辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレエンタメのジャンルにしましたが、ミステリーの要素を十分に含んでいました。
学生時代からの幼馴染の友達から成るストーリーで、これぞ「辻村小説」っていう感じでした。青春時代の難しい年頃の時代を経て社会人になり、一人が失踪し親友といわれた女性が探すというあらすじでした。
短大・四年制大学、未婚・結婚、契約社員・正社員の中での無意識の差別意識の中で女性たちが団結して強く生きていくことの素晴らしさを感じました。「すべての娘は、自分の母親に等しく傷つけられている」っていう言葉が印象に残っています。確かに事件も母親の言葉がきっかけで起こってしまったのですから。
「チエミ」という女性が母を刺殺してしま -
Posted by ブクログ
ネタバレエンタメ小説として面白かった。傲慢な人間と善良な人間の2種類がいるのではなく、1人の人間に傲慢さと善良さがあるのである。
架は恋愛市場における強者として始めは傲慢な人間として描かれるが、自身の加齢と真美の失踪、数々の人間との対話を通して自身の傲慢さを認識していき、善良さを獲得していく。真美は逆に、善良だと思っていた自分の中に傲慢さを認識していく。
この辺りの心情の変化を、東京・群馬・仙台と場所を変えながら描いていた。最終的に、2人とも自分を正しく認識・修正できたのでハッピーエンドだったが、多くの人は認識の段階でつまづくかもしれないが。 -
Posted by ブクログ
アニメを作ることに関わる人々の、リアルな生活や日常の人間関係がよくわかって、読んでて楽しかった。アニメ監督とプロデューサーのタッグ、信頼関係の濃密さも面白かった。
王子千春や斉藤瞳といった「才能のある人」が、一生懸命に仕事に打ち込んで、凄まじいプレッシャーと戦いながら悔いのない作品を完成させようと1話1話格闘しながら絵コンテをつくり、関わるスタッフたちが同じ思いを持って全力で形にしていく。
自分がまるでアニメ業界で働いているような感覚になれて、なんだか読むのが楽しかった。
原画を描く、アニメーターという仕事のすごさもわかった。神原画を描く和奈は、あくまで監督の世界観を体現する「働きアリ」とい -
Posted by ブクログ
マルチとかの話が興味がある。
そんなわけで、最初の話がテーマ的に一番自分好みだった。
嘘がバレたその後のほんわかは要らないなってなんとなく思ったけど、あれがないと後味が悪いのかなとも思う。
二話目の受験の話はちょっと興味ないかも、
と思いつつ結果面白かった。この場合後半の方に行くに従って自分の中で盛り上がってくる。
一話目は最初からおもろい、二話目は最後の方見るとスッキリする。
あれ?
三話目も二話目とおんなじ感想。
全部最後は嘘の答え合わせみたいな話があって救いがあるな〜と思った。
初めて辻村深月さんの作品読んだけど
結構どろどろ救いのないダークな作家さんではないのかなと思っ