辻村深月のレビュー一覧
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辻村さんの作品は、上下巻に分かれると、どうやら下巻のスピードがものすごいことになるらしい。あまりの展開の恐ろしさにページを繰るのが怖い。しかし、一刻も一秒もはやくページを繰りたい、次の展開が知りたい。
せっかくのミステリー、じっくり考察しながら読み進めたいのに、ページを繰る指がそれを許さない。どうなるんだ?どうするんだ?はやくはやく次のページへ。
それで読み終わってしまいました。
おそらくメインであろうトリックは、なんとなく上巻からこうだろうなあと思いつつ、それは外れてはいなかったけれど、それでも足りなかった。上を行かれました。そう、足りなかったのです。
そして、本編が終わって、最終のページ。 -
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結婚式場を舞台にした一日のドタバタを描くこの作品、結婚式当日朝から大変だった自分の結婚式のことを思い出しながら読んでしまいました。準備期間のエピソードも挟まるので、「ああ、あの時こんなことあったな…」と懐かしさも込み上げてきます。
途中から「もしかしてこうなる?」と展開が読めてくる部分もあるけれど、エンタメ小説として楽しむなら全然アリ。登場するカップルそれぞれが抱える問題も、多少“都合よく”まとまる感じはあるものの、読後感は軽やかで気持ちよく読み終えられました。
ただ一人だけ、「いや、それはちょっと許せないでしょ…」という人物がいて、そこだけはツッコミを入れつつ(笑)。結婚式という特別な日 -
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ネタバレ三年前に別れたアールからの電話は唐突だった。
「ティー、あなたは今からアタシの話をたくさん聞くことになる。ひどいこともたくさん。だけど覚えておいて。アタシは変わってない。」
そして俺に届いた「トランス・ハイ」に関する噂。
辻村深月の長編ミステリー「スロウハイツ」に登場する小説家・チヨダ・コーキのデビュー作。
作中作に分類される作品だと思ってるけど、チヨダコーキらしさが前面に出てて、辻村深月さんの作品とはまた違った形で楽しめました。
3年間に別れたマーダー・アールからの不穏な電話から始まる物語。
トランス・ハイという唯一無二の天才的な殺人鬼に、殺され傷つけられた友達にアールの行方を尋ね真相に近 -
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豪華な4人のアンソロジー
色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。
島本理生 私だけの所有者
はじめて人を好きになった時に読む物語。
誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。
辻村深月 ユーレイ
はじめて家出した時に読む物語。
学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。
宮部みゆき 色違いのトランプ
はじめて容疑者になった時に読む物語。
鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。
森絵都 ヒカリノタネ
はじめて告白した時に読む物語。
三度も告白して玉砕して -
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深月さんの小説は近作の方が多く読んでいたため、ブクログ上でも登録数・高評価の本作品を読んでみました。これまで読んだ深月さんの中でも、群を抜いて読みやすい、早く読めるという印象でした。人物の会話(発言と発言)の間に細やかに心理描写や状況描写をされるのが深月さんの作品の特徴だと思っていたのですが、本作は人物の比較的短めな会話が続く場面が多く、スロウハイツというひとつ屋根の下に暮らす7人全員に主人公級の役割を充てた結果なのかなと感じました。
上巻を読んだ限りでは、オーナーの赤羽環でも、有名なチヨダコーキでもなく、狩野や長野といった漫画家等の卵的存在(ハイツ内の立場が上ではなく脇役的存在)の人物か