辻村深月のレビュー一覧

  • 琥珀の夏

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    長く少し重ためのお話。子どもってこうだよなあって思うところがたくさんあった。一見仲良さそうでも実は…っていうところとか。問答も最初は子どもにとってはいいものなのでは?と思ったが、誘導させられて大人の都合のいい答えを出させるものと聞くと、教育ってなんだろうって思う。

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    2025年05月29日
  • はじめての

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    yoasobiとコラボした4作が詰まった短編集。「私だけの所有者」AndroidのAIの人権について考えさせられる。「ユーレイ」主人公の辛い経験も含めて青春だなと感じた。「ヒカリノタネ」タイムリープものだけど、思わぬ結果で面白かった!

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    2025年05月27日
  • 青空と逃げる

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    過酷な状況にありながらも、「生きること」「愛すること」に真正面から向き合う親子の姿が眩しく見えた。

    この本を読んでいる間、何度も自分自身の家族のことを考えた。大切な人と向き合っていく勇気をもらった気がする。

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    2025年05月26日
  • ロードムービー

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    作者のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』の彩度ストーリを集めた短編集。他愛なく、そして誰にでも覚えのある日々を悩みながら一生懸命に過ごす "彼ら" の近況報告。
    単体エピソードとして見れば大掛かりな伏線もなく、仕掛けられたトリックもやや突飛な印象を受ける。ただ、スピンオフ作品として読めば納得の仕掛けになっていると思うし、何より作品のキャラクターたちがとても大事に扱われていることがわかる。あの時の彼らが地続きで元気に生きていることがわかって嬉しい、そんなファンに向けた贈り物。

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    2025年05月25日
  • あなたの言葉を

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    ネタバレ

    「自分の気持ちを大切に」
     自分の気持ちを常に、正直に明かすこと。それだけが正解ではないと思います。自分は実はこう思っているけれど、とその気持ちを大事に思うからこそ、気持ちを守るために口に出さない選択もきっとあります。
     世の中には正解があるような気がしてしまうけど、実は、正解がないことがほとんど。

     正解がない世界の中で、自分に一番しっくりくる方法をその時々に探して見つけていくこと。

     相手の気持ちを曲げないように、自分の本心とは違う返答をしてしまうと自己嫌悪に陥ってしまうが、その必要はないと言ってもらえた気がした。

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    2025年05月25日
  • あなたの言葉を

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    コロナって大変だったなと思い返しました
    子供はもっと大変だったんだなと思います
    良い天気とはの話が印象的、そうだよね!

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    2025年05月25日
  • はじめての

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    4人の作家による4つの「はじめての…」をテーマに書かれた短編小説集。
    明確に異なる文体を楽しみながら、どれも適度に短くて読みやすく、これらの作者の他の作品を読んでみたいと思いました。

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    2025年05月25日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    どこにでもありそうな現代の学校や山里を舞台にした理系怪談百物語。超常現象や霊がはっきり描写されるシーンはほとんどないのに、ザラッとした不気味な読後感が残る短編集。
    正統派ホラーとして一番きれいにまとまっているのは1本目の『踊り場の花子』だが、個人的には『おとうさん、したいがあるよ』が印象に残った。タイトルからして異常なのに、その異常さが加速しながら日常が進んでいく、じわじわと怖さが染み出すようなそんな一作。

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    2025年05月24日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    アンや徳川ほどではなくても、自分でも今思い返すとイタイなと思う青春時代がある。
    大人になっても、どんなにたくさんの記憶ができても、忘れられない、上書きされない記憶がある。
    辻村深月さんの、学生の心情の描き方がとても好きです。懐かしさとともに、あの頃はもう戻らないのだなと少し切なくもなります。

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    2025年05月22日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    第一の感想として、コウちゃんの本が読めてよかったがある。ストーリーは確かに推測しやすいし、不明な点があったり自身の推測で補う部分が多かったと思う。けれど、そのストーリーが全てティーの視点で描かれ彼の世界を見せてもらっている気がした。
    彼らの関係性が見えてくるたび、アールの現状に心が苦しくなる。文章量はそう多くないものの、ストーリーは決して薄くない。再度言うが、環と同じ読者という立ち位置でコウちゃんの小説が読めてよかった。

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    2025年05月22日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    東京會舘といえば、官庁系団体に勤めていたうん十年前、隣で経理を担当していた先輩が東京會舘レストランプルニエの請求書が届くと、「良いわねぇ、経費でご馳走がいただけて」と言っていたのを思いだす。時代に翻弄されながらも、古き良き伝統を受け継ぐ歴史ある建物だと改めて知る。心温まる9編の物語。建物に思い出を持つ実在架空の人々の物語がバトンを受け渡すが如く時代背景と共にドラマチックに描かれている。若き作家がこれほどに深く広い知識、豊富な語彙、取材力、想像力と感性を持って作品を紡ぎ出すことに驚かされる。

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    2025年05月24日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘といえば、官庁系団体に勤めていたうん十年前、隣で経理を担当していた先輩が東京會舘レストランプルニエの請求書が届くと、「良いわねぇ、経費でご馳走がいただけて」と言っていたのを思いだす。時代に翻弄されながらも、古き良き伝統を受け継ぐ歴史ある建物だと改めて知る。心温まる9編の物語。建物に思い出を持つ実在架空の人々の物語がバトンを受け渡すが如く時代背景と共にドラマチックに描かれている。若き作家がこれほどに深く広い知識、豊富な語彙、取材力、想像力と感性を持って作品を紡ぎ出すことに驚かされる。

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    2025年09月12日
  • 本日は大安なり

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    文庫本で再読。初読のときは辻村さんの本として初めて読む本だったので気づかなかったが、今回、孤塚、恭司が出てきたこと、更には月ちゃんの名前まで出てきてほっこり。ウェディングプランナーと結婚式、披露宴に問題を抱えながら参加する人たちの目線で「大安」の一日ついて語られる。最後にはすべてが丸く収まるところがよい。

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    2025年05月20日
  • ふちなしのかがみ

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    ホラー小説系が初めてでも、短編集なのでとても読みやすい、そしてぞくっと鳥肌が立つぐらいちゃんと恐ろしい本だった。ホラー好きの辻村深月氏が書くホラー小説は最高だった。

    p236 言わなくていいことまで、深い考えなしに口にしてしまう。それを聞いた相手がどんな思いをするのかに思い至るのは二の次だ。

    p241「サキちゃんも、冬也くんが好きなの?」

    p317「話の中のそいつは、中身の入ってるヤツらと、もっとちゃんと付き合わなきゃダメだ」


    この3文が、印象に残った。

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    2025年05月20日
  • ふちなしのかがみ

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ホラー短編集。踊り場の花子さんはミステリ要素もありゾクゾクもあり一番好みです。
    おとうさん、したいがあるよは訳の分からない、スッキリしない感じが逆に印象に残り好みでした。

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    2025年05月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    つづきがよみたいはやくつづきがよみたいつづきがどうしてもよみたいつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづきつづ

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    2025年05月16日
  • ロードムービー

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    久しぶりに小説を読みました。
    久しぶりに読むのにとっても適した小説だと思いました。あったかい、記憶のカケラを辿る、楽しい時間でした。

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    2025年05月14日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    思いは時空を超えて 亡くなった誰かを思うとき、それはおそらく、時空を超えるのだ。
    使者の役割は再会のセッティングだけではなく、生者死者両方の思いの思いの橋渡しなのだろう。

    さて、連作短編の今作もまた、前作に続き思わず涙ぐんでしまうところが多かった。
    皆がそれぞれ抱える「思い」はどれも美しく清らかで、切なさで胸がいっぱいになる。

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    2025年12月18日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ヘビーでしたが、面白かったです。虫が苦手なので、途中ちょっと大変な描写はありました。

    私は月子の内面に似たところがあって、とても感情移入して読みました。真紀ちゃんや萩野さんに憧れる気持ちがすごくわかるし、女の子に気を遣いすぎて女友達ができにくいかもしれないと真紀ちゃんが言ってくれてるところもうらやましいなと思いました。上手く言えないけど、少し経ったらもう一度読みたいです。

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    2025年05月12日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    久しぶりの辻村さん。
    ずっと積読状態だったのですが、やっと手に取りました。

    東京會舘で働く人や訪れる人の物語でした。
    上巻は大正12年から昭和39年までの様子が描かれていました。
    戦前のクラシックコンサート
    戦中の結婚披露宴
    戦後のバーでのオリジナルカクテル
    それからしばらく経っての、東京會舘のお土産用オリジナル菓子
    5つの物語が収められています。
    そして、続きは下巻へ続きます。
    下巻は昭和51年から平成31年の様子が描かれているそうです。
    では、続きを読みましょう(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

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    2025年05月12日