辻村深月のレビュー一覧

  • オーダーメイド殺人クラブ

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    中高生の時に誰もが感じる自分は特別だ、他のみんなとは違う、という感覚を持ちつつも、学校という狭い空間の中で他者との関わり合いの中で翻弄されている感覚がとてもリアルで引き込まれた。

    中学生時代ならではのあの心の繊細さを久しぶりに思い出した。

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    2026年08月17日
  • かがみの孤城 上

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    中学生、多感な時期の主人公たちのファンタジーなんだろうと思いながら読み進めました。突然現れたオオカミ様やお城での日々。家に戻れば主人公たちを暗い現実が待っている。これから先の物語の中でそれらがどう絡み合っていくのだろう。主人公たちそれぞれに抱える苦しさ。ファンタジーだけではない展開を期待してしまう、この先が気になる上巻でした。

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    2026年08月17日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    下巻では、主に1971年に建て替えられた新館(2代目本館)が舞台となる。宝塚のスターたちのディナーショーや、芥川賞・直木賞の記者会見の場として、多くの人々に親しまれてきた建物だ。

    東日本大震災の際のエピソードは、実話に基づいているという。緊急時にあっても、お客さまへの心遣いを忘れず対応するスタッフの姿には、ただただ感心させられた。

    そして、この『東京會舘とわたし』そのものが、上巻冒頭と下巻後半に登場する作家・小椋真護の作品であったという仕掛けも印象的だ。
    どことなく辻村先生ご自身を思わせる人物設定となっており、東京會舘に対する並々ならぬ思いが伝わってくる。

    最後は現在の3代目本館へ。東京

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    2026年08月17日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

     それぞれの理由あって学校に通えない7人の中学生が、自宅の鏡を入口とした不思議な空間で出会い、心を通わせあいながら、前に進んでいくお話。共に歩む人の存在の大切さを描いた作品だと思った。
     学校に通えていない主人公たちの心理描写は素晴らしかった。彼らがなぜ学校に行けなくなったか、自分の状況に何をどう感じているのか、彼らの精神的な不安定さを精細に描いている。
     物語として注目したいのは、主人公こころと母の関係である。こころが最終的に前に進んだのは、彼女が母親に自分が学校に通えなくなった理由を伝え、それを聞いた母親が共に戦う決意を新たにしてくれたことだ。実際のところ、母は最初からこころに寄り添ってい

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    2026年08月17日
  • ファイア・ドーム 上

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    上巻、あまりに苦しくて休憩しながら読んだ。
    救いがありますようにと祈りながら読んできて、ものすごいところで下巻へ続く。

    善意の人たちの、悪気のない無自覚な悪意が一番怖くて、一番冷たい。

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    2026年08月16日
  • かがみの孤城

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    様々な事情により学校に行けなくなってしまった中学生たちが不思議な城で共に過ごす中で、他者との繋がりや互いに手を取り合うことの尊さを知り、前を向く物語。

    ファンタジー色強めなストーリーですが、その中で感情の機微やリアルな人間の悪意などが鮮明に描かれており、グサグサと心に深く言葉を刺してきます。

    世の中にある「普通」から外れてしまったり孤独を感じている人達へ、それでも手を差し伸べてくれる誰かが必ずいて、居場所があるということを改めて教えてくれる1冊です。

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    2026年08月16日
  • 傲慢と善良

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    自分自身が結婚を控えてる時に読みました。正直自分は婚活などをしたことがないが、自分の価値を決めてそれより高い相手に惹かれるというのはすごく共感できた。善良にみえてもどこか傲慢さがある、人はみんな人間らしい、それもそれでいいことだと改めて感じた。

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    2026年08月16日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    特に女性の場合、容姿の美醜によって人生の難易度が変わってくるよなー、と改めて思った作品。
    瑠璃絵には同情できる部分もあるけれど、プライドが高くてなかなか面倒そうな子だなとも思った。

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    2026年08月16日
  • ファイア・ドーム 上

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    期待しすぎていたのかもしれない。教師と新聞記者が主人公で進むことも知らずに読んだ。教師は生徒の親の職業を知らない、という文に引っかかってしまい(実際にはそんなことはあり得ないので)そこから没入できなくなった。自分と同じ職業の小説にはどうしても色々厳しい目を向けてしまう。全てのからくりに途中で気づいてしまい、そんな自分にがっかりした。未だに買ってまで読もうと思わせる数少ない作家さんなので、次作に期待したい。

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    2026年08月16日
  • 家族シアター

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    ネタバレ

    家族の絆が描かれている短編集。
    私が1番心に残ったのは『1992年の秋空』。

    姉が妹との約束を破って友達を優先してしまい妹が怪我をしてしまう、その怪我の影響で妹が夢を諦めなきゃいけなくなるかもしれない、、
    これまでちょっと変わっていると思っていた妹に冷たく当たってきたけどはじめて妹の視点に立って相手を思い妹に対して何ができるか考える、というストーリー。
    小学生の姉妹の話だが、姉が妹に対して抱いている感情が自分に重なるところがあった。
    姉が周りの目線や評価を気にしたり、妹に冷たく当たってしまったり、、
    大きなきっかけがあって自分にとって大切な存在だと認識して主人公は変わることができた

    自分自

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    2026年08月16日
  • あなたの言葉を

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    作家さんのエッセイって好き。
    言葉のプロであるから、表現が豊かで読んでて楽しい。あと、言葉の深掘りをしてくれる。「好き」って何?「読書」って何?とか。一つの言葉に違う視点を与えてくれる。新たな気付きが得られるそんなエッセイ。

    今回は好きについて、本についてのテーマも多く、新たな視点と自分について考える。自分と向き合えるテーマが多く、凄くいい読書時間になる作品だった!

    辻村先生がより好きになったかも。

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    2026年08月16日
  • クローバーナイト

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    ネタバレ

    クローバーの夜だと思って、どんなミステリかなと思ってたら家族小説でとても心がほっこりした
    家族をクローバーに見立てて、お父さんはそれを守るからナイトなのかっこいい。お父さんもお母さんもどっちもナイトでありたいよね。

    自分が実際に出産育児してるときに読んだらしんどくなって読めなさそうだなあと思うくらい、育児の大変な部分が詰まってた。育児とかまだまだ縁無い私にもめっちゃしんどいのが感じ取れた。
    でもそれを凌駕するほどの裕と志保の子供への愛情が輝いてた。

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    2026年08月16日
  • ファイア・ドーム 上

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    まだ半分だからよくわからないけれど。
    怖い。
    いろいろな「怖い」がいっぱい。
    下巻で救いがあることを願う。

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    2026年08月16日
  • ファイア・ドーム 上

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    日頃、SNSやら身の回りやらには噂や虚偽が溢れている。真実より噂や虚偽以外の方が多いのではないかと思うほどに。災害があればありもしない被害を報告したり、誰がが不祥事を起こしたらその傷をどうにかしてさらに広げてやろうと粗探しをしたり。
    そして、それを興味深く聞いたりしている自分も確かにいる。
    それさえも誰がを傷つけているとも思わずに。
    ただその場の話題にするために。
    そんな知らず知らずのうちに他人を気付けてしまうことに加担してしまっている全ての人が気付かされることがここにありました。
    そうだったのかと驚かされるストーリーもすごく良かったけど、噂話の方が余程こわい。

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    2026年08月16日
  • 傲慢と善良

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    女とは、自信の持てないうちは、そもそも暗いし、ひねくれてるし、意地悪で、計算高くて、傷つきやすいもんです。まさにひねたプライドの固まり。でも、変わるんだよね。
    自分の心のありかたに、どうしても向き合わなきゃいけない時が来て、実は、世界のすべてが自分の心の反映だったんだと分かってきて、そのときオセロみたいにすべてがひっくり返る。
    魂に柱ができて、強く、明るく、太くなる。太陽みたいに、ありのまんまで輝けるようになる。
    だからね、早いうちに、いっぱい傷ついて、いっぱい誰かを呪って、どん底も経験して、ドロドロをやっておくといいよー。どうしようもない自分がみんな溶けちゃって、生きたまま、生まれ変われたと

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    2026年08月16日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    心の奥がキリっとするのがたまらんおもしろかった!おもしろいと思えるのはきっと自分がまだ当事者だと思っていないからであって、いつでもこの本の主人公になれてしまうことを忘れないでいたい。
    もしくは、自分が気づいていないだけであってもうすでに主人公になっているのかもしれない。考えたくもないけど!

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    2026年08月15日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    あまり沢山の小説を読んでいるつもりも無いけれど、こんなに主要キャラクターと関係値を描写された人物が殺される話はあんまり読んだことがなく、結構キツかった。主要キャラクターと全く関係のない被害者も妙に設定がリアルでキツい。
    それを補って余るほどのカタルシスは得られなかったのが本作の正直な感想である。所謂"真犯人"のオチも、「まあそうか」と言ったところだ。

    が、辻村深月の描くキャラクターの立ち方と、"現実に居そう感"がとにかく凄い。別に、設定がリアルだからとかでもなく、本当にそこに暮らし、喋っている感じがする。そして皆、不完全な魅力を放っている。

    だからこ

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    2026年08月15日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    3時間くらいであっという間に読んでしまった。
    わんわん泣いた。久しぶりに泣いた。
    辻村深月さんは子どもの為に書いてると思うけど、ふと、あの頃の子ども時代を持つ大人のためにも書いてるのかもしれないと思う。
    あの頃の記憶を慰めてくれるものなのかもしれない。
    絶対死なないで、という強いメッセージを感じる。世界は広い、場所は他にもある、未来はきっと優しい。そんな事が書くテーマなんじゃないかなあ。そして、その優しさに肯定される。

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    2026年08月15日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    ああ、すごい、さすが辻村深月さん、と思った。まず、中学まで公立。高校は私立で、大学は東京、という設定。一方で地元で残ってただ周りの力で普通の幸せを掴みたかった親友。
    その主人公が親友にずっと感じてる気持ちが、無意識のうちにそれを私も持っていたことが、痛いくらい共感してしまった。共感などしたくないのにしてしまった。ここの他人の力に任せっきりの人たちとは、わたしは違う。
    でも、それを共感させたうえで、突き放さない。親友側の気持ちもそれを全部わかってたことも開示したうえで、自分はなんでも自分の力で手に入れたのに、それでも手に入れられないものを親友は持ってる、と認める。その過程が丁寧に描かれていて、最

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    2026年08月15日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    とても面白くてあっという間に読み終わってしまいました。ドラえもんの道具とリンクさせた話で区切りができてきて、休憩をしながら読めました。小説初心者なので本当にありがたかったです。
    辻村深月さんの本は3冊目でしたが、2冊目に読んだ『ぼくのメジャースプーン』の世界とリンクしていてとても感動しました。

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    2026年08月14日