験、お誕生会や義母との関係など、今や社会問題となっているようなことを題材としている、子育て奮闘記。いずれ子供が生まれたらこんな問題が出てくるんだなと、大変さを想像させる一冊だった。

妻の志保が、言葉が遅い長男について、会議で中国語の翻訳をしてもらっているときに、長男に重ねていたのが印象的だった。
「目の前をすごい速度で流れる言葉を前に、大人や友達を観察しながら、自分の思いを思うように言葉で伝えられないもどかしさと戦っているのではないか」と表現していたけれど、なるほどそういう感覚なのかと、妙に納得したので記憶に残っている。

義母が良かれと思って言っていること、孫を大事にしているが故、正しいと思っているが故のことだけど、だからこそ夫婦にとって厄介なことになっている構図は、いろいろな家庭で実際に起こってるんだろうなと思った。なんだか親との関係性だったり、色々と将来のことを考えさせる一冊だった。

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

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保活、お受験、お金がかかるお誕生日会と子育てに係る親の苦労の話。
しかし、出てくる登場人物はお金に苦労しているわけではなく…
雑誌「VERY」に連載していたのが納得の内容でした。

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2024年03月10日

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