辻村深月のレビュー一覧
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昔の自分を見てるようだった。
昔の同級生が何をしているかネットで探してみた自分と。
本の内容ではなく、自分のことだが、、だけど、もう囚われないと決めている。人と比べても悲しくなるだけだから。今を楽しみたいと思ってSNSはやめた。
本の話に戻ると、自分を強く、良く見せようとするキャラクターたちは自分にもそんな事あったなと思い出す。一つ一つの話は、ちょっとずつキャラクター達の勘違いからボタンが掛け違えていくようだった。
個人的には、佐栄子と貴恵の話が良かった。大人しく、子どもを連れて電車に乗るのは周りに迷惑だからと言ってた友人が、自分と浮気をした男を殴り、夜中に子どもを乳母車に乗せて化粧もせず -
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ネタバレまず、これがデビュー作、そして高校生の頃から書いていたというのが凄い。
菅原のパートがやけに多いし掘り下げるなと思ったらなるほどね。
高校生あたりの苦悩を書かせるとさすがの辻村作品。初期からこれほどだったとは。
そして物語を収束させる力もさすが。
ヒロ君みーちゃんそう来るか。
いじめや自殺そして親子心中などという重いテーマを扱って、でも暗くなるだけではなく希望も提示してくれる。
苦悩の提示の仕方が寒さであったり閉じられた世界であったり、その様な感覚で読み手に伝えてくる。そしてそれは成功している様に感じた。
読んでいても苦しくなったもんなぁ。
長いけど読んで良かったな。 -
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種を蒔きに蒔いた上巻。
果たして下巻でこれを育ててしっかり収穫できるのか。
でも、辻村深月なら大丈夫という安心感。
学校の校舎に閉じ込められるというクローズドサークル。
しかも時間も止まっているようで、クローズしてしまった理由も分からない。
もしかしたら自殺した人物が関係しているのでは?とたどり着く。
閉じ込められたのは男女4人ずつで計8人の高校生。
自殺したのはその中の1人かもしれない…
登場した8人はそれぞれ悩みや葛藤を抱えて高校生活を送っている。
それが表面化して周りから助けられた人、自分で抱え込んでいる人。
高校の頃ってこんな悩みあったよなと思ったり、生きていればいつになって -
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ネタバレp587〜578にある言葉が頭から離れない。
・悪くない、悪くない_とくり返されるたびに、ミカは気づいた。すべては、自分のせいにされているのだと。
・美夏は悟る。守られたいなら、このまま、受け入れなければならない。
・本当に悪かったのが誰か、「誰も悪くない」「誰のことも傷つけない」と言いながら、全部を美夏のせいにする。すべては、美夏を守るために。なかったことにするために。
私にも同じような経験がある。みんな口を揃えて「そういう事もある、気にするな」「反省してくれれば良い」などと言ってきたが、誰一人として「あなたのせいでは無い」と言ってくれる人はいなかった。はなから私は加害者として話され、そ -
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三ヶ月後から、過去に戻ったと主張する、高校生の依田いつか。自殺する同級生がいることを同級生の坂崎あすなに相談を持ちかけ、友人たちを巻き込んで、その同級生を探すことになる。
宮部みゆきの「ソロモンの偽証」を想像しながら、読み進めました。登場する同級生たちも、天才的な頭脳を持つ天木をはじめ、いつかの親友の秀人、その恋人で、お嬢様で学業優秀の椿と、いつかとは、また違ったタイプの同級生たちが集まる。
あすなは、自分を学校で決して目立つタイプではないと考えるが、高校や中学って、どうしても似た様なタイプで、一緒にいることが多かったなと思う。
当時、自分にも色々なタイプの横の繋がりがあったら、学生生活を -
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友人に勧められて、最後の話だけを読みました。
子供の頃、自分がついた嘘が本当になればいいのにって経験をしたことがあったと思い出した。
特に、嘘が原因で怒られた時なんかはそう思ったな。
今思えば子供の時にしかそんな気持ちは味わえなかったんじゃないかなって思う。
自分に都合の良いおかしな展開や、人を作っては妄想して楽しんでいたけど歳を重ねるにつれて現実から離れたことはしなくなってしまった。
昔は不思議な夢もたくさん見れたのになって。
少し逸れてるかもしれないけれど。笑
辻村さんの後書きはすごく良くて共感できました。
紹介してくれた友人に感謝です。 -
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ネタバレ久々に再読しました。辻村深月さんの作品の中で唯一と言っていいほど、どういう感想を持ったらいいのかが未だにわからなくなるお話です。
当たり前にこのお話はフィクションなんだけど、それでも浅葱の境遇はフィクションであって欲しいと作中の狐塚と同じ思いを願ってしまうほど感情がリアルで痛くて光がない。
まだ上巻ではそこまで重要な登場人物でもない真紀ちゃんや恭司や紫乃だけれど、それぞれのエピソードを通して狐塚や月子の人となりがよく分かるし、それがまたリアルな感情で余計にフィクションであることを忘れてしまい余計に気分が滅入ってしまう気がします。
前作「冷たい校舎の時は止まる」の菅原の件もそうだけど、本作も -
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作者のデビュー作「冷たい校舎の時は止まる」のエピローグまたはプロローグに当たる短編集。
少し大人になった彼らのその後が愛おしい。
事前に前作を読むとより楽しめるが、本作から入っても問題ない。特に誰が前作の誰とは明示されず、終盤にヒントが出る構成であり、作者の力量と読書体験の素晴らしさが秀逸だった。
特に「トーキョー語り」がおすすめ。著者特有の壮絶なクラス内闘争からの、加害者側も含めたさわやかな大団円が新鮮だった。少ないページ数ながら、どの登場人物も瑞々しく、描かれている。
本作はスピンオフのスピンオフに該当するが、彼らのその後もまた、気になるなあ。