辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる

    Posted by ブクログ

    『傲慢と善良』のあとがきで関連作品として挙げられていたので読んだ。おそらく順序はどちらから読んでも問題無い設計のようだけど、『傲慢と善良』→『青空と逃げる』の順がおすすめ。

    ボリュームがあるのにスラスラと読めるのが不思議。どんな結末を迎えるのか全く予想がつかないから気になってついページをめくる手が止まらない。辻村深月氏は物語を読ませるのが上手いな〜と改めて思った。

    母子の逃避行劇。母・早苗の葛藤よりも息子・力の人との接し方や成長ぶりが伺えるところに心が動かされた。子供は日々親の目の届かぬところでも気持ちに折り合いをつけて判断力を身につけている。
    案外、親が子を見て育つように描かれている。

    0
    2026年03月07日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

    Posted by ブクログ

    ハッとさせられる瞬間の多い小説。
    今、まさに人生のフェーズが移り変わる中、人と人の関係性を大事にして、相手の立場に立って振る舞うことって重要だと改めて感じた。

    0
    2026年03月07日
  • かがみの孤城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人と関わる中で若いからこそ気になる細かい部分とかが上手に書かれているし、みんなに個性的で暖かいところがあって良いと思った。五年前くらいに読みたかった

    0
    2026年03月07日
  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    この話の中で出てくる「使者」は生者と死者を繋ぐことが役割です。その中には様々なルールがあります。生者と死者はそれぞれ1度しか使うことができず、1度使者を介して会ってしまうとそれ以降会えなくなってしまいます。1度しか使えないからこそ、それぞれ想いをもって会おうとします。使者を使って悔いが残らず、使ってよかったと思う人もいれば、使ったことで後悔が残ってしまう人もいました。正直涙無しで読むことはできない作品だと思います。

    0
    2026年03月07日
  • 家族シアター

    Posted by ブクログ

    家族のゴタゴタがあり、むしゃくしゃして本屋で衝動買いした一冊。家族って、血は繋がっててもそれでなんでも許されるわけでないよね、と言う話がいくつも!みんな同じこと思ってるんだな、やっぱり言葉にしないと分からないよね。家族って、近くにいるから、他人よりもめんどくさい。でも同じくらい愛おしいものなんだな。

    0
    2026年03月06日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    感情移入はできないけど、共感とか理解できてしまう部分は結構あった。
    依存先や執着するものの分散は大事だと改めて思った。

    0
    2026年03月06日
  • あなたの言葉を

    Posted by ブクログ

    お守りみたいな本だなと思いました。小学校高学年向けの本でしたが、大人になった自分が読んでも心に響くフレーズがあったり、小学生頃に感じたモヤモヤを噛み砕いてくれて、心が軽くなったような気がしました。読み進めながら何度もこの本を私が小学生の頃に読んでいたらどんな気持ちだったかなと思いました。
     『自分の本当の気持ちはどうか、他の人からの言葉に引きずられることなく、「自分の言葉で」考えてみてください。』という言葉に、SNS等情報や誰かの言葉や思いが常に溢れ出ている現代にとって大切な事だなと感じました。

    小学校高学年以上のお子さんにはもちろんですが、大人にもおすすめです。

    転職活動を終え、5月から

    0
    2026年03月06日
  • 噓つきジェンガ

    Posted by ブクログ

    ジェンガのように積み上げられた嘘の上に立って、見下す景色が全部現実になればいいのに。と思う。
    嘘を疑うことなく信じてくれる人は、一体どんな景色を見ることができるのか。とも思う。
    そんな心情を的確に突いてくる作品、おもろい。

    0
    2026年03月05日
  • スロウハイツの神様(上)

    Posted by ブクログ

    下巻ありきだから上巻だけの感想として一応。人物一人一人の描写や心情がこまやかに描かれていて、スロウハイツの情景が目に浮かぶよう。ただ途中は楽しい日常に中だるみを感じてしまっていた。ただ最後にえ、これからどうなるの?という引きを残して終わる。まんまとすぐに下巻を手に読み始めました。

    0
    2026年03月04日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    どの物語も内容や登場人物がどこか不気味でずっと違和感を抱きながら読んだ。最後の辻村さんと林真理子さんの対談もおもしろかった。

    0
    2026年03月03日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久々に心動かされたいと思い、手に取った。涙活は残念ながらできなかったが、感動のシーンがいくつもあり、とても心温まる作品であった。
    使者や依頼人のエピソードから、人生は刹那であると強く感じた。人生には後悔がつきものであることは私も短い人生の中で実感してきた。だが、『ツナグ』を通して、そんな後悔の積み重ねが、これからの人生を、そして自身をより深く強くしていくのかもしれないと気づいた。私は今人生の中で1つ目の節目に立っている。そんなときに、この作品に出会えた'ご縁'に感謝する。

    0
    2026年03月03日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    「はじめて」をテーマにしたYOASOBIさんとの短編&楽曲プロジェクト。島本さんのSFから始まり、辻村さんは初読みでしたが感動。脱帽です。ホームページから曲やビデオ、インタビューも楽しめます。

    0
    2026年03月03日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    「君本家の誘拐」。良枝は26年前の私だった。
    生まれたばかりの娘と2人で過ごす平日。娘から目を離すのがこわくて、でも自由が欲しくて苦しんでいた私。いつも寝不足なのに夜泣きで起こされて気がおかしくなりそうな夜中。
    すべてわかる。
    今は懐かしく思い出すけれど、永遠に続くかと思ったその時の感覚を思い出した。
    最後の林真理子さんとの対談もよかった!

    0
    2026年03月03日
  • 噓つきジェンガ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「嘘つきジェンガ」ってタイトルが秀逸。

    嘘を嘘で塗り固めて得られるものは、丁寧に積み重ねられたジェンガのように綺麗だけど、些細なきっかけでバラバラになる。読んでいるだけなのに、登場人物に心情がリンクして、ジェンガをしてるかのようにハラハラさせられた。

    辻村さんの作品が好きな理由は、どんな話のどんなぶっ飛んだ内容でも、心情が等身大に書かれる所にあるなと実感した。特に「五年目の受験詐欺」の、大貴が涙を流すシーンでは、多佳子の気持ちが痛いほど伝わってきた。
    ありのままの気持ちを丁寧に書いてくれるから、登場人物の「人間くささ」を感じられるのが辻村作品の魅力のひとつと感じている。

    0
    2026年03月03日
  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    死者と生者をつなぐ使者がいる話。
    死んでからも会いたいと言ってもらえて嬉しいと喜ぶ人や、人生を前に進めてほしいから、忘れられてもいいので会うという人。
    どの話も感動的で、心を揺さぶられた。
    私だったらどうするか。
    いつまでも心の中にいたいから、会わないかもしれない。
    死者を想う生者の気持ちの大きさを思った。

    0
    2026年03月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    途中辛い話がありますが、ラストの方はバラバラだった話がつながっていく感覚が気持ちよかったです。ただ、スッキリしない部分もあり、長くしすぎたことによって、伏線回収できてない部分も多いのかもなという印象もありました。

    0
    2026年03月03日
  • 噓つきジェンガ

    Posted by ブクログ

    「2020年のロマンス詐欺」闇バイトがテーマ。こうやって加担する側になるのか…不本意でしんどかっただろうなと同情した。悪いのは常に本人だけど。
    「五年目の受験詐欺」自分の子供を信じる大切さ。裏口入学に100万円払った母の話。
    「あの人のサロン詐欺」人気漫画家だと嘘をつきセミナーを開催する女の話。心底呆れた。自尊心をこじらせコンプレックスが大きくなりすぎると人間何をするか分からない。

    0
    2026年03月02日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    雪の降る中、無人の校舎に閉じ込められた8人の高校生の物語です。
    2か月前に校舎から飛び降り自殺した人物がこの異様な世界のホストではないかと推理しますが、その人物が誰かは誰も思い出せない‥

    誰が自殺してしまったの〜:(;゙゚'ω゚'):
    そして、皆はどうなってしまうの〜と結末が気になり一気に読み進めましたが‥
    とにかく長い!!そしてトーンが暗い(◞‸◟)

    これ辻村さんのデビュー作で20年も前に執筆されてるんですよね。
    素晴らしい才能を感じさせる一冊でした(〃ω〃)

    0
    2026年03月02日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    コロナによる緊急事態宣言、自粛、マスク生活。
    当たり前だったことが当たり前でなくなり、取り組んでいたこと、取り組みたかったこと、楽しみだったことが「不要不急」に分類されていった日々。

    物語の中心は中学生・高校生だけれど、取り巻く大人を含め、特定の人物に強く感情移入するというよりも、それぞれが抱える思い・言葉・言動に共感しながら読み進めた。

    オンライン会議の場面で、お互いのマスクのない顔を見て「そうだった、この人はこんな顔だった」と思う描写がある。
    その一文を読んだとき、私自身の記憶がふっと蘇った。
    あの頃、本当にそんなふうに感じていたことを思い出した。

    制限される日々の中で人を思いやる姿

    0
    2026年03月02日
  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    扱っている内容は重いのに、現実の重さをあまり感じない。設定はファンタジーなのに、日常に起きていることかのような重力を持っている。

    そんな本でした。 
     
    月夜にだけツナグを通して死者に会う。 

    最後に、少年に呼びかけた「声」は何だったのか。 
    その余韻も、月夜のように心地よい終わり方でした。

    0
    2026年03月02日