辻村深月のレビュー一覧

  • 島はぼくらと

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    終わり方が爽やかで好き
    どこかリアルで島の暮らしはこんな感じなんだろうなーと思ったけど、もっと瀬戸内海の島の良さを伝えてほしかったなーという気持ちで☆4つ

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    2025年08月31日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    3.6

    夏にぴったりな1冊。
    描写の上手さゆえなのか、もはや自分が過去に経験しているような感覚にもなる。
    本を読んでいる時に作者は何を伝えたいんだろうかとか、感想なんて書こうかなーとか

    子供の頃と大人になった時の対比。すっかり忘れていた子どもの頃の経験をある事件をきっかけに大人になってから思い出し、その頃経験したことことの世間の評価や客観的見解で知る事実にヒヤリとさせられる。少し苦しい感覚に陥る

    子どもの頃に参加していた夏の1週間の合宿。それがカルト団体によるものだったことを大人になってから知る。白骨遺体が発見され、それが過去の友人ミカではないかと懸念するが、実は違う友人だった。
    ずっと

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    2025年08月31日
  • 本日は大安なり

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    中盤からの不穏な雰囲気からの最後の回収までが鮮やかでかつ優しくて、途中翻弄されながらも最後には温かい余韻が残る作品でした。

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    2025年08月31日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    この話はフィクションなんだぞ、と何度も思い直さないといけないほどに、そこにはリアルがあった。
    浅葱と恭司の人間離れしてるところには、あれこの人たち人間だよね?超人かな?って何度か思いましたし、偶然も必然もご都合展開も、こんなの現実的じゃないって思うこともあるけれど、そもそもこの話はフィクションなんですよね…それを忘れさせる没入感あります。
    次にぼくのメジャースプーンを読んで、子どもたちは夜と遊ぶを再読するのが楽しみです。

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    2025年08月31日
  • ふちなしのかがみ

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    ホラー、ミステリー、そして少し切ない感じが混ざっていて、どれも続きが気になる短編集!
    数話、「つまりどういうことだ…」となる話もあったけど、謎が解けていく空気感がよい!

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    2025年08月30日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ★★★★☆薄暗い中に、熱い炎が燃え盛るようなえ印象を受けるお話でした。声の力を持ったぼくと事件のショックで心を閉ざしてしまったふみちゃん。犯人に対してぼくにだけできることがある。チャンスは1度きり。これはぼくの闘いだ。犯人との面会シーンには驚かされました。秋山先生と共に騙され、裏切られた気持ちだった。そしてエピローグで救われました。

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    2025年08月30日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    ナベちゃんのヨメ
    パッとしない子
    ママ・はは
    早穂とゆかり

    4編が収録されていました。
    一つの過去について、解釈の噛み合わない者同士のやりとりが印象的でした。内容は面白いですが、後味がどれも悪かったです。

    「パッとしない子」の佑と「早穂とゆかり」のゆかりの2人がする復讐めいたやりとりは繊細すぎる、執念深すぎるという気持ちにまずなりました。小説とはいえ怖かった…!
    でも美穂や早穂のように、自分ももしかしたら無意識に人を傷つけていることがあるかもしれないし、深く考えないでした言動も実は無自覚に抱いていた思いがあるのかもしれないとこの本を読んで感じました。そういう人の心の奥底を鋭く書くという怖さ

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    2025年08月29日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    大好きな辻村深月さんの作品!
    ライトノベル感が強く、ティーンにオススメされていたので、はるか歳を重ねた私には向いてない、、、と思って避けていました。
    読んでびっくり、というか、割と重め。これティーンにオススメなのか⁈なかなか刺激的。

    思春期の学校内での揉め事、カースト制、あるいは教師と生徒の関係、、、
    はるか昔の事でも私にも思い当たる事がたくさんあった。
    ここまで辛い経験は無いが、大なり小なり似たような思いをして学生時代を過ごしてきた人は多いだろう。読んでてヒリヒリ、なんとも言えない感情で胸がいっぱいになった。私が中学生の頃は、こんなに冷静で大人びてなかっただろうな、、

    辛さから逃げ出した

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    2025年08月29日
  • この夏の星を見る 上

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    久しぶりの辻村深月さん。
    長い、、長すぎる。。
    巻頭にある人物紹介がありがたい。
    つい5年前だけど、はるか昔のような気もするのは、嫌な記憶だから薄れてしまったのか。
    感想は下巻で。

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    2025年08月28日
  • 鍵のない夢を見る

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    読み終えたあと何かザラっとしたものが残る。
    どの話も主人公の視野の狭さと思い込みとズレ感が凄い。でもどこか自分の中にも同じ感覚のものが確かにあるような気がする。苦笑い。痛いところついてくるなぁ、、、さすが辻村さんだ。

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    2025年08月28日
  • 琥珀の夏

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    子どもは子どものままではいられない。
    今を最大限守ることが未来まで守れるとは限らない。
    辻村深月はとにかく年齢が近いので子ども時代へのシンクロ率が高い。
    保育園に預けたいのに、一緒にいたい。
    あの気持ち、思い出した

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    2025年08月28日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    上巻で張られていた伏線を怒涛の勢いで回収してくれる。
    公輝が実はめちゃくちゃストーカーだったのがなんかおもしろい。環の片想いだと思ってたら、実は公輝が先に環のことを想っていたという環と公輝の関係が尊くていい。公輝を救った手紙の主だと名乗りでないのも、ダメ男と付き合っちゃうのも、異常なプライドの高さも、難儀な性格だけど愛らしい部分なのかもしれない。

    夢を追って下積みをしていると思っていた狩野が高額納税者だったとわかったシーンで、勝手に裏切られた気分になった。
    成功者が何人も出てきたスロウハイツの中で、まだ夢を追っているスーやエンヤの存在はリアルだなと思う。2人とも現実を生きながら前向きに夢に向

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    2025年08月27日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    主人公は不登校になってしまってて。
    中学生なら、そりゃそう考えてしまって悩んで苦しんでしまうよなーって、
    今なら、そんな奴ら、ギャフンと言わせてしまえばいいのに、それでほっときゃいいのに、と、変に度胸のついた中年になった私は思ってしまいます(笑)
    (でも、後編読んでくと成長するこころちゃんたちがみられて、私なんかより強くなってる!と思うのだった。)

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    2025年08月26日
  • この夏の星を見る 下

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    今年36冊目
    制限されるコロナ禍と、開放された繋がる夜空の対比が心に残った。
    信じて託す先生と、それに応える生徒たちの姿に胸が熱くなった。

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    2025年08月25日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    幼少期の頃の記憶が及ぼす影響や、記憶の曖昧さに加え、いつも通り人の心の醜さや救えなさも描写されていて考えさせられる。
    読んでて苦しいのは身に覚えがあるから。

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    2025年08月24日
  • 名前探しの放課後(上)

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    『誰か』を探すために、少しずつ仲間が増えていき、仲間同士の関わりも深くなっていく様子が印象的でした。
    これからどんな結末になるのか今から楽しみです。

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    2025年08月24日
  • あなたの言葉を

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    辻村さんの優しい言葉がじんわり心に染みていく感じ。今、私はどれぐらい"自分の言葉”を持っているのかなぁ、と考えてしまう。10代でこの言葉に出会えた人達がちょっと羨ましい。
    "運動をすると身体が鍛えられると同様に本を読むと心が鍛えられる”という辻村さんの言葉が腑に落ちる。書き手と読み手、両方の視点から読書の醍醐味をやさしい目線で伝えるメッセージにも共感した。

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    2025年08月23日
  • 闇祓

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    各々が抱えるちょっと黒い気持ちが神原さんによって上手く引き出されたり、少しずつ大きくなっていき、人間関係や人が壊れていく。

    改めて現実世界は絶妙なバランスで回ってるよなーって思う。SFの世界だけど、人間模様はめちゃくちゃリアル。その言語化が面白い。


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    こんなにもたくさんの人が住んでる中で、家で亡くなる人ってこれだけなのかと思ったら、現代って、徹底的に日常から死が隠されてるんだなって思った。
    病院で亡くなるのが普通で、それ以外が特別なんだって

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    2025年08月25日
  • 本日は大安なり

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    なかなかページ数はありますが、テンポ感よく読むほうが楽しい小説だと思うので、一気読みすることをおすすめします。登場人物と場面の切り替わりが多いので、はじめにある図解が助かりました。
    ややこしいひとという表現が作中に出てきましたが、4組の新郎新婦みんなややこしいです。さらに結婚式という一世一代の大舞台だからこそ、事件が目白押しです。お仕事小説の側面もあり、その視点では常にこの難局をどう乗り切るのかと楽しめます。
    最後まで展開が読み切れず、おもしろかったです。

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    2025年08月22日
  • 島はぼくらと

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    青春小説と思っていたけれど、それだけでないいろんな人生に出会えて、とても面白かったです
    私は田舎の人間関係が苦手なのですが、でも冴島で島を愛しながら育っていく子供たちや、Iターンでやって来て馴染んでいく人たち、ヨシノのような人
    みんなに幸あれと思ってしまいます
    どこに住んでもその土地の人間関係はある  
    私は今暮らすこの土地でどんな思いで暮らしていくのかな
    最後の方で突然でてきた環に思わず「オーッと声が出ました
    環に会えて嬉しかったです

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    2025年08月22日