辻村深月のレビュー一覧
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購入済み
読み始めは、話に角を感じて四角い話を転がしている気分でしたが、読み進めていくと少しずつ角が取れて読み終わった時には、もう一度読み直したい不思議な感覚でした。何回も読み直した今ではとても暖かいお気に入りの丸いお話です。
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Posted by ブクログ
表紙もタイトルもいかにもホラーで怖いものみたさで読み進めたけれど、やっぱり怖かった。
何が怖いって、人間が怖い。
高校生、ママ友、会社の同僚、小学生、章ごとに場面が変わるので飽きない。
優しくて頼りがいがあり憧れていた先輩に心を許して相談しているうちに、だんだん先輩が本性をあらわして、一方的な考えを押し付けてきたり行動を指図してくるようになった。
何でも愚痴を聞いてくれて悩みも丸ごと受け入れてくれて、常に肯定され同僚に気持ちよく話を聞いてもらっているうちに、自分は間違っていない、自分は正しいと思い込み、暴走していく。
洗脳にもいろいろなやり方があるのだなと思ったし、洗脳されているときは自 -
Posted by ブクログ
下巻になってからの力強さが並ではない。
しかも真相が判明してからの展開が、伏線回収だけの尻すぼみにならないところが、作者の力量を感じる。
ミステリーというだけでなく、社会派小説であり、文学作品であるということかな。
下巻の途中までは作者の熱量が上回っているように思える表現もあり、ちょっと気になったのだけど、無責任な他人の介入がどれほど罪深いか、怒涛の如くに展開する後半部分できっちり落とし前をつける作者の技はさすがです。
群像劇でもあり、それぞれの視点で事件の見え方が違うところも見事に書き分けて、それぞれに深く納得できるのも読み終わって感慨深い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ激刺さり。中盤ぐらいまでは苦しくて苦しくて仕方がなかった。自分の今の状況と重なっているからなのか何なのかは分からないけど。「自分が100点だと思った相手に、自分は70点だと思われている」なんて苦しくて辛すぎる。でも、自分も今そうなのかもしれないし、もしそうだったら立ち直れないかもしれないからそれを確かめることもできない気持ちも良く分かる。最終的にはそれでも良い、となって結婚したわけだからハッピーエンドではあると思うんだけど。婚活とかについてちゃんと考えたことはなくて、タイトルの「傲慢と善良」について考えるきっかけになった。付き合いたい、と思う相手は自分の価値と釣り合う人ということなんだな、と改