辻村深月のレビュー一覧

  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    自分だったら誰を選ぶのかなと漠然と考えた。
    会うことで救われることも、逆に辛くなることもあるが、それができるということが心の支えにもなるのかもしれないなと思った。
    思いが繋がれているんだな、と感じた。

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    2026年01月01日
  • クローバーナイト

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    辻村深月作品を順番に読み始めて、たぶん24作目。
    『朝が来る』に続き、子育て小説。

    『朝が来る』よりはテーマが軽く、その分読後感もふんわり軽い。
    どちらが上というよりは、作品ごとの個性。

    育児のまわりでありそうなモヤモヤを、ミステリー仕立てにしているのが面白い。

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    2026年01月01日
  • スロウハイツの神様(上)

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    物語の舞台は、脚本家、漫画家、画家といった、表現を切望する若きクリエイターたちが集うシェアハウス「スロウハイツ」。 そこは、世俗の喧騒から隔絶された「表現者のための聖域」です。しかし、単なる青春群像劇だと思って読み進めると、結構裏切られる。ここで描かれるのは、和気あいあいとした共同生活だけではなく、さまざまな人間模様や、人生の苦しみも感じられます。これらが、辻村深月特有の繊細かつ鋭利な筆致で、緻密に編み上げられています。
    個人的には展開がゆっくりで、読み進めるのが少し疲れるような内容でしたね。

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    2025年12月31日
  • かがみの孤城 上

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    今更ながら読破。7人の子供たちがランダムに集められたかと思いきや、実は──。という流れなのだが、登場人物それぞれのバックボーンとか見ていても、感情移入がしやすかった。
    ここで、とある疑惑が浮上したのだが、それは下巻になったら分かるだろうか?このまま下巻も読んでいきたい。

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    2025年12月31日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    辻村さんの作品は、上下巻に分かれると、どうやら下巻のスピードがものすごいことになるらしい。あまりの展開の恐ろしさにページを繰るのが怖い。しかし、一刻も一秒もはやくページを繰りたい、次の展開が知りたい。
    せっかくのミステリー、じっくり考察しながら読み進めたいのに、ページを繰る指がそれを許さない。どうなるんだ?どうするんだ?はやくはやく次のページへ。
    それで読み終わってしまいました。
    おそらくメインであろうトリックは、なんとなく上巻からこうだろうなあと思いつつ、それは外れてはいなかったけれど、それでも足りなかった。上を行かれました。そう、足りなかったのです。
    そして、本編が終わって、最終のページ。

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    2025年12月31日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    ホラー小説を読んだことがないから、この作品がホラーとしてどうなのか、という観点では分からないけど、とにかく恐怖の連続だった。闇ハラの連続、身近な人の豹変ぶり、明確に形のない敵、終わることのない闇の連鎖…終わりまでめちゃくちゃに怖かった。ファンタジー要素ももちろんあるが、実際に起こってもおかしくないし、闇祓の人たちにぜひ現実世界にもいてほしいと思うくらいのリアルさ。
    あのときのあれって、闇ハラだったのでは…?と思ったり、自分もこんなことしてないかな…?と不安に思ったりで、とにかくリアルな恐怖だった。

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    2025年12月31日
  • 闇祓

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    ネタバレ

    最初の章を読んだときは、なんとなくライトノベルに近いような妖の類とのバトルフィクションかと思ったけれど…なんだか凄く身近に感じるような、自分自身の嫌なところを見せられているような、そんな恐怖というか、濁った沈殿物を感じる物語だった。
    最後には救われる(良かった、そうだったんだ
    と思える)場面もあって良かったけれど…一つの物語でしかなかった、という恐ろしさ。油断すると自分の身近にも…

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    2025年12月30日
  • 本日は大安なり

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    結婚式場を舞台にした一日のドタバタを描くこの作品、結婚式当日朝から大変だった自分の結婚式のことを思い出しながら読んでしまいました。準備期間のエピソードも挟まるので、「ああ、あの時こんなことあったな…」と懐かしさも込み上げてきます。

    途中から「もしかしてこうなる?」と展開が読めてくる部分もあるけれど、エンタメ小説として楽しむなら全然アリ。登場するカップルそれぞれが抱える問題も、多少“都合よく”まとまる感じはあるものの、読後感は軽やかで気持ちよく読み終えられました。

    ただ一人だけ、「いや、それはちょっと許せないでしょ…」という人物がいて、そこだけはツッコミを入れつつ(笑)。結婚式という特別な日

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    2025年12月29日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    子どもにかかわる仕事をしている身としては、教育者としての立場からも、なんとなくの保護者からの視点から見ても興味深かった。
    問答について。子どもたちに考えさせてるようで、大人の誘導尋問になってないか。ああ、自分でもやっちゃってるなあ、と思った。問答も、そもそもミライの学校で過ごすこと自体も、大人の自己満なんだろう。本当の意味で子どもに考えさせる、判断させるってどうすればいいんだろう。答えはすぐには出ないけど、子どもが間違えた道を進んだ時には、ちゃんと大人として向かい合わなきゃいけないんだと思った。

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    2025年12月28日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    三年前に別れたアールからの電話は唐突だった。
    「ティー、あなたは今からアタシの話をたくさん聞くことになる。ひどいこともたくさん。だけど覚えておいて。アタシは変わってない。」
    そして俺に届いた「トランス・ハイ」に関する噂。

    辻村深月の長編ミステリー「スロウハイツ」に登場する小説家・チヨダ・コーキのデビュー作。
    作中作に分類される作品だと思ってるけど、チヨダコーキらしさが前面に出てて、辻村深月さんの作品とはまた違った形で楽しめました。
    3年間に別れたマーダー・アールからの不穏な電話から始まる物語。
    トランス・ハイという唯一無二の天才的な殺人鬼に、殺され傷つけられた友達にアールの行方を尋ね真相に近

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    2025年12月27日
  • ふちなしのかがみ

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    辻村深月先生の作品は好きでよく読んでいるが、いつもと違う毛色のホラーに感じた。
    妖怪とか幽霊より、人間的な怖さが一番怖いんだなと、改めて思った。
    短編集だったのでスラスラ読めた。

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    2025年12月25日
  • サクラ咲く

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    辻村深月先生の書く本で、私が好きな短編がどんどん繋がっていく素敵な時系列。
    こんな学生生活を送りたかったと思ったりもするけど、自分には気づかなかったドラマがたくさんあったのかもしれない。

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    2025年12月25日
  • はじめての

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    豪華な4人のアンソロジー
    色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。

    島本理生 私だけの所有者
    はじめて人を好きになった時に読む物語。
    誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。

    辻村深月 ユーレイ
    はじめて家出した時に読む物語。
    学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。

    宮部みゆき 色違いのトランプ
    はじめて容疑者になった時に読む物語。
    鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。

    森絵都 ヒカリノタネ
    はじめて告白した時に読む物語。
    三度も告白して玉砕して

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    2025年12月21日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    上下巻の長編作品。
    上巻では意図して複雑に、これでもかというくらい伏線になり得ることが描かれていて、下巻はどんな展開になるのか、読み始める前、私は全く予想がつきませんでした。
    この作品の中で回収できた伏線、別の作品で回収する伏線といろいろですが、辻村さんの頭の中はどうなっているのかと思いました。
    放ったらかしになってしまうのかなと思う登場人物もきちんと意味を持つ、改めて凄い方だと思いました。

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    2025年12月21日
  • スロウハイツの神様(下)

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    上巻は正直、スロウハイツの住人の関係だとか時系列が分かりづらく読み進めていくのも少し辛かったのですが、下巻で全ての伏線が回収されスッキリしました。

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    2025年12月21日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    幼馴染みのチエミが母親を殺し失踪して半年。
    みずほは彼女が逃げ続ける理由を探っていく。
    母と娘の関係性、女同士のしがらみが鮮明に描かれていました。チエミの全体像が見えてきたとき、辻村さん作品の『傲慢と善良』の真実に似たものを感じました。女同士の仲の良さの裏に、同情や嫉妬が絡んでいる描写に心が抉られます。そんな感情と同居しながらも、相手の考えることがわかってしまう所も女同士の友情ならでは。
    チエミが母親を殺して逃げている真相は、みずほでなければ気づけなかったこと。2人の強い絆を感じられるラストでした。

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    2025年12月21日
  • 青空と逃げる

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    この母子が平和に長く暮らせますように…と願いながら読みました。
    生きていくために強くなる二人にジーンとしつつ、ちょっとミステリーっぽい要素もあり、最後まで一気に読みました。
    傲慢と善良との繋がりは知らなかった…

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    2025年12月20日
  • スロウハイツの神様(上)

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    深月さんの小説は近作の方が多く読んでいたため、ブクログ上でも登録数・高評価の本作品を読んでみました。これまで読んだ深月さんの中でも、群を抜いて読みやすい、早く読めるという印象でした。人物の会話(発言と発言)の間に細やかに心理描写や状況描写をされるのが深月さんの作品の特徴だと思っていたのですが、本作は人物の比較的短めな会話が続く場面が多く、スロウハイツというひとつ屋根の下に暮らす7人全員に主人公級の役割を充てた結果なのかなと感じました。
    上巻を読んだ限りでは、オーナーの赤羽環でも、有名なチヨダコーキでもなく、狩野や長野といった漫画家等の卵的存在(ハイツ内の立場が上ではなく脇役的存在)の人物か

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    2025年12月18日
  • この夏の星を見る 下

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    幸いにも自分はコロナの頃は大学を卒業していたので、
    学生時代を潰されることはなく同じ境遇ではなかったが、それでもなおあの期間は今思い返してみても異質なほどに閉塞感が蔓延していた。

    学生時代の青春をコロナで潰された人たちの想いは計り知れないが、それでもなお自分たちの好きなこと、熱中できるものに対して真っ直ぐに取り組む登場人物たちの姿に心を打たれた。

    どうしようもない状況に立たされ、行き場もなく陰鬱とした感情に呑み込まれそうな時、自分を救ってくれるのは心から熱中できるものなのだと教えてくれた。

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    2025年12月18日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    序盤は慣れない設定に戸惑いもあったが、
    途中から引き込まれるように読めた。

    読みながら自分が会うなら誰だろう、
    また死後は誰か会いに来てくれるような
    生き方をしてるかな、が頭の片隅に
    浮かんだまま読み進めた。

    死は身近なものなのに、
    自分には関係ない様な遠い存在だと
    思ってしまう。
    そうで無いと人間は生きられないのかもしれない。

    でもいつか必ず自分にもやってくるその日を
    良い形で迎えられる人生にしたい。
    良い読書体験だった。


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    2025年12月19日