辻村深月のレビュー一覧

  • かがみの孤城 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    取り敢えず、上巻だけを読み切った。
    面白い、いやぁ、下巻を早く見たい。

    見ず知らず年齢も性別もバラバラの中学生が集められ、初めは他人行儀だったけれど、徐々に仲間意識が芽生えていき、三学期の一日目だけ皆んなで学校へ行こう、一緒に闘おう、そう約束をして、下巻へ続く。

    思春期真っ只中の中学生たち。それぞれ個人の悩みがある中で、人間関係を徐々に築き上げ、信頼していく様が読んでいて、あたたかい気持ちになる。
    学校に行くことができない理由、不登校には様々な理由や原因があるということを、改めてこの作品で感じた。

    一緒に、闘える。最後の一行が下巻につながる。
    さぁ、どうなる。

    0
    2025年09月28日
  • かがみの孤城 上

    Posted by ブクログ

    おもしろい
    とても読みやすかった。
    主人公や登場人物に感情の機微がとても面白かった。
    早く下が読みたい

    0
    2025年09月26日
  • 名前探しの放課後(下)

    Posted by ブクログ

    怖い。最後で一気に話の全体像が変わって混乱した。ちょこちょこ違和感あるなーという部分はあったけど、普通に話が進んでいくもんだからスルーしていた。騙された。
    それに、ある作品を事前に読んでいたら、前提から覆される事になる…怖い。
    他作品と登場人物や世界観が繋がっている作品は大好きなんだけども、ここまでやるのか…。
    話の内容ももちろんおもしろかったけど、この作品は技術の高さ深さに大変驚かされた。

    0
    2025年09月24日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

    Posted by ブクログ

    気軽に読める短編集。
    けれど中身は気軽や気楽とは正反対だった。
    どの話も当事者と傍観者では記憶や心情が全くの別物。加害者と被害者、虐める側と虐められる側というような明瞭な関係ではないものの、それに似たもっと複雑な関係の登場人物たち。そのどちらにも感情移入ができるのは、恐らく今までに同じような経験をしたことがあるからだと思った。
    絶対と言ってもいいほどに、他人の気持ちを理解しきることが不可能だからこそ、自分の何気ない言動や、良かれと思っている行動を見直そうとも思えた。

    0
    2025年09月24日
  • 青空と逃げる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「傲慢と善良」に登場する早苗と力が主人公と知り読み始めました
    行く先々の人が事情を聞かなくとも2人に手を差し出してくれることの温かみがグッとくる
    印象に残ったのは目が不自由なおばあさんに早苗自ら歌うことを申し出て老夫婦と打ち解けるシーンは目が潤みました

    0
    2025年09月24日
  • ぼくのメジャースプーン

    Posted by ブクログ

    魔法のような能力を使える少年がいてどこかSF的な物語かと読み始めは思っていました。第2章で読み進めるのが苦しくなりましたが、その先は道徳観や倫理観を凄く意識された内容でした。
    罪と罰、言葉の重み、愛、因果応報、様々な事を深く考えさせられました。

    0
    2025年09月24日
  • ハケンアニメ!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アニメ作品に関わるアニメ監督とプロデューサーの関係を2つの異なるアニメ作品の作成を通して描かれた物語。

    題名を見て、派遣社員がいろいろとドジを踏みながらアニメ作成に関わっていく物語と思っていた。アニメの覇権を争う物語とは思わなかった。

    アニメ作品はあまり見ないけれども、この本を読んでアニメ作品を作る大変さがよく分かった。確かに普通のドラマだとそれぞれの役者が自ら動いてくれるけれども、アニメは全て作り上げなければならないから。

    2つのアニメ作品、それぞれアニメ監督とプロデューサーに個性があり、楽しく読むことが出来た。

    0
    2025年09月23日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    思春期の学生に向けた小説というのがテーマかとは思いますが、短編の中に見事に作者の色が見えて面白かったです。

    0
    2025年09月22日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    辻村深月作品だなぁーと思いました。
    深く優しいストーリーで、色々考えさせられます。
    「生きてる人は死者を通して、本当の自分と向き合う」とどこかで書いてあった気がするけど、本当にそうだなと思う。
    もし、自分だったら誰に会うだろうか、どんな会話をするだろうか。
    死者との面会を通して自分と向き合うことができるだろうか。
    深く心に刺さる話でした。
    しばらく著書の余韻で考えるだろうなぁー。

    0
    2025年09月22日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何気ない一言でも言われた方は一生傷として残るのだと改めて言葉には注意したいと感じた。こちらが無意識に発する言葉は案外心の声として出ていることがある。一度脳内で言葉を吟味することがトラブル防止につながるのだろう。

    0
    2025年09月21日
  • 琥珀の夏

    Posted by ブクログ

    辻村さんは本当に子どもの心情描写がリアルで、読者の誰もが少なからず「あ、この気持ち、知っている」と思う部分があるのではないだろうか。長い小説だが、特に後半の展開はジェットコースター並みで、ページを繰る手が止まらない。宗教2世の問題を連想させるテーマでもあり、未熟であり非力な子供たちが常に犠牲となる構図にやるせなさを禁じ得ない。辻村さんの作品は、何らかの理由で苦しい状況にある子どもたちの気持ちを、代弁し、共感し、明るい方へとそっと導いてくれる。それは何よりも優しい寄り添い方であり、これほど子どもたちを勇気づけるものはない。

    0
    2025年09月21日
  • あなたの言葉を

    Posted by ブクログ

    辻村さんの考え方と言葉の伝え方が思いやりに溢れていて、感受性の高さがひしひしと感じられた。
    本の中に出てくるエンパシーを体現している人だなぁと感じた。子どもの頃に感じていた疑問を言語化してくれてすっきりした気持ちになった。
    小学生の時にこの本に出会っていたかった、と思ったし、
    将来自分も辻村さんのように、子どものなぜ?に答えを示すんではなくて同じ目線で考えてあげられる人になりたいと思った。

    0
    2025年09月21日
  • 家族シアター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     個人的に、いい話だったと声を上げたくなる話と、始終胸糞悪い話の両極端だった。
     どの話の主人公も特定の誰かにモヤモヤを抱いていたり、価値観が噛み合わなかったりする(7話目の「タマシイム・マシンの永遠」以外)のだが、最終的には分かり合い、暖かな日常に戻るというのが大体の流れだ。

     だがこのモヤモヤが、話によっては理不尽だったりする。「お前その性格どうにかならないの?」と、主人公に対して憤ることもあった。具体的には1話目と3話目。
     特に3話目は、主人公である母親が娘の進路等にモヤる話なのだが、そもそも母親が無自覚な毒親である。オマケに、今まで培ってきた価値観も、歩んできた人生も、常人では理解

    0
    2025年09月21日
  • 島はぼくらと

    Posted by ブクログ

    離島に住む高校生男女4人と、島ならでの生活を描いた話。
    今まで読んだ辻村深月さんとはちょっと違う雰囲気の小説。そこまで感情移入せずに読み進めてたけど、最後の方で急に泣かされた。
    じんわりするいい話でした。

    0
    2025年09月20日
  • ハケンアニメ!

    Posted by ブクログ

    アニメ業界を舞台にしたお仕事物語
    人物評価の裏切りの連続とサイドAとサイドBのバランスの良さ、そことそこが繋がる?!っていう終盤のジェットコースター展開
    良かったです。

    0
    2025年09月19日
  • 「いじめ」をめぐる物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5人の作家さんによる、いじめをテーマにしたアンソロジー。
    どのお話もいじめの描写が出てくるため何度も胸がぎゅっとなる。
    いじめた側はいじめていたことをすぐに忘れるが、いじめられた側は一生忘れない。
    大人になってからもずっと。
    どんな言葉を吐かれたか、その時どんな感情が湧いたか、当時のことを鮮明に思い出せるのはいつもいじめられていた側。
    それだけ、いじめる側は軽い気持ちであり、いじめられる側はその何倍もの深い傷を負っているのだろう。
    いじめる側の無自覚さが恐ろしい。
    自分も気をつけなければと思った。

    0
    2025年09月18日
  • 島はぼくらと

    Posted by ブクログ

    ラスト、とても良かったなぁ
    うるっときて、
    幸福な気持ちになれました。
    とにかく爽やかで素敵な青春物語でした!

    0
    2025年09月17日
  • スロウハイツの神様(上)

    Posted by ブクログ

    仲のいい人とそれぞれ自分の夢を追って生活するのは楽しそうだと思った。
    自分もそんな生活をしたい。
    基本物語の核となる事件はまだ起きていなく、登場人物の性格紹介のような話が5章ある。
    最後の2ページあたりで何かが起きそうな続きが気になることが起きる。
    よく上巻は我慢で下巻から面白いと聞くが、個人的には楽しく読めた。

    0
    2025年09月16日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

    Posted by ブクログ

    辻村深月の名刺がわりの本、と言いながら
    主人公のつじ、の字が一本のしんにょうになっていたのがすっごく気になってしまった。
    漢字の使い方としてはどちらでも良いけど、わざわざ変えるということは主人公の深月は辻村ではないってこと??

    辻村さんのいつもの手腕に飲み込まれて一気に読んでしまった。これがデビュー作ってすごいな。

    0
    2025年09月15日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後輩に借りた本。短編集で読みやすいし全部優しい感じの話で良かった。YOASOBIの曲は本を読み終わってから聴いたけどMVともマッチしてて面白いし本と曲2つで楽しめて良かった。はじめて家出したときに読む物語のユーレイが一番印象に残った。辻村深月さんは鏡の弧城の時も思ったけど女の子のいざこざとか心情とかの描写が上手いというかリアルだと思う。ちょっと微ホラーな感じだったしなんとなく次の日の朝がどうなってるか、どういう結末かって想像出来てたんだけどまさかの結末で裏切られて少しクスッときた。あと色違いのトランプも自分の名前が出てきたから印象に残った。曲は色違いのトランプが原作になってるセブンティーンが格

    0
    2025年09月15日