辻村深月のレビュー一覧

  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    過去そのものは変えられないけれど、ゆかりや佑との再会を経た「今」こそ、早穂や美穂は自分自身と向き合う必要があると感じた。
    相手の痛みや叫びを聞いてなお、自分の都合ばかり優先してしまうその思考回路こそ、ゆかりや佑が感じていた絶望であり、「本当にわかってほしかった本質」なのだろう。そして、その無自覚さこそが、巡り巡って彼女たち自身を苦しめ続けている根源なのだと思う。

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    2026年07月28日
  • 朝が来る

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    想像力が欠如していること、あるいは想像を放棄すること、一度暗がりに入ると中々元の道に戻れない理由はこれだけなのかもしれない

    広島のお母ちゃんになれていないことを突きつけられた瞬間はとても残酷

    血の繋がりだけで家族であれると胡座をかいて、家族になることに怠慢でいるという言葉は心に残しておきたい

    最後に救いがあるからハッピーエンド好きにはおすすめ
    どんな形であれ道を踏み外さないように足掻いている人には朝が来るといいね

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    2026年07月27日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    20〜30代女性の友情、恋愛あるあるが詰め込まれた一冊。といっても全然ポップな感じじゃなく終始不穏な雰囲気。(そこが好き)

    さまざまな立場から女性ならではの友達、恋愛、人生の価値観が発せられてて
    あーーわかる。こういう子いた、自分はこんな立ち位置だったかな、とか若い頃を思い返したりした。

    ストーリーの後半で一気に、殺人を犯したチエの印象が変わる。
    ただ、だからって母を殺して逃げるのは違うくないか?と少し腑に落ちなかった。

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    2026年07月27日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ①読めば読むほど面白くなっていく!
    ②伏線回収がテンポよくされていく!気分がいい!
    ③回収された伏線が綺麗にまとまっていき、ハッピーエンドになる!

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    2026年07月27日
  • かがみの孤城

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    鏡を通って不思議なお城に集められた中学生7人。
    この前に読んでいた「冷たい校舎の…」はそこまででしたが、こちらは登場人物みんなにガッツリ感情移入。等身大の中学生のしんどさに共感しすぎて疲れるくらい。
    特に、伊田先生と真田の、こころに対する感覚がリアルで恐ろしい。どう働きかけてもムダって、これはもう絶望しかない。これで困っている子どもたちって実は多いのではないか。大人もか。
    いくつかの伏線にうっすら気づいたのは、多分、以前娘たちがテレビで見てたのをチラ見してたから。もったいなかった、まっさらで読みたかった。それでも胸にグッときましたし、読み終えた時のじんわり感は半端なかったです。

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    2026年07月27日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    下巻…伏線が回収され精神が削れる思いで読み進めることとなる…
    上巻にて登場人物の性格や境遇などの詳しい説明があった為、単なる少女Aが殺されました…というニュースをみただけではないモヤモヤ感が生まれてくる…
    iとθと浅葱の謎が解けると同時に人がもつ闇の部分と現実とは表裏一体なんだな…と
    最後作者は月子と浅葱に再生の希望を与える形で物語の幕は閉じるのであるが…
    iとはの投げかけによくここに収めたな…と
    iとは自分でありeyeであり愛である…
    藍とは…

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    2026年07月27日
  • 朝が来る

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    不妊治療、特別養子縁組、、、、。
    自分自身が結婚してお腹に子供がいる今だからこそ、刺さる作品だった。自分にもあり得たかもしれない未来。「親になる」とはどういうことか。「血のつながり」はそんなに重要ではない。「親になる」という覚悟の持ち方、子供との向き合い方などが親と子の関係性を作ってくれると感じた。

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    2026年07月27日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    続編であの高校生が、役者として幸せになろうとしていて、安心した。それぞれの人生。死者に向き合いながら、また新しい人生を歩きだす。優しい気持ちになれる一冊。

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    2026年07月27日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死者に会えるという、荒唐無稽な設定。色んな人生があり、悩みがある。演劇部の高校生の女の子の話が、暗い余韻を残した。歩美とばあちゃんの今後が気になる。

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    2026年07月27日
  • 朝が来る

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    中学生で妊娠・出産をしたひかりと、長年の不妊治療を経て特別養子縁組で子供を授かった夫婦。全く違う人生を歩んできた2組だからこそ、気持ちの形は違えど、確かに子どもへの愛情が感じられた。
    最後の場面、2組はこのあとどのような人生を送るのか気になった。親たちにとっても、何より子どもにとっても幸せな形であって欲しい。

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    2026年07月27日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    最初は白石が気持ち悪かったけど徐々にダークヒーロー的な存在だと理解した。最後の方で急にファンタジー要素が現れ始めたけど全体的に不気味さを楽しむことができた。

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    2026年07月26日
  • 家族シアター

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    家族の心と心の繋がりの温かさを実感できた。
    家族だから繋がっている、ではなく、家族だからより深く繋がりやすい、と捉えるのが正しそうだ。
    思っているだけでは伝わらない。
    とはいえ、伝えることの気恥ずかしさゆえの難しさもあるだろう。
    そんなヤキモキとする気持ちの中、実際に伝えること、会って話をすることが大切だと再認識させられた。

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    2026年07月26日
  • レジェンドアニメ!

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    ハケンアニメのスピンオフのような短編。
    面白くてサクッと読めた。
    「音と声の冒険」:若かりし頃の王子を音響監督の五條の目線で描く。無音のシーンに挑んで挫折した王子が、リデルライトでやりたいことができるようになったことがカッコイイ。
    「夜の底の太陽」:ハケンアニメで斎藤監督の話で出てきた太陽君のお話。あのときこんな事があったのねと知れて面白かった。
    「執事とかぐや姫」:ハケンアニメに収録されてたので、読んだことあるな〜と思いながら読んだ。
    「ハケンじゃないアニメ」:30周年を迎える定番アニメ「お江戸のニイ太」のプロデューサー和山さんの話。わずか1分30秒のOPアニメにかける斎藤監督の姿勢が素敵で

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    2026年07月26日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    短編集かと思ったらそうではない面白さ。
    それぞれの物語でも毎度涙が出てしまう重たさがあった。自分が死んだら誰か会いにきてくれるのだろうか、というのもどうしても考えてしまう。

    「誰かの失われた生は、何のためにあるのか。」
    暖かさに涙が出るのもありつつ、生と死について考えてしまう重たさもあり、小説として面白かった。

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    2026年07月26日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    「家族だからと何かを許し、あきらめ、呑み込み、耐え、結びついた家。形は違っても、どこも皆、共通に抱える病理のような。」
    「すべての娘は、自分の母親に等しく傷つけられている」

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    2026年07月26日
  • ぼくのメジャースプーン

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    主人公の、自分を犠牲にしてまでも、表面上では伝わらない本心や本性を知りたいと思うある意味での無責任さと自分勝手さが人間らしくて良かった。

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    2026年07月26日
  • 噓つきジェンガ

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    なんでそんな事を?と呆れるような話ばかりなのに、そこに至るまでの流れや感情があまりにリアルで、、、。特に中学受験の話は母も子も苦しい。

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    2026年07月26日
  • 鍵のない夢を見る

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    どの作品も、緊張感があって、こんな事あるのか…って 読み進めるのが怖かった、でも次どうなるのか気になって一気に読んでしまった。

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    2026年07月26日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    人間の嫉妬心や執着って本当に怖いよなーと実感した1冊。自分自身も似たような感情を抱きがちだから、感情描写にすごく感情移入してしまった...。
    終始重苦しい雰囲気で疲労感がうっすら残る作品だけど、よかったです。

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    2026年07月25日
  • 名前探しの放課後(下)

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    辻村ワールドすごろく7マス目の下巻。
    ミステリ、青春、SF要素のバランスがちょうどいい按配で融合していて、あっという間にストーリーに引き込まれていた。特に終盤のスピード感溢れる展開には、息を呑むほど痺れた!
    そして、まさかあんなオチが待っているとは…。
    すっかり騙されていた。なんかちょっと、ん?と思うことあるよな、ぐらいに感じていたことが、一つ一つちゃんと意味があったなんて。

    で、あの人がこの人ってことは…と著者の他作品の登場人物を思い浮かべ……なるほど、つまりそういうことか…と腹落ちする。
    分かった時は、まじかーって思った(汗)

    普通にストーリーだけでも、意外性があり楽しめたけど、著者が

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    2026年07月25日