辻村深月のレビュー一覧
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辻村深月の2作品目。
デビュー後の初作品で上下巻の大作。さすがです。
ただ、冷たい校舎〜で感じた読みづらさを冒頭から感じた。
描写が詩的というか、抽象的というか。場面を想像するのにエネルギーを使う。
過去形よりも現在形が多いのも特徴。最近の作品からは感じないから、書きまくってるうちに彼女の文体が完成していったんだろうか。
やはりアラは見える。
・教授と学外でも会うくらい親しくなる理由が不明
・時が2年経過しているのが分かりづらい
・三人称多視点における視点の変化が多いように感じて読みづらい
でもそれを吹き飛ばすほどに入り組んだストーリーと人物の深掘り。
藍と翼の公園のシーンには心震わされ -
Posted by ブクログ
ネタバレ不妊治療の末に特別養子縁組を選択した夫婦と、若くして子供を手放さざるを得なかった生みの親を描くヒューマンミステリー。
序盤の不妊治療の描写がとにかく辛い。夫婦が地獄の中でもなんとか希望を掴み取ろうともがく様子が、とてもリアルに描かれていた。
そんな地獄を乗り越え、養子縁組を選択した夫婦のもとに、6年後に突如現れて金を無心してくる生みの親である片倉ひかり。読者の誰もが「なんだこの無責任な母親は」と片倉ひかりに反感を持ってしまう。
しかし、その後に語られる片倉ひかりの人生で、読者の誰もが表面的に人を判断してしまうことを反省させられる。
教師の両親のもとで厳格に育てられ、姉のように勉強もできず、誰に -
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今年読める冊数も、もう限られてくるな…。
ということで、文庫新刊も結構積んでいるのですが(日々増殖中)今年中に読み終えたい作品を優先して読んでいこうと思います!
でも、どうしても読みたい新刊単行本は発売されたら読みます( ー̀֊ー́ )︎︎︎︎✧
「あの本、読みました?」の辻村深月さんスペシャル回を観てから、読みたかった作品。
長く辛い不妊治療の末、特別養子縁組という手段で子どもを授かった夫妻。平穏な日々を過ごしていた彼らの元にかかってきた電話。それは、子どもを「返してほしい」というものだった。
親子の在り方を問う作品なのかな、と感じた。
本書に出てくる、主に二組の親子。
かたや、子ど -
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Posted by ブクログ
辻村作品をデビューから追うチャレンジ中。
ずいぶん進んだ。
家族のツンデレ集。
2作目くらいから、読んだことあることに気づいた。
手に取るまで(というか手に取ってからも)全く気付かない。
でも楽しめた。
家族という関係に甘えて、言わなくていいことを言ってしまうこと、ある。
きちんと謝ることが大事だし、他の家族がいることで、素直になれることもある。
最後の作品、短いけれど、これで終わるのがいい。
作風は全然違うけど、村上春樹の『神の子どもたちはみな踊る』の中の「蜂蜜パイ」的なポジションだな、と感じた。
色々あるだろうけど、未来に期待しようよ、と言うスタンス。 -
Posted by ブクログ
2020年4月、『緊急事態宣言』。
コロナ禍で、これまでのような学校生活が送れなかった中高生たち。
砂浦第3高校天文部2年生、亜紗は、コロナ禍でくラブ活動が制約される中、『スターキャッチコンテスト』ができないかと、考えていた。
渋谷区立ひばり森中学に入学したたったひとりの男子、真宙は、クラブ活動もできず、コロナ禍でこのまま学校の休みが続けばと、考えていた。
長崎県五島列島の和泉高校3年生、円華は、吹奏楽部の活動が制約され、家業の旅館であるために、友だちとの関係もぎくしゃくする中、同級生・柊から島の天文台に誘われる。
離れた場所に住む中高生たちが、『スターキャッチコンテスト』でつながって