【感想・ネタバレ】東京會舘とわたし 上 旧館のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月18日

出会えて良かったと思える一冊。
読み終わって本抱きしめました。
全体的に厳かな雰囲気が漂っていて、上品でありながらも熱い想いを持った登場人物たちの織りなす物語に何度も何度も目頭が熱くなりました。
カトレア缶や東京會舘の当初の外観など画像検索して、実在した事にまた感動したりしました。
登場人物がまた驚...続きを読むくほどに魅力的です。
これで終わりではなく、この後にまだ下巻が
あることが踊りだしたいほど嬉しい(笑)

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Posted by ブクログ 2023年09月24日

東京會舘という建物があることさえ知らなかった。いつか行きたいな。舌平目のボンファム食べて、會舘風ジンフィズ飲みたいな。

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Posted by ブクログ 2023年07月30日

東京會舘のカレーが食べたくなった
全てのエピソードが繋がっていて何度も泣いた
流石辻村さん!!小椋先生は辻村さんのことなのかな…?

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

全てのお話が繋がっていて、邪魔しない。
そんな不思議な繋がりが身の回りにもあるのかなとふと考えてしまう。

日本史をもっと学んでおけば良かった。歴史ってすごい。

下巻が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

素晴らしい...このクラシカルな雰囲気が堪らない。辻村先生の守備範囲が広すぎて驚くばかり。東京會舘に関わる様々な時代のストーリーを楽しむことができました。

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

素晴らしい小説。一つ一つのエピソードが人間ドラマで素晴らしく感動するが、それが繋がっているので、余計に感動が増していく。この作者の作品を読むのは初めてだが、本当にいい本だと思った。恥ずかしながら東京会館に行ったことがないので、ぜひ行きたいと思った。

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Posted by ブクログ 2022年09月11日

東京會舘という建物の歴史の深さと格式の高さが伝わってきたとともに、読んでいてどの話も引き込まれました。
堅苦し過ぎず安易過ぎない文章及び説明でとても読みやすかったです。読後には東京會舘が自分の中で尊い存在となり、いつか足を運びたいと思えました。

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Posted by ブクログ 2022年08月24日


大正に建てられた東京會舘の歴史、固い話なのかなと身構えてしまっていた一冊。
フォロワーさんのpostで手にしました

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Posted by ブクログ 2022年08月21日

時代の流れに翻弄されつつ、現在も存続する東京會舘。前編では、この東京會舘が創設された大正期から昭和の東京オリンピック頃まで、東京會舘にまつわる5編の連作短編が時代変遷順に収められている。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

大正11年に皇居の見える丸ノ内に誕生した社交場、『東京會舘』。

旧館を舞台に、関東大震災や第二次対戦など激動の時代から東京オリンピックへと、そのなかで誇りをもって働くスタッフ、利用したの方々の人間模様。

ほのぼのとした時間が流れていく。
そして、少しずつつながっている。
『東京會舘』は本当の社交...続きを読む場だったんだと。

『パピヨン』をきっかけに、『東京會舘』を知り、『東京會舘』に来た夫婦。
田中の願いが叶ったんだと。
勝目の喜びが。
本当に『ベストセラーよりロングセラーを』だと。

『パピヨン』と『ガトー』、食べてみたくなった。
勝目がこだわりにこだわりぬいた。
今も売っているんだろうな…

そして、『東京會舘』に行ってみたくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月02日

再読。
震災や、戦時・戦後の接収など、東京會舘と歴史が絡んだ物語で読み応えがある。
特にバーと、お菓子の話が好き。努力が報われる一瞬にぐっとくる。
この本を読むと、とても東京會舘に行きたくなる。
シャンデリア、ジンフィズ、パピヨン…!
本作では、辻村深月ならではの毒はないかな?

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

マロンシャンテリーが好き!で手にとった本。
地方出身の私は、こんな風に幼いときから東京會舘が身近にあった人たちに羨望も。
読み進めていくうちに、あれ?そう言えば、私の結婚式も、本館ではないけれど運営は東京會舘、着付けは遠藤波津子美容室だったのだわ、娘たちの着付けをお願いしてきたのもいつも遠藤波津子美...続きを読む容室なのだし、と。
還暦を迎えた今年、上京した18才からの42年間を振り返りつつ楽しみました。

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Posted by ブクログ 2023年08月17日

自分自身の東京會舘の思い出といえば、もう何十年も前のことになる。取引先への往訪の後に「東京會舘でお茶でもしよう。」という上司に連れられて何度か行ったぐらいだ。おそらくその経験がなければ東京會舘へ行くことはなかったかも知れない。ただ、その上司と共に丸の内の取引先へ行くと、必ず東京會舘へ立ち寄ってコーヒ...続きを読むーを飲んだものだった。

当時、まだまだぺいぺいだった私より二回りほど年上のその上司には、東京會舘に対する何らかのこだわりのようなものがあったのかもしれない。この作品を読んで、ふと昔のことを思い出してしまった。

東京會舘に関わりのあった様々な人々のストーリーが、時代によって移り変わっていく東京會舘のありように織り交ぜられて細やかな描写で語られている。辻村さんの優しい筆致によって東京會舘を愛する人たちの人生が紡がれていく。

特に、いいなあ〜と思うような夫婦の機微を描いたストーリーや時代によって異なる結婚式のストーリーには心が動かされた。すべての思い出の中心に東京會舘が存在している。

また、東京會舘で働くプロフェッショナルな方々の會舘への想いが素晴らしい。

クッキングスクールにまつわる女性たちの話もいい余韻を醸し出していた。東北の震災の日、私は会社で一夜を過ごしたのだが(それはそれで二度と体験したくないような様々なことがあったが、得難い経験であったのは事実)、會舘で一夜を過ごさざるを得なかった方のお礼状から始まるこの小編も印象深い。

そして何より、辻村さんがご自身の経験と感動をもとに書かれた直木賞にまつわるストーリー。辻村さんの思いが弾けていルト感じられた。

上下巻通して、落ち着いたいい作品だと思いました。辻村さんの想いが忠実に注ぎ込まれている。

あらためて東京會舘に行ってみたいように思うのだけれど(建て直された後は、まだ見てもおりません)少し敷居が高いかなあ?

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Posted by ブクログ 2023年07月11日

大正11年に創業したものの、10ヶ月後には関東大震災、更には空襲やGHQの接収なども乗り越えて生き残った東京會舘。そこで働く人たちの気概が素晴らしい。激動の時代であっても自分の仕事に情熱と誇りを持っていて、東京會舘を大切に思っている様子が伝わってきました。

結婚式当日まで花婿の顔もよくわからずに結...続きを読む婚した花嫁の話は今では信じられませんね。でも大正から昭和へ移り変わる時代好きなんです〜。

今井さんの作るカクテルも勝目さんの作るお菓子も味わってみたい。そしてコレニア大理石を見たい!と思った私です。それでは下巻に〜。

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Posted by ブクログ 2023年07月07日

とても素敵な本だった。とても面白かった。
東京會舘の歴史に沿って、関わって来られた方達を主役にした短編小説。
大正11年創業、それから戦争に関東大震災、政府やGHQに接収されていた時期、それを乗り越え次の時代へと、さまざまな時代に精一杯努めた人たちの想いが書き込まれていて胸が熱くなった。
特に大東亜...続きを読む戦争直前に結婚式を挙げた女性の話しや、GHQに接収されていた時のバーテンダー、お土産にガトーを開発したパティシエと事業部長。この話はとても良かった。
東京會舘へは三度ほど訪れた事があるが、初めて知ったのはギフト券を頂いたことがきっかけでお菓子を買いに出向いた。これを読んから行っていれば、もっといろいろ思いを巡らせていただろうと思うと残念。また絶対行こうと思う。そしてこの本は手元に置きたい。(図)

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Posted by ブクログ 2023年06月25日

東京會舘という実在の建物を舞台に、その歴史を綴る小説です。大正から昭和の激動の時代に西洋文化を取り入れながら日本人らしい実直さで歴史を作ってきた人々の姿が格好いいです。
まだ上巻しか読んでいませんが、近いうちに必ず行って、お酒は飲めないのでカクテルは諦めて、フレンチを食べた後に今は蝶型ではなく真っ直...続きを読むぐになっているというパピヨンを買って帰ろう。

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Posted by ブクログ 2023年06月18日

 創業から100年の間に、2度の被災、2度の接収に遭遇するという数奇な運命を辿った東京會舘と、そこに繋がる人々の物語です。

 本書<(上)旧館>は5章から成り、実在の人物も多数登場しますが、あくまでも史実に基づいたフィクションとのこと‥。それでも各章のエピソードは大正〜昭和前半の話なのですが、実に...続きを読むリアルで生き生きと描かれ、古くささを感じさせません。
 各章の登場人物が微妙に重なり、東京會舘の歴史が途切れずに続いている印象をま与えます。
 何よりも、東京會舘を訪れた人、仕事で携わった人、その方々にとって大切な場所なのだと、それぞれの想いの丈が伝わってきます。時代が変わっても、変わらずにそこにあるもの‥。人に寄り添い、記憶に残るひと時を届けようとする、従業員の方々の矜持・気概が素晴らしいです。これが〝格式〟というものなのでしょうね。

 辻村さん自身が直木賞を受賞され、記者会見・受賞式の会場だったこと、また、結婚式もここで挙げられたとのこと‥。ただの「記念」「場所」だけでない、とても思い入れの強い場所なのでしょうね。

 プロローグで、小椋という作家が東京會舘を舞台に小説を執筆したい、というシーンから物語が始まります。この作家が何者なのか、下巻で明かされるのでしょうか? だいたい想像してしまうのですが、逸る気持ちを抑えつつ下巻へ‥。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

東京會舘の歴史を、そこで働く人、お客さんの視点から綴る趣き深い一冊です。たくさんの人の思い出が詰まった東京會舘に行きたくなります。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

日本を代表する社交場だった東京會舘を関わってきた人たちの物語。実在する建造物の歴史をベースとしたフィクションというが、登場する人物一人一人の生き方や考えが見えてくる様でとても興味深いストーリーが素晴らしい。上巻は設立から戦後の復興までの時代、下巻は日本が生まれ変わっていく昭和から平成の時代を描いてい...続きを読むる。続きを読むのが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年01月07日

大正11年に建てられた建物とそこに関わるひとたちのストーリー。連作短編なので、ああ、あのひとが…という楽しみ方もできた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月24日

東京會舘の歴史を追った小説の上巻。
前半は東京會舘の落成から戦後の東京オリンピックまでだが、そもそも私自身が東京會舘という建物自体をこの本を読むまで知らなかった。落成直後に行われたコンサート、戦争による営業休止、GHQによる支配、オリンピックによる復興などたった300ページの中にその歴史が色濃く詰め...続きを読む込まれていて飽きない作りになっているのがとても面白いと感じた。そして辻村先生特有の繊細な人間描写が読んでいてより感情移入して読むことが出来た。一つの章ごとに主人公が入れ替わっていくものの、前に登場した人物が年を重ねて再登場するなど、東京會舘が歴史を紡いでいるのと同様に彼らもそこで変化し続けているのだなと感じました。後編も楽しんで読んでいきたいです。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
小椋:梶裕貴
寺井承平:木村良平
金藤:三木眞一郎
佐山健:大塚明夫
関谷静子:早見沙織
水川健治:石川界人
遠藤波津子:島本須美
桝野宏尚:松岡禎丞
今井清:細谷佳正
ランフェスバーガー:土師孝也
勝目清鷹:千葉繁
田中康二:堀内賢雄
山中恵津子:茅野愛衣
山中隆文:梅原裕一郎

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Posted by ブクログ 2022年11月18日


東京會舘…ご縁がなかったことが、とても残念でならない。
芥川賞、直木賞の授賞式や会見が行われる場所、という認識しかなかった。

5話の連作短篇集。
物語は、創業した翌年の大正12年(1923年)〜 戦中、戦後の激動とともに歩んでいく。
主人公たちの熱い想いに胸が押し上げられた。
最終話は昭和39年...続きを読む(1964年)の東京オリンピック直後。下巻もどんなドラマが待っているか楽しみだ。

折しも、この!2022年11月で創業100年! 
知って読み始めたわけではないのに。。。ご縁があったではないか⁈

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Posted by ブクログ 2022年09月17日

辻村深月さんこんなのも書けるのか、素晴らしい
読んでる最中に、偶然にもNHKで東京會舘が出てた、実在の建物だったと知る
人も本当に居た方なんだろうか

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Posted by ブクログ 2022年08月09日

 東京會舘に入りたいんです。特にこの本を読んでしまったし!でもね、実際、入口まで近づけないの。敷居が高いの。畏れ多い。だれか勇気をください!!

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Posted by ブクログ 2022年08月04日

時代の空気感を出すのも上手な辻村さん。とても初めての歴史小説とは思えない。各章(各時代)の登場人物が少しずつ重なり合っていく構成も“らしい”というか、ミステリー的手法で面白い。「會舘フィズ」や「ガトーアナナ」を味わいたくなった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月29日

2022.06.29
歴史って、年号や単語じゃなくて、人の営みなんだよなぁとしみじみ思う
旧字体が…とか近現代史うろ覚えだからな…とか気後れする間もなく、話に引き込まれる
さすが辻村深月…!としか言いようのない引き込まれっぷり

第五章 しあわせな味の記憶
たしか、去年の入試対策問題で文学作品の問題...続きを読むに取り上げられてたなーそうそうこれこれ
みたいな態度で読んでいたら、田中さんの嬉しいですねでもう、グッときてしまって 田中さぁーん

東京會舘で働く全ての人が、しゃんと一本筋の通った思いや信念をもって、真摯に働いている話だからこそ一気に読んでしまったのかも
訪ねる人の忘れられない一日は、迎える人のまっすぐな思いに支えられている

かっこいいこと言おうとしたけどダメだなぁ
グッときた
まだ、言葉にならない

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

歴史ある建物だとこの小説を読んで知った。生活圏が違うので気軽に見にいくことは出来ないが、機会があれば行ってみたい。登場人物達がすてきでした。

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Posted by ブクログ 2022年11月26日

派手な事件が起こるわけでもないし、エキセントリックな主人公とかイケメンが活躍するわけでもない。東京會舘を舞台にした人間模様が粛々と描き出されているだけなのだけど、こんなにぐいぐい読み進めてしまう。さすがです。

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Posted by ブクログ 2022年10月31日

格式高い結婚式場、というイメージの東京會舘。この本は、東京會舘が開館して間も無く関東大震災で被災したり、大政翼賛会の本部が置かれたり、GHQに接収されたりと、さまざまな歴史の出来事を乗り越えて今に至っていることを知るきっかけになった。
お土産用お菓子開発をテーマにした最終章は感動しました。今とは全く...続きを読む異なる時代背景のなか、持ち帰り用の本格洋菓子を作ることの重要さに気付いていた田中事業部長の気概はかっこよかった。

會舘の歴史の長さを痛感させられる上巻を読んだ今、東京會舘の敷居がまた上がってしまった。下巻(新館)も読んで、會舘との距離を縮めたい。

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Posted by ブクログ 2022年09月04日

東京會舘の、分化を大衆に伝えていくという理念が、時代が大きく変わって人が変わっていっても受け継がれていくところがエモい。

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