辻村深月のレビュー一覧

  • スロウハイツの神様(上)

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    スロウハイツという名前のアパートで共に生活するクリエイターもしくはクリエイターの卵のお話。
    普通に楽しく読めましたが、じわりじわりと不穏な描写が少しずつ潜ませてある感じです。
    下巻で伏線回収もあるのでしょう、楽しみです。

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    2025年12月14日
  • 噓つきジェンガ

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    心理描写がリアルすぎます。
    基本的にあまり感情移入しないのですが
    とてもドキドキハラハラしてしまいました。
    常に、「早いほうがいいよ!今から自主しよう!」
    と思いながら読み進めていきました。

    今お金をかけているものは
    もしかしたら騙されているかも?
    慎重に選択しなければいけないとドキッとしました。
    これから選択する際も第三者目線を入れて
    判断していきたいなと思いました。

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    2025年12月13日
  • 噓つきジェンガ

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    詐欺に関した短編小説集。『嘘つきジェンガ』というタイトルの秀逸さよ…

    1つ目はコロナ禍に地方から上京してきた燿太が、友人に誘われて詐欺に巻き込まれる話。「こういう人、本当にいるのでは…?」というリアル感。
    2つ目は受験詐欺に引っかかってしまった多佳子の話。側から見ると「絶対詐欺じゃん」って感じなんだけど、普段弱さを見せない息子が泣きながら「どうしたら成績あがるの?」「受かりたいよぅ」と言ってきたら、何とかしてあげたいと必死になってしまう気持ちもわからなくもない。こういう人の心の動き・揺らぎの描写が本当にすごいなあと思った。
    3つ目は「そんな詐欺ある⁉︎」って形の詐欺。これも詐欺をしている紡の

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    2025年12月13日
  • 傲慢と善良

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    恋愛や結婚に関して、自分がどのフェーズにいるかで感想が分かれそうだと思った。

    私は今年で33になる。
    バツイチ子なしで結婚相談所に入り、1年2ヶ月ガッツリ活動をした。
    それはもう、たくさん悩んだ。いいなと思っても、最終的に異性として見れず終了となったり、もちろん私が振られることもあった。
    でも諦めず活動し、素敵なご縁があり結婚に至り、来年には子どもが産まれる。

    そんな今の自分からしたら、私が結婚相談所でやってきたことは間違ってなかったんだなという答え合わせ的な感想しか浮かばないのが本音ではある。

    失踪した婚約者の手がかりを、藁にもすがる思いで探していく架はとても好印象だった。
    実家を訪れ

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    2025年12月13日
  • 噓つきジェンガ

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    嘘に纏わる話が三つ
    どれもありそうで無い、絶妙なさじ加減の話で面白かった

    作品に色々言われたくないタイプなんですかね、どちらにしてもそういう話を書くのは面白い

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    2025年12月13日
  • 噓つきジェンガ

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    嘘つきたちの短編集。
    騙す側と騙される側どちらにも簡単に慣れてしまうんだなと感じた。一度嘘をつくと、その嘘を取り繕うために嘘を重ね、気がつくと取り返せない状況になってしまう。崩れる時はあっという間。それこそジェンガのように。
    三遍ともリアルでありそうな話でゾッとした。自分はそうならないと言い切れないところが怖い。

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    2025年12月13日
  • スロウハイツの神様(上)

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    人気作家のチヨダコーキと現在売り出し中の脚本家の環
    そして漫画家や画家のタマゴたちが、アパートのスロウハウスで共同生活することに。
    人気作家なのに、どまでも謙虚なコーキ。アパートのオーナーで負けず嫌いな環など。個性豊かなメンバーが楽しいです。

    悪人もいないけど、善人もいない。
    お互いを支えたり、ライバル視したり、されたりと、若いって素敵だなと思える一冊、、下巻に続く。

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    2025年12月12日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    子どもが加害者だと言われた時に、自分の子どもの言葉を信じられるだろうか。やったと言ってくれ、そしたら謝れば済むから、の気持ちがとてもよくわかってしまって、でも朝斗の言葉を信じてあげられたのがすごい。わたしは息をつくようにすみませんでしたが出てきてしまいそう。
    ひかりは悪い方に悪い方に転がっていって辛かった。教えられてないから知らない、そもそもおかしいとも思えない、相談もできない、そうなってしまう育ち方をしてしまったことはこの生い立ちならしょうがないなと思ってしまう。前半でこどものやってないの言葉が信じられないとか思ったくせに、子どもが何か困ったら親に相談してほしいとも思って矛盾!

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    2025年12月12日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ


    面白かった。
    でも…自分が婚活でなかなか上手くいかないという渦中にいたらじわじわ嫌な気持ちになって読むの途中でやめてたかもしれん。
    そのくらいリアルで最後まで飽きさせず読まされた。
    なんでやろう、架はろくな男じゃないのにちゃんと魅力的に描けてたな。
    そして架と結局結婚することを選んだわけやけど…架はみなこ達悪友と手切るつもりあんのかな?周りは関係ないとか言ってたけどあんなにしょっちゅう会ってた昔からの友達ときっぱり会わなくなるなんて現実的なのか、、、
    いやー彼氏の嫌な女友達書くのうまいなー
    いやさすがにあんなんおらんやろと言いたいけど…おるかもなあと思わされた。

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    2025年12月12日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    猟奇的連続殺人。
    読むのが辛くなる。何が辛いと言って、被害者に明確かつ豊かな人間性、性格が与えられ、それをきちんと描写されたのちに災禍に遭わせているのが辛い。ああ、きっとこの先悲劇が待っている、フラグ立ちまくりだと思いながら読んでも、読者としての視点は被害者に寄り添っていく。そして、災禍は避けられない。残酷な描写がこれでもかと待っている。
    心が寄り添わなかったのは、一人……
    終わりの数ページも辛かったなあ。
    だから、下巻を読まないといけないという気持ちで、今、いっぱいです。この作者なら、今の気持ちを明かしてくれる。これまでも黒い作品を読んだけど、真っ黒で終わりはしなかった。下巻で光が差すに違い

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    2025年12月12日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    続きが気になって割と一気に読めた。
    婚活を通じて人間の傲慢さがよく見えた。
    婚活における、ピンとくる、こないとは
    何か?それに対しての結婚相談所の方の
    答えが私にはすごくしっくりきた。。
    確かにそんな風に相手のことを思うことが
    過去にあったかもと思ってしまった。

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    2025年12月12日
  • スロウハイツの神様(上)

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    現代版「トキワ荘」のような、ひとつのアパートに集まって暮らすクリエイターとその卵たちのお話。

    やはり辻村深月さん、どんどん読みやすくなってきてる。キャラの書き分けもさすが。世界の作り込みも、良い。
    ちょっと気になるのは三人称多視点の書き方。神の視点的に書いてないか?と思ってしまう箇所が散見。

    環の思考が理解できなくて好きになれない。でもこういう人いるだろうと思う。そういうキャラを一貫して書けるのはすごいこと。

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    2025年12月11日
  • 凍りのくじら

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    父の失踪を抱えた理帆子の現実の物語として進むのに、どこか“SF(すこし・ふしぎ)”な手触りが物語全体にふっと漂う。終盤は伏線が一気につながって一気読み。理屈ではなく感情にすとんと落ちてくる驚きと、胸に残るあたたかな余韻が心地よい。

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    2025年12月11日
  • 噓つきジェンガ

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    振り込め詐欺、受験詐欺、サロン詐欺
    詐欺をテーマにした短編三作。
    個人的には、受験とサロンのお話がよかった。

    受験の話だけ、詐欺を受ける側のお話。
    息子の二人、いい子に育っている。それは育て方がよかったからなんだな。

    サロンの話は、悲しいことがあるが、ほんの少しだけ未来が明るいのでは?と思っている。
    この2人に幸あれ。

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    2025年12月11日
  • この夏の星を見る 上

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    ネタバレ

    辻村深月さんの作品にハマってこれで、3冊目になります。バラバラの登場人物や出来事が「グワァー」っと集まる瞬間がたまりません。また、辻村さんは人間関係や人とのやり取りを文字にするのにすごく長けてらっしゃる方なんだなと思いました。ベタでは無いけど、とてもありそうな会話で登場人物に共感できます。下巻も楽しみです。

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    2025年12月10日
  • かがみの孤城

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    ファンタジーなんだけど、登場人物の心情や言動・性格などはすごくリアルな感じだった 。
    最後になるにつれて、面白くなっていった⟡.·
    心のあたたまる美しい伏線回収で辻村さんを感じる作品でした。

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    2025年12月10日
  • 傲慢と善良

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    傲慢という言葉、割とよく聞く言葉で使うこともままあったと思う。が、ちゃんと考えたことなかったかもしれない。傲慢, 横柄、自惚れ、プライドarrogance。これ感じたときの人の心の裏側の嫌な感じがよく書かれてて、ちくちくした。
    自分の中の傲慢さも。
    偏見とか視野の狭さだけで傲慢になってしまこともあるよね、そりゃと。何ともリアル。

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    2025年12月10日
  • 噓つきジェンガ

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    この物語はフィクションだろうと思いますが、日常の中で感じる言葉にはしないような感情で溢れています。

    小説って素敵だ、、、

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    2025年12月10日
  • 噓つきジェンガ

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    ネタバレ

    期待通りの面白さ
    こんな絶望的な状況からどうするんだ...となるけど毎回いい感じにまとめられて凄いなあと思う

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    2025年12月09日
  • 傲慢と善良

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    「良い人だけどタイプじゃない」「なんかピンとこない」
    恋愛の場面で何度も使ってしまったこの言葉。悪気なんてなかったがこの本を読んだ後だと、自分の中に潜む傲慢さや身勝手さを突きつけられたようで、胸がドキッとした。
    恋愛小説として手に取ったはずが、読み進めるほど「これ、自分の話では?」と何度も立ち止まってしまう。多くの人の心に容赦なく刺さる物語だと思う。

    「ただこの人じゃなかっただけ」「理想が高いわけじゃない」
    そう自分に言い聞かせながら、他人からどう見られるかを気にして、自分にはもっと合う誰かがいると信じて、ずっと恋人や結婚相手を“選ぼう”としてきた気がする。

    SNSで他人の現状が透けて見え

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    2025年12月09日