辻村深月のレビュー一覧

  • 琥珀の夏

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    ふぁーーーなんかすごかった、、、!
    今までにないミステリーと人生論の掛け合わせの作品。
    宗教的な要素や、友達、家族、学校、性的描写、色々な要素が混ざってて、一言じゃ表せない読み終わりの感情。
    何を学んだかと言われれば難しいけど、子供の頃の経験や考え、人間関係ってそのまま大人になるんだなと。
    まだふわふわしてます
    でも、好きか嫌いかで言ったら好きではない内容。
    でも良い作品でした

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    2025年12月02日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    小学生の復讐劇を、哲学的かつ情緒的に書き上げた、素晴らしい作品。
    デビューから4作目。明らかに化けた。

    過去作品と共通の登場人物が出てくるのも、順に読んできた人にとっては驚かされる仕掛け。

    秋山先生は「子どもたちは夜と遊ぶ」の先生だった。動物園に行く人は、月子と恭司か。
    先生の、殴られた女学生を助けようとした、って言葉でやっと気づいた。
    「子どもたちは〜」の該当箇所を読み返したら、完全につながってた。これ、キャラ設定の時点で、秋山先生が言霊的な能力持ってるって決めてたんだな。その種明かしをこの作品で行う。スケールでかいぜ。
    もしかしたら、元々は「子どもたちは〜」で触れる予定だったけど、要素

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    2025年12月02日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    読む前にこの本のジャンルを調べたら「ミステリー」と出てきたのでちょっと身構えてたけど、ミステリー要素はほんの少しで、ほとんどは家族や自分を取り巻く人たちの中に自分の存在を認める、というお話。

    主人公は年齢の割には達観した思想を持ち、周囲を見下していたものの、疎外されないために八方美人的な行動をとって、その結果手に負えない自体に発展したりもしている。
    家庭環境に起因するものでもあるが中二病みたいなものだと私は解釈している。上記のようにそれが原因で他者に危害が加えられたりしてるからそんな簡単に片づけていいもんでもないけども……

    各章はそのときの状況に当てはまるドラえもんのひみつ道具の名前をタイ

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    2025年12月01日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    どのお母さんも子供を大切に思ってる
    でもそれが干渉しすぎてたりしてて
    改めて子供は親を選ばんし、生まれた瞬間に育つ環境決まってしまうんやなって実感した、
    すごく重くて考えさせられました。

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    2025年12月01日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    生と死を考えさせられた。
    自分だったら、誰に会うか
    生存者は死者のために生きる
    個人的には親友の心得の、親友への羨ましさが憎しみに変わり、不幸を望んでしまう人間らしさを描く章が印象的だった。自分が親友を殺してしまったのではないかという罪悪感を晴らすために親友と会ったが、使者を通じて親友の発言に一気に心情の急変化があり、安堵、申し訳なさ、悔い、人としての弱さが止まらなかった。
    死を新しいカタチで表現し、死を身近に感じさせつつ、生の儚さを感じた。

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    2025年11月30日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    1作目の続編となる本書。1作目のストーリーを軸にアップデートされ、多様な登場人物たちの人生や、主人公の成長を垣間見ることができた。登場人物たちの考えが自分のものと近く、1作目よりも共感出来たからか、個人的には本作の方が好みだった。
    作中に登場する、「同じ時代に生きられるということは尊い」という言葉はまさにその通りで、歴史上の憧れの人物や、亡くしてしまった大切な人たちを思い浮かべながら、今共に存在できている周りの人たちとの時間を大切にしたいと強く思わされる。

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    2025年11月30日
  • はじめての

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    小説とYOASOBIの曲、MVと…合わせて楽しむことでそれぞれの魅力が何倍にもなる、すごい組み合わせ。まさに「はじめての」読書体験だった

    アンドロイドと所有者の話を描いた島本理生の「私だけの所有者」、鏡写しのような同じ見た目だけど全く状況・中身が違う世界を描いた宮部みゆきの「色違いのトランプ」は、ちょっと切なく、悲しくもあり、愛もありと心動かされた。
    そこにYOASOBIの「ミスター」「セブンティーン」という楽曲があり、歌詞全体はもちろん、細部の言葉遣いやMVのアニメーションも原作をしっかり解像度高く表現していて、感動がそのまま音楽でも忠実にあって、何回も聴いてしまう。

    森絵都の過去3回同

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    2025年11月30日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    「母親と一体化している」と言われるほど仲の良かった親子。
    その娘は何故、母親を殺してしまったのか。

    読んでる間ずっと、腹が立ったり哀しくなったり、さすがの辻村ワールドでした。
    ラストでタイトルの意味がわかった時が一番哀しかった…

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    2025年11月30日
  • サクラ咲く

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    短編3集
    なんだろ先生が大好きすぎて毎回称賛から始まる
    といっても解説あさのあつこ氏が全ての感想を書かれてるので割愛
    辻村氏の作品は長編が多く普段本を読まない人でもこの作品なら辻村ワールドもありおすすめしやすそう
    本人視点より何故か他の視点から この本人はどういう心境なのかを模索し繊細に描くのがやはり抜群にトップ

    好きなフレーズ引用
    こんなのあんたの偏った主観に基づいた ただの詮索趣味じゃないか
    ものづくりが徒労に終わるかもしれないなんて 決めるのは結局誰かの主観でしかない
    そっぽを向かれたのかと思ってあわてて立ち上がりかけたそのとき 先輩の顔の前に 涙の粒がまるで朝露のように光って飛んだ

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    2025年11月29日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    盲目的な恋編と盲目的な友情編の二部構成で、同じ出来事を別々の語り手が描くことで、物語の印象が大きく変化していく作品です。登場人物たちの行動や言葉の受け取り方が、語り手の主観によってこんなにも違って見えるのかと驚かされます。

    物語の中心にあるのは、人への依存。そしてその依存が、執念深い狂気にも似た感情へと静かに変質していく過程です。共依存でありながら、どこかに計算や打算が混じっているようにも思えてしまう。その矛盾や歪みも含めて、人間という生き物の複雑さが浮き彫りになります。

    恋愛小説でも友情小説でもありながら、そのどちらにも収まらない重たい感情が全編に漂い、読み手を揺さぶります。さらにミステ

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    2025年11月29日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    面白かったです。
    どの人も、筋少の曲に対する想いが溢れていた。もっと他にも、あの曲やあの曲もあるやろ!と思ったら、そう言った曲の歌詞もちゃんと話の中に登場していた。
    また是非いろいろな曲を小説化してもらいたいなぁ。

    辻村深月さん
    中二病の神ドロシー
    ある意味一番それっぽい小説化だった。

    滝本竜彦さん
    レティクル座行超特急。

    自分は、暦15年ぐらいのにわかファンだけど、レティクル座妄想のアルバムは車の運転中に相当な回数きいている。
    そのアルバムの一曲目なので、容易に脳内再生できた。
    それにしてもNHKにようこそ

    柴田勝家さん
    サンフランシスコ10イヤーズアフター

    サンフランシスコは

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    2025年11月28日
  • この夏の星を見る 下

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    好きなことで繋がるって素敵。そしてちょっとでも好奇心があるものに対して、興味を向けようと思った。掘り下げた先に未来の自分の幸せや充実があるのかも。

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    2025年11月27日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    女友達、自分の母親・・・周りにいる女性の存在は1人の女性を築いていく大きな存在。強く影響されて、自分の生き方を導いてくれるような存在。けれども、本当はもう1人自分を導く存在がいる。それが、自分自身。
    女性は、周りの言葉や行動に影響されやすいけれど、本当は自分の中にみんな自分という特別な存在がいる。その自分の心や思いは、意識して耳を傾けないと分からない。耳を傾けるのを助けてくれるのも、出会う女性達だったりする。そんな事を考える物語でした。

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    2025年11月27日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    ここに来ても親子関係が目につく。
    成人式の着物のくだりについては、親のお金であることに間違いないんだからここまで根に持つ方に今回は疑問を持つ。
    ただ、最終的には子は地元に戻るもの、そうでなければ親を捨てたもの同然という母の考えに通ずるものはあって溜息。
    決定権は親にあり子の気持ちなんてないのが当たり前。
    それが今の歳になって急にこちらが答えたくもないことに関して意見を求められる矛盾。

    いい記憶ばかりを選択してわるい記憶は捨て去る都合の良さがニンゲンだよね
    逃げずに反省して吸収して捨て去れば十分

    "子育ての正解は、成長期した子どもが、大人になってから親の子育てを肯定できるかどうか。

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    2025年11月27日
  • 鍵のない夢を見る

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    「芹葉大学の夢と殺人」が特に好きだった。「夢」と言い訳して逃げ続けていることにも気づかない感覚、なんとなく自分にもあった気がする。でも現実を知らない時って夢見てる人が美しく見えるんだよね。

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    2025年11月26日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    タイトルの意味に気づいた時にハッとした。

    ずっと怖いものが徐々に暴かれていく怖さがあったけど、最終的には救いだったとも思えた。

    赤ちゃんポストの話を最初に出しても結末を予想させないようにニアミスさせる感じが辻村深月っぽいなと思った。

    ずーっと親友というわけじゃなくて、疎遠になっても相手に何かあった時に行動してしまうような友情をもちたいなとおもった。

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    2025年11月25日
  • この夏の星を見る 下

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    あの終わりの見えないトンネルの中をマラソンしているような数年間を思い出して胸が痛くなった。
    特に自分のような30代の1年と登場人物の中高生の1年は全く意味が違う。本当に悔しい思いをした子達が多い中、やれることを実現していく静かに漲るパワーを感じた。
    それぞれの拠点から視点を変えることで、コロナ禍の地域の考えの差、子供と大人の視点の差など1人が主人公でないからこそ、多面的にコロナ禍が描かれていて良かった。誰しもがあったなと思う部分があると思う。
    個人的には先生sがやりとりしている姿がよかったですね。自分たちで動いていく生徒たちの今できることを介入ではなくサポートしていく姿が、頼りになる大人でした

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    2025年11月25日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    初めて小説で泣いた。

    タイムカプセルからは、ものすごく感情の起伏が激しかった。予想できない展開が何度も起きて、すぐに読み終えてしまった。

    この本を通して、ドラえもんがどれだけ自分の身に染み込んでいたのかを知った。幼少期に読んでいたドラえもん。歳をとって頭の隅にもなかったのに、この小説を読んで全て蘇ってきた。大切なことはドラえもんから学んでいたのだと気付かされた。そして、大人になった今もう一度ドラえもんを読んでみたいと思った。

    理帆子が頭の良し悪しやS・Fの遊びで人物の特徴を定めて、それのミスリードに自分で引っかかってしまうのが面白いと感じた。

    若尾に関する部分は本当にこの物語の中の暗闇

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    2025年11月25日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    記憶力儚いこの私がいまだに公開当時観た映画の内容を覚えているので(貴重すぎ)
    せっかくだから小説も読んでみようといきなり思い立って読んだ本。

    どう考えても嵐美砂、性格悪いよな〜〜
    映画では嵐が御園を常に見下してる・しもべかよ・なんでそもそも仲良いの?としか思えない関係になってるけど、
    小説には2人がBL好きという共通点があった
    &
    嵐がやや疎ましい存在になってる(先輩から、御園が話すとみんな聞いちゃうから練習が止まっちゃうけど、嵐は勝手にしゃべってるキャラじゃんwみたいなあれ。)
    というのが描かれていて腑に落ちた。

    マウント取りがち女子とわかっていながらも、BLというコアな(?)共

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    2025年11月26日
  • 太陽の坐る場所

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    挫折や屈辱、恐怖の体験があるからこそ、囚われてしまう過去。いつか見返してやりたい、そんな気持ちを原動力に前へ進んだ経験も一度や二度はあるはず。

    高校卒業から大学、社会人と時を経て、仕事や私生活の端々で徐々に差が顕れる20代後半。傍流に生きた過去をコンプレックスに持ち、現在まで縛られてきた聡美、島津、紗江子らが、目の前の日々に新たな価値を見出だし、クラス会メンバーを降りていく姿が印象的でした。

    最も恐れるべきは、変わり行く周囲と変われない自分。成功を目の前に見せてしまったのは、自分の責任ではない、と無関心さを醸し出せるほどに今を生きるキョウコこそが真の太陽なのかもしれません。

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    2025年11月25日