辻村深月のレビュー一覧

  • この夏の星を見る 下

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    夏に読みたいと思っていた青春小説。
    もうとっくの昔に青春時代を過ぎて当時何も打ち込める事がなかった自分からはみんながとても眩しく煌めいてみえた。
    スターキャッチコンテスト開催で物語が終わるのかと思いきや、その後のことも。
    コロナでは多くのものが失われたり奪われたりした方に目が行きがちだったけど、オンラインで遠くの人とも繋がったおかげで知らない事を知れたり、ことに得られたものも確かにあったと気付かされる。
    先生が生徒の自主性に任せて見守り、いざという時にサポートしてくれるのが良かった。

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    2026年08月11日
  • はじめての

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    2026.08.11
    名うてのストーリーテラーによる連作短編集。
    それぞれ面白い。こういう作品は並び順にも、特に先頭と最後にはプレッシャーがかかると思うがそれもはねのけている感あり。

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    2026年08月11日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ●感想
    母親を殺して姿を消した幼なじみ・チエミを、みずほが追う物語。地方で生きる女性たちの友情や母娘関係、逃れにくい閉塞感を描いたミステリー。

    誰一人完全な人間はいない、その不完全さを描き切った作品だ。多かれ少なかれ、自分を含めて、人ってこういう正義感あるよな、嫌なところあるよな、と読みと読み進めることができる。

    母と娘の確執、地方、結婚、どうしても考えてしまう付き合う人間の「ランク」。普通って何?と問いかけてくる作品だ。


    ●本の概要
    地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。2013年おすすめ文庫王国 エンターテインメント部門 第1位。(講談社文庫)


    事件を起こすなら、私のほうだと思ってた。

    母を殺してしまった娘と、母との確執を抱える娘。どんな母娘(おやこ)にも起こりうる悲劇。

    地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。

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    2026年08月11日
  • きのうの影踏み

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    辻村さんが「現実と地続きの物語」「身近な誰かの血の通った物語」と書かれている通り、ありそうで怖い物語。
    子供の頃学校の怪談や七不思議を読んで、もしかしたらそこの影に…と怖くなるような感覚がこの本にはある。
    こっくりさんのように古い神社ってそれだけで不思議な場になる。子供たちに伝わる言い伝えが引き起こす「十円参り」
    作家に届くファンレターが近づいてくる「手紙の主」
    子供がなぜか急に言う「だまだまマーク」
    噂を辿るとどこに着くのか「噂地図」
    他にもどれも面白い話ばかり。

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    2026年08月11日
  • 朝が来る

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    佐都子にとっての朝はひかりがもたらしてくれたものだしひかりにとっての朝は佐都子がもたらしてくれたんだな〜と思うと素敵なタイトルすぎて涙

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    2026年08月09日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    学生同士のちょっとした会話のやりとりが苦しいぐらいリアル。辻村深月さんの作品は中学生の頃に読んだ「ツナグ」以来だが、心動かされる描写が多く改めて好きな作家さんだなと感じた。
    宗教団体であると分かる前は私もこの学校の人たちの考えに賛同する部分もあったので、それぐらい現実世界でも知らないうちにそういった問題に巻き込まれる可能性はあるなとヒヤッとした。

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    2026年08月09日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    ちょっと賢い男の子と、子供相手でも敬語で話す教授の会話劇大好き人間なのでとても良かった。
    賢さの中に子供の怖いまでの素直さが覗く感じがある意味リアルで良いんですよね。
    最後はモヤモヤっとしたが、このあと名前探しの放課後と子どもたちは夜と遊ぶを読み、ぐっとこの本に対する解釈が深まりすっきり。最終的にこの3作品の中では僕メジャが1番好きかな。

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    2026年08月08日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    この先の希望をわずかに残して終結した物語だが、読み終えた感想は、絶望、絶句──。

    表出の仕方は違えど、間違いなくそこに愛はあって、だけど当事者には伝わらなくて。
    誰しもが持つ劣等感や嫌悪感、コンプレックス、ついつい他人と比較してしまう卑屈な自分と、相手を卑下して自分を守ろうとする自分…といった、女性の心理的描写がすべてリアルに包み隠さず描かれている。
    人間不信になりそうだけれど、みんなこんな気持ちと折り合いをつけながらうまくやって、一部では自分を正当化しながら、立って前を向いて歩いているんだと人間関係の真理を見せつけられたように思った。

    物語が進むにつれ判明していく新たな事実に驚かされる楽しみだけでなく、全てを知った上で再度読み返し、各登場人物の気持ちを改めて深掘りしてみたくなる、一線を超えているように思えて実はどれも共感できる感情が描かれたとても深い作品だった。

    欲を言えば、このあともう少し先のストーリーを読んでみたかった。

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    2026年08月08日
  • ハケンアニメ!(下)

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    アニメに関わるお仕事小説、下巻。
    上下巻で3人の女性が主人公ですが、私は下巻の並澤さんの話が一番好きです。アニメーターの並澤が聖地巡礼の企画を公務員の宗森と進めていくのですが、2人がお互いの理解(仕事も含めて)を深めていく過程が良い。

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    2026年08月08日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    2026.08.07
    電車を使った長距離移動は、なぜか読書に没頭できる

    辻村深月はなぜこんなにも中学生が、中学生の気持ちが描けるんだ…
    身に覚えのある苦くてツラくて甘くて嬉しい気持ち

    同時に、やはり自分はわかったフリをしている、当事者になりきれない大人なのかもしれないと、それこそ苦く思う
    寄り添っているつもり、でも、本当に…?

    上巻を読み終わった今、彼ら彼女らの最後の決断は全く予想がつかないけれど、どうか7人の中学生のこれからに幸多からんことを

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    2026年08月08日
  • あなたの言葉を

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    本作は、小中高生に向けて書かれた本のようですが、大人の自分でも楽しく読めました。

    特に、
    「苦手」と「嫌い」
    というエッセイが良かったです。

    どのような話かというと、自分が今まで嫌いと思っていたことでも、もう少し深く考えてみると、実は好きということに気づくかもしれないよ、という内容です。
    競うことが苦手でも、自分のペースで走るのだったら好き。
    勉強が苦手と思っても、学校の授業に関係ないことを調べるのだったら好き。
    人前で歌うのは苦手だけど、誰もいないところでだったら好き。

    大事なのは、苦手と決めつけないで、どのようなシチュエーションなら「好き」でいられそうかを考えること。

    辻村さんは、こう言っています。
    『「苦手だけど好き」は、案外、あなたを助けてくれるかもしれない』と。

    今一度、自分が苦手と思っていることについて、もう少し深く考えてみようと思います。

    今回、辻村さんの文章を初めて読みました。
    他の本も読んでみようかしら。

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    2026年08月08日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    とても読みやすい。キャラの心情がメインとなっているため、話の展開はゆっくりだけど気にならないくらいに読みやすい。
    300ページくらいから盛り上がる。
    下巻も読もうと思える作品。

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    2026年08月07日
  • スロウハイツの神様(下)

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    最終章のために700ページ読むってかんじ。

    伏線や謎がわかりにくいから下巻の中盤までは根気良く読まないとダメだった。

    この設定いるのかな?とか思う場面もあったけど、理解が及んでないのかも。

    それでも最終章は涙が出るほど感動する。
    小説で泣くのは久しぶりだった。

    映画化してほしいなあ。

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    2026年08月06日
  • ロードムービー

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    いじめをテーマにした短編集
    「冷たい校舎の時は止まる」の面々が出てきてそこは嬉しい。

    ちょっとしたネタバレを踏んでから読んだので、それだけ後悔、、、

    ちゃんとあそことあそこがそうなって、あそこはやっぱりそうなんだー

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    2026年08月06日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    リアルだけどイヤな友情
    綺麗事じゃない

    距離が近すぎる親子

    自己肯定感の低い友達

    友達が母親を殺して失踪している
    今友達はどこに?

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    2026年08月06日
  • サクラ咲く

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    春に読みたいなと取っておいた本。久しぶりに辻村深月さんの作品読んだけど、やはりとても良い!三宅香帆さんが「辻村深月さんの未読の作品ある方が羨ましい」という感じのことを仰られていたのがわかる。私もまだいくつか読めてない作品があるので、読むのが楽しみ。新刊のファイア・ドームも待ち遠しい。

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    2026年08月05日
  • スロウハイツの神様(下)

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    正直なところ、上巻で離脱しかけた。
    ミステリーと思って読み始めたせいか、殺人事件は起こったのだけど、それに関してはなかなか進展もなく。
    だが、下巻は本当に良かった。途中で止めなくて良かったと心の底から思った。
    感動の涙が溢れるほどだ。
    そうなんだね、お互いに救われた存在であったのね。巡り会えて、本当によかった。

    「想いが、言葉が人を救う」
    そんな言葉が思い浮かんだ。
     

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    2026年08月04日
  • ハケンアニメ!

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    ネタバレ

    同じ業種で働いていても、それぞれの立場や性格によって、仕事への熱意の向け方や責任の果たし方はまったく違う。それでも、「一つの作品を作り上げる」という共通の目的に向かって、それぞれがプロ意識を発揮している姿は、まるで部活動のような熱さがあり、読んでいて胸が熱くなった。

    特に最初の話は、登場人物の性格も相まって、自分では思いもよらない形でプロ意識を貫く姿に意表を突かれ、とても感心した。一方で、二つ目以降は少し勢いが落ちた印象がある。また、作中で制作される作品そのものにはあまり感情移入できず、その部分はやや流し読みになってしまった。

    一方、当初は「お金のことばかり考えている人物」という印象だった登場人物が、営業として「きちんと利益を生む作品にする」という強いプロ意識を持って行動していることが分かり、その印象が大きく変わった。この描き方はとても良かったと思う。

    最終的には、どの登場人物にも好印象を抱ける形で物語がつながり、読後感の良い作品だった。

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    2026年08月04日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    第一章「転校生」で白石が不気味な転校生として描かれるが、様子のおかしくなってしまった先輩を白石が追い払い、ここから白石と澪が次々と同じような闇を祓う『闇祓』の物語が始まると思っていた。
    第二章「隣人」で舞台も主人公も違う話が始まって、短編集だったのかと勘違いしてしまった。実際にあったらとっても嫌だと思ってしまうようなママ友コミュニティが描かれていて、この章が一番嫌悪感が高かった。
    第三章と第四章を読んでいくと、名前だったり地名だったりとで、少しずつ共通点が現れてきて繋がっていると確かな気づきが出てきた。
    最終章「家族」では白石と澪が再登場し、最終決戦となった。第二章から第四章までは人の闇の部分だったり嫌なところが描かれていて、あまりフィクション感は薄い印象だったが、白石が登場するとしっかり怪異物語のような印象となった。しかし、最後に「闇ハラ」(闇ハラスメント)は物語の中だけの怪異などではなく、現実にも沢山ありふれているものなのだと巧みに書かれていた。

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    2026年08月03日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    辻村深月やっぱり好きだなぁ。キャラクターが愛おしく、見なくないと思う闇の部分にも共感せざるを得ない。

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    2026年08月02日