辻村深月のレビュー一覧

  • 凍りのくじら

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    中盤少し中弛みしたけど、終盤近づくにつれてぐいぐい引き込まれた。

    別所が何者なのかには終盤気づいていたんだけど、もはやその種明かしは最重要事項じゃないかもしれない。最後のテキオー灯が出てくるくだり、映画のワンシーンのようにバチっと脳に焼きついた感じがする。

    理帆子が呪いを書き換えてあげれてよかった。彼女自身の呪いも、きっとこの時とけたよね。

    好きなところ、もう一つあげるとしたら誰一人として完璧じゃないことかもしれない。
    若尾は言わずもがなだけど、なんでそうなるかな…という不器用ぶり。でもそれは俯瞰で見てるから思えることで、人間てのは脈絡のない、理屈で説明できない、不合理な生き物なんだろう

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    2026年07月06日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    最後の最後に名前やニックネームに隠されたトリックに気付いて、読んでいて感じていた分かりにくさには訳があったのかと納得がいった。それを踏まえた上でもう一度サーっと読み返してみたら、発言の真意や作者の伝えたいことがようやく見えてきた感じがして、読み返してよかった、そして自分の読解力の低さも感じた笑

    ◾️過去の栄光とトラウマ、恨みに取り憑かれた人たち
    むしろ今が充実していないと足が遠のく印象だったが、年に数回会うだけなら、多少の誤魔化しがきくから、過去に取り憑かれた人たちの安心の場になっているパターンがあるのか。。。
    そんな人たちが、キョウコに諭されたり?、自ら悟ったり、他のことに興味が出たりして

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    2026年07月05日
  • 傲慢と善良

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    『善良に生きている人ほど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて、〝自分がない〟ということになってしまう。』
    というフレーズが心に残った。

    善良なのが良いことなのではなく、
    また傲慢が悪いことではない 
    とこの本を読んで強く感じた。

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    2026年07月05日
  • 傲慢と善良

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    『傲慢と善良』というタイトルが読み終えた後、ハッキリとした解像度で理解できた。作中の心理描写が目を背けたくなるほどリアルだなという感想が常にあり、自分と重なる場面も多く、まさに「刺さる」という表現が当てはまる人も多いのではないだろうか。

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    2026年07月05日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    途中パラレルワールドの話が出てきた時は物語がどう帰着するんだろうとハラハラしたけど、ラストの伏線回収が凄かった。
    学校に行けない理由はそれぞれだけど、一人一人が何かと闘いながら生きていて、事情が違っていても助け合えることが素敵だと思った。
    映画も観てみたい。

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    2026年07月05日
  • 闇祓

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    今のご時世、なんでもかんでもハラスメントにしてしまう。
    そもそもタイトルが闇を祓うで、ヤミハラ・・・

    冒頭の説明を読むと・・・
    ヤミ-ハラ【闇ハラ】 闇ハラスメントの略。

    (; ̄ー ̄)...ン? タイトルの闇祓は、ハラスメントじゃない?
    どういうこと??と思いながら読んだのですけどね。
    これ、第一章からして、下手に触れないことに気付いた。
    ネタバレになるから不用意に書けない(;^_^A

    ホラー小説だから、ある意味、誇張されてますが
    友人やクラスメイト、職場、恋愛、マウント、承認欲求で
    自分以外の標的を蝕み続ける輩はいる。

    ものすごくリアルな闇の描写。
    リアルだからこそ、感じる恐怖が大き

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    2026年07月05日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    この作品は、しっかりと「人間」を描いているから面白い。作り込まれた世界観も見事というほかない。ファンタジーにSFの要素が入っているのが新鮮だった。

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    2026年07月04日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    人物描写にやや痛々しく共感しにくい部分もあり、分量が凄まじいので読むのに時間がかかってしまった。総じて少しテンポが悪いなとは感じた。
    しかし、最後の最後に予想だにしない展開がなされ、死んだ同級生の名前が非常に気になる終わり方がとても良かった。下巻が楽しみ!

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    2026年07月04日
  • 傲慢と善良

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    ずっと読みたかった1冊。学生のうちに読めてよかった。ああ自分ってこんなに傲慢なんだ、善良だけじゃ損するだ、って気づかせてくれた本。主人公のまわりの女性陣が常識欠けてるけど、彼女達のおかげで気づくこともあったし、核心を着いた話をしているからなんとも言えない。すごくリアルな人間関係だった。

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    2026年07月04日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    結婚とは、恋愛とは、なんだろうなあと読んでて考えさせられました。
    傲慢と善良、相手を選ぶ立場にあると思っている傲慢さ、自分の意見がない周りの言うことに素直従う善良さ。
    すでに結婚している人たちは、自分の善良さを捨てていい意味で器用に生きているか、あるいは傲慢な心がない人、自分を過大評価していない人たちなのかなあと思いました。
    自分に置き換えてみると、私は傲慢な部分もあるし善良ないい子ちゃんであった部分もあるなと、いろいろ我が身を振り返るような言葉がたくさんありました。
    自分がどうしたいのか、どんな相手といたいのか、どんな相手といる自分が好きか、世間体や周りの意見に流されないで結婚を決められるよ

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    2026年07月04日
  • スロウハイツの神様(上)

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    アパート「スロウハイツ」で共同生活を送る若者たちの物語
    無駄な伏線が一つもなくて見事としか言いようがない。
    最終章ではぼろぼろと涙が止まらなかった。

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    2026年07月04日
  • スロウハイツの神様(上)

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    ネタバレ

    評価:3.5
    事前調べの通り上は下で回収するための伏線の散りばめと、人物像の掘り下げのために進んでいく
    日常パートがそもそも好きなので、特に退屈することなく読めた
    作品作りに譲れないこだわりのある狩野と正義
    働きたくもないが自身の作品の営業もできない性格のスー
    環に憧れたが越えられないことに耐えられず、家を出ることにしたエンヤ
    もちろん黒木や環やコーキもそれぞれの悩みがあったが(黒木は知らんけど)、作家の卵組の悩みの方がリアルで自分には刺さった
    また正義とスーの恋愛についても、作家同士ならではの悩みがあった(正義は「女に全力で仕事をさせてやれない男はダメだ」的なことを言っていた)
    以上の日常パ

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    2026年07月06日
  • かがみの孤城 下

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    よく作り込まれた世界観だなあと惚れ惚れしてしまいました。

    家に真田さんたちがカチコミかけてくるのはちょっとアグレッシブ過ぎて、そんなことある?こころちゃんの妄想幻覚?と最初思いました。ご近所の目、突然親が帰ってきたら?など女子中学生は気にしないのでしょうか。やることが突き抜けてて真田さんガッツあるなと妙に感心しました。
    こころちゃん、絶対かわいい女の子ですよね。

    ちょっと出来過ぎているほどに、終盤こころちゃんはかなり恵まれた環境にいます。最後に示唆された明るげな未来も。東条さんの功績が大きすぎます。
    リアリティとご都合主義的なファンタジーが同居している作品という印象でした。

    お母さんに正

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    2026年07月04日
  • 噓つきジェンガ

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    平和な日常から、突如自身が詐欺をする立場になってしまう普通の人の物語。

    好きでした!
    「2020年のロマンス詐欺」「五年目の受験詐欺」は他人事ではなく、こんなかんじで自分が加担してしまうことってありそう。

    「あの人のサロン詐欺」はチヨダコーキの名前が!
    この章の主人公は辻村作品っぽいかんじのヒロインで(特に後半)、これも好きです。

    どの作品も中盤ハラハラさせられ、最後はわりとハートウォーミングな読後感でした。

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    2026年07月04日
  • 本日は大安なり

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    大安の日に結婚式をあげる4組のカップルとウエディングプランナーさんの話。
    大安に式をあげるということは、縁起を大切に思い、長い時間をかけて準備進める、結婚式をより大切に思っているような気がする。
    そんな日に式をあげるカップルもそれぞれに華やかさの裏にややこしさを抱えている。
    それぞれのややこしさがどんな結末を迎えるのか、最後の最後までいかないと予想もつかず、読み進めるほど面白さが増していく作品。

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    2026年07月03日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    2026.07.03 ★4.2

    背筋が寒くなるホラー短編集だった。
    夜や暗闇が怖くなるタイプではなく、人が怖くなる。

    古い友人・知人と語り合う過去がそれぞれに食い違う。
    自分の覚え違いなのか、相手の認識が間違っているのか。
    重なり合うはずの共通の過去が、全く違う側面を見せた時、こんなにも恐ろしい話が出来上がるのか。

    辻村深月の洞察力の深さに感嘆する作品だった。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    あなたの「過去」は、大丈夫?

    美しい「思い出」として記憶された日々――。
    その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。
    無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集!

    大学の部活で仲のよかった

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    2026年07月03日
  • この夏の星を見る 下

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    ネタバレ

    世界が大変でも、好きで繋がる、楽しめる。
    読む前は多すぎて不安だったのに、あっという間に登場人物全員が好きになり、早く見届けたいという思いで下巻も駆け抜けた。
    あまりにも鉄板だが直球ゆえに素敵な物語に、終始ウルウルしていた。

    正直タイトル等からして、2020年の夏のコンテストがクライマックスで終盤は競技としての面白さがやってくる、と想像していたので、あっさり秋へ展開していった時には拍子抜けも感じた。
    ただやはりこの物語のキモはそこではなかった。
    「コロナさえなければ」にぶち当たりながら、その中でやりたいことを最大限楽しみ、「コロナがなければ」得られなかった宝物を共有する。大事なのは勝った負け

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    2026年07月02日
  • この夏の星を見る 上

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    ネタバレ

    映画版が気になってるのに地方だと上映されず一向に配信もされないということで、小説を手に取った。
    ストレートな青春部活モノでずっとグッときてた。

    未知のウイルスに世界中が困ってからあっという間に6年が経った今、あの頃が青春だった中高生たちの群像劇。
    当時自分はもう社会人で、仕事での対応が大変で飲み会ができない辛さがあったというのは覚えているが、学生の立場であれば二度とやって来ない青春をコロナに奪われてしまった。もちろんそれ自体は知っている。部活動での発表や試合が思うように開催できなかった、さんざニュースでは見たがやはり当事者目線で描かれる当時の空気は辛いものがある。

    3か所でのそれぞれ抱えた

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    2026年07月02日
  • 鍵のない夢を見る

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    第5篇がお気に入りです。
    ドキドキして、読んでいて楽しかったです。
    お母さんの大変さが感じる作品でした。

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    2026年07月02日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    輪郭ははっきりしないけど身に覚えのあるような、あるはずのない記憶が蘇った気がして延々と頭を抱えた

    逃げずに自分と向き合える人生でありたい

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    2026年07月02日