辻村深月のレビュー一覧

  • スロウハイツの神様(下)

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    (上巻から続く)この作品が実はハズレだったのかもと少しでも疑った自分を恥じたい。特に下巻の後半は『あのエピソードが、あの設定がここに繋がっていたのか』の応酬が待っていた。その都度に思わず「えー!」と口ずさんでしまう。やっぱり辻村深月作品は面白かった。もう疑わない。

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    2026年06月11日
  • スロウハイツの神様(上)

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    著者を共にする"青空と逃げる"に登場する脚本家、赤羽環つながりで手に取った著作。その書評で"現代版トキワ荘"と謳われることの多い"スロウハイツ"の家主となった環と、そこに集う才能ある環の友人達の群像劇が描かれた作品。正直、上巻は淡々と物語が進行する中で各々の人物について掘り下げるだけの内容になっており、読んでいてもさっぱり盛り上がらない。この作品は外れだったのか…(下巻に続く)

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    2026年06月11日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    不妊治療だとか、里親制度とかにフォーカスを当てた作品だと思って読み進めててました。
    気づけばいつのまにか1人の少女の生き様をグロいほどに描いた作品でした。自分も中学生、高校生の頃までは、ヒカリと同じように「そういうものに」強く憧れを抱いてきたものです。たぶん誰しもが少しは持ってる感情だと思います。
    ヒカリは特に自己肯定感が低く、色々と搾取され、読んでいて辛いものでしたが。ラストの展開で救われました。

    人間とはいいものです

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    2026年06月10日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最後に使者=ツナグである歩美くんのパートがあるのがいいですね。

    生きてる人が死者に会うことができて本当にいいのか、実際に後味悪い結果に終わってる場合もあるし。もし自分だったら依頼するか…?ということをずっと考えながら読んでいた。

    「それは確かに、誰かの死を消費することと同義な、生者の自己欺瞞かもしれない。だけど、死者の目線に晒されることは、誰にだって本当は必要とされているのかもしれない。どこにいても何をしてもお天道様が見てると感じ、それが時として人の行動を決めるのと同じ。」

    なので、この部分を読んでなんとなく「ま、いっか」と思えた。

    基本的には感動系の話が多いけど、「傲慢と善良」が初め

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    2026年06月10日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    女の友情は時として恋よりも盲目
    自分の持つコンプレックス、自分にないものを憧れる気持ち。他人と自分を比較した自己嫌悪。
    人からの評価を意識してしまう人間の性

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    2026年06月10日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    入り込みすぎてしまったのか、見終わった後すごく暗い気持ちになった。
    恋に関して…
    ここまで落ちぶれた茂実を見ると、きっと落ちぶれる前にもそういった片鱗はどこかにあったのだろうなと思う。そのちょっとした違和感を感じ取れないのも、恋は盲目と言われるゆえんなのでしょうか。
    友情に関して…
    まず、相手に感謝してほしいという気持ちがおかしい。相手が求めていなくて、自分が良かれと思ってした行動は、見返りを求めるべきではない。自分がしたくてしたことである。留利絵がしていることはお節介と言われてもおかしくないことで、相手にとっては余計なお世話にもなり得る。
    そして、なんで友情より恋の方が比重が重くなってしまう

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    2026年06月09日
  • 朝が来る

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    読んでて辛かった…直前に「黄色い家」を読んでいたこともあって、若い子が教養ないまま自力でお金を稼ぐ泥臭く闇な世界が辛かった。
    朝斗と同じくらいの子がいることもあり、出産や育児については共感する部分も多かった。
    特別養子縁組が双方にとって少しでも幸せな選択であることを願わずにはいられない。

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    2026年06月09日
  • 島はぼくらと

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    スロウハイツの後にこれを読んで良かった
    辻村深月っぽく、前半の物語が後半に意味を持つ感じが心地良かった

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    2026年06月09日
  • かがみの孤城

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    見事な伏線回収でした。終盤ですべてのピースが完璧にはまり、大きな衝撃を受けました。3月30日がなぜ最後の日なのか、オオカミさまの正体と彼女の想い――すべての謎が解けた瞬間の感動は忘れられません。途中で少し退屈に感じた方も、ぜひ最後まで読み切ってほしい一冊です。

    この物語を通して、子どもは大人が想像する以上に自身の考えを持って行動していること、そして大人は子どもが思うほど万能ではないことに気づかされました。これからは自分の価値観を押し付けるのではなく、相手がどのような考えで行動しているのかを深く理解し、寄り添えるよう心がけていきたいです。

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    2026年06月08日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    もしかしたらやってたんじゃない?って考えちゃってすごい嫌な気持ちになった でも気付かされたからこの小説は大好き

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    2026年06月08日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    辻村深月さんの
    「ツナグ」良すぎた!!
    一生に一度だけ夜〜明け方まで死者との再会を叶えてくれるツナグという役割を与えられた少年、生前に関係があった依頼者はいずれも伝えられなかったり聞けなかった後悔に苛まれているが死者と会話することで前向きに、自身の後悔と向き合うようになる。

    生きる気概がなく利用されていたが、アイドルの推しに救われたOL
    年老いた母に病気を告げられなかった後悔がある不器用な男性
    演劇部の親友に抱いた嫉妬心から衝動に駆られる女子高生
    ふとした出会いから何もかもを新鮮に受けてくれる妻が行方不明に
    なってから数年が経過してもまだ好きな社員の男性
    高校生という若さで役割を引き継がれ、

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    2026年06月08日
  • この夏の星を見る 上

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    2020年。新型コロナにより、社会は突然、劇的に変化した。
    それは、大人だけの問題ではなく、高校生や中学生などの子ども達も同じ。当たり前の授業や部活、修学旅行が「出来なくなった」。
    そんな彼らの物語…。

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    2026年06月07日
  • ファイア・ドーム 下

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    無責任だなと思った。他人の人生を噂話にして話題になるところだけ知ったかぶりして、そのくせ当事者の意識はないのが。大嫌いよ、世界と繋がりたいなら自分でやりなさいよ。

    人と繋がりたいなら自分でやりなよ。他人の不幸で主張しないでよ気持ち悪い、という人々が沢山出てきてとても辛かった。それがスタンダードな人間として描かれてるのが、、何と言うかあるんだろうと分かってるのに実感はなかったからキツかった。

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    すごい勢いで読んでしまったから再読した。
    自分は「他人の人生を消費する感覚」がすごく嫌で、自分に実害が

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    2026年06月20日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    花子さんとふちなしのかがみがこわい

    ふちなしなしのかがみ、高幡かなちゃんが恋する高幡冬也は、かなちゃんの旦那さんの不倫相手の息子。冬也はサックスの天才で、私生児だけど、父親であるゆういちろうに、認知されて愛されている。かなことゆういちろうは別居しているが、ちいさな娘がおり、父親とくらしている。かなちゃんはすでに、最初から壊れていたんだと思う。娘を夢の中での冬也との子供だと、幻の子だと思って殺してしまう。自分のむすめを。。。メモ。

    最後の話、八月の天変地異を読んで✧︎ 一個増やしました。泣ける。短編だけど、辻村ワールドらしい素直な気持ちで思いきり泣ける。一軍男子だったシンジ。体の弱いいじめら

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    2026年06月07日
  • ハケンアニメ!

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    アニメ業界の人々に焦点が当てられた物語。

    普段何気なく見ているアニメだけれど、裏側にこんな過酷さや苦労があるのかと思い知らされる。

    社会人として生きていると心がキリキリしてくるような笑

    一方で、アニメが人の心を動かし、新しい人々をつなげていくストーリーはとてもワクワクしたし、嬉しくなる。

    自分もアニメが心の支えになっているからこそ、もっともっと誰かの心を救えるような作品がたくさんの人に届いてほしいなと思った。

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    2026年06月07日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    上巻は展開もゆっくりで、登場人物にも特に魅力を感じなかったが、下巻で一変。
    一気に伏線は回収され、登場人物たちが好きになる。
    辻村深月作品といえば、別の作品の人物が出てきてくれることが有名なので、今回好きになった登場人物が、他の作品に出てきてくれると思うと、他の作品も楽しみになった。

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    2026年06月07日
  • 島はぼくらと

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    ネタバレ

    青春メインでありつつも、島で住むということが自分の暮らしといかに異なるのか、コミュニティデザイナーというものについて知ることができた。
    東京で暮らしてきて、故郷というものに対する思いが自分には薄く、本書を通してその想いがいい面だけでなく辛く悲しい面もあることを知ることができた。
    環の一言には悶えましたね!!ここが辻村作品の一つの楽しみですね。

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    2026年06月07日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ


    上巻では、赤羽環は鋭利な感情を抱いていました。雑にいうと、キツい人だよなあ、私のような人間は、面接に落とされるんだろうなあ。読むにつれて、環の弱さに心打たれていました。すごく少女で、可愛かった。特に最後とか、可愛かった。

    あらゆる物語のテーマは結局愛だよね、と最後に正義は言っていましたが、ここまで愛に溢れた作品は私にとって初めてでした。雑な言い方になるけど、登場人物、各人の行動言葉全てが「愛だよね」で表現できる。

    重すぎる愛には嫌悪感を感じるイメージもありますが、チヨダコーキの環に対する愛は、きっと重すぎるに値するけど、気持ち悪さとか全く感じられなかった。チヨダコーキの人柄、かな。

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    2026年06月07日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    い、生きてる、、、。
    あぶない。ほんとに死にたくなった。こんな私は生きている価値がない。死にたい。
    すげぇよ辻村さん、、振り幅えぐ。
    この夏の星を見る、みたいなめちゃくちゃ感動的な青春物語書けるかと思ったら、傲慢と善良みたいな話もかけちゃって、そしてこんな、、こんな読んでてゲロ吐いちゃいそうなのも書けるなんて。えぐい観察力。

    2個目の話、パッとしない子、を読んで震えた。美穂みたいな過去がないと誰に言えるの?美穂は私なんじゃないかって思ったら震え出てきて、しかも佑は何様なの?どっちの気持ちにもなれる。きもちわる。
    でも完全にスッキリ出来ないのは自分に美穂みたいな後ろめたさがあるからなんだろうな

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    2026年06月07日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    自分と相手の関係を指す矢印は、必ずしも相互にまっすぐで綺麗なものとは限らない
    自己の中で勝手に完成させている関係の矢印は、鏡に反射する思うままの形ではないのである。

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    2026年06月07日