辻村深月のレビュー一覧
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盲目的な女の子二人、一部では、恋に盲目的な女子、らんか、二部では、友情に盲目的なるりえ
このふたりが語り手となり、同じ出来事を語っていく。
読んでてここまで[こういう子いるよなぁ]ってなる本ないと思う。
理由は、辻村先生のキャラって、そのキャラがその性格になる理由ずけがきちんと丁寧にされてるから、リアルさを感じやすいからだと思う、小中高の学校生活、家族関係、経済面、文化レベル、容姿とか、[こういう子]が育ちそうな背景、環境作りが上手いからこそリアル感があって、ヒリヒリする女の子を書いてるなぁと思った。
大学生になる前に予防接種としてこの本を読むのもありだし、結婚式とか同窓会とかの折に
学 -
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辻村さんの作品は、上下巻に分かれると、どうやら下巻のスピードがものすごいことになるらしい。あまりの展開の恐ろしさにページを繰るのが怖い。しかし、一刻も一秒もはやくページを繰りたい、次の展開が知りたい。
せっかくのミステリー、じっくり考察しながら読み進めたいのに、ページを繰る指がそれを許さない。どうなるんだ?どうするんだ?はやくはやく次のページへ。
それで読み終わってしまいました。
おそらくメインであろうトリックは、なんとなく上巻からこうだろうなあと思いつつ、それは外れてはいなかったけれど、それでも足りなかった。上を行かれました。そう、足りなかったのです。
そして、本編が終わって、最終のページ。 -
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結婚式場を舞台にした一日のドタバタを描くこの作品、結婚式当日朝から大変だった自分の結婚式のことを思い出しながら読んでしまいました。準備期間のエピソードも挟まるので、「ああ、あの時こんなことあったな…」と懐かしさも込み上げてきます。
途中から「もしかしてこうなる?」と展開が読めてくる部分もあるけれど、エンタメ小説として楽しむなら全然アリ。登場するカップルそれぞれが抱える問題も、多少“都合よく”まとまる感じはあるものの、読後感は軽やかで気持ちよく読み終えられました。
ただ一人だけ、「いや、それはちょっと許せないでしょ…」という人物がいて、そこだけはツッコミを入れつつ(笑)。結婚式という特別な日 -
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3つの詐欺を描いたオムニバス作品。
積み重ねた嘘が、崩れそうで崩れない。
それでも、崩れるとわかっているからこそ、積み続けるしかない状況が、まさにジェンガそのものだ。
焦りや恐怖、ぞっとする感覚は誰しも覚えがあるはず。
辻村深月先生は、それを一通りではなく、何通りもの表現で描き出してくる。
嘘や詐欺という先の読めないテーマだからこそ、その表現力が存分に生きていたように思う。
積み上げた嘘は、ある瞬間に均衡を失い、一瞬でガラガラと崩れ落ちる。
それでも世界は終わらない。
崩れたあとの景色から見えてくるものも、確かにある。
瓦礫を前にして、「次は何を積んでいこうか」と問い直すことができる。
ま -
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友達のためにしてあげていることが、全て自分のためで、自分に都合がよいようにしているのにもかかわらず、感謝の気持ちがない、どれだけやってあげてると思っているのかと相手批判ばかりしてしまうことに、気付かずにいることが、どれだけ恐ろしいことなのかと、かなり、考えさせられた作品です。
自分以外の友達を親友って言ってほしくないとか
親友と聞くたびに傷ついているとか
1番の親友に選ばれたいとか
心の中で、常にそう思われていたら、怖くて付き合えないとゾッとしました、
でも、そう考えちゃうよね。と、わかる部分もあるだけに、本当に3日くらい、自分はどうなのか?と色々頭から離れませんでした。
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さっぱりと読めてプロットが秀逸な三作品が詰まった一冊。個人的には受験の話がとても良かった。子供を信じる姿勢や罪を親しい人に告白する辛さ、思ったよりも子供がずっと大人で自分がいつまでも庇護者ではないこと、など真に迫るものがあった。
オンラインサロンやロマンス詐欺など流行りの怪しげなビジネスの学びも深まる。オンラインサロンの話は創作物として面白かったし笑えたし展開はグッときた。
解説もよかった。レベッカ・ブラウン「よき友」より、
「腰抜けになっているときに話すのは嘘。良かれと思って話すのはストーリー。」「良かれと思って話すのであれば(その話は)本当なんだ」