辻村深月のレビュー一覧

  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久々に心動かされたいと思い、手に取った。涙活は残念ながらできなかったが、感動のシーンがいくつもあり、とても心温まる作品であった。
    使者や依頼人のエピソードから、人生は刹那であると強く感じた。人生には後悔がつきものであることは私も短い人生の中で実感してきた。だが、『ツナグ』を通して、そんな後悔の積み重ねが、これからの人生を、そして自身をより深く強くしていくのかもしれないと気づいた。私は今人生の中で1つ目の節目に立っている。そんなときに、この作品に出会えた'ご縁'に感謝する。

    0
    2026年03月03日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    「はじめて」をテーマにしたYOASOBIさんとの短編&楽曲プロジェクト。島本さんのSFから始まり、辻村さんは初読みでしたが感動。脱帽です。ホームページから曲やビデオ、インタビューも楽しめます。

    0
    2026年03月03日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    「君本家の誘拐」。良枝は26年前の私だった。
    生まれたばかりの娘と2人で過ごす平日。娘から目を離すのがこわくて、でも自由が欲しくて苦しんでいた私。いつも寝不足なのに夜泣きで起こされて気がおかしくなりそうな夜中。
    すべてわかる。
    今は懐かしく思い出すけれど、永遠に続くかと思ったその時の感覚を思い出した。
    最後の林真理子さんとの対談もよかった!

    0
    2026年03月03日
  • 噓つきジェンガ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「嘘つきジェンガ」ってタイトルが秀逸。

    嘘を嘘で塗り固めて得られるものは、丁寧に積み重ねられたジェンガのように綺麗だけど、些細なきっかけでバラバラになる。読んでいるだけなのに、登場人物に心情がリンクして、ジェンガをしてるかのようにハラハラさせられた。

    辻村さんの作品が好きな理由は、どんな話のどんなぶっ飛んだ内容でも、心情が等身大に書かれる所にあるなと実感した。特に「五年目の受験詐欺」の、大貴が涙を流すシーンでは、多佳子の気持ちが痛いほど伝わってきた。
    ありのままの気持ちを丁寧に書いてくれるから、登場人物の「人間くささ」を感じられるのが辻村作品の魅力のひとつと感じている。

    0
    2026年03月03日
  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    死者と生者をつなぐ使者がいる話。
    死んでからも会いたいと言ってもらえて嬉しいと喜ぶ人や、人生を前に進めてほしいから、忘れられてもいいので会うという人。
    どの話も感動的で、心を揺さぶられた。
    私だったらどうするか。
    いつまでも心の中にいたいから、会わないかもしれない。
    死者を想う生者の気持ちの大きさを思った。

    0
    2026年03月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    途中辛い話がありますが、ラストの方はバラバラだった話がつながっていく感覚が気持ちよかったです。ただ、スッキリしない部分もあり、長くしすぎたことによって、伏線回収できてない部分も多いのかもなという印象もありました。

    0
    2026年03月03日
  • 噓つきジェンガ

    Posted by ブクログ

    「2020年のロマンス詐欺」闇バイトがテーマ。こうやって加担する側になるのか…不本意でしんどかっただろうなと同情した。悪いのは常に本人だけど。
    「五年目の受験詐欺」自分の子供を信じる大切さ。裏口入学に100万円払った母の話。
    「あの人のサロン詐欺」人気漫画家だと嘘をつきセミナーを開催する女の話。心底呆れた。自尊心をこじらせコンプレックスが大きくなりすぎると人間何をするか分からない。

    0
    2026年03月02日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

    Posted by ブクログ

    雪の降る中、無人の校舎に閉じ込められた8人の高校生の物語です。
    2か月前に校舎から飛び降り自殺した人物がこの異様な世界のホストではないかと推理しますが、その人物が誰かは誰も思い出せない‥

    誰が自殺してしまったの〜:(;゙゚'ω゚'):
    そして、皆はどうなってしまうの〜と結末が気になり一気に読み進めましたが‥
    とにかく長い!!そしてトーンが暗い(◞‸◟)

    これ辻村さんのデビュー作で20年も前に執筆されてるんですよね。
    素晴らしい才能を感じさせる一冊でした(〃ω〃)

    0
    2026年03月02日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    コロナによる緊急事態宣言、自粛、マスク生活。
    当たり前だったことが当たり前でなくなり、取り組んでいたこと、取り組みたかったこと、楽しみだったことが「不要不急」に分類されていった日々。

    物語の中心は中学生・高校生だけれど、取り巻く大人を含め、特定の人物に強く感情移入するというよりも、それぞれが抱える思い・言葉・言動に共感しながら読み進めた。

    オンライン会議の場面で、お互いのマスクのない顔を見て「そうだった、この人はこんな顔だった」と思う描写がある。
    その一文を読んだとき、私自身の記憶がふっと蘇った。
    あの頃、本当にそんなふうに感じていたことを思い出した。

    制限される日々の中で人を思いやる姿

    0
    2026年03月02日
  • ツナグ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    扱っている内容は重いのに、現実の重さをあまり感じない。設定はファンタジーなのに、日常に起きていることかのような重力を持っている。

    そんな本でした。 
     
    月夜にだけツナグを通して死者に会う。 

    最後に、少年に呼びかけた「声」は何だったのか。 
    その余韻も、月夜のように心地よい終わり方でした。

    0
    2026年03月02日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    狭い世界、価値観で生きている人間(特に女性)の心理描写がうますぎて登場人物もれなく全員うっすらと苦手

    0
    2026年03月01日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

    Posted by ブクログ

    泣いた、とにかく泣いた
    辻村作品すぎる、人間の感情を言葉にするのが上手すぎる
    ごっちゃごちゃになって全然訳わかんなくてムズいターンもあったけど、とりあえず読み進めるが吉

    0
    2026年03月01日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかなか読んでいて辛く切ない物語だった。
    ちょっとみんなよりも早熟で、クラスの誰からも好かれているけど一歩引いたところにいるふみちゃんと、そんなかっこいいふみちゃんのことが大好きで憧れを持つ僕。そんなふたりに大きな事件と凄惨な暴力が降りかかり、ふみちゃんは心を閉ざしてしまう。そこで僕はお母さんに禁じられた能力を使って犯人に復讐しようと試みる、というのがざっくりとしたあらすじだ。


    ▶僕という人物の大人顔負けの成熟ぶり
    齢10歳にして、同じく能力を持つ秋山先生の複雑な説明に対しても理解を示し、かつその内容を実践で確かめ習得していく姿には凄すぎる、の一言に尽きる。また、ふみちゃんの早熟さや優しさ

    0
    2026年03月01日
  • かがみの孤城 上

    Posted by ブクログ

    辻村深月氏の本屋大賞受賞のSFファンタジー。 上巻。
    ある出来事をきっかけに学校へ通えなくなったこころを始め、それぞれの事情を抱える7人の中学生。導かれるように通り抜けた鏡の先にあった孤城。そこにいた「おおかみさま」に告げられたこととは。
    大人のなると忘れてしまいがちな思春期ならではの心の機微や思い悩みがとても丁寧に描かれている。そして物語の特性上ネガティブな感情も多く、時折きゅっと心が痛くなる表現も多い。そこに対して同じ境遇を抱える仲間たちに共感し傷つけられ支えられ心境と行動が変化していくこころらの描写がとても素晴らしい。ひょっとすると場面によっては優柔不断や気にし過ぎという感もあるが、それ

    0
    2026年03月01日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

    Posted by ブクログ

    短編集。
    過去が噛み合わない人たちの噛み合わない過去の話。
    短編集だから読みやすいけど、実はどれもうっと苦しくなる。そしてどれも面白いすごい。
    ネガティブな経験や記憶が、当事者であるはずの相手の中で捻じ曲げられていたり、なんなら忘れられていたり。
    きっと、誰でも、この短編集の誰かに共感を覚えるのではないかと思った。わたしも然り。
    そして、私がねじ曲げている側である可能性も大いにあるわけで。人は自分に都合が良すぎる。

    0
    2026年03月01日
  • 名前探しの放課後(上)

    Posted by ブクログ

    プロローグの文章にすごく惹き込まれた。内容でなく文章に価値があるようで、小説の書き出しとして完璧なのではないかと感じるほどだった。上巻の終盤にかけて、自殺者ではなく、それを救う側の人間にもフォーカスを当てて描写しているところも良かった。

    0
    2026年03月01日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    「正義とは何か」「罰は誰が決めるのか」を問いかける物語だと思います。

    世の中は誰かに「〜した」「〜された」で成り立っていて、悪いことを「した」人は「加害者」、「された」人は「被害者」となる。
    「被害者」の方が立場上強いが、手を出すと「加害者」と同じレベルになってしまう。
    こと復讐においては、このあたりがネックとなる。
    しかし、感情には抗えないのが人間。
    「被害者」がただ黙って忘れようとすることは難しく、罰を与えたくなる人がほとんどではなかろうか。
    倫理と感情のアンバランスな性質を持つ人間が上手く描かれた作品でした。

    また、「愛」についても。
    人間は自分のためにしか泣くことができない。
    他人

    0
    2026年03月01日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    僕とふみちゃんのサンタクロースとピアノの発表会のエピソードがすごく好き。

    犯人への言葉はそう来るかと驚いた。小学生なのに僕、頭よすぎでしょ。同い年なら私はあの言葉は思いつかないどころか、正しくルールを理解できるか怪しい。

    秋先生って聞いたことあるかもと思って調べたら、「子供たちは夜と遊ぶ」と「名前探しの放課後」にも出ているキャラだった。

    けど、何年か前に読んだから内容がうろ覚えに。この機会にもう一度読み返そうと思った。

    0
    2026年02月28日
  • 闇祓

    Posted by ブクログ

    闇ハラスメントっていう言葉がもっと浸透すれば、闇ハラは少なくなっていくんだろうか。
    そもそも自分の闇や他人の闇(この本の中での"闇")は気付きづらく、各生活のすぐそこら辺に転がり落ちているようなものな気がする。
    私も闇ハラしていないかドキッとした。
    多分してる。

    0
    2026年02月28日
  • スロウハイツの神様(下)

    Posted by ブクログ

    上の伏線も下の伏線も全部回収するのに話の濃度が濃い
    時系列が行ったり来たりするから自分で整理しながら読む必要がある
    途中で伏線がどうやって回収されていくかなんとなく検討つけながら読めた


    多分環は自分と似ている

    0
    2026年02月26日