辻村深月のレビュー一覧

  • 家族シアター

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    大学進学を機に一人暮らしを始めてもう随分経つけど、淡白なうちの家族は連絡頻度も少なく、必要最低限のやりとりしかしない。
    そんなものは関係なく私は家族が大好きだし家族に愛されてる自覚もあって、そう思える理由が具現化されてるような作品の集まりだった。
    「タマシイム・マシンの永遠」は、辻村さんらしいドラえもん愛に溢れた作品でほっこりした。
    「私のディアマンテ」、「タイムカプセルの八年」、「孫と誕生会」の登場人物は、私の持ってるのと少し違う価値観を持った人々で、受け入れ難いように思いながらも読み進めていくと、その真意が別のところにあったり理解できる部分もあったり、現実の人間関係でもそうだよなと思った。

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    2025年08月15日
  • 水底フェスタ

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    ネタバレ

    「空の青さと、家ん中の暗さの差がすげえ」
    達哉の睦ッ代村イメージは的確でした。

    閉鎖的だけれど、開かれたイベント・音楽フェスもある村。
    何も知らされてない有力者の息子に、芸能界から離れて村へ戻った元女優が接触してきたことから始まる、2人の世界の崩壊のお話でした。

    辻村深月さんの怖いところがきちんと上の方にあってよかった。
    もうちょっと巧妙に沈めてあるお作品が多かったイメージでしたが、ここまで浮かび上げられてる作品、面白かったです。
    人間関係のドロドロ、善人と怪物がパタパタとひっくり返っていく人物像…楽しみました。
    「理解のある大人」と「怪物だと思っていた人」の理解が入れ替わるシーンが、哀し

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    2025年08月13日
  • Another side of 辻村深月

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    書き下ろし短編とか対談とか盛りだくさん!
    知ってる人との対談はすごく面白かった。作家って個人プレイなイメージだったから、作家さん同士の繋がりって結構あるんだなと思った。いっぱいいろんな作品読んでるだろうけど、誰々のこのお話とか覚えてるのかな?すごいなーと記憶力のないわたしは尊敬。

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    2025年08月12日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    章ごとに登場人物が変わるため最初は世界観に入り込めず序盤は結構苦痛だったが、章の終わりに少しずつ出てくるそれぞれの【事情】が気になって途中からはもう一気読み。
    最後の方は展開が読めてきたしちょっとうまくいきすぎじゃない⁇と思うところも多々あるけど、このくらい分かりやすいハッピーエンドが読みたいときもある。

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    2025年08月11日
  • ふちなしのかがみ

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    ミステリーとホラーの中間のような。

    どの話しもなかなか鋭いキレがあって、読むのを飽きさせない。

    「おとうさん、したいがあるよ」は、ん?ん?という感じでハラハラドキドキ。


    「八月の天変地異」は、小さい子供の残酷さをひしひしと感じながらも、最後の何とも言えない清涼感がとてもよかった。

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    2025年08月11日
  • 図書室で暮らしたい

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    作家として、母として、小説好きだった学生として、果樹農家のの孫として、様々な視点での話がありおもしろい。作品についての話、昔好きだった小説の話だったりは特によかった。
    未読の東京會舘は読まないといけない。

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    2025年08月10日
  • 水底フェスタ

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    辻村作品をデビュー作から順番に読むチャレンジ実施中。

    今までのより、大人の雰囲気。

    父親の笑顔の裏に、底しれない怖さを感じる。

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    2025年08月09日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    ネタバレ

    寄生蜂や、殺人の描写、浅葱の過去等、色々と読みにくい部分も有るけれど、途中からはそれを凌駕する程の、興味深い展開で引き込まれた

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    2025年08月08日
  • ふちなしのかがみ

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    「おとうさん、したいがあるよ」
    ただ、不気味な物語かと思って読み進めていると違った種類の不気味さがあることに気づく。
    文章自体の理解は難しくないのだが、それが連なり1つの物語となると訳が分からない。
    この訳の分からなさ、ミステリアスな感じがなんとも癖になり、不気味さを引き立てる。

    「ふちなしのかがみ」
    叙述トリックが見事な作品。
    ラスト1ページで全ての伏線が回収される。
    全てが繋がった感じが爽快で、再度読み返したくなる。

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    2025年08月01日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    辻村先生の小説は『かがみの孤城』しか読んだことがなく、読後感悪そうなものも書くんだ、と思いつつ読み進めたら、紛れもなく同じ作者だ、腑に落ちた。それが嫌だったという話ではなく、読後感に心が満たされるのはこの方ならではなのだろうな、と感動した。こんなに幸せな気持ちで読み終われるとは思わなかった。『時間』が果たされないにしても、きっとモヤモヤしたものが残されるだろうと思っていたのに、心が洗われるような心持ちで、衝動のままに感想を書いている。しばらくは余韻に浸っていたい。

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    2025年08月01日
  • 名前探しの放課後(上)

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    何度目かの再読です。
    辻村深月さんの作品のなかでも一位二位を争うくらいリアルにはありそうにないSF(スコシ・フシギ)な世界観(もうひとつの候補はかがみの孤城かな)

    自殺してしまう同級生を救うため、3カ月前の世界からタイムスリップしてきた主人公。その自殺してしまう同級生とは一体誰なのかを探すお話
    設定としてはあり得ないと思ってしまったので、特にこの上巻は最初に読んだときは正直そこまでハマらなかった。だけどすでに下巻読んでいて事の顛末を知っているとやっぱり面白さが違う。何度も読み返したくなるのはさすがのひとこと。

    まだ未読の人に言えることは、まずは「僕のメジャースプーン」を読んでみてそれを面白

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    2025年07月31日
  • 名前探しの放課後(下)

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    私の本棚には辻村さんの作品が並んでて、もう10年以上鎮座しています。
    何度か処分しようとしたけど、やっぱり必要だと感じてずっと置いています。そこに在るだけで、今までの私を見守り、それでいいんだ、私だけじゃないんだと強くさせてくれる存在です。迷ったときに、不安になった時に、読み返せるように置いてあります。いつか本を読めるようになった子供にも読ませたいな…。
    外で遊ぶような、友達がたくさんいる元気な子が大人が求めるいい子で、そうなれない自分に対してごめんなさいって思うことはとってもとっても共感する。大人はきっとそんな強く思ってなくても、そのままのあなたでいいんだよってもちろん思っていても、大人のふ

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    2025年07月31日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    タイトルから受ける印象はあまり良くなかったけど、読後感はとてもよかった。

    ラノベ感あふれるタイトルとは違い、スクールカーストの嫌な感じが、密度高く塗り付けられる。

    一線を越えそうで、越えなくて、やっぱり越えたところもあった感じがいい。
    変にあっさり越えたり、一貫して越えなかったりすると、実際にはリアルでも逆に嘘くさく感じると思うから。

    しかし徳川は、本当に猫を殺したんだろうか。
    そうだとしたら、アンはどう気持ちを処理できたのか、腑に落ちない。

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    2025年07月30日
  • レジェンドアニメ!

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    高校生の時に前作のハケンアニメ!を読んだ。その時は、働く人たちってなんでこんなに生き生きと輝いて見えるんだろうと思った。社会人になってこの作品を読んで、私は果たして未来の自分や過去に一緒に働いていた人たちに誇れる働き方ができているだろうかと考えた。
    「好き」を仕事にすることはできなかったけれど、それでもいつかどこかで仕事の中に好きを見つけて育てていきたい。

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    2025年07月23日
  • きのうの影踏み

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    久しぶりにゾクッとした。個人的に1番面白かったのは、「手紙の主」。読み終わった後の後味の悪さがえげつなくて、私が想像していたホラーよりもはるかにホラーだった。(というか、チェーンレターめっちゃ懐かしくないですか?笑そういえばそんなのもあったなぁ~とかも思いながら。)解説も読んだ上で、またもう一度読んでみたいと思いました。

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    2025年07月22日
  • 家族シアター

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    姉弟、姉妹、親子でも母親と娘だったり、祖父と孫だったりで家族って人それぞれ絶妙な距離感があるな〜と言うのを温かく描き出してる大好きなお話たちでした。
    世代で、姉弟でも違う価値観があってそれに傷ついたり受け止めたりしながらそれでも何処かで折り合いをつけているのが家族だな…としみじみしました。

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    2025年07月20日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    いわゆるジャケ買いでした「筋肉少女帯小説家計画」。
    表紙は漫画家の藤田和日郎さん。彼をはじめとして、多くの創作に関わる人々にファンが多いのは知っていたけど、本家である筋肉少女帯の歌を聞いたことはあんまりないです。アニメ「うしおととら」のOPぐらいか。

    興味はあれど、聞く機会を求めてこなかったので、聞くきっかけになるかな、と思って購入しました。

    10代というか思春期が感じる違和感、疎外感、万能感、危機感、無敵感、嫌悪や潔癖、夢想に妄想、強圧や抑制、純真に偽悪、憧憬に共感、拒絶と承認。そういったもののごった煮の中から、その時の、初めて聞いた時の自分が一番欲しがっていたもの、共感できるものを見出

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    2025年07月20日
  • 名前探しの放課後(下)

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    自殺をするのは誰かなのか周りの生徒の行動とかすっかり騙された。
    成長したふみちゃんと秀人が出てきたのはエモかった。先に「僕のメジャースプーン」読んでてよかった。

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    2025年07月14日
  • きのうの影踏み

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    辻村深月さんのホラー短編集。
    楽しかった、怖かった。
    辻村深月さん、ホラーてイメージがなかっただけに意外でもある!
    あぁ〜もっと読みたい!

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    2025年07月13日
  • サクラ咲く

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    辻村作品デビュー
    著名なこの作者の作品を読んだ事がないのは多分映画「ツナグ」の予告編を見て自分には合わないのかなと思ったからだと思う。
    今回書店で文庫になっているこの作品のカバー装丁のタイトル文字が気に入って手にした。
    中編3作のうち2番目に収録されているタイトル作「サクラ咲く」を最初に読んだ。
    「ツナグ」の予告編で感じたものがあれば残り2作は読まなくても良いと思って。
    結果3作とも少年から青年に移る若者の純な心が素直に美しく描かれていると感じた。
    ただ、老年期に入った自分が読むには少し純粋すぎるというような感覚。中学生の頃に当時の学習月刊誌「〜時代」や「〜コース」の付録になってついてきた小説

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    2025年07月12日