【感想・ネタバレ】鍵のない夢を見るのレビュー

あらすじ

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係、恋愛、結婚、出産、育児などがテーマになった5話が収録された、女性目線の短編集。一話ずつ読み終わるたびに「ふぅー……」と深いため息をついてしまうくらい、世界の解像度が高く、なかなかに暗い部分が描かれていて、没入してしまいました。
とくに最後の「君本家の誘拐」については、妊娠〜育児の描写がリアル(体験したことはないですが)で、ちょっと腹痛(笑)
初めての辻村作品でしたが、ほかの作品も気になるくらい傑作でした!

0
2026年08月19日

Posted by ブクログ

小説を読んでいると 「これはもしかして 私のことを書いているのか?」と思われて仕方がない、ということがよくある。この連作短編集5編のうち 「石蕗南地区の放火」に出てくる 大林、そして「芹葉大学の夢と殺人」の羽根木雄大 この二人が どうにも我が身のことに思えて、いたたまれない。この二人を 足し合わせ それを2で割らなくとも 私そのものだ。30代までの私は 雄大のように 「今の自分ではない何者か」になる 強迫的使命感に取り憑かれて現実を放り出していたし、40代になってからは その反動だったのだろうか?ことさらに 分別をふりかざす おじさんになった。おそろしいことに その両方とも 50代となった今でも完治しない。

ただし、5編のいずれにおいても そうであるように どんなにバランスを欠いた不完全な人間であっても 密かに気にかけてくれている人 心配してくれている人、許容し、 ときには擁護してくれる人、寄り添い 共に歩こうとまでしてくれる人も いるのだ。

私のような者を 許容し擁護し 理解し寄り添う人は 私が必然的にまとう孤独を あえて自分の身にまで 引き受けてくれるということだ。その自己犠牲の行く末にあるのは 感慨だったり失意だったり 絶望だったり 、死だったり、つまりそういうことなのだろう。

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

・仁志野町(にしのちょう)の泥棒
・石蕗(つわぶき)南地区の放火
・美弥谷(みやたに)団地の逃亡者
・芹葉(せりば)大学の夢と殺人
・君本家の誘拐

どれも展開が予測できなくてドキドキハラハラしながら読んだ。面白かった〜
辻村さんってやっぱりサイコー✨️

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

女性のぐちゃあとした感情を描くのが上手い。
5篇それぞれオチがあり読書苦手の私も読破できた。
主人公の女性皆ちょっとおかしい、歪んでいるけど共感できてしまう部分もあるのが不思議。
私もちょっとおかしいのかもしれない。

0
2026年06月22日

Posted by ブクログ

短編集なのに一つ一つのストーリーの登場人物の雰囲気がよく伝わってきた
特にあの育休のときの友達とのやりとりとか感じ方とかリアル

0
2026年08月31日

Posted by ブクログ

この短さで、ページをめくる手が止まらなくなるような面白い作品を書けるのはやっぱりすごいと思う。どの主人公たちもちょっとズレてるんだけど、でもそのちょっとのズレが怖い。そしてこんなふうになっちゃうなんてありえない!って言いたくなるような行動ばっかりだけど、自分に絶対ないとも言いきれないんじゃないかとも思う。「芹葉大学の夢と殺人」、どう考えてもフィクションなはずなのにもうすぐ社会人になる身として痛いくらいリアリティがあった。

0
2026年08月25日

Posted by ブクログ

ズレてる人の感じがもの凄く怖いのに文章が上手いからその辺りはスラ〜っと読ませてくれるところがすごい

消防団の話なんか、男も女もどっちも怖い
というか、痛い

0
2026年07月31日

Posted by ブクログ

これで終わっちゃうのか…もっと続き読みたい!という気持ちにさせられる短編集。最初の泥棒の話に出てくる主人公の子が1番マシで、あとは本当に残念な女の子達ばかりでした。
人の振り見て我が振り直せではないですが、恋愛や出産のタイミングで大事な友達を無くさないようにしたいと思いました。

0
2026年07月28日

Posted by ブクログ

どの作品も、緊張感があって、こんな事あるのか…って 読み進めるのが怖かった、でも次どうなるのか気になって一気に読んでしまった。

0
2026年07月26日

Posted by ブクログ

ズレてるひとばっか出てきて痛かった。けどいるんよなあていう。君本家の誘拐はともだちとのやりとりとか赤ちゃんいる人特有のノンデリ感に友達ひいてるのとかめっちゃリアルだった。
あとがきの林先生との対談で辻村さんが地方の閉塞感を感じるタイプだったて言ってて今まで読んできた作品の答え合わせされた感じだった。

0
2026年07月25日

Posted by ブクログ

日常のすぐそばにある不安や迷いが、少しずつ重さを増していく短編集。

どこにでもいそうな女性たちの悩みを描いた短編集で、最初はそれでも小さな問題から始まるのに、読み進めるほど静かに重さが積み重なっていきます。4編目に入る頃には「最後はどうなるんだろう」と自然と身構えてしまうほどでした。

特に、育児に悩む若い母親の話は、最近受けた研修で聞いたワークライフバランスの実例と重なる部分が多く、個人的にかなり響きました。夫婦間の温度差や、言葉の選び方ひとつで積み重なる負担の描写がとてもリアルで、読んでいると自分も子どもの夜泣きに苦労した経験を思い出しました。

当時、自分にとってはとても大変だと感じたのですが、振り返ると奥さんの方がずっと大きな負荷を抱えていたはずで、読み終えて改めて「母は強い」と感じました。日常の中で見過ごしがちな気持ちにそっと光を当ててくれる一冊で、読後に家族への感謝が静かに増していくような読書体験でした。

0
2026年07月14日

Posted by ブクログ

蓋をしたくなるような感情を、知っているけど知らないふりしてきた部分を洗いざらい突き付けられた様な感覚になるような短篇集が5作入っていて、「こういう人居るわ~~」とか、もちろん自分にも当てはまる汚い部分だったり、、なんだかモヤッとしながらも納得してしまうような。でもそれがやっぱり人間臭くて面白い。辻村さんの作品はこういう魅力があるよな~好きだな~と改めて感じました。
私的にはこの本は再読するたびに面白くなるのではないかと思いました。又少し時間を空けてから再読してみようと思います

0
2026年07月10日

Posted by ブクログ

『嘘つきジェンガ』が読みたくて、それに繋がる「鍵のない夢を見る」は先に読んでおきたかった。
"女"のいや〜なところをこれでもかっと詰め込んだ短編たち、辻村さんは本当に"女"や"地方独特の閉塞感"を描くのが上手だと思った。
久しぶりの読書、やっぱり楽しいなあ。

0
2026年07月05日

Posted by ブクログ

第5篇がお気に入りです。
ドキドキして、読んでいて楽しかったです。
お母さんの大変さが感じる作品でした。

0
2026年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仁志野町の泥棒
…今でもぼうっとあのお母さんが瞼の裏に浮かぶ。安っぽい言い方だけど、因習村ものと言えるのかも。
芹葉大学の夢と殺人
…1番の衝撃。ここまで若さ故に起きる過ちもそうそう無いのでは。最近読んだおいしいごはんが食べられますようにでもそうだったが、人は自分より夢だけ追いかけた貧乏人が許せない。ヒロインの最期にはこんなに呪われた祈りがあっていいものかと。
君本家の誘拐
…わかっちゃいけないけれど、わかる。他人からしたら滑稽な事でも今すぐ辻褄を合わなきゃ安心して眠れないから人は嘘のために嘘をついてしっちゃかめっちゃかになる事あるよねぇ。
途中の不服そうな友人のシーンは、何一つ正解が書いてないのに手に取るように何を言いたいのかがわかってしまうものなんだと。

0
2026年06月25日

Posted by ブクログ

日常でこんな出来事に出会うことはまあないのだけど、まるで近くで起こりそうな、埃っぽさや匂いなんかが伝わってきそうな体温のある描写が素晴らしかった。

人間のどうしようもなさやモヤモヤとする気持ちも、近い感覚を味わったことあるような感じ。

0
2026年06月23日

Posted by ブクログ

なるほどー
特に、犯罪に巻き込まれるなどする時の心理状態とはこんな感じなんだろうなと、ニュースを見た時に感じる思いとは違って、当事者の思いにシンクロすることができたような。

0
2026年06月22日

Posted by ブクログ

収録された5つの短編は、どれも主人公の女性たちが抱える「危うさ」や「心の歪み」がリアルに描かれ、終始不穏な空気が漂う。予感通りのバッドエンドもあれば、辛うじて踏みとどまる結末もあり、その匙加減に引き込まれた。

0
2026年07月25日

匿名

購入済み

誰にでも訪れるかもしれない不幸、何をどのように捉えるかで人生は変わってしまうものと感じました。
視野の狭い人間にはなりたくない。

0
2023年09月15日

Posted by ブクログ

直木賞受賞作。女性が主人公の短編集。どれもゾワっとする…
ただ暗いだけではなく、女性特有の面倒くさい心情に共感する部分もある。分岐点を間違え一線を越えれば心の奥にある闇に飲み込まれてしまうようなリアリティ。こういうのを描ける辻村さんの感性が好き。

0
2026年04月27日

Posted by ブクログ

「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」

苦しかったり、にがい話が多かったけど…
なんか描写が上手いところはさすがだなと思った。

0
2026年08月29日

Posted by ブクログ

タイトルからミステリだと思って読んだが
どちらかというと
渡る世間は鬼ばかり
だった。

女性大変……

0
2026年08月25日

Posted by ブクログ

短編集。
盗み癖のある家族、婚期を逃した自意識過剰女、母親を殺したDV彼氏と逃亡する少女、夢ばっか見る自己中男に執着する女、産後鬱でメンタルヘルスガタガタな主婦。

こういう関わりたくない人いるよな。でもこういう状況に巻き込まれる可能性あるよなっていうのがリアルに描かれていた。
全体的にのったり進むので少し物足りなさがあるが、最後の誘拐の話は主人公の精神のブレブレ感がリアルで緊張感があった。

0
2026年08月22日

Posted by ブクログ

地方都市を題材にした短編集であったが、こういう状況って本当にあるんだろうな、とノンフィクションではないけれど、感じさせられた。
全ての小説で登場人物の心の機微が上手に表現されていた。
特に君本家の誘拐が印象に残り、妊娠まではハッピーな気持ちでいたけれど、毎日の育児でノイローゼ気味になったりと、今の自分にも起こりうることなので、そういう時は人に頼ろうと思った。

0
2026年08月16日

Posted by ブクログ

もしかしたら、どこにでも誰にでも起こりうる事。
自惚れ、自意識過剰、強迫観念等等。
周りが見えない怖さ。

0
2026年08月16日

Posted by ブクログ

最近、直木賞受賞作を選んで読んでいる。
辻村深月さんはこの作品で受賞したのね。

登場するのは盗癖のある女、婚期に焦る女、DVや育児に追い詰められる女など、どこにでもいそうな普通の人々ばかりだ。

作中で描かれる彼女たちの行動は、一見すると「なぜそこで踏みとどまれないのか」と思える愚行に見えるかもしれない。
しかし、その根底にあるプライドや葛藤は、決して他人事として切り捨てられない生々しさを持っている。
育児の息苦しさや日常の違和感など、胸に迫る細部の描写力も実に巧みだ。

「イヤミス」という一言では片付けられない、心に消えないシミを残すような物語を作る辻村さんの手腕には脱帽するしかない。

人は目先の状況だけで安易に妥協することができず、自分の意地にしがみついてしまう。
「自分はこんな風にはならない」と一線を引いて静観しているつもりが、気づけばその境界線がじわじわと滲んでいくような、静かな恐怖が後を引く。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

全員クセありで犯罪レベルの男性ばかりに巻き込まれる短編集だが、そんな男から逃れられない女性も同じ穴の狢かもしれないし、一見幸せな人生を送っている男女は正しいのかとも考えさせられる、辻村ワールド。

0
2026年08月02日

Posted by ブクログ

ちょっと苦しすぎた…

イヤミスのような気味の悪さとも違う、強い不快感。でも、ここまで不快な描写がされているという点ではスゴイ小説なのかも。
出てくる男女が重い。描写も重い。
リアルな心理描写を極めるのこうなるのかもしれない。
でも、共感できるわけでもなく、小説の鋭さを差し置いて嫌悪感が先立ってしまった。

なんか、自分は読書に何を求めてるんだろうと考えさせられた。

田舎の閉塞性が一つの要素になっているという点においてはファイアドームの前身のような作品なのかもしれない。

0
2026年07月08日

Posted by ブクログ

わかったような分からなかったような、モヤっとした読み終わり。

主人公の女性たちや、その相手が持つ違和感が強いですが、本人たちが傷つく結末だからなのか、腹立ちはなく、淡々と読み終えました。

何にしても1人で思い詰めたり、考え込むのは良くないですね。ちゃんと相談できる人をいろんなところに求められるように関わっていくようにしなければ大変だ、と改めて感じました。

最後のお話で、子育てにあまり理解を示さない旦那さんの姿に、自分の体たらくも浮かんで、かなり後悔するに至りました。申し訳なさでいっぱいになります。
これからは、もっと前向きに家族に関わって行かなければ、と思う次第です。

0
2026年07月03日

Posted by ブクログ

短編集。
普通に見えるけど、どこか一つ違うちょっと違う。
それが殺人につながったりストーカーだったり。
狂気が静かに静かに進む話。

0
2026年06月27日

Posted by ブクログ

短編集で最初の1編は面白かったけど、だんだんと尻すぼみになっていった。主人公がどれも女性で、自分が男だからなのかもしれないが、共感できる部分が少なかった。大学での殺人の話は特に。女性が読むと評価が1上がるのかもしれない。
これが直木賞なのか…

0
2026年06月18日

「小説」ランキング