【感想・ネタバレ】東京會舘とわたし 上 旧館のレビュー

あらすじ

数々の結婚式やパーティー、この場所が見てきた百年の歴史。
社交の殿堂を舞台に描く感動小説。

大正十一年、社交の殿堂として丸の内に創業。
東京會舘は訪れる客や従業員に寄り添いつつ、その人の数だけ物語を紡いできた。

記憶に残る戦前のクラシック演奏会、戦中の結婚披露宴、戦後に誕生したオリジナルカクテル、クッキングスクールの開校――。
震災や空襲、GHQの接収などの荒波を経て、激動の昭和を見続けた建物の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第一章 クライスラーの演奏会
第二章 最後のお客様
第三章 灯火管制の下で
第四章 グッドモーニング、フィズ
第五章 しあわせな時の記憶

ミステリー仕立てというより、歴史を舞台にしたストーリー。第三章あたりまで「好みじゃないなぁ」と読むのが若干苦痛だったのだが、第四章で多少持ち直し、第五章は「いい話だなぁ」となった。
我ながら現金なものである。

第五章から、私の好きな箇所を抜粋。
「合理性よりおいしさを。ロスが出ても、それが東京會舘(うち)らしさなのだと思います」

合理的、効率性に流され支配されがちな現代において、大事にしたい精神ではないだろうか。

それにしても、美味しいクッキー食べたいなぁ。

0
2025年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
震災や、戦時・戦後の接収など、東京會舘と歴史が絡んだ物語で読み応えがある。
特にバーと、お菓子の話が好き。努力が報われる一瞬にぐっとくる。
この本を読むと、とても東京會舘に行きたくなる。
シャンデリア、ジンフィズ、パピヨン…!
本作では、辻村深月ならではの毒はないかな?

0
2024年03月02日

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