辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書が初めて、久しぶりの人でも、YOASOBIさんの素晴らしい楽曲と共に気軽に読める、素晴らしいコンセプトの作品です。読書体験というより、エンタメ体験です。
読書慣れしてる人でも短い文字数の中での各作家さんの表現力や個性を味わいながら、音楽とのコラボという新鮮さは他にないので、お勧めしたい。
この本をプレゼントしてくれる人がいたら、死ぬほどセンスが良いと思います。
Ayaseさんが凄すぎることを認識できるのでYOASOBIファンは絶対読むべきです(私はファンクラブ入ってないですが、入りたくなりました)
私だけの所有者は、
島本理生さんが普段重ための恋愛小説で書くような、所有されることを -
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Posted by ブクログ
リアリティー溢れる作品で、一気読みしました。「朝が来る」というタイトルが沁みました。
養子縁組に出された男の子、朝斗くんの産みの親と育ての親の過ごしてきた日々が書かれていました。
不妊治療。
心身ともに過酷なことだと改めて思いました。その過酷さは、佐都子の夫のひと言が全てを語っているように思いました。
特別養子縁組。
この制度は親のためではなく子どものためにあるという言葉が印象的でした。
小説では育ての親が、心から息子と産みの親のひかりのことを信じていて、それが本当に尊いことだと思いました。
産みの親のひかりは、心から愛されずに育ったことでこういう結果を迎えてしまったのかもと、なんと -
Posted by ブクログ
ネタバレ徐々に明かされていく、みずほの言動の真意に、何度もはっと驚かされ、納得して、どんどん読み進められた。
共依存、虐待、、、さまざまな機能不全家族があるけど、子どもは自分の親しか知らないでアダルトチルドレンとして育つ。その過程で、うちがおかしいと気づいてしまったとき、何かがバランスを崩して破綻するんだなと思った。
チエミは妊娠していなかったのによく確認しないまま、母に妊娠したと伝えて、死なせてしまったのか?そういうことであってます?
だとしたらチエミはやっぱりバカだし、みずほを愛する気持ちが異常で、怖い。
刺さった包丁は抜かずに救急車を呼んでから逃げろ!と、現実的なことをちょっと思ってしまった
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Posted by ブクログ
ネタバレコロナ禍が学生達の話でとてもリアルで最初は読んでいて辛かった。
当時自分は既に社会に出ていたがもし学生だったらなにをしていたか。何ができていたか。
住んでる土地が違っても今のネット社会どこでも繋がれるメリットもあり、主人公達が自ら人生においての選択をしているところがすごく苦しくも感じた。
作中の宇宙飛行士花井うみかの『「好き」や興味、好奇心は手放さず、それらと一緒に大人になっていってください』というセリフが大人の私にもとても刺さった。
自分も住んでいるとこは違うが同じ趣味を持った友達はいて、今は好きなものもバラバラになっているがそれでも繋がっていて連絡を取ったりもしていてSNSやネッ -
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Posted by ブクログ
作家として経験を重ねてきたからこそ生まれる成長や、そのたびに揺れる気持ち。
辻村深月さんは、その細かな心の動きをひとつずつ丁寧に拾い上げていて、読んでいるこちらまで息づかいが伝わってくる。作家・辻村深月という存在が、少し近くに感じられるようなエッセイだったなぁ。
仕事と育児のあいだにある境界線について書かれた章も印象的で、迷いや葛藤がそのままの言葉で綴られているのも共感できた。
それでも、育児を通して仕事の成長を実感できるようになったこと。
仕事と育児がゆっくり溶け合って、自分の中で無理なく共存できるようになったこと。
その変化を受け入れていく過程に、1人の人間としての強さを感じられて良かっ -
Posted by ブクログ
『傲慢と善良』のあとがきで関連作品として挙げられていたので読んだ。おそらく順序はどちらから読んでも問題無い設計のようだけど、『傲慢と善良』→『青空と逃げる』の順がおすすめ。
ボリュームがあるのにスラスラと読めるのが不思議。どんな結末を迎えるのか全く予想がつかないから気になってついページをめくる手が止まらない。辻村深月氏は物語を読ませるのが上手いな〜と改めて思った。
母子の逃避行劇。母・早苗の葛藤よりも息子・力の人との接し方や成長ぶりが伺えるところに心が動かされた。子供は日々親の目の届かぬところでも気持ちに折り合いをつけて判断力を身につけている。
案外、親が子を見て育つように描かれている。