辻村深月のレビュー一覧

  • かがみの孤城 上【試し読み】

    購入済み

    リアルないじめが描かれていますね。中学生くらいだと真田さんのような人は実際にいる。人を傷つけることを何の躊躇も無くできる。

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    2025年11月08日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    人への依存。
    人は人に依存して誰かに頼られたくて生きてる。
    そんな人もいるんだな、と
    蘭花の気持ちもわかるし、るりえの気持ちもなんとなくわかる。けど、それが全面に出過ぎ。
    人って距離感大事だと改めて感じた。近すぎるとそれ本体が何かわからなくなるからね。

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    2025年11月08日
  • ぼくのメジャースプーン

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    文庫本で500ページほどでした。
    細かく章が分かれていて読みやすかったです。

    「この後の展開が気になるから読みたい!」というより「彼の"闘い"と"答え"をそっと見守りたい」と思いこの本を読む手が止まりませんでした。私はとても素敵な本だと思いました。

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    2025年11月07日
  • スロウハイツの神様(上)

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    ネタバレ

    面白かったー!

    登場人物みんな、いい所と悪い所がリアルですごい。
    絶妙に誰のことも好きになれないから、絶対にスロウハイツには住みたくないけど、
    共同生活の描写はすごくワクワクする。

    環の、元彼の悪口の言い方とか、友達を対等に見てない感じとかは嫌いだけど、
    友達の悪い所をビシッと指摘するところはスッキリするし、あといい所を素直に褒めれるところも好き。
    狩野は、誰とでもそれなりにいい関係築けて、良い奴なんだろうなーと思うんだけど、環から言われてたこととかも合わせて考えると、優柔不断で独りよがりなタイプなのかなー。友達にいたらイラつくかもなー。
    正義は、女性のことを「女」って呼ぶところが嫌だし、

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    2025年11月07日
  • 朝が来る

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    テーマは「特別養子縁組」と「母性」、そして「“血のつながり”を超える愛」です。
    最初は、穏やかで幸せそうな家族の日常から始まりますが、中盤から重い話になり、胸が締め付けるような感情になります。
    読後、「親になるとは何か」「本当の絆とは何か」を長く考えさせられる本でした。

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    2025年11月07日
  • 家族シアター

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    振られて初めての読書は短編集に決めた。長編ドカーンだと続かないと思ったからだ。

    読み始めてみると、家族を題材に心温まる話が主だったが、どこかフィクションのような円満な解決も少ないリアルな家族の暖かさが上手く表現されてると感じた。

    特に記憶に残ったのは「1992年の秋空」と「孫と誕生会」だ。大切な身内なのにどこか疎ましく、どこか接し方に苦労し、でもやはり大切なことに気づくというとてもリアルで心に染みるお話でした。

    辻村先生の作品はかがみの孤城を映画で見たくらいで、東海オンエアの虫眼鏡が動画の企画の中でてつやに勧めていた作家さんでしたので、今回読むことに決めました。読んで良かったです。

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    2025年11月07日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    再読
    前半は蘭花目線の恋のお話
    後半はルリエ目線の友情のお話
    クズ男から離れられない美しい女の子…という単純なものではなく、後半のルリエの蘭花に対する執着が恐ろしい
    ルリエは自意識が高すぎて、プライドも高い
    被害者意識も強くてコンプレックスにも敏感
    嫌いになった人をいつまでも許さず恨み続ける
    怖かった〜…!

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    2025年11月06日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    4.3

    圧巻。読み終わるまでこの作品は語れない。
    ただのSF小説なんかではない。
    最後の最後まで伏線回収がすごい。

    時間軸が違うのは曜日が違う時点でそう思っていたし、その絶対ありえないファンタジー感にちょっとガッカリするも、
    「私たちは助け合えない」という言葉がなぜあそこまで強調されていたのかが分かる。時間軸が違うからこそ助け合えるし、助け合っていた。

    リオンの姉の願いから出来上がった城、そこもなるほどと思ったが、何よりアキが…

    それぞれの子供たちの背景が描かれるのもよい。

    アキが城を出たくなくて、ルールを破ったのもわかるし、それを助けたこころ、そしてアキが大人になってまたこころを助

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    2025年11月06日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    3.8

    始まりがあまりにファンタジー、SF作品の気分ではなく、もっとリアルなミステリーとかが最近の好みで、あまり読み進める気がわかず…
    ただ、流石辻村先生と言わざるを得ない程の読みやすさ

    物語の主軸は鏡の中の城での鍵探しというテーマがありながらも、実際は不登校児に焦点が当てられる。鍵探しは全然しない笑

    不登校の子供たちの鏡の中での人間模様や心情を上手く描かれているため、飽きずに読み進められるのだと感じる

    ただ、ふと我にかえるとあまりの表現の巧みさに、中学生はこんな深く考えているのだろうかと思うが、考えているというよりは心情を表すのに言葉が必要という話なのだろう。

    本当に不登校の子が悪

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    2025年11月06日
  • 家族シアター

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    どの短編も味わい深くて、楽しめた。なんということもないようなちょっとした、でもかけがえのないいろんな家族の一面を切り取ってる感じ。さくっと読めるし、じんわりして、後に残る余韻もいい。

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    2025年11月05日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    短編集であっという間に読み終わった。
    じわじわと嫌な気持ちになる。でも面白い…
    昔の知人のことを途中で何度か思い出した。自分にもあり得るかもしれない話。
    無自覚の悪意、というか、無自覚ということにしてるけど心のどこかで気づいてる悪意、の話だと思う。。

    この作品紹介の、
     あなたの「過去」は、大丈夫?
    という煽りがすごく面白いw
    最後まで読んで大丈夫って言える人はいないだろうなぁ…!

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    2025年11月05日
  • 朝が来る

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    Audibleにて拝聴

    子を産んだ中学生の女の子と、子を授かれない中年夫婦の間で行われた特別養子縁組のお話。
    それぞれの立場のエピソード、特に中学生の女の子のエピソードが胸を抉る。
    私の場合、もうどちらの立場になる事もないけど、ひかりの親の立場になる可能性はある。
    保身ゆえに子への期待とか理想を無意識に押し付けることは、こどもを滅ぼすという事を胸に刻んだ。
    最後、ひかりの人生にも朝が来ていたらいいなぁ。

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    2025年11月05日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    全ての話で伝える側と受け取る側の気持ちが噛み合っていない。親や先生、同級生などテーマは噛み合わない人と過ごさなければいけないという状況の中作り出されている。噛み合わない人と接するのはとても難しいと思う。しかし、これをいちいち気にしていたら何も話せないとも思う。100人いれば100通りの伝わり方があり自分の気持ちが伝わる人と居続けることが大切だと思った。しかし、そうでは無い人もいるということを頭の片隅に常に入れておきたいと考えさせられる本だった。

    『パッとしない子』
    人からどう思われているか考えると怖い
    知らないところで自分が嫌われている可能性があると思うと怖い
    だけど人と人は合う合わないでし

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    2025年11月06日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    読んでいるとき、頭に浮かんだのが20年ほど前に読んだ伊坂幸太郎さんの『死神の精度』。両者とも「死」をテーマとした短編のファンタジーものということで、共通点を感じました。

    ファンタジーものはあまり好みではないのですが、本作の「長男の心得」という話は、読んだ後に思わず涙してしまいました。自身が長男というのもあり、感情移入できたのだと思います。

    どの話もよくできていて、作品の中に没入できました。著者のお話作りの能力には並外れたものがあると思いました。

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    2025年11月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ルリエ怖いね。してあげた、もっと感謝されたいと思うぐらいなら何もしなくていい。見返りを求めての行動は汚い。

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    2025年11月03日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死者と1度だけ会えるなら自分は誰に会うかな?まだ身近な、大切な人側にいてくれる。自分の思いを直接伝えることが出来る今を大事にしたいと思えた

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    2025年11月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    高校でのはっきりと「いじめ」にはなりきらない複雑な人間関係や登場人物の心理描写が丁寧で辻村みずきを感じた。
    読んでいる自信が学校の寒さを肌で感じるような描写がすごかった。

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    2025年11月02日
  • 闇祓

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    闇ハラ、読んでいてゾッとしました。現代の怪談、ホラーですね。
    いい人と思っていた人がとても怖くて
    心を支配し破壊していく。
    大なり小なりこういう人はいる感じもして怖い。助けに来てほしい〜

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    2025年11月02日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    短編集的な感じで読みやすかった〜!個人的に印象に残ってるのは、アイドルになった教え子のことを「パッとしない子」って周りに言いふらしていて、その教え子本人から詰められる話。 届かへんやろうと思っても、まわり回って言葉って届くものやから言動には気をつけなあかんな〜と('ν';)
    あと、1話目の結婚を機にクレイジー奥さんに洗脳されてもうた部活メンバーの話も強烈やった笑 でも、こういう人は結構現実にもおりそう。でも、主人公が薄々気づいていたように、旦那さんとして選ばれた当人は幸せなんやろうな〜。
    スカッと系の話が多かった!

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    2025年11月02日
  • スロウハイツの神様(上)

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    「スロウハイツ」でオーナーの赤羽環とコーキ、その友人たちが共同生活を送っていた。

    上巻は青春群像劇のようなストーリー展開

    夢を追う住人それぞれの葛藤や悩みが丁寧に描かれていて、心に残る言葉もいっぱいありました。辻村さんの作品は登場人物の心情がすごくすごく丁寧に描かれていてグッとくる…!

    上巻の最後がすごく気になる終わり方をしたから続きが気になる!

    下巻は怒涛の伏線回収と聞いているので今から楽しみです!

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    2025年11月02日