辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良

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    気になっていたベストセラー作品。どんな内容か全く知らずに読みました。

    「婚活小説」は読んだことがあるような、ないような。独身時代に読むのと結婚して読むのとではだいぶ印象が違いそう。自分もどこかで違う選択をしていたら、主人公達のような婚活をしていたかもしれない。今の自分とは縁遠い内容だけれど、この小説の登場人物と似た部分が自分にも周りの人にもあって、色々考えさせられました。

    もし婚活をするなら、この小説を読んでから挑むのと、読まないで挑むのとでは心の持ち方が違うと思うので、子供達には、ぜひ社会人になるくらいの頃に読んでみてほしいと思います。

    面白かったけど、今の自分が求めているのは軽くて楽

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    2025年12月09日
  • スロウハイツの神様(下)

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    最後まで読んでよかった、、

    約半年前に上を読み終わり、正直下をなかなか読む気にならなかったけど、下の最終章が特に。全部結びつく感じがスッキリ、分かりやすくて好きだった。
    やっぱり辻村さんの作品読みやすいなあと思う。

    駅で姉妹を見守るシーンがじんわり、良かった

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    2025年12月07日
  • 傲慢と善良

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    真実が変わろうと思ってアクション起こしたことによって、お互いに傲慢だった事に気づけたし、気持ちにも素直になれたから行動することは大切だなーと思った。別に前向きな行動じゃなくても環境を変えてみたり今までの事と逸脱してみたりするだけで風向き変わるなーと思った。自分が変わるには行動!そこからなにか大切なことに気づけると思った。
    (つい語ってしまたദ്ദിᐢ- ̫-ᐢ₎)

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    2025年12月07日
  • この夏の星を見る 下

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    ネタバレ

    コロナ禍で不自由を強いられながらも、スターキャッチコンテストをきっかけに地方の壁を超えて人と人がつながっていく話。
    コロナ禍当時、私自身はもう学生ではなかったし、この作品はフィクションではあるけれど、この作品に登場する中高生のように、学校に行くことはもちろん、友達とすら会えないことに泣いてしまうほどの不安を抱えた子、居づらさにが原因で学校に行きたくなかったのに登校日を迎えて、でもサボることもできない子、両親の職業柄 県外の人を迎えることによって周りからこそこそと陰口のようなことを言われてしまう子etc…は実際にいたんだろうなと、ある程度うまくコロナと付き合うことができるようになった今改めて思い

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    2025年12月07日
  • 噓つきジェンガ

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    辻村深月の短編集
    大学進学で上京したがコロナ禍の影響からロマンス詐欺に巻き込まれる大学生。
    優秀な長男に比べ、中学受験に苦戦している次男に持ち掛けられた「特別な事前受験」に戸惑う母親。
    人気漫画原作者に成りすましてオンラインサロンを開き続ける女性の葛藤。
    三つの物語の「騙す者と騙される者」の切実な葛藤と後悔を描いています。私的には特に三作目「あの人のサロン詐欺」が秀逸と感じました。オススメの一冊です。

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    2025年12月07日
  • 傲慢と善良(2)

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    人を愛する難しさと本物の愛とはどういうことか難しいなと思った
    お互い過去がある中でする恋愛はいろんな複雑な感情が生まれる
    それを超えても愛したいと思える人ができたらいいなと思う

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    2025年12月06日
  • V.T.R.

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    チヨダコーキを読めたのでプラス1して星4としました。話の内容は星3かなー。あんまり響かなかった。(赤羽環に怒られそう。)

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    2025年12月06日
  • かがみの孤城

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    帯に不登校のワードがあり、知り合いの娘さんが中2で不登校ということを思い出して手に取った。

    現実世界は厳しい。
    本当に話が通じない人がいる。
    闘っても勝ち目はない。だって話が通じないんだから。
    不登校=逃げ=負け というイメージが根強いが今の時代、逃げるが勝ちの場合もある。

    読んでいて胸が締め付けられるくらいつらい思いをしている子どもたち。

    最後は救いがみえたけれど、鏡の世界から戻ったら戦わないといけないものが多くて続きを想像したら少し冷たい感情も残ってしまった。

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    2025年12月05日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    すごく惹き込まれた...!

    前半は不妊治療の末、特別養子縁組という形で養子を育てる夫婦の話で、不妊治療の大変さとか養子の仕組みとか、とても勉強になった。
    養子に関しては、周りに反対されるけれど、どちらの意見も分かって、難しい問題だなあと思った。
    血ってどこまで大事なんだろうかと思うけど、いざ当事者となると、赤の他人の子どもに愛情を注げるのだろうかとも。
    この夫婦は本当に立派だと思う。

    後半は中学生で妊娠した女の子の話。
    複雑な心情がとてもリアルに描かれていた。
    妊娠発覚するまでの、周りに対する優越感なんかが非常に中学生らしくて現実味がありました。
    あまりにも不憫だったけど、最後は報われた気

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    2025年12月05日
  • 鍵のない夢を見る

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    嘘つきジェンガを読んだ後に、読みましたので、そのルーツを垣間見た思いでした。特に、4つ目5つ目の芹葉大と君本家の話は誰にも身近に起こりそうなテーマを、女性の視点から透明感と深い表現力で書かれており、その後の作品に繋がっていくご本人にとっても大切な作品なのだろうなと感じました。

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    2025年12月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    異性から愛されないと、フェミ寄りの思想になるよね。あと、被害妄想が強すぎて、自己愛が強くなる。友達に何かを求めてしまうので、さらに友達がいなくなる。思考が深いと、生きにくい。
    2人の視点から描かれていたが、2人ともに共感はできないけど理解はできる。
    美波が1番社会性高くて好きだな

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    2025年12月04日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    奇しくもお盆のこのタイミングで読み終えました。
    人が人を想う気持ちって、こんなにも心震わせるのだな、と。
    同じ時間を過ごせているこの瞬間を大切に。

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    2025年12月03日
  • 青空と逃げる

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    深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。

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    2025年12月03日
  • この夏の星を見る 下

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    コロナのせいでできなかったこともあるけど、コロナだったからころできた経験・繋がりがあったのも事実。
    当時ニュースでも言われてた「制限下で楽しみを見出せる人は強いし、今後どんな困難にも立ち向かえる」って言葉がこの小説を読むとよくわかる。

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    2025年12月03日
  • レジェンドアニメ!

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    以前読んだ「ハケンアニメ!」のスピン•オフ短編集。

    ①前作の主人公三人の過去を描いた「九年前のクリスマス」
    ②前作第一話の監督の成長過程を描いた「声と音の冒険」
    ③前作第ニ話の女性監督を、登場した小学生側から見た「夜の底の太陽」
    ④前作第一話で登場した、フィギュア製作会社員と造型師の物語「執事とかぐや姫」
    ⑤長寿アニメ制作社を描いた「ハケンじゃないアニメ」
    ⑥これまでの登場人物総出演の「次の現場へ」
    発表は①④③⑥②の順で、⑤が書き下ろし。

    楽しく読めました。
    ただし、前作と照らし合わせないと『誰だっけこの人?』となる事が多く、二冊とも手元に用意して読みました。単なる記憶力不足か?『登場人

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    2025年12月02日
  • 琥珀の夏

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    ふぁーーーなんかすごかった、、、!
    今までにないミステリーと人生論の掛け合わせの作品。
    宗教的な要素や、友達、家族、学校、性的描写、色々な要素が混ざってて、一言じゃ表せない読み終わりの感情。
    何を学んだかと言われれば難しいけど、子供の頃の経験や考え、人間関係ってそのまま大人になるんだなと。
    まだふわふわしてます
    でも、好きか嫌いかで言ったら好きではない内容。
    でも良い作品でした

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    2025年12月02日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    小学生の復讐劇を、哲学的かつ情緒的に書き上げた、素晴らしい作品。
    デビューから4作目。明らかに化けた。

    過去作品と共通の登場人物が出てくるのも、順に読んできた人にとっては驚かされる仕掛け。

    秋山先生は「子どもたちは夜と遊ぶ」の先生だった。動物園に行く人は、月子と恭司か。
    先生の、殴られた女学生を助けようとした、って言葉でやっと気づいた。
    「子どもたちは〜」の該当箇所を読み返したら、完全につながってた。これ、キャラ設定の時点で、秋山先生が言霊的な能力持ってるって決めてたんだな。その種明かしをこの作品で行う。スケールでかいぜ。
    もしかしたら、元々は「子どもたちは〜」で触れる予定だったけど、要素

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    2025年12月02日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    読む前にこの本のジャンルを調べたら「ミステリー」と出てきたのでちょっと身構えてたけど、ミステリー要素はほんの少しで、ほとんどは家族や自分を取り巻く人たちの中に自分の存在を認める、というお話。

    主人公は年齢の割には達観した思想を持ち、周囲を見下していたものの、疎外されないために八方美人的な行動をとって、その結果手に負えない自体に発展したりもしている。
    家庭環境に起因するものでもあるが中二病みたいなものだと私は解釈している。上記のようにそれが原因で他者に危害が加えられたりしてるからそんな簡単に片づけていいもんでもないけども……

    各章はそのときの状況に当てはまるドラえもんのひみつ道具の名前をタイ

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    2025年12月01日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    どのお母さんも子供を大切に思ってる
    でもそれが干渉しすぎてたりしてて
    改めて子供は親を選ばんし、生まれた瞬間に育つ環境決まってしまうんやなって実感した、
    すごく重くて考えさせられました。

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    2025年12月01日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    生と死を考えさせられた。
    自分だったら、誰に会うか
    生存者は死者のために生きる
    個人的には親友の心得の、親友への羨ましさが憎しみに変わり、不幸を望んでしまう人間らしさを描く章が印象的だった。自分が親友を殺してしまったのではないかという罪悪感を晴らすために親友と会ったが、使者を通じて親友の発言に一気に心情の急変化があり、安堵、申し訳なさ、悔い、人としての弱さが止まらなかった。
    死を新しいカタチで表現し、死を身近に感じさせつつ、生の儚さを感じた。

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    2025年11月30日