辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3つの詐欺の物語。
ロマンス詐欺、受験詐欺、サロン詐欺。
ロマンス詐欺。
闇バイトのシステム怖えぇ。
わかってても抜け出せ無さそうなシステム。
被害者と加害者が一体となってるのが怖いよね。
もちろん、この話で言いたいのはそんな事じゃないって事はわかってるけど、そっちが先に来てしまう。
受験詐欺の次男の男前さに惚れそうになった。
本当にある出来事に関しては、人それぞれの捉えかたもあり、悲劇にも救いにもなるんだなぁ、、と。
そして、1番はサロン詐欺の話が面白かった。
うん?あぁ、、そうか。、、。
という感情の流れが心地よかった。
多分、人を究極的に惹きつける詐欺は、自分自身騙す事なんだろう -
Posted by ブクログ
久しぶりの長編でやや長さは感じられたものの、最終章の完成度が高く印象に残る1冊だった。
最終章のとりわけ、歩美の「使者システム」に対して倫理的な疑問を投げかけ、生者のエゴや死者への冒涜であると批判する場面が印象的である。
フィクションとして何気なく読み進めていたはずが、「これは現実に通じる話なのではないか」と引き戻され、物語へ深く没入する感覚があった。
依頼者の章の中では、特に嵐と御園の対面が印象深い。嵐が御園との再会を望んだ時点で、その結末はある程度決定されていたのではないかと思う。
嵐は真実を語ることができず、御園はそれを理解したうえで知らないふりをする――その構図を、嵐自身無意識のう -
Posted by ブクログ
嘘ってのはバレるまで終わらないから素敵だと思う
嘘ってまさにジェンガに似てると思う。そう思った秀逸な表題を付けた作者は天才としか思えない。どうして人をこんなに美しく描くのと読んでいてその才能に脱帽してしまいました。
まず大前提にテーマである「詐欺」についてですが、加害者と被害者にわけて人間模様が繰り広げられるのはもちろんのこと、なぜ騙すに至るのか、なぜ騙されるに至るのか、結果ではなくその過程にこそ物語が宿るため納得するのですが、嘘ってやっぱり簡単な作業じゃないんですね。
嘘って実は意外と終わらないし、嘘は相手が気づかない以上バレなきゃ正義だったりする。
この作品では決してそんな嘘を美化するも