【感想・ネタバレ】鍵のない夢を見るのレビュー

あらすじ

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なかなかビターな辻村深月。

その鋭さはいつも通りだが、『かがみの孤城』や『冷たい校舎の時は止まる』とは異なる雰囲気だ。

当初、本作に書かれたエピソードの大半がやりすぎでわざとらしく感じ、いまいちピンとこなかった。彼女にはもっと素敵な物語があるのになぜ本作が直木賞受賞作なのかと。

「これは時代のせいだ!」と思っていたが、読み終えてみると、どうやら本作は少し軸のズレた女性たちの物語であって、それを許容できなかったからかもしれない。

つまり、これらを理解する鍵を持っていなかったのではないか。まさに「鍵のない夢」を見せられたのではないか。

自分はそれなりに良識があり、多様性を受け入れる価値観を持っていると思い込んでおり、小説を読む際にそれを振りかざし、それから逸脱した一人称を見ると「そんなバカな」と心の感度を著しく落としていたことに気づかされた。

間違っていた。世の中には僕には知らない目線が存在し、それを受け入れるように読むと解像度が変わって見えるんだ。

多分これはかつて読んだ『流浪の月』が昇華された瞬間でもある。本当についていけなかったのだ。しかし、そうか、あれはそういうことだったのか。

また一つ読書が深まったと思う。読み手の軸を巧みにズラす辻村深月の筆致に感謝したい。なるほど確かに直木賞受賞作なのだろう。
…とは言え少しやりすぎじゃない?

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

地方都市の小さな事件が短編で次々と展開される小説。どの短編にもまるで自分の傲慢さや愚かさ、どうしようもないやるせなさが見透かされているような主人公が出てきて身につまされる。
どの短編も決してすっきりと解決する事はない、ただただそんなどうしようもない自分を受け入れるしかないのだと思いながらも前に進んで行くだけだ…

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

なんかこう女性らしい生々しい感情とか、女性だからわかること、みたいなのを読みたいなと思ってこちらの本を購入しました。あらすじくらいしか読んでなかったけど、とても満足です。男女平等とか多様性とかいろいろあるし、環境によっていろんな考え方が生まれるけど、生まれ持った性差によって生じる考え方もまたいい面も悪い面もあるんですよね。うーん。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

書店でただ、表紙のデザインに惹かれて手にしました。しなきゃならないこと全部後回しで、読んでしまいました。しかも読んだそばからもう一周してしまいました。怖いもの見たさに支配されてたかも

そうはならんやろ、と笑いたいのですが、どっこい人間世界で起こってるんだろうなあ
小説内だけでも、蚊帳の外に居られてよかった。かも

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

長くて重たい本の後は軽いものが読みたいということで短編集!
ただ内容は軽くなかったです笑
これぞ辻村深月ワールドといった感じで人物の1人1人の性格や言動がリアル過ぎて知り合いの話を見ているような感覚になります。しかも絶妙に嫌な感じで終わるのでやみつきに。
特に今回は「芹場大学の夢と殺人」と「君本家の誘拐」が個人的に好きで最高に嫌な気持ちになりました笑(もちろん良い意味で)
ゾワッとする一面やうわっと嫌悪する一面など短編ごとに色々な面をもちあわせたこの作品は直木賞受賞納得の作品でした!

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5編の短編集。泥棒と放火の話が特に面白かった。自分だけが過去のあの時に捕らわれ続けて取り残されている感覚、相手にとっては既に終わった事とされているのに・・・忘れようと思っても忘れられるものではない、なんかモヤモヤしたような感じをうまく表現してくれて思わずうなってしまった。


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泥棒の話:小学生時代の仲の良かった同級生が、母が泥棒に入ったことを家の玄関まできて大人にするようにごめんなさいと謝罪をしに来る。自分の事が好きだという弟と共に。大人か子供かどっちかになれたら楽なのに。「もういいよ」と呟く。諦めの境地か。
その後どの同級生自身が泥棒をしているところをみて一方的に引導を渡してしまった主人公。それから4,5年経って偶然町で出会った時に思わず声を掛けるが相手の方はというと主人公の事を覚えていない、もしくは覚えていない振りをして全く気にも留めていない様子。
モヤモヤしていたのは主人公の方だけ。
あの時のあれは何だったのか、既に同級生はそこから去って次の所に進んでいってしまったのに自分だけがそこに置き去りにされて進んでいないような、そんな感触かな。


放火の話:自分に好意を持って付きまとってくる、正義感が強いが空気の読めない、映画「バックドラフト」に憧れる、冴えない男。自分の方から連絡を絶ち数年が経ち、母からはそろそろ結婚を、と言われる年頃になる。そんな折に火事が起こり、仕事の立ち合いで現場で偶然かつての男に出会って声を掛けられる。それが2回繰り返される。もしかしてこの男は私に会うために放火をしたのでは?男版のお七なのでは?男が放火犯として逮捕された時に、自分との関係を世間に暴露されることを恐れた主人公であったが、彼が口にしたのは「火事が起こってそれを消せばヒーローになれると思ったから」という主人公とは全く関係のない動機。呆気にとられそれから猛烈に怒りが湧いてきた、ふざけるな、今更何もないなんて!

これは思わず新聞記事の男の動悸の所を読んで思わず笑ってしまった。自分が誰かの人生を狂わせるほどの存在であったかもしれないという、歪んだ自己肯定。これも前の泥棒の話と似ていて男にとっては主人公の事はもはや過去の人で眼中にないのかもしれないのに、主人公だけが男に付きまとわれた所に留まっている。そして誰かの特別な存在でもなんでもなかったと置き去りにされているような感覚になっている。

夢と殺人の話:雄大には私のための時間がないのだ。物理的な時間ということではなく心に入れる余裕がないのだ。あなたの親も姉もあなたを取り囲む環境というのはどれだけあなたをきれいなものでくるんで甘やかしてきたのか。私くらいの甘やかし方では感謝すらされないわけだ。
私にはもう何も清潔なものもきれいなものも憧れていたものも二度と手に入らない気がする。夢見る力は才能なのだ。夢を見るのは無条件医正しさを信じることができるものにだけ許された特権だ。疑いなく正しさを信じる事。その正しさを自分に強いる事だ。それは水槽の中でしか生きられない観賞魚のような生き方だ。だけどもう私にはきれいな水を望むことができない。これから再起に手に入れる水はきっとどんなに微量でも泥を含んでいる気がした。息が詰まっても私はそれを飲んでいくしかない。
あまりに強く夢の世界におぼれた私の半身は今も大学時代に留まっている。これから先何があっても私は残りの半身だけで生きていかなくてはならない。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

直木賞を受賞した小説。五つの短編オムニバスで構成される。いずれも物語の中で犯罪を取り扱うもののミステリーやサスペンス要素は少ない。ただ主人公達のモノローグが、緊迫感と緊張を高めていく。
なんて嫌味なダメな主人公達、と割り切れない。誰もが何かの拍子にその穴に落ちる可能性がある。そういう怖さがこの小説にあり、それだけ辻村さんの書く描写が真に迫ってくる。

タイトルの「鍵のない夢を見る」、五つの短編に共通するタイトル。辻村さんの小説のタイトルは読み終わった後になるほどこのタイトルはこういう意味だったのか、といつも感心するのだが、ただこの短編の中には鍵に関するものは出てこない。読んだ後もタイトルの意味するものはなんだろうと考えてしまった。

いつものドア、扉の鍵がない。入れる場所に入れない。もしかしたら出て行こうにも外に出れないかもしれない。どこで落としたのか、忘れてきたのか、焦りや不安が増してくる。そういう不安を表してるのかなと思いました。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

嘘つきジェンガを読んだ後に、読みましたので、そのルーツを垣間見た思いでした。特に、4つ目5つ目の芹葉大と君本家の話は誰にも身近に起こりそうなテーマを、女性の視点から透明感と深い表現力で書かれており、その後の作品に繋がっていくご本人にとっても大切な作品なのだろうなと感じました。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

「芹葉大学の夢と殺人」が特に好きだった。「夢」と言い訳して逃げ続けていることにも気づかない感覚、なんとなく自分にもあった気がする。でも現実を知らない時って夢見てる人が美しく見えるんだよね。

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2025年11月26日

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5人の女性が主人公の、オムニバス短編集。
それぞれの女性が、精神的にギリギリなように思う。
でも、どこか自分もそうかも…と分かってしまうところもある。読んでいると、自意識が「私も、登場人物たちと同じことをしてるんじゃないか」と呼びかけてくる。
なんというか、時代的にそぐわない表現かもしれないが、「女」が凝縮された話だと思った。
波打ち際で、水に足がつからないギリギリのところを歩いているつもりで、気づかないうちに足を濡らしてしまっている…そんな作品な気がした。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

辻村さんの作品も久しぶりでした。
5人の女性のお話。
どの作品もモヤモヤとする内容で読んでて気持ちよくはないんです。
でも自分にも通じるものがいっぱい。
どんどん引き込まれていきました。
汚くて傲慢でいやらしい部分。
周りの人には気づかれたくなくて取り繕うけど...。
とにかく気持ちよくはなかったけどすごく惹きつけられる作品でした。
ありがとうございました!

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

本屋をうろうろしている時に見つけて帯を見て、作者のことは知ってたけどこの作品で直木賞取ったんだなと興味を持って読むことにした。昼に買ってその日の夜に読み終わるくらい面白かった。
後ろの作品ほど日常とは離れていくような気がした。
最後の話。これから父親になる男性がこれを読んで何も感じないのであれば、もう何を言ってもその男性は何も感じないのだと思った。私には子供がいないが”母親”の抱える孤独、責任、危うさ、愛情、心細さ、諸々の感情を感じた気がした。産後には読めないかもしれないと思った。
各々の作品にそれぞれ違う、女の(言葉では言い表すのが難しい)あの感じが表れていて共感した。
あとがきの林真理子さんとの対談を読んで、辻村さんのこの作品の後に書いた作品を色々読みたくなった。

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2025年11月16日

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なんとも言えない不快な感じが読後感として残った、それぞれの話は引き込まれてしまい、途中では止められない感じだったが、暗い気持ちが揺さぶられた

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2025年10月24日

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読み終えたあと何かザラっとしたものが残る。
どの話も主人公の視野の狭さと思い込みとズレ感が凄い。でもどこか自分の中にも同じ感覚のものが確かにあるような気がする。苦笑い。痛いところついてくるなぁ、、、さすが辻村さんだ。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

すごく面白かった
生きづらいプライド高めの女性の心情やら世間とのズレみたいなのがリアルに描かれてた。
ただし良枝、お前は嫌いだ

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2025年08月16日

匿名

購入済み

誰にでも訪れるかもしれない不幸、何をどのように捉えるかで人生は変わってしまうものと感じました。
視野の狭い人間にはなりたくない。

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2023年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作家も進化するんだ。と思わせられた作品。
あとがきの対談で辻村さんと林さんが話していた。自分はまだまだと思いながら模索し続けたり、直木賞を取った後でさえも成長している。と。私はこの本の中で著者が進化していくのを感じた。1話、2話は少し物足りないけど片鱗は感じて、3話から5話で一気にその成長が加速する

どの話にも犯罪が絡めてあり、大人びている印象。というのは、ツナグを読んだ時、ファンタジーよりの中高生にウケそうな文体とお話だなぁと思ったから。そういう感じの作家さんなのだと思い込んでいたから意外だった。

また、田舎の空気と閉塞感の中で生きる人たちが上手に描かれている気がする。私は田舎育ちではないのだけれど、そんな私が小説を介して、違う人の人生を垣間見れるというのは面白いことだと思う。

どの話も先が気になってページを捲ったし、短編だから読み終えた後はしばらく浸る時間を要した。

「石蕗南地区の放火」と「仁志野町の泥棒」は最後の肩透かし感がぬけになっててこれが前哨戦という感じで、徐々に著者の成長を感じた。1話目、2話目で読みやめずに、3話まで読んだら作者を信じられるようになった。

「美弥谷団地の逃亡者」
構成も展開も素晴らしい✨ちゃんと恐怖感も植え付けられた。

「芹葉大学の夢と殺人」
これもわかりやすく日常に潜むタイプの恐怖で、自分は大丈夫と思っていてもはまってしまうことがある類のもの。

「君本家の誘拐」は本当に引き込まれた。いつになったら本編に行くんだろうと思ってたら、それが本編だった笑
途中から、あぁこの話の本筋はそっちではないのね。となり、ではどこに?を探しながら夢中で読み進めた。

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2025年08月26日

Posted by ブクログ

他力本願だったり、自己正当化だったり、読んでいてムズムズする主人公が多く登場する。
どこかにこういう人いそうだなっていうリアルさがある。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

「あー分かる」という苦い共感と「いやいやアカンやろ」という登場人物への抵抗感が交互にくる、なんとも言えない読後感の一冊だった。
どの主人公も自らを傲慢だなんて思ってなくて、だからこそその歪さと痛さが際立つんだけど、それは読者である私の中にもあるイタさで、効くなぁ。

読んだ先に救いが無いように感じられて、個人的な好みで言えばメジャースプーンやクジラなど初期作の方が好きな作家さん。
しかし文学の目線だとこういう作品の方が評価されるのかぁ……。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

最近、小説を読む事が趣味になって、直木賞や本屋大賞を受賞したものを読んでいますが、これを読んだ印象としてはあまり心に残ることは無かったかなぁって感じです。
この作家の本は良く読んでますが、この作品以降から段々と読み応えのあるものが増えたんだなぁと思いました。

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2025年12月26日

Posted by ブクログ

一人ひとりに理想があり目的がありそれが夢にもなる。
けれど、なかなか思い通りにならず見た夢とは違う現実がある。
夢見ることは良いことだとは思います。しかし、それだけが生きる道ではないとも思います。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5編の短編が詰まった一冊。
短編は、話としては関連性がないと思ったが、何かに囚われてしまうことでの人間の愚かさが共通して描かれていると思った。

鍵のない夢とは?と他の人の感想も含め、考えたが、解決策にない救いようもないことだと思う。

そんなやるせなさを言語化されると、心が苦しくなるが、読み進めてしまう。

自分の心のどこかにある愚かさを言語化されるって、エクスタシーなのか?

1編目は、親が泥棒の子との繋がり。
そのことに囚われ続けている自分と、忘れてしまった相手。自分だけが気にしすぎていた、リソースを割いていたことの憤りはすごい分かる。

2編目は、放火をした男と、その放火を自分に興味を持ってもらいたいからでは?と勘違いした女の話。
そう思い込んだが実際は違った時の怒り、秀逸。

3編目は、周囲にマウントを取るために彼氏を作ったが、その男がDVを働き、最終的には母親を殺され、人質として逃避旅に付き合わせられる女性。
怖い、という感情ではなく、他の友達のはない体験をしている、と受け入れているのが怖い。

4編目は、実現不可能な夢を持ち続ける、才能のない男と、その男に囚われ続ける女の話。
夢を持ち続ける、そしてそれに挑戦し続けることの難しさと尊さは、自分が社会人になってから、痛く痛感しているが、才能のない夢は受け入れる世界はなく、男を殺すことで、夢をピュアのまま、終わらせる結末

5編目は、育児に追われる母親を描いた作品。
育児は経験がないが、ヒステリックな描写もそうなるよなと思う。
友人が主人公に対して攻撃的だが、それを意に解さないのがよく分からなかった。

女性の思い込みをテーマにした作品だと思うが、性別に関わらず、世の中の人は皆、それぞれが思い込みを抱え、苦しんでいるのかもしれないと思った。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

直木賞受賞作の短編集
辻村深月さんの作品でこういう雰囲気のって私はあまり読んだことがなかったので、新鮮だった。
でも面白かった。現実によくいるタイプの、ちょっとイヤな女が主人公の作品たち。
自意識が高くて自分の周りにいる男たちを見下している30台独身の女性、夢を追うばかりの男にうんざりしながらも、求められれば喜んで会いに行ってしまう女性など、リアルで共感できるけど、目を逸らしたいような設定ばかり。こういう生々しい人間描写や心情描写は辻村深月さんの得意分野って感じがする。さすが。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

第147回直木三十五賞

どれもイラっとする女性が主人公の短編集。
モヤっとした気持ちで終わるので、最後繋がるのかなと思ったけど5編とも独立した話。
全体的に不穏な感じで気になりスラスラ読める。

「仁志野町の泥棒」
自分が体験したら衝撃的だろうなと思った点で一番印象的だった。
「石蕗南地区の放火」
相手の男性が痛くて不憫。主人公のような顔から火が出るような勘違いはリアル。
「美弥谷団地の逃亡者」
現実的じゃなくて理解できず。
「芹葉大学の夢と殺人」
このタイプのダメ男は実際いると思う(笑)
「君本家の誘拐」
新米ママの育児奮闘記がくどくど長すぎて話が進まずつまらない。男性が読めば意味があるのかな?
いかに大変かの部分がラストに繋がるんだろうけど、これ何の話読んでるんだっけ?となった。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

身近でありそうな物語。
なんて言うんだろうか、、気負わず読める??
うーーん??わかんないけど、、一気読みでした。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

第147回直木賞受賞作品。地方で暮らす女性達の心の中の闇を描いた、5編の短編集。

多分この作品から辻村作品に入っていたら、そんなに他の作品を読もうとは思わなかったと感じた作品でした❗️

そんな中でも、『君本家の誘拐』は自分の息子が同じようにショッピングモールで迷子になってしまい、非常に焦って探し回ったことを思い出しました。

また、『石蕗南地区の放火』の笙子のような勘繰りは、思わずあるあると納得してしまった話しです。黒辻村作品は、今後も読もうかどうか⁉️少し悩みどころのジャンルです。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

★★★☆☆第147回直木賞受賞作。①仁志野町の泥棒、見てしまった。②石蕗南地区の放火、ふざけるな、ああ、恥だ。③美弥谷団地の逃亡者、怖かった。④芹葉大学の夢と殺人、死刑になりますように。⑤君本家の誘拐、眠りたい。日常に潜む落とし穴が見えた。自分はこのような落とし穴があれば避けて歩けるだろうか。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

初めての辻村深月先生。
5つの主人公全員、ずれてる。
読み進めるほど「ん?」という違和感が積まれていく。「なんだその考え方。どうしてそういう思考になるんだ」ともやもやしつつ、女性独特の渦を巻くような黒い暗い感情がわかってしまう気持ち悪さ。読んでて暗い気分になるが、彼女らに感じる違和感がクセになる。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

短編集なこともあり読みやすかったです。
全体的に暗い話が多く、客観的に読んでいる状態では「痛い」と言われるような主人公たちです。他者には自分の常識に則って批判的であるのに、自分のことは度外視で客観的に捉えられていない、そんな痛さです。
他に選択肢いっぱいあるでしょと思いながら読んでしまうのですが、実際自分の身に起きたらと考えると、これしかないと思い込んでしまうその気持ちがわからなくもないところがうすら怖く感じます。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

直木賞受賞作品ということで期待していましたが、私の中では「傲慢と善良」「凍りのくじら」「ツナグ」の方が上回ってしまい、短編ということもあってか期待とは少々掛け離れていたように感じました。

特にどの短編も刑事事件要素が含まれていること、加えて恋愛系にはモラハラ気質で勘違いな男たちが登場するなど、「こういう人いそうだな」に留まるだけに終わってしまい、あまり共感や響くことはありませんでした。

一方で不妊や育児に悩む母親の短編はとてもリアルで共感できる部分も多く見受けられたのでおすすめです。男性にこそ女性の育児の大変さを知っていただきたいです。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物それぞれが少しぞっとするような面を持っていながらも、身近にいそうなリアリティもあってぞくっとしました。
ぞっとするような面が自分自身の奥にある一面とも重なるようで考えさせられます。
特に「芹葉大学の夢と殺人」が印象的でした。絶対に無理だと分かるはずのことなのに現実を見ようとしない雄大にある種のサイコパスっぷりを感じながらも、この現実が見えていない痛々しさには自分1人では気づくことが出来なかったのかと思うと怖くなりました。

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2025年12月21日

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