辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレ期間限定の購入者限定で文庫チャームが貰えるみたいなキャンペーンで、チャームが欲しいがために買いました。
いくつか候補の本があったけれど、辻村美月さんは間違いないだろうと自分の中で。
結果。
主人公の、なんていうんだろう、ひねくれ具合?すごく気持ちがわかる気がした。
常に誰かを少し見下していて、誰の中にも入っていけなくて、でも本当は実は周りのみんなのことが好きで、その本音を見せるのが怖くて。
最後のほうで、バカにしていた元彼のことも友達のことも好きだったんだって気づいたところが個人的にとてもよくて、自分の中にすっと入ってきた。
そうだよなあ、好きなんだよなあ。
最近涙腺緩いから、お母さんのお葬式は泣いちゃった。
あとは、謎とき、みたいなところでいうと、別所くんの正体はなんとなく途中からもしかして?と読んでいたので、大きな驚きはなかったけど、答え合わせをしているようで、すっとしてとてもよかった。 -
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ネタバレ毎回毎回まじかぁ、、、って気持ちになった。こんなはずじゃない!
全て読み終わり、BadEndも面白いよねと思わされた。全部救いがないのもやるせ無い気持ちになるけど。
大好きな櫛木理宇さん、道尾秀介さん、辻村深月さんがいたので購入。櫛木さんは安定に最高、霊的な怖さより人間の怖さを感じた。道尾さんは短い中で2、3回ひっくり返されて気持ちが良すぎる。足元がぐらつく感じが心地よい。辻村さん流石だなーと思った、短いのに読み応えありすぎる。
新名智さんの「今頃、わが家では」良かった。強迫的に不安になってしまう気持ち分かるーっていうのと精神的に病んでるのかなって思わせといてのまさかの!
全て楽しく読めました! -
Posted by ブクログ
89/100
中高生の時に読んでめちゃくちゃ印象に残った作品を、社会人になった今改めて読み直した。辻村深月さんは「かがみの孤城」や「傲慢と善良」で話題作をたくさん書いてるが、それらよりも圧倒的にいい小説だと思う。
前半後半で、朝斗くんの育ての母、産みの母で話が構成されている。育ての母である栗原佐都子は不妊治療という苦しさを超えて特別養子縁組の子供を迎え、子どもを信じる愛情、その中で血以上の繋がりを子どもと育んでいく。苦しさの中から見出した光が描かれている。その一方で、産みの母であるひかりは、子どもができたことへの葛藤と戦い手放す辛さ苦しみを味わう。そして、14歳で子どもを作ってしまった時の様々は感情がピークだったかのように、母親や彼氏、仕事の仲間に絶望を感じ、生活からの彩りが奪われていくのが分かる。
2人の女性の人生の明暗がはっきりしていて、読んでいる読者もどんどん悲しい気持ちになっていく。た
まだ若くて何も知らないひかりの人生が最後まで書かれていないところに読者が気持ちを馳せることが出来る。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの小説は、四つの章から成る。
『第一章 平穏と不穏』では、朝斗の幼稚園で起きたトラブルについて描かれている。だいたい、自分の子が加害者となってしまった場合には真っ先に謝ってしまうが、佐都子は朝斗を信じて、朝斗を1人にさせなかった。結局、朝斗は嘘をついていなかった。これは最近親になった身としてすごく勉強になった。
『第二章 長いトンネル』では、栗原夫婦が不妊治療から養子縁組に至るまでの過去が描かれている。
不妊治療について細かく、費用や体力、仕事の調節やメンタルなどリアルに描かれていた。自分自身、子どもを授かるのにかなり時間がかかったため、当たり前に子どもを授かると思っていた、というのは共感した。
『第三章 発表会の帰り道』では、朝斗の実母であるひかりの視点に切り替わる。制限の多い両親のもと育てられたひかりは、年頃特有のプライドから、失敗ばかりの転落人生を歩むこととなる。しかし、妊娠、出産したことに対しひかり1人が背負っている感じはすごく嫌だった。教員であるとはいえ、両親はもう少しひかりに寄り添えないものかとイライラしたし、父親である巧は妊娠させてしまったひかりとその子どもへの配慮がなさすぎる。中絶を無事に何とかできた、と思っている時点で考えが甘い。ひかりは中絶せず出産をしたが、中絶も出産も母体への負担はすさまじい。この本は中学生や高校生に読んで欲しい。
『第四章 朝が来る』では、ひかりが限界を迎える。そこへ、佐都子と朝斗がかけつけ、ひかりが朝を迎えられるように導く。
どうかひかりが報われますように、と感情移入せずにはいられなかった。 -
Posted by ブクログ
生徒の成長を見守る教師の姿には心打たれました。
コロナ禍の話と知り、つい最近の現実すぎる話に興味を持てず、自らは手に取らなかった本。
機会があり読み始めると、コロナ禍で起きた人間関係のリアルや、当時の規制の曖昧さ、終わりが見えない苛立ちなど描かれていて、当時を知る人が数年後読むと懐かしくもあり、知らない人にとっては歴史の教科書になると思った。このテーマで書くことを決めた著者が賢い。
それにしても自分の学生時代はTVや、SNS、恋愛、周りからどう見られているかが興味の全てだったから、もう少しまともな趣味を1つでも持ちたかった。学生の可能性を広げる本であり、自分の子供には中学生くらいで読んでほしい1冊。
五島の星空も見てみたいな。 -
Posted by ブクログ
現実世界と鏡の中のファンタジー要素が良い具合に絡み合っていて、とても好みの作品でした。学校生活で感じる不安や人間関係の怖さ、相手はどう思っているんだろうと考えてしまうこと……心情がとても丁寧に書かれているため、思わず感情移入をして涙を流してしまうシーンもあり、読み応えがありました。
自身が体験したことのない感情も、描写の細かさから情景が目の前に浮かびあがり、嬉しさも恐怖も主人公たちと一緒に体験している気持ちになりました。
物語の中盤になってくると、登場人物それぞれの個性が分かってきたことで、出会った頃の緊張感が解れつつありますが、抱えているものが大きいせいもあってか、物語としてはゆったりとした、停滞のような時間が続いているような印象を受けました。
それでも登場人物の事を考えると、駆け足になるよりも1歩ずつ進んでいく方が彼ららしいなと思ってしまいます。
後半になるにつれて明らかになることが増え、下巻への大きな期待を持たせて終わるようになっています。
ここから彼らがどのように動いていくのか、このまま下巻まで一気読みしたいと思わされてしまう作品でした。 -
Posted by ブクログ
えーっどうなっちゃうの?
星森FC(サッカーチーム)の若くてカッコイイ巽コーチに廃校で見つかってしまうの?
速斗と一樹、大ピンチ!早く逃げて!
事の発端は何十年か前、一郷屋百貨店の受付嬢の新沼紗英が記者を名乗る男から呼び出され誘拐され殺害されたことが始まり。
この時の加害者ではなく被害者家族へのいわれの無い憶測が拡散されていく様はほんとの今の無い社会にも通ずることでほんとに恐ろしい。
その甥にあたる戌井洸太朗くんが今度はいなくなり、最後に見かけて話したのが担任の佐村美冬。
この時もあとでなぜあの時家まで送らなかったのか、美冬は死ぬほど後悔することになる。
ここでもまた心無い噂と憶測がSNSで流布され、心がひきされれていく。
遠足の疲れをとる為に向かった鍼治療院をエステに寄ってたとか、しまいには担任が怪しいとかまで。
弁明しようにも校長たちは説明会にも出席させない。
洸太朗くんの家にも謝罪にもいかせてもらえない。
こんな八方塞がりで読んでいてすごく辛かった。
それを漏らしたのも信頼していた鍼治療院の先生で、彼女はほんとに善人で多分なんのきなしにあの事件の先生、うちの患者で当日もここにいたのよ的な、ちょっと誇らしげに言ったんだろう。
悪意がないだけに余計たちが悪い。
でも、多分、そういう人がほとんどなのではないだろうか。
自分の発言によって尾ひれが付いて当事者が窮地に追い込まれるなんて考えてない。ただの世間話し。
恐ろしい。無自覚のまま人を傷つけてる。
そんな四面楚歌の中、洸太朗の祖父と母親に美冬が土下座して泣きながら謝罪した時に(昔、、娘を誘拐されて殺された)祖父が”あなたは何も悪くない”と言ってくれた箇所で思わず涙がでたよ。
著者は宮部みゆきやスティーブン・キングが好きと言ってたけど、この小説を読んで納得した。
はたしてあの内気だけど賢い洸太朗はどうなっているのか、
4日も帰ってこないなんてもう絶望的ではないのか。
美冬の恋人透真がまだ新沼紗英の事件は裏があるらしいことに気付いて…。
それも下巻であきらかになるのかな。
それにしても、巽、個人指導とかいって子どもに性的虐待をしてる匂いがぷんぷんするんだけど。まさか洸太朗も…
早く下巻を読みたい。
ちなみにファイア・ドームはスノードームに対して火(血)の赤のドームの意。
上巻の表紙は新沼紗英らしき女性が下巻では少年の洸太朗くんがファイアドームの中に描かれている。