辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上下の感想をひとつに
なんか久しぶりの辻村氏で読む前から鳥肌
読んでて(もし作者を当てるクイズがあったら)ああ誰の作品か分かるな(これよこれ)と
期待を裏切らない繊細なやりとり、少しどんでん返しみたいなのを期待してたけど、作者が今伝えたいとする原点みたいなものが溢れていた気がした
何あの凛久と亜紗の心理戦みたいなやりとり(褒めてる)
長崎の県民祈りの日を想い 人との繋がり 宇宙を感じながら いつか五島の地で夜空を見上げたくなった
好きなフレーズ引用
海と空 二つの青が涙で潤んで溶けだし混じり合っていく 悔しかった
邪魔してごめんって なんかズレてる
しばらくはそれもいいなんてことはない 高校 -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルにて拝聴。朗読は瀬奈じゅんさん。
私も母と性格や価値観が違うため、特に自我が芽生えたばかりの思春期にはぶつかることが多かったので、ひかりちゃんのパートは胸が痛くなった。
血縁関係のあるひかりちゃんとその両親、血縁関係はない佐都子さん夫婦と朝斗くん。
彼らの親子関係や、朝斗くんを通してつながった佐都子さんとひかりちゃんの関係に、血縁とは何だろうと思ったし、人が人と巡り会う縁の不思議を思った。血縁があってもわかりあえない親子もいるし、たとえ血はつながっていなくても子供と強い絆を築ける親もいる。
養親となる佐都子さん夫婦はしっかりとした社会人で、また、不妊でつらい経験を経てきたせいか -
Posted by ブクログ
大好きな辻村深月先生×ホラー
まず「ヤミハラ」言葉の使い方が上手すぎる。
タイトルの闇祓の祓って何だ?ハラスメントだけの話じゃないの?と思ってたらしっかり祓う人いた…(笑)
居そうで居ない人だけど実際は居るんだよなぁ…
懐に入るのが上手い人には気をつけよう!!!!
と思いましたね!笑(単純なので笑)
自分は大丈夫だと思ってても知らない間にねぇ…そうなったらもう手遅れだ!笑
最後は線と線が繋がる大好きなパターン!
特に、団地・同級生 面白かったです、心霊系の怖さはずっとないので読みやすいです。
☆5にしたいけど個人的に最後の終わり方が、「あ、ここで終わり?」って思ってしまった。
そういう -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めからページをめくる手が止まらなかった。
「ぼくのメジャースプーン」という題からは想像出来ないストーリー。すごろくの通りに読んでるので、「凍りのくじら」に出てきたふみちゃんのもともとの人柄にギャップがあってびっくりした。
読んだことがないので合ってないかもしれないけど、現代版「罪と罰」のようだった。罪に対する罰を与えるには何が適当なのか、むしろ罰を与えるべきなのか。ぼくと秋山先生の対話やほかの登場人物の考えなどから色々と考えさせられた。
最後、決戦当日からの展開はもうこの世界に入り込んでしまって感情が大変だった。
読み終わって充実感はあったけど、自分が全てを消化出来てない気がするので、また -
Posted by ブクログ
感想は下巻にて✎☡
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恋っていうのは、故意に作り出す盲目のことだよね。あいつのクリエイターとしての才能はどうだろって思ってたはずなのに、恋人のよしみで脚本を引き受けた。で、いざ一緒に仕事をしちゃうと、そうやって見ないようにしてたとこも無視できなくなった(p.23)
愛は、イコール執着だよ。その相手にきちんと執着することだ(p.58)
思うに人間とは、余裕のある非日常に晒された時、そこにイベント性を見出すことができてしまう生き物なのだ。単調な日々に現れたイベントに縋りつき、それに関わりたいと切実に願ってしまう。(p.150)
自分の言った言葉っていうのは、全