辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレどうしても傲慢と善良やかがみの孤城と比較してしまうけれど、デビュー作、として考えるとすごく面白くてたので辻村作品は順番に少しずつ読んでいきたいと思える。
ただ、いわゆる広い意味でのフーダニットがラストに明かされる作品としては、限られた登場人物の中に作者と同姓同名がいるのはノイズになるなぁと思った。
あと、最後まで読んで振り返ってみると各個人のエピソードがしっかり長めに語られることに関して、そのエピソードが語られることでこの子が自殺した子じゃない、または自殺した子だ、と判断する材料とはならず、すぐにお話から退場してしまうことで違ったことが明かされるのであれば、そのエピソードは必要だったのかな、と思った。それでも、長くても読ませる筆力や、ありきたりというよりかはやや特殊な、そういうことが苦しむ原因になることもあるんだな、というそれぞれの苦悩のバリエーションが多くてすごいなと思う。
ということで、賛否両論ありそうな作品 -
Posted by ブクログ
いやー面白かった!
なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑
"はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
女流作家あんまり読まないんだよね、という人にもおすすめしたい一冊だった〜 -
Posted by ブクログ
過去の出来事や人とのつながりに悩む若者たちが、それぞれの葛藤を乗り越えながら、自分の進むべき道や希望を見つけていく姿を描いた連作短編集。
本作は短編集だが、登場人物の考えの深さに感動しました。
天才がゆえに、周囲の考えが浅く見え、本音で付き合うことができない孤独な人。
他人との関わりを断ち切って海外へ渡航する人。
世間に認知されていない芸能事務所でくすぶっていても、自分は他の子とは違うと言う人。
みんな、自分は他人とは違うと思い、悩み、繋がりを拒んでいます。
しかし、はたして本当に他人と違うと言えるのでしょうか。
思春期のころは、やっぱり自分は特別で他人とは違うと考えてしまうものです。
(イタイってやつですね笑)
自分は特別でなくてもいいんだ、他人との繋がりは切っても切れないものだと気づいた時、世界は新しく見え、次の「光待つ場所へ」進むことができるのかもしれないと思いました。