辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校卒業後に、田舎から都会に出たので主人公の気持ちが分かりすぎて胸が苦しかった。
『私が県外に出て学生時代を過ごしていた間、別の場所にもまた等しい時間が流れたのだ。』
地元を出て10年以上経ったからこそ、この文章が心に響いた。自分が変わったように、地元の友人も変わってしまったと再認識し、なぜか少し寂しくなった。
だけど、
『ずっと話つづけていること、義務のように頻繁に会うのばかりが友達でないこと、それがわかる年になったことが感慨深かった。』
というセリフにも共感した。
会わない時間が長くても、本当の友達とは繋がれる。それが身に染みて分かる歳になったことが感慨深い。
タイトルはな -
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Posted by ブクログ
今の私が小説を書いていられるのは、もう二度と会うことはないかもしれないその人たちのおかげだ。もう連絡できないくらいの後悔や過ちの記憶まで含め、彼らが、私と、私の小説を作ってくれた。
若さというのは傲慢だ。私は、その後、自分が彼女と疎遠になってしまう日がくるなんて、考えもしなかった。私が人生で抱える、大きな後悔の一つだ。その後、自分が作家になれた時、私は、彼女にその報告ができる立場に、もうなかった。
辻村さんも、僕と同じような経験をしていて、それでも、小説家という人生を歩み続けていて、励まされる思いがした。
家族とは大好きで大嫌いなものだと気付かせてもらえた。