辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったー!
登場人物みんな、いい所と悪い所がリアルですごい。
絶妙に誰のことも好きになれないから、絶対にスロウハイツには住みたくないけど、
共同生活の描写はすごくワクワクする。
環の、元彼の悪口の言い方とか、友達を対等に見てない感じとかは嫌いだけど、
友達の悪い所をビシッと指摘するところはスッキリするし、あといい所を素直に褒めれるところも好き。
狩野は、誰とでもそれなりにいい関係築けて、良い奴なんだろうなーと思うんだけど、環から言われてたこととかも合わせて考えると、優柔不断で独りよがりなタイプなのかなー。友達にいたらイラつくかもなー。
正義は、女性のことを「女」って呼ぶところが嫌だし、 -
Posted by ブクログ
振られて初めての読書は短編集に決めた。長編ドカーンだと続かないと思ったからだ。
読み始めてみると、家族を題材に心温まる話が主だったが、どこかフィクションのような円満な解決も少ないリアルな家族の暖かさが上手く表現されてると感じた。
特に記憶に残ったのは「1992年の秋空」と「孫と誕生会」だ。大切な身内なのにどこか疎ましく、どこか接し方に苦労し、でもやはり大切なことに気づくというとてもリアルで心に染みるお話でした。
辻村先生の作品はかがみの孤城を映画で見たくらいで、東海オンエアの虫眼鏡が動画の企画の中でてつやに勧めていた作家さんでしたので、今回読むことに決めました。読んで良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.3
圧巻。読み終わるまでこの作品は語れない。
ただのSF小説なんかではない。
最後の最後まで伏線回収がすごい。
時間軸が違うのは曜日が違う時点でそう思っていたし、その絶対ありえないファンタジー感にちょっとガッカリするも、
「私たちは助け合えない」という言葉がなぜあそこまで強調されていたのかが分かる。時間軸が違うからこそ助け合えるし、助け合っていた。
リオンの姉の願いから出来上がった城、そこもなるほどと思ったが、何よりアキが…
それぞれの子供たちの背景が描かれるのもよい。
アキが城を出たくなくて、ルールを破ったのもわかるし、それを助けたこころ、そしてアキが大人になってまたこころを助 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3.8
始まりがあまりにファンタジー、SF作品の気分ではなく、もっとリアルなミステリーとかが最近の好みで、あまり読み進める気がわかず…
ただ、流石辻村先生と言わざるを得ない程の読みやすさ
物語の主軸は鏡の中の城での鍵探しというテーマがありながらも、実際は不登校児に焦点が当てられる。鍵探しは全然しない笑
不登校の子供たちの鏡の中での人間模様や心情を上手く描かれているため、飽きずに読み進められるのだと感じる
ただ、ふと我にかえるとあまりの表現の巧みさに、中学生はこんな深く考えているのだろうかと思うが、考えているというよりは心情を表すのに言葉が必要という話なのだろう。
本当に不登校の子が悪 -
Posted by ブクログ
全ての話で伝える側と受け取る側の気持ちが噛み合っていない。親や先生、同級生などテーマは噛み合わない人と過ごさなければいけないという状況の中作り出されている。噛み合わない人と接するのはとても難しいと思う。しかし、これをいちいち気にしていたら何も話せないとも思う。100人いれば100通りの伝わり方があり自分の気持ちが伝わる人と居続けることが大切だと思った。しかし、そうでは無い人もいるということを頭の片隅に常に入れておきたいと考えさせられる本だった。
『パッとしない子』
人からどう思われているか考えると怖い
知らないところで自分が嫌われている可能性があると思うと怖い
だけど人と人は合う合わないでし -