辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良

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    地方出身の友達が気持ちがよくわかると言ってオススメしてくれた本。
    東京生まれ東京育ちの女である私もグサっときた。
    朝井リョウさんの解説も面白かった。

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    2025年12月20日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    序盤は慣れない設定に戸惑いもあったが、
    途中から引き込まれるように読めた。

    読みながら自分が会うなら誰だろう、
    また死後は誰か会いに来てくれるような
    生き方をしてるかな、が頭の片隅に
    浮かんだまま読み進めた。

    死は身近なものなのに、
    自分には関係ない様な遠い存在だと
    思ってしまう。
    そうで無いと人間は生きられないのかもしれない。

    でもいつか必ず自分にもやってくるその日を
    良い形で迎えられる人生にしたい。
    良い読書体験だった。


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    2025年12月19日
  • 噓つきジェンガ

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    どの話もコロナ禍の葛藤で生まれてしまいそうな闇の話。
    3話とも面白かった。
    個人的には3話目のあの人のサロン詐欺がすき。

    ちょっとだけ現実味がないけど、あってもおかしくないな、みたいな。

    あの時はお金に執着する大人、未来が不安な大人がウジャウジャいたな。
    あの頃を乗り越えられた私たちは、きっと人として一歩強くなったよね。

    いい本でした

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    2025年12月17日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    傲慢な人と善良な人の物語かと思ったが、誰でもある一面から見たら傲慢で、またある一面からみたら善良という物語でタイトルも含めすべてよかった
    リアルに感じることが多くてすごかった
    自分の価値観を見直すきっかけになると思う
    真実って書いて、まみなのがいい
    いろんな親も読むべきだと思う

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    2025年12月17日
  • 傲慢と善良

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    自分の中にある嫌な部分を引っ張り出される。ドキッとする。善いと良いで善良。1%も悪い部分を感じさせないが善良が故に他人を傷つける、意思がなく他人任せになる。善良っていいことじゃないの?人間って複雑で難しい。

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    2025年12月17日
  • 傲慢と善良

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    誰にも共感は出来ず、イライラしてしまう登場人物もかなりいましたが、それでも面白い。
    強いて言うなら、自分は結婚をしていなければ数年後は架のようになっていたのかも知れない、と思いました。
    抉るような心理描写が、とにかくリアルすぎていて、実話を聞いているような気分になりました。

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    2025年12月17日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ


    伏線やミスリードが含まれていて最後まで読んだ後すぐに最初から読み返した
    響子と今日子がいるとは、、予想もしなかった
    途中で1人1人集まりから離れていくのをマイナスに捉えていたけれど
    島津や聡美は過去の居場所より今の自分を受け入れて一歩踏み出したのかな、と感じた

    ミステリーとしても面白かったが
    紗江子の男と縁がなさそうなのにイケメンでクラスの一軍に相手にされている、だけど本当は小物の男だとわかっていて離れられない描写がリアルだった

    どんな環境でも自分という芯があり誰にでも同じような態度で接するキョウコは太陽のような存在だな、と思った

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    2025年12月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    下巻はどうなるんだろう。
    登場人物の少し不自然な感じがする人柄や性格や特徴などの描き方、登場人物同士の複雑な関係性、いかにも伏線になりそうな表現の数々、具体的には描かれていない浅葱の兄、やっぱり気になるi、分かりやすく提示してくれているiとθが出すメッセージ。
    ワクワクとも、面白そうとも違う不思議な感覚ですが、下巻が気になります。

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    2025年12月17日
  • 傲慢と善良

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    なかなか読み終わるのに時間が掛かったけど、結果的に面白かったと思う。
    真実の気持ちがとてもよく分かる。
    自分もそうやって育って、とても嫌だったから。

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    2025年12月17日
  • 噓つきジェンガ

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    表題にあるように、
    「嘘つき」の話。

    それぞれの主人公は騙される方なのか、
    騙す方なのか…

    あっさりと読める本ではなく、
    心にジワっと嫌な感じが
    染み入るような話。

    スカッとした本が読みたい人には
    お勧めできないけど、
    夜長に本をじっくり読みたい人は是非

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    2025年12月16日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    大学生である浅葱は、論文コンテストをきっかけにネット上で兄である藍と再会を果たす。生き別れた兄と再会することを希望に生きてきた浅葱は、すぐにでも会いたいと伝える。しかし兄の藍からは、まだ会うことはできない、会うためには人を殺す必要があると殺人ゲームを持ちかけられ…といったストーリー。

    辻村美月さんでこうも殺人が起こる作品は初めてで、新鮮だった。浅葱が兄に会いたいと気持ちとこれ以上人を殺したくない気持ちの間で揺れ動いているのは、読んでて心が痛かった。そんな中救いの手を差し伸べようとしてくれた月子に、月子に対する誤解から浅葱は手をかけてしまうが、それでも月子が命懸けで浅葱を庇おうとするシーンには

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    2025年12月16日
  • 噓つきジェンガ

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    意外と人生なんとかなる、みたいな読後感。
    アンハッピーエンドも見える中、最後なんとかなる、みたいな展開が意外だった

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    2025年12月16日
  • 鍵のない夢を見る

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    直木賞を受賞した小説。五つの短編オムニバスで構成される。いずれも物語の中で犯罪を取り扱うもののミステリーやサスペンス要素は少ない。ただ主人公達のモノローグが、緊迫感と緊張を高めていく。
    なんて嫌味なダメな主人公達、と割り切れない。誰もが何かの拍子にその穴に落ちる可能性がある。そういう怖さがこの小説にあり、それだけ辻村さんの書く描写が真に迫ってくる。

    タイトルの「鍵のない夢を見る」、五つの短編に共通するタイトル。辻村さんの小説のタイトルは読み終わった後になるほどこのタイトルはこういう意味だったのか、といつも感心するのだが、ただこの短編の中には鍵に関するものは出てこない。読んだ後もタイトルの意味

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    2025年12月16日
  • レジェンドアニメ!

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    ハケンアニメを読んだのがもうかなり昔なので、話もキャラクターも忘れていて、今ひとつのれなかった。
    でも物語は面白かった。

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    2025年12月16日
  • 朝が来る

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    特別養子縁組がテーマの作品。生みの親と育ての親、2つの視点から描かれます。切なくも温かさのある作品でした。

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    2025年12月15日
  • 朝が来る

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    不妊治療、親子関係、反抗期、妊娠と出産全てリアルに描かれた作品。

    先が気になり過ぎて1日で読んでしまいました。

    命ってなんだろう、家族ってなんだろう、生きるってなんだろうとふと考えさせられる。

    血が繋がっていなくても親子になれる家族もあるように、血が繋がっているのにうまくいかない家庭もある。

    現実世界の中にも登場人物たちと同じように生きている人たちがいると思うと、人生何があるかわからない。周りの環境や人によってやはり人生は左右されると思う。

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    2025年12月15日
  • 噓つきジェンガ

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    3作品とも面白かったです。ストーリーもよく練られていて引き込まれました。
    でも、結局は詐欺の話で、そういった意味では憂鬱になるけど…ラストは救われる終わり方で良かったです。

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    2025年12月15日
  • 青空と逃げる

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    ネタバレ

    久しぶりの辻村深月作品。
    夫のとあるトラブルにより、母早苗と息子の力は追い詰められ、様々な場所へ逃げることになる。

    やっぱり辻村深月さんの作品は良い。
    人の心の機微を敏感に読み取り、描くことが本当に丁寧且つ上手い。

    自分は何故か力くんに感情移入した。
    同じ年の息子と重ねていたのかもしれない。
    何かことが起こるたびに、力くんのことが心配で痛ましくて、でも微笑ましくて可愛らしくて…。
    成長を何度も感じた力くん、お父さんお母さんと幸せになってほしいな。

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    2025年12月14日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    眉目秀麗な蘭花と容姿にコンプレックスを持つ留利絵。
    前半と後半に分かれてそれぞれの視点で進む物語。
    自分にとっては人生を大きく揺るがすような重大な出来事であったとしても、相手からすると些細で小さな出来事だったりする。
    自己肯定感やプライドは傷ついた経験や称賛された経験によって構築されていき、それが客観視できないまま増幅していくと執着となっていつしか抜け出せなくなる。
    留利絵が容姿を貶されてきたトラウマから、自己防衛のために曲解した受け取り方しかできなくなってしまっているのが痛々しかった。
    被害妄想という言葉だけで片付けてはいけないような、哀れで残酷な心情。
    もしそういうトラウマがなければ、留利

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    2025年12月14日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    傲慢と善良。
    これは婚活だけではなく、大きな括りで言うと人間関係でもあることなんじゃないかなって思った。

    架の傲慢さ(真美に対して100点をつけなかったこと)は、自分の過去の恋愛と比較してできたもので、真実の傲慢さ(婚活相手への評価)は独自の評価基準で定められたもの。2人は同じ「傲慢さ」を抱えていながらも、物差しが違うことでお互いのすれ違いや解釈の溝が生じちゃう。
    だから恋愛、友人、結婚など対人関係は「価値観が合う」ことが重要だし、反対に別れる理由にもなりうると感じた。

    また、善良も同じことが言える。自分と相手とでは善良の捉え方や表れ方が異なる。良かれと思ってした行動が、必ずしも相手にとっ

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    2025年12月14日