辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
25年前の誘拐事件からはじまる社会派ミステリー。
誘拐、子供の行方不明のようなセンセーショナルな事件は、人々の興味を惹いてまるでエンタメのように消費される。
そして、根拠のない根も葉もないような噂が広がる。
噂の内容が過激であるほどに事件のストーリーが面白くなるから。
まるで一気に燃え上がる炎のように広がっていく。
そして噂話をしている本人たちはなんの悪意もない。
むしろそこには正義感や良心があることも。
読んだ人ならきっと共感してくれると思うけど、上巻終盤から下巻にかけての面白さが異常。
どんでん返しがないのにここまで面白いのは、ストーリーだげでなく人の噂話の恐ろしさを表現する感情 -
Posted by ブクログ
結婚とはなにか。
結婚するためにはいかに己の頑ななプライドを捨て、許し、ともに生きることを受容するかが重要だと私は思っている。しかし、そこには年齢、容姿、価値観、金銭的余裕、社会性、家族など様々な要因が関わってくる。また男性と女性では求められる条件も変わる。
本作で描写されていた婚活の生々しさに思わず目を背けたくなった。人々は苦しい思いをしてでも現実と向き合い続けるのはなぜだろう。そこまでしても孤独や周囲からの圧力を恐れ、既婚者という社会的ステータスを得たい人が多いのかなぁ…などと考えていたら読後に疲労感が残った。最近は若者を中心に、より自由に生きたい、多様性を認めよう、といった言葉が飛び交う -
Posted by ブクログ
ネタバレ『噛みあわない会話と、ある過去について』は、過去の記憶の齟齬がもたらす人間関係の不穏さを、静かに、そして容赦なく浮き彫りにする短編集である。各物語では、かつての知人や関係者たちが再会し、過去の出来事について対話する場面が描かれる。しかし、そこで交わされる言葉は、決して噛み合うことがない。
本作で描かれているのは、話し手の無自覚さと、受け手の内面に残り続ける深い傷という、容易には解消されない認識の隔たりである。多くの場合、話し手に明確な悪意はなく、むしろ相手への配慮や善意として過去の行動を記憶している。しかし、受け手はその無自覚な言動によって深く傷ついており、時を経て、その感情が静かに、そし -
Posted by ブクログ
★ 4.8
凄くグイグイ引き込まれます!
北陸のある地方の小学校で起きた児童の行方不明と、25年前に起きたデパート受付嬢誘拐事件と同時期に起きた児童行方不明事件。
これは社会派ミステリーでしょう。
地方の事件に絡む噂話が膨らんで、普段なら何でもないことが児童の行方不明と重なったことで誹謗中傷の嵐。SNSでもあることないこと拡散されてまるで加害者扱い。
もう読んでいると胸が悪くなるわ [̲̅$̲̅(̲̅ ͡ಠ_ಠ)̲̅$̲̅]!
だけど先が気になって読んでしまう。
またこの上巻がスリリングなところで終わっている。。。
下巻も一緒に買っておけば良かった。
これはなにか -
Posted by ブクログ
久しぶりに本を読んだ。
かなり前に買っていた本。
Xで最近読書のことばかり出てきたから、本を読んでみようと思って。あずさの中で読めるように急いで手に取ったのがこの本だった。
西澤架、39歳の婚約者、坂庭真実が突然姿を消した。
架は真実を探し出す上で、真実は自分と向き合う中で、たくさんの人と出会う。
そして、改めてお互いのことを考える。
そういうお話。
不思議な感覚になる本だった。
たしかに人間は傲慢で、それでも善良なところもある、矛盾した生き物だなって。
たしかに、私も傲慢な人間だと思う。
自信が無いくせに、自分は違うって思う時がある。
親も、妹もそう。
勝手に彼氏やそのお母様のことを評