辻村深月のレビュー一覧
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いわゆるジャケ買いでした「筋肉少女帯小説家計画」。
表紙は漫画家の藤田和日郎さん。彼をはじめとして、多くの創作に関わる人々にファンが多いのは知っていたけど、本家である筋肉少女帯の歌を聞いたことはあんまりないです。アニメ「うしおととら」のOPぐらいか。
興味はあれど、聞く機会を求めてこなかったので、聞くきっかけになるかな、と思って購入しました。
10代というか思春期が感じる違和感、疎外感、万能感、危機感、無敵感、嫌悪や潔癖、夢想に妄想、強圧や抑制、純真に偽悪、憧憬に共感、拒絶と承認。そういったもののごった煮の中から、その時の、初めて聞いた時の自分が一番欲しがっていたもの、共感できるものを見出 -
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辻村作品デビュー
著名なこの作者の作品を読んだ事がないのは多分映画「ツナグ」の予告編を見て自分には合わないのかなと思ったからだと思う。
今回書店で文庫になっているこの作品のカバー装丁のタイトル文字が気に入って手にした。
中編3作のうち2番目に収録されているタイトル作「サクラ咲く」を最初に読んだ。
「ツナグ」の予告編で感じたものがあれば残り2作は読まなくても良いと思って。
結果3作とも少年から青年に移る若者の純な心が素直に美しく描かれていると感じた。
ただ、老年期に入った自分が読むには少し純粋すぎるというような感覚。中学生の頃に当時の学習月刊誌「〜時代」や「〜コース」の付録になってついてきた小説 -
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ネタバレリオンがお姉ちゃんを生き返らせたいと知り、オオカミ様ができそうなのはリオンのお姉ちゃんくらいかなと思いながら…最終的にオオカミ様がお姉ちゃんと知ったとして、リオンが願いをそれでも叶えるのかなどうなのかなとか色々妄想してました。
マサムネがパラレルワールド説を唱えはじめて、自分の年代ジャンプ説とどっちが正しいかとか色々比べながら読んでましたが、オオカミ様への質問でやっぱりパラレルワールド説はないなと思いました。
オオカミ様がここに呼ぶのは平等に的な発言をしたところに、等間隔の年代で呼ばれている説を思いました。
フウカが喜多嶋先生に会いに行ったことで、喜多嶋先生はアキ説しかなくなり、アキは喜多嶋っ -
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アニメ業界の裏側お仕事小説、前作から大分時間が空いてしまってたので人物を思い出しながら読む。
作者さんの取材が深いのか、アイデアがすごいのかそのまま演出で使えそうなのばかりに驚かされる。普段からちょくちょくアニメは観るので、文面からすぐに変換できたけどホント面白そうに思えてくる。
ハケンじゃないアニメ
教育番組でやるアニメ、まず見ないジャンルだけどその奥深さに感心させられた。長くやることに変化はないわけがないけど30年継続できるって素晴らしい。
また七神さんから和山への引き継ぎ、左近寺先生の7年待ったという心持ちにカッコ良さが響いた。こういうベテランに憧れる。
前作でも多分思ってたけど劇中作 -
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ネタバレ「終わりがない、長く暗い夜の底を歩いているような、光のないトンネルを抜けて。永遠に明けないと思っていた夜が、今、明けた。 この子はうちに、朝を運んできた。」
今まで自分が先延ばしにしていた子供のことを、夫婦で話すきっかけになった。その意味で夫婦が前に進んだと明確に言える、読む前と後で自分の価値観を変えられた読書体験でした。
物語前半、主人公夫妻が養子を授かるまで、不妊治療の辛さと向き合うことになりますが、治療に行く途中で崩れ落ちるシーンは目を背けたくなる現実でした。子供はいてもいなくてもどちらでもいい、そんな価値観は割とありふれていると思いますが、いざ欲しいと思った時には、すでに遅い、これ