辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「スロウハイツの神様」や「かがみの孤城」、「冷たい校舎の時は止まる」がすごく好きなのですが、この作品は今まで読んできた作品とは違いかなりグロテスクな描写があり驚きました。
個人的には主要登場人物の誰かがiなのでは、と思ってどきどきしながら読み進めていたので、突然出てきた上原愛子の関与や、翼くんの「iは浅葱とは似ても似つかなかった」という証言が早々に嘘だったと判明し結局二重人格だったという顛末には少し物足りなさを感じました。
ただ、物語全体を通して重い過去を背負った浅葱のキャラクターと徐々に崩壊していく心情の描写には惹き込まれました。特に、浅葱が月子を殺しかけ絶望する場面は、教室の中で立ち尽くす -
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Posted by ブクログ
ネタバレ人気作という評判が先になっているものもあるが、若さを感じさせながらも、いい作品を書く作家だと改めて思った。
「仁志野町の泥棒」
中学生のころ、友人の母親は泥棒だった、小さな被害にあった人たちも多かったが、まわりはそんなに騒ぎもしなかった、どこに住んでもしばらくすると引越しをして出ていく、でも住処は近隣から離れる様なことはなかった。出合い頭に、彼女が盗みに入って居るのに出くわした。顔を真っ赤にして震えながら帰っていったことが苦い記憶に残っている。
成人して出会ったとき、彼女はこちらの名前を思いだすのに手間がかかった。訝るようにしながらやっと思い出したが、些細な影でも彼女の心には残っていなかった -
Posted by ブクログ
瀬戸内海の小さな島で育った高校生4人が、
将来への不安や悩みを抱えながら日々を過ごしている。
そこへ“よそ者”の青年が現れたことをきっかけに、
彼らは島に残るか外へ出るか、自分の生き方について考え始める。
友情と成長、そして居場所を描いた物語。
まず、この作品では瀬戸内海のとある小さな島「冴島」の過去の災害、島の人間関係、医者の不在など描写がとても細かい。
フィクションの島が、本当に存在しているようなディテールである。
そのような島の生活には、人の出入りもある。島の住民にとっては出会いと別れがつきもの。
朱里を含めた高校生4人に視点をあて、物語は進んでいくが、高校の卒業後には当然、みんな違っ