辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレ4.1
本を読んでて良かった。読みながらそう思えた作品。
今年の1冊になりそうだと3月の時点から思っている。
本を読んでると、今まで言葉に出来なかったことが言語化できるようになると聞いたことがあるけど、1年読書をし続けてきてあまり感じたことがなかった。だが、ようやく出会えた。
最初、この本を読むにあたり、あらすじを読んだ。ドラえもん?写真家?なんの話なんだろうか。あらすじ自体には興味をそそられること無かったが、辻村深月さんの作品が好きという理由だけで読み始めた。
そしたら、まんまとハマった。沼。
藤子・F・不二雄先生はSFのことを少し不思議と表現。そこから主人公は他人のことをSF(少し -
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ネタバレクラスの中心人物である女子に目をつけられ、中学校に行けなくなったこころ。ある日部屋にいると、鏡が光り始め、触ってみると中に入り込んでしまう。そこは現実とは違った城のような場所で、こころの他に6人の中学生が集められていた。彼らは、目の前に現れた「オオカミさま」に、見つけると願いが1つ叶う鍵が城に隠されていることを知らされるー。
序盤は、中学生という年齢だったり、鏡を通り抜けて城に行けるという設定から、児童文学的な感じがしていたが、こころを中心とした、学校に行けていない子供たちの心情やそこから来る言動など、リアルな描写が多く、読み進めるごとにそれらの変化や新たな展開もどんどん出てきて、気づいたら -
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読書が初めて、久しぶりの人でも、YOASOBIさんの素晴らしい楽曲と共に気軽に読める、素晴らしいコンセプトの作品です。読書体験というより、エンタメ体験です。
読書慣れしてる人でも短い文字数の中での各作家さんの表現力や個性を味わいながら、音楽とのコラボという新鮮さは他にないので、お勧めしたい。
この本をプレゼントしてくれる人がいたら、死ぬほどセンスが良いと思います。
Ayaseさんが凄すぎることを認識できるのでYOASOBIファンは絶対読むべきです(私はファンクラブ入ってないですが、入りたくなりました)
私だけの所有者は、
島本理生さんが普段重ための恋愛小説で書くような、所有されることを -
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騙される=そこにニーズがある、ってこと。
不安を解消したくて、孤独に耐えがたくて、もっと知りたいと思って、誰か大切な人を助けたくて、自分の存在意義を確認したくて…
理由はそれぞれだろうけど、騙されることは必死で生きている道の延長線上にある。
人を騙すなんて!と加害者側への怒りはもちろんあるけど、人を騙すことでしか生きる方向を見つけられなかったと思うと不幸で悲しい。
私たちは、日々小さな嘘をつき、つかれ、なんとか辻褄を合わせようとして生きている。
嘘をついた時やつきたくなった時、自分の本当の気持ちがそこに隠れていると感じた。
短篇三作とも方向性がそれぞれで面白かった。
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リアリティー溢れる作品で、一気読みしました。「朝は来る」というタイトルが沁みました。
養子縁組に出された男の子、朝斗くんの産みの親と育ての親の過ごしてきた日々が書かれていました。
不妊治療。
心身ともに過酷なことだと改めて思いました。その過酷さは、佐都子の夫のひと言が全てを語っているように思いました。
特別養子縁組。
この制度は親のためではなく子どものためにあるという言葉が印象的でした。
小説では育ての親が、心から息子と産みの親のひかりのことを信じていて、それが本当に尊いことだと思いました。
産みの親のひかりは、心から愛されずに育ったことでこういう結果を迎えてしまったのかもと、なんと -
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ネタバレ徐々に明かされていく、みずほの言動の真意に、何度もはっと驚かされ、納得して、どんどん読み進められた。
共依存、虐待、、、さまざまな機能不全家族があるけど、子どもは自分の親しか知らないでアダルトチルドレンとして育つ。その過程で、うちがおかしいと気づいてしまったとき、何かがバランスを崩して破綻するんだなと思った。
チエミは妊娠していなかったのによく確認しないまま、母に妊娠したと伝えて、死なせてしまったのか?そういうことであってます?
だとしたらチエミはやっぱりバカだし、みずほを愛する気持ちが異常で、怖い。
刺さった包丁は抜かずに救急車を呼んでから逃げろ!と、現実的なことをちょっと思ってしまった