辻村深月のレビュー一覧

  • 噓つきジェンガ

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    詐欺をする、詐欺される話って本当に嫌な気分になります。自己利益しか考えてない人が嫌いだから。読み始めた時に、何で騙されちゃうかなもう展開読めてるじゃん、嫌だなーと思ってましたが、全く違った。朗らかな気分にさせてくれる3編の詐欺の話でした。

    安心を得たくて、寂しくて、自信を持ちたくて、幸せになりたくて嘘をついてしまう人達と、嘘を受け止めて受容してくれる優しい世界。

    事実だけを見て否定するのは簡単で、真実を知ってどう考えるかが重要で、それは当人達しかわかりえない。上っ面だけであーでもないこーでもないと評価を下す第三者の滑稽さよ。自分への戒めも含めて。

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    2026年05月10日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    自殺したのは誰なのか、読み進めていくと上巻で感じていた違和感は確信に変わっていきました。
    よくよく読みこんでいると気づけるかなと思います。
    真相が明かされるまで、答え合わせのように気になって読みましたが…
    登場人物が多くて、主要の登場人物が8人、プラス他の人物もたくさんなので惑わされる感じはありますが、大きな驚きはなかったというのが正直な感想です。

    ですが、はたからは見えないそれぞれが抱えている心の闇が丁寧に掘り下げられていて、悩み苦しみいったい自分の気持ちにどうケリをつけるのか見守る形で読み進めていきました。

    ラストの描写は個人的には納得できなかったというか、よく分からなかったです^^;

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    2026年05月10日
  • 噓つきジェンガ

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    嘘に嘘を重ね、やがて崩れるストーリーが描かれた作品。「特に五年目の受験詐欺」は面白かった。子供のためならお金ぐらい出すという母性が屈託なく描かれていて泣きそうになった。
    人は大小、嘘をつく生き物だと思う。しかし、嘘に嘘を重ねて、正当化するのはやがてジェンガのように崩れ落ち、バッドエンドを迎えることが多いんだなと感じた。

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    2026年05月09日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    恋愛も友情も盲目になるとこわい。実際、私の周りも恋愛に関して盲目な人が多い。これを勧めてあげたいです

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    2026年05月09日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    友達への執着は時に美しく時に切ないと思った
    恋人は1人なのに、友達は複数人いる
    恋人関係はいつか終わる可能性が高いけれど、友情は滅多なことがない限りずっと続く
    恋人と友達、どちらが大切なのかというのは私もよく考える
    親友になりたいと思う留利絵の気持ちもわかる、でも私は友情に1番2番などないと思う
    自分が仲が良いと思う友達を10人あげることはできる、ただそれに優劣はつけられない
    相手によって話せる内容、楽しいことが違うから
    私は友達の誰かの1番になれないと理解しているから、こう判断しているのかもしれない
    対して恋人関係というのはほぼ常に1対1だから、安心して身を委ねることができる
    恋人が私を選ん

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    2026年05月08日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    辻村深月さんといえば青春ダークファンタジー。
    特にこの話は辻村さんが高校生の頃に執筆したとのこと。
    かがみの孤城が大好きなので、ああこれが原点か!と納得。
    何の本と混同したのか、戦争の話という漠然としたイメージがあった。まったく違いました。何だったんだろ。
    一番すごいと思うのは、登場人物それぞれの心理描写。何で自分と違う事情の人の心理をこんなにリアルに描けるの?!とびっくりする。それでいて、読者もそれぞれの登場人物に平等に感情移入できる。
    きっと共感トリガーがあちこちに仕掛けられているんだろうな。

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    2026年05月08日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    3.8

    日常ストーリーに近い。その中で最後、心温まる展開があり、読んでよかったなと感じた。
    文学系の人達の暮らし。
    私は文学とは無縁の人生を送ってきたからこそ、共感できる部分はないし、上巻を読んでいる時に合わなかったかなと感じていた。

    チヨダコウキの作品で人が沢山亡くなったこと。それは小説や漫画など文学で人に影響を及ぼすことの恐ろしさを伝える。文学家にとって、人に影響を与えられるような作品を作りたいと思うのはみな誰しもそうなのだろう。ただそれが死へ導いてしまったら……影響と言っても良い影響もあれば悪い影響もある。そして人を救うこともあれば死へ繋げてしまうこともあるのだということを知る。ただ

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    2026年05月08日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    さすが辻村深月さん( ˃ ˂ )!!
    めちゃくちゃ人間のリアルで怖くて面白かった。
    短編小説4つとも、考えさせられた。
    読んだ時、こういう人いるいる、って最初は他人事のように思うけど、よく考えてみれば実は自分も誰かにとってそういう人だったかもしれないと思えてきてゾッとするし、そうだったら怖いなと思う 。

    被害者は、過去の苦しい出来事をちゃんと覚えているからこそ大人になった時に人間的な成長があるなと感じた、でも加害者になった方は意外と覚えてなくて、「そんなひどいこと言った?」「そう言われてみれば言ったかも」「そんなに悪いことした?」って自分を正当化して生きてきたから大人になっても根本の人間性は

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    2026年05月08日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    自分の過去は大丈夫かな?と振り返りたくなる一冊。自分はいいと思っている事でも相手にとってはどう受け止められているのか、どう解釈されているのかわからない。わかっているはずなのに読むと不安になり、自分の気持ちを伝えるのは難しく、言葉には気をつけようと思った。

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    2026年05月07日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    辻村深月さんデビュー作。
    メフィスト賞受賞。
    上巻591ページとなかなかのボリュームです。
    今のところ、何かが分かったかと思えばまた煙に巻かれるような感じですが、はてさて…
    下巻も同じくらいのページ数ありそうですが、行ってきまーす

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    2026年05月07日
  • ぼくのメジャースプーン

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    辻村ワールドすごろく6マス目。
    前回の『子どもたちは夜と遊ぶ』から半年ぐらい経っていた(汗)
    頼りない記憶力でうろ覚えになってるけど、あの秋先生が再登場するとあって、記憶を辿りながら一気に読んだ。

    本作は小学4年生の「ぼく」を主人公に据えながらも、「罪と罰」という重たいテーマを突きつけてくる物語だった。

    ある日、幼馴染みのふみちゃんを襲った残酷な事件。心を閉ざした彼女を前に、特別な「力」を持つぼくは、同じ力を持つ秋先生から力の効力やルールを学びながら、事件に対する罪と罰について一歩踏み込んで話し合う。その力で犯人に復讐するのか、それとも憎しみの連鎖を断ち切るため何もしないのか。相手の人生を

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    2026年05月07日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    続編。歩実が本格的にツナグとなってからのお話。
    構成は前回と同じく、章ごとによって語られ人が違う。個人的に前回出てきた登場人物と関わりを持つ人物が出てきて熱かった。特に胸を突いたのは依頼人が母の章である。今まであれば、一つの章に1人の依頼人のストーリーが語られていたが、母の章では2人の依頼人がいた。その2人の母が少しの間出会い、言葉を交わすシーンが主観と客観のギャップを感じさせられた。また、最後の章では人との出会いとその尊さを実感できるような言葉があった。

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    2026年05月07日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    生者と死者を会わせる窓口、使者(ツナグ)。
    章ごとに視点が変わり、それぞれの物語が濃く読み応えがあった。また、最後の章は読み進める中で気になっていたツナグの正体について書かれており、各章でのツナグの考えや想いが回収される。
    もしツナグが存在していれば、私は誰に会いたくなるだろう。そんなことを考えさせられた。

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    2026年05月07日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    主人公芦沢里帆子の父は有名なカメラマンで藤子F不二雄の作品がとても好きだった。芦沢光で、彼が失踪してから五年が経つ。幼い頃父の影響を受けて里帆子も藤子F不二雄の作品が好きになり、中でもドラえもんに惹かれる。藤子F不二雄はドラえもんにおけるSFをスコシ・フシギとして捉えており、彼女はそれを気に入り、人の個性をスコシ・ナントカで分類するようになった。
    彼女は自分を少し・不在と称しており、周りのことを馬鹿にしすぎる性で誰とも、うまく馴染めなかったが、そんな最中別所あきらと出会い、彼のもつニュートラルさに心を開いていく。彼を通じて色々な人と出会い、心を和ませるが、昔の恋人の存在により、波瀾曲折の事態が

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    2026年05月06日
  • かがみの孤城

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    辻村作品2作目に読んだ本
    個人的には感動とまではいかなかったが、刺さる人にはぶっ刺さるだろうな、と思った。
    なによりも、散りばめられた伏線に驚いた。

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    2026年05月06日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    正直他の辻村作品に比べると若干物足りないが、それはこの本が「朝が来る」をテーマに描き切った作品だからかなと思う。このタイトルをつけるなら、確かに他の部分は蛇足になってしまうかもしれない。一番書きたかったところだろうから。
    ただ前半のミステリー調の展開に対して、後半の部分がいささか冗長かな、とは思った。そりゃ若いうちの妊娠、理解のない親、騙されて保証人と大変苦労したのだろうけど……うーん。変な話、生みの親部分は想像ができうる内容なので、もう少し短くしてもらっても、と贅沢な読者は思った。
    最終的に後半の語り部にも「朝が来た」のだろう、おそらくこの先の未来は暗くはない。朝の名前を持つその子は、希望を

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    2026年05月06日
  • ぼくのメジャースプーン

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    面白かったです。

    物語の主人公の立場になって色々と考えさせられる作品でした。
    主人公の最後の決断がどうなるのか、一緒に考えながら読み進められ、より没入感を得ることができました。

    こういうテーマの作品はこの作者さんらしい良さが出ていてスッと馴染めました。

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    2026年05月06日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    ひかりにとって僅かな希望のあるラストでよかった。浅野さんとの出会い・広島で過ごした日々(朝斗)が巡り巡ってひかりを助けてくれたのかなと。ちょうど1年前に出産したばかりなので、妊娠中の苦労や、産後に子供と会えなくなる辛さは想像しやすく感情移入できた。最初の、朝斗と大空のジャングルジム事件は、育て親であるさとこが子供ときちんと向き合いながら大切に育てていることがわかるエピソードなのかなと私は読み取りました。
    子供が大きくなったら、自分の思う理想像を押し付けすぎないようにしようと勉強にもなった。避妊するように、とちゃんと性教育しようと思いました。

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    2026年05月06日
  • 江戸川乱歩傑作選 蟲

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    ネタバレ

    ふん♪♪- ̗̀ ( ˶'ᵕ'˶) ̖́-
    (私はね、狂った人間を見るのが好きなんですよ。木下芙蓉という名前がとても素敵で、芙蓉ちゃん可愛いね♪と思いながら読んでいた。これは木下芙蓉を可愛がる話。)

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    2026年05月05日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    無自覚に人を傷付けるのと、悪意があって傷付けるのとでは違うよな、と。
    全話違うベクトルの怖さがあった。

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    2026年05月05日