辻村深月のレビュー一覧

  • 小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記

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    シンプルに友情&感動を味わいたい方におすすめ。

    壮大な宇宙とのび太達の友情の物語。
    ドラえもんの秘密道具『異説クラブメンバーズバッチ』で月にうさぎがいる世界に。
    転校生ルカとうさぎとのび太達の月面探査機が始まる。戦いに行く時のスネ夫の覚悟のシーンがお気に入り。辻村先生が脚本という事で読んでみたがとても良かった。最後のルカ達の願いも納得する作品でした。

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    2025年04月05日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    p587〜578にある言葉が頭から離れない。

    ・悪くない、悪くない_とくり返されるたびに、ミカは気づいた。すべては、自分のせいにされているのだと。
    ・美夏は悟る。守られたいなら、このまま、受け入れなければならない。
    ・本当に悪かったのが誰か、「誰も悪くない」「誰のことも傷つけない」と言いながら、全部を美夏のせいにする。すべては、美夏を守るために。なかったことにするために。

    私にも同じような経験がある。みんな口を揃えて「そういう事もある、気にするな」「反省してくれれば良い」などと言ってきたが、誰一人として「あなたのせいでは無い」と言ってくれる人はいなかった。はなから私は加害者として話され、そ

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    2025年11月18日
  • 名前探しの放課後(下)

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    辻村深月さんの青春ミステリー小説。辻村さんの話は私は好き嫌いがあるんだけど、これは面白かった。最後の複線回収が怒涛で見事だったからかも。「僕のメジャースプーン」や「凍りのくじら」の懐かしい面々にも会えてほっこりした。

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    2025年04月03日
  • ふちなしのかがみ

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    少し怖い短編集。後書きで著者が書いているように、寝る前に読んで「後ろめたい気持ち」になり、「明日も早いのだからもう寝ないと」と思いながら読むことをやめられなかった。またしても著者に上手く乗せられた。

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    2025年04月07日
  • レジェンドアニメ!

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    ネタバレ

    素敵な彼らにまた会えてうれしい!
    「愛を言い訳にしない」という言葉にプロの気概を感じました

    それにしてもニイ太のOP見たすぎる

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    2025年04月03日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    ネタバレ

    長かったけどちゃんと読んでよかった。これ読んどかないとすごろくの楽しさ半減しちゃうしね。 ホラー部分は普通にめっちゃ怖かったけど、子ども達は夜と遊ぶより重さはましやった。ヒロちゃんのところは辛かったなー。 でもそこから、菅原!?ヒロ!?さらにみーちゃん!?てなって辻村さんさすがすぎる。こういうの待ちで最後まで読んだとこある〜。期待裏切らず。 自殺した子は、ゆうじが校庭いる時に冷静すぎたから学級委員じゃないんちゃうかなとは思ったけど誰かはわからずだった。 学生の悩みって大変。

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    2025年04月02日
  • 名前探しの放課後(下)

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    自殺してしまう誰か
    登場人物たちの立ち位置
    いつかが、バイクの免許を取った理由
    全ての伏線が回収されていく様は、お見事

    1番、想定外だったのが河野と友春の関係
    おじいちゃんとあすなの2人の家族の繋がり
    そして、いつかとあすなの進展

    なんだ、誰も悪い奴はいないじゃんと。

    あすなの「他人の痛みを、自分のイベントとして盛り上がらないで」
    美談も商品価値として世間に溢れるこのごろ。
    人の痛みが分かるというのは、傲慢なんだなと思う。
    その人の痛みはその人にしか分からないのだから。

    それでも、全てがハッピーエンドに収まって良かった。
    いつかとあすなのその後の展開も見てみたいです。

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    2025年03月31日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    名前に完全に騙された。もう一度読みたい。
    学校の教室の中で登場人物それぞれ矜持を持ち考えて戦っていたのだなと思った。自分の当時の学生生活はこの本のように事件性もなければ自分の中の誇りを持って生きていたわけではなかったけど、苦しみを感じたので、こういう目に見えない立場とかざわざわした感情はいつも覚えているものだなと思う。

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    2025年03月30日
  • 時の罠

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    人気作家4人による「時間」をテーマにしたアンソロジー。
    それぞれの作家性を読み比べることができて、とても楽しかった。それと同時に、自分の好みの作風を再確認でき、よい読書体験だったと思う。

    辻村さんはいつもの作風と少し異なる人情もの。米澤さんはなかなか壮大な裁判もの(?)地名は架空だけど、地元の話で興味深かった。湊さんは初めて読んだけど、なかなか好みだった。

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    2025年03月30日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    非常に読み応えのある大作だった。

    iが誰か予想しながら読んでいたが自分の予想は見事に外れた。エピローグまで秀逸だった。

    タイトルの意味がよく分かってない。読み返した方がいいな。

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    2025年03月27日
  • 名前探しの放課後(上)

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    三ヶ月後から、過去に戻ったと主張する、高校生の依田いつか。自殺する同級生がいることを同級生の坂崎あすなに相談を持ちかけ、友人たちを巻き込んで、その同級生を探すことになる。

    宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を想像しながら、読み進めました。登場する同級生たちも、天才的な頭脳を持つ天木をはじめ、いつかの親友の秀人、その恋人で、お嬢様で学業優秀の椿と、いつかとは、また違ったタイプの同級生たちが集まる。

    あすなは、自分を学校で決して目立つタイプではないと考えるが、高校や中学って、どうしても似た様なタイプで、一緒にいることが多かったなと思う。
    当時、自分にも色々なタイプの横の繋がりがあったら、学生生活を

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    2025年03月25日
  • 名前探しの放課後(上)

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    タイムトラベル物に辻村深月エッセンスを加えるとどうなるのか。

    上巻は人物紹介と状況の提示。
    そしてそれだけでも面白く読めてしまう。
    上巻の中だけでもちょっとした違和感やモヤモヤが解消したり。
    下巻へ向けてのワクワク感がすごい。

    主な登場人物は色々抱えながらも今のところはいい奴ばかり。
    辻村深月の伏線回収力はこちらの期待度を軽く超えてくるので、今作は果たしてどうなるのか。

    下巻はすぐに読むか一呼吸置くか悩ましい。

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    2025年03月25日
  • ふちなしのかがみ

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    友人に勧められて、最後の話だけを読みました。
    子供の頃、自分がついた嘘が本当になればいいのにって経験をしたことがあったと思い出した。
    特に、嘘が原因で怒られた時なんかはそう思ったな。
    今思えば子供の時にしかそんな気持ちは味わえなかったんじゃないかなって思う。
    自分に都合の良いおかしな展開や、人を作っては妄想して楽しんでいたけど歳を重ねるにつれて現実から離れたことはしなくなってしまった。
    昔は不思議な夢もたくさん見れたのになって。

    少し逸れてるかもしれないけれど。笑

    辻村さんの後書きはすごく良くて共感できました。
    紹介してくれた友人に感謝です。

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    2025年03月25日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    ネタバレ

    久々に再読しました。辻村深月さんの作品の中で唯一と言っていいほど、どういう感想を持ったらいいのかが未だにわからなくなるお話です。

    当たり前にこのお話はフィクションなんだけど、それでも浅葱の境遇はフィクションであって欲しいと作中の狐塚と同じ思いを願ってしまうほど感情がリアルで痛くて光がない。
    まだ上巻ではそこまで重要な登場人物でもない真紀ちゃんや恭司や紫乃だけれど、それぞれのエピソードを通して狐塚や月子の人となりがよく分かるし、それがまたリアルな感情で余計にフィクションであることを忘れてしまい余計に気分が滅入ってしまう気がします。

    前作「冷たい校舎の時は止まる」の菅原の件もそうだけど、本作も

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    2025年03月24日
  • ロードムービー

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    作者のデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」のエピローグまたはプロローグに当たる短編集。
    少し大人になった彼らのその後が愛おしい。

    事前に前作を読むとより楽しめるが、本作から入っても問題ない。特に誰が前作の誰とは明示されず、終盤にヒントが出る構成であり、作者の力量と読書体験の素晴らしさが秀逸だった。

    特に「トーキョー語り」がおすすめ。著者特有の壮絶なクラス内闘争からの、加害者側も含めたさわやかな大団円が新鮮だった。少ないページ数ながら、どの登場人物も瑞々しく、描かれている。
    本作はスピンオフのスピンオフに該当するが、彼らのその後もまた、気になるなあ。

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    2025年03月23日
  • 太陽の坐る場所

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    あるページのある一文を読んだ瞬間、それまで頭で描いていた風景がガラリと変わり、冒頭から読み直したくなる小説。こういう類の小説はいくつかあるが、今回は思いがけないところでその一文が出てきたので驚きとともに「やられた!」という気持ちにさせられた。
    それにしても、登場人物の誰とも共感できず、「みんな、小物だ」と思った。そんな私も小物。

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    2025年03月22日
  • ハケンアニメ!

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    何気なく観ていたアニメがそんなに大変な作業をしているなんて!同じキャラクターを同じ人が描いているのだと思っていましたが、沢山の人が描いているのですね。
    原作者が亡くなってもアニメは続けられるのは、そういうところもあるからなんでしょうね?

    自分の仕事が楽しいのは素敵です!

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    2025年03月22日
  • 名前探しの放課後(上)

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    上巻はタイムスリップモノ×青春モノ

    登場人物は全員魅力的で好きだなぁ。
    打算的ではあるけど、何だかんだで人助けに付き合ってくれている天木が特に好き。

    いつかとあすなは他にも抱え事がありそうな雰囲気?下巻も楽しみ!

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    2025年03月21日
  • レジェンドアニメ!

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    前作を読んでいることが必須です。未読であれば⭐️➖1ですね。主に前作の脇役たちの背景が掘り下げられています。アニメ現場は、昨日の友が今日のライバルということもあるけれど、どこかで繋がっているし、アニメ業界が一つのチームであるという感覚を覚えました。アニメに関わる全ての人に感謝したいです。

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    2025年03月20日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    亡くなった人と生きてる人の最後のやり取りにフォーカスする中、ひたすら人の暖かさを感じるんだけどそれが甘ったるくない。

    ちなみに前作の記憶が吹っ飛んだ状態で読んでも悔しさはあれど、支障はありませんでした。

    目の前の一日を大切に過ごそうと思う一冊です。

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    2025年03月19日