辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレもろに自分と重ねてて読んでて、真面目(と自分で自分のことを思う)であることは傲慢だ、とただただ否定されている感覚がして、半分くらいまで読んでいて辛くなった。他の人はどう思いながら読んでるのだろう、と思わず読者レビューを検索した。すがるように。
でも最後まで物語を見守った人たちの感想から読み取れたのは、そんなどうしようもなく真面目なたちを後ろから支える、応援しようとする作者の姿ばかりだった。だからもう一度読み始めた。
そしたら本当に応援しているだけだった。真面目さがゆえに何が辛いのか、どうすれば辛くならないのか。たくさんたくさん考えて作られた作品だった。
自信のない時、なかなか自分では気がつき -
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ネタバレ3日位で一気に読み終わった。若い頃の恋愛を思い出した。側から見ればはよ別れろ!って恋愛。自分はここまでどう見られたいか?なんて感情はなかったけど、割とあるもんなんやな〜って思った。聡明だけどアホな蘭華にコンプレックスがひどいるりえ。
友達なんてたくさん居るし、離れるもんだけど、その頃ってこの関係は永遠かと勘違いするんだよね。結婚式で親友スピーチを美波の前でしたいだなんてくだらな過ぎるけど、くだらないのが青春だし若いってことだもんな、と妙に納得。そんなことを証明する為に殺人まで仕組むなんて正気の沙汰じゃないけど、小さい頃からの環境でそこまで拗らせるるりえも、もしかしたら現実にこんなことってあるの -
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2人のヒロインの視点が前編と後編で分かれて描かれていて、どちらも同じ時の話をしているのに見え方が全く違っていたので最後まで興味深く読めた。
前編では、恋愛においての相手への執着。周りから見たらありえないほどのクズでも、当事者はわからなくなる。わかりたくなくなる。好きと言う感情があるのか分からないけど離れられない、といったことはいつの時代もよくあることだと思う。タイトルの通り盲目的な恋愛が描かれていた。
後編では、前編のヒロインの友人である留利絵の視点での話が始まる。容姿にコンプレックスをもつ彼女は、普通に接してくれて真剣に話を聞いてくれる、演劇やクラシックの趣味が合う蘭花を唯一の親友のよう -
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ネタバレ自分はコロナと同時期に大学生になったので、「2020年のロマンス詐欺」の中の耀太の気持ちが痛いほどよくわかる。夢に見た理想の大学生活が目の前でバラバラと崩れ落ちていく感覚。気分転換に一人で散歩に外出し「外に出ることってこんなに簡単だったんだ」となる感情も、体験した感情で胸が痛くなった。
解説であったように、誰しも嘘はついたことがあるだろう。ただ、取り返しのつかない嘘をついたキャラクターを描きながらもその感情に共感してしまう。辻村深月は感情の描写が絶妙で本当に天才だなと思ってしまった。読後感がよい小説が好きなので、個人的に好きでした。 -
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いやー面白かった!
なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑
"はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
女流作家あんまり読まないんだよね、という -
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リニューアルした三省堂書店の神保町本店で面陳されているのを見て購入。
辻村深月さんはヒトの心の暗い部分を日の目に晒すのがとても巧み。
解説の東畑さんの「噛み合わなかった過去は凍結され、私たちはその後の人生、幽霊を抱えて生きざるをえなくなる。」「過去の薄暗いところから、幽霊が這い出てきて、噛みつく。」「幽霊たちの攻撃は苛烈だ。」という本書の読み方は、さすが臨床心理士だと思った。
幽霊は突然顕れ、その場に立ち会ったものに強烈な傷痕を残して、ふっと消える。
ヒトとヒトの関係がある限り、幽霊の誕生を阻止することはできない。
その苛烈な攻撃に耐えるためには、踏み止まり幽霊にこちらから噛みつく。愛憎 -
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過去の出来事や人とのつながりに悩む若者たちが、それぞれの葛藤を乗り越えながら、自分の進むべき道や希望を見つけていく姿を描いた連作短編集。
本作は短編集だが、登場人物の考えの深さに感動しました。
天才がゆえに、周囲の考えが浅く見え、本音で付き合うことができない孤独な人。
他人との関わりを断ち切って海外へ渡航する人。
世間に認知されていない芸能事務所でくすぶっていても、自分は他の子とは違うと言う人。
みんな、自分は他人とは違うと思い、悩み、繋がりを拒んでいます。
しかし、はたして本当に他人と違うと言えるのでしょうか。
思春期のころは、やっぱり自分は特別で他人とは違うと考えてしまうものです。
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ネタバレ中高生が主人公だったので共感しづらいかなと読まずにいたが、同僚に勧められて。
コロナ禍当時、教育関係者だったので、子どもたちのいろんな活動が制限され、その一方で一部の大人たちが自由に振る舞っていることに憤りを感じていたことを思い出した。ルールが場所によって異なるというのも。また、身内をコロナで亡くしていることもあり、今でこそコロナと共存しているが、本当に怖い病気であったことにも改めて思いを馳せながら読んだ。
上巻は各地の学校の登場人物たちそれぞれの視点で心情が描かれ、ちょっと分かりにくいところもあったが、これぞ群像劇という感じ。下巻はスターキャッチコンテストが山場なのかと思いきや、本番はほとん