辻村深月のレビュー一覧
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「占いですか?」と尋ねた私に、彼は曖昧に笑って、「これは占いではないです」と答えた。
「別口で感じたものですから」
──その“別口”が一体何だったのかを、私は今も知らない。(『私の町の占い師』より)
『傲慢と善良』『かがみの孤城』等の作品で知られる、人気作家・辻村深月氏の全13篇のホラー短編集。と、一口にホラーと言っても、怪異っぽいのもあるし、ヒトコワ系もあるし、不思議系もある。なので、一辺倒ではないところが読み手を飽きさせない。
短編なのにディテールがすごい。メチャ引き込まれる作品がわんさか。
個人的には『手紙の主』『私の町の占い師』『だまだまマーク』『噂地図』『七つのカップ』の5作品が好き。
久しぶりに辻村深月作品読んだなー。
まだまだ積読したままの作品が沢山あるから、それらも読むのが凄く楽しみ。
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子どもの頃、流行っていたおまじないは、嫌いな人、消したい人の名前を書いた紙を十円玉と一緒に十日間続けて賽銭箱に投げ込むことだった。ある日、子どもたちは消えた子どもについて相談していて……(「十円参り」)。
あるホラー作家が語る謎のファンレターの話を聞きぞっとした。私のところにも少し違う同じような怪しい手紙が届いていたからだ。その手紙の主を追及するうちに次々と怪しいことが連続し……(「手紙の主」)。
出産のため里帰りしていた町で聞いた怪しい占い師の噂。ある日、スーパーで見知らぬ老女を見かけた瞬間、その人だと直感し……(「私の町の占い師」)。
闇の世界の扉を一度開けてしまったらもう、戻れない。辻村深月が描く、あなたの隣にもそっとそこにある、後戻りできない恐くて、優しい世界。
【解説:朝霧カフカ】 -
Posted by ブクログ
5つの短編
すごいとしか言えないかもしれない、子供と大人の境を描く苦しくも輝きある辻村氏の十八番
物語は優しいだけじゃない理不尽とも呼ぶべきものが重なって目を背けたくなる。それでも真っ直ぐ向かう姿がとても輝いて映る
解説でもあったように今と過去の自分を繋ぐ思い出のスイッチがそこにあった
読んでて学生のころ外されてた子を助けてあげられなかったそんか後悔がずっと残ってることもあり、さくらみたいになるべきだったと悔しいる自分もいる
そしてロードムービーには冷たい校舎〜との繋がりがあり、その記憶がほぼないなってたので哀しかった。薄っすらとこんな人物だったはずとしか思い出せず…
表題作の叙述トリックや雪の降る道はミステリ要素もあり感情を揺さぶる作品
2作目の道の先は片瀬充らしく、留守番電話の彼女と彼女はいないよのニュアンスで混乱し、ガールフレンドじゃなく片想いの友達の彼女の表現に後々から気づき読解力がポンコツだった
ヒロとみーちゃんは考察を読んで気づいた(遅)
好きなフレーズ引用
人間は 自分の身体が痛くなくても 心がつらくなくても涙が出るようにできているらしい
気持ちがギスギスしていて 見るもの 聞くもの全てが 怒りに結びついてしまう
自分が本当に気に入ってる歌を一つか二つ取って あとは黙ってスルーしておくべきよ 中途半端な丸暗記じゃなくて 本当に好きなら -
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アニメを作ることに関わる人々の、リアルな生活や日常の人間関係がよくわかって、読んでて楽しかった。アニメ監督とプロデューサーのタッグ、信頼関係の濃密さも面白かった。
王子千春や斉藤瞳といった「才能のある人」が、一生懸命に仕事に打ち込んで、凄まじいプレッシャーと戦いながら悔いのない作品を完成させようと1話1話格闘しながら絵コンテをつくり、関わるスタッフたちが同じ思いを持って全力で形にしていく。
自分がまるでアニメ業界で働いているような感覚になれて、なんだか読むのが楽しかった。
原画を描く、アニメーターという仕事のすごさもわかった。神原画を描く和奈は、あくまで監督の世界観を体現する「働きアリ」という立場を謙虚に捉えながら、自分の仕事を誇りに思いアニメ製作に携わっていく。サバクが盛り上がりを見せていく過程も面白かった。 -
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「子供のまま大人になる」
どの本かは忘れたけれど、辻村さんが使っていたこの言葉がいちばんに思い起こされた。まともな人生経験を積まず、世間知らずなひかりは子供っぽい。けれど、妊娠、出産の過程で我が子への愛情と、周りの人からの冷たい視線や当事者意識の低さを学んだ彼女は、「ああ、成長したんだな」と思わずにはいられなかった。ひかりにとっての"朝"は、もしかしたら、あの最後のシーンなのかもしれない。
佐都子、清和夫婦が放った、「あの子の____私たちのお母さんは、」という言葉が忘れられない。6年間も両親として生活してきたのに、実親に対する敬意を忘れない2人の姿勢には、感動させられた。この夫婦と巡り会えたひかりと朝斗はなんて幸せ者なんだろうと、羨ましささえ感じてしまった。 -
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ネタバレ【あらすじ】
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。
「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)
【個人的な感想】
『私だけの所有者』と『ユーレイ』が好きだった。
『私だけの所有者』はアンドロイドと所有者との絆が切なかった。
この小説を読んで私は、SF系と青春系?の小説が苦手なことを再確認した。 -
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ネタバレはーあ。母娘の話で泣いちゃった。
ずっとドイツ語で会話したかった。
でもそれより、生きててほしかった。
でブワーー
ツナグ①で出てきた美砂(私はもう完全に橋本愛でしか再生されない)が再び、、?!と思ったけど、かすっただけだった。
使者が少女に代替わりしたと思ったら、親戚の子だった。そんな1話。
歩美、恋に落ちるの巻。
2人が結ばれたら、工房のおじさんは喜ぶだろうねえ
「あの人だったら何て言うだろう」って歩美が言ってたけど、それ、私もすぐ心の中で唱える。
一緒に過ごした時間よりいなくなってしまってからの方が長くなってしまったけど、それでも尊敬していた祖父、今でも生きていたら、
私がこう思ったら、そう行動したら、何ていうだろう?って考える。この報告をしたら喜んでくれるだろうか、って考えて頑張れたりする。
最後の最後にこの文章が出てきたものだから、私と同じだーーとなり、またおじいちゃんのことを思い出して眠ったのでした。