辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
辻村ワールドすごろく5マス目の下巻。
浅葱とiの殺人ゲームはクライマックスを迎える。
上巻で感じたやるせなさは、下巻で更に大きくなる。人間の痛ましさ、愚かさ、精神的脆さが詰まった物語だった。
他者からの愛を渇望するあまり、刹那的な感情に駆られ歪んだ行動に出てしまうけど、取り返しのつかない行為に悔やむ心の叫び、この時の描写が何とも気持ちを抉られた。
っていうか、iの正体…そうきたか。。
相変わらずお上手な伏線の回収で、ラストは綺麗に着地した感じ。やるせなさは消えないけど(汗)
読後は切なすぎて、ふーっとため息が出た。
辻村先生の作品は、これまでどちらかといえば白い方の作品を読んできたからか -
Posted by ブクログ
とにかく口コミいいので読んでみた。
意味深な冒頭2ページ…わかる…その気持ち。
自分の力じゃどうにもならないから、奇跡が起きないかって願っちゃうんだよね。
主人公は中学1年生の「安西こころ」
5月の時点ですでに不登校…
原因はクラスのリーダー格からの嫌がらせ…
中学ってさ、学生時代で1番多感で情緒不安定なんだよねぇ…わたしも嫌なことたくさんあったなぁ…
家の方が嫌だったから、それでも学校にいったけど…
こころはずっと家に引きこもってた。
お母さんが手引きしてくれた「心の教室」にも行けなかった。
ある日、こころの部屋の鏡が光だしお城に繋がっていた。
そこには複数人の中学生男女と狼の仮面を -
Posted by ブクログ
ふだんあまり小説は多くは読まないが、東畑開人『聞く技術 聞いてもらう技術』の「孤独」と「孤立」について書いている章でこんな風に紹介されていたので読んでみたくなった。
「こういう微細な傷つきを書かせると天才的なのが、小説家の辻村深月さんです。2018年の本屋大賞に選ばれた『かがみの孤城』をはじめ、さまざまな作品で、ストレスを抱えた大人が無自覚に子どもを傷つけるプロセスが描かれています。」
『聞く技術 聞いてもらう技術』では、「孤独には安心感が、孤立には不安感がある」と書かれている。「孤独」と「孤立」は違う。「孤独」を愛する人はいるが、「孤立」を愛する人は、おそらく、いない。
『かがみの孤城 -
Posted by ブクログ
再読完了。
主人公のこころは、中学生になったばかりの頃に、クラスメートから執拗な嫌がらせを受け、学校に行けなくなりました。
家で自分の部屋で閉じこもる生活の中、ある時鏡が輝き出して入り込むと、そこには大きなお城、そしてオオカミの仮面をした女の子がいて、こころがこの城に招待されたと伝えます。
この城には,他にも6人の同世代の子供が来ていました。彼らも何らかの事情を抱えた子達で、その城での関わり合いを通して少しづつ変わっていくという流れ。
この上巻は少々辛いです。
まず、こころが受けた仕打ちが、そんな理由でそこまでする?ってくらい酷くて、鳥肌立ちます。
その後のこころの心理、心細さというか、誰 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながらいろいろ感想は考えてたけど、最後その場所でそれやるのかよぉー、とちょっといいなと思った。
婚活の話。婚活中の人にはつらい。若い人にはピンとこない、恋愛結婚の人はフーン、婚活経験者は「ああわかる」って感じだと思う。
婚活中の人は読んだ方が良いのだろうか・・・ちょっと辛くなるかも。
思ったこと。
男主人公カケルの女友達が性格悪すぎる。
親友であるカケルの婚約者を笑いものにしたり、内々の話をばらしたり。推測で決めつけたり。
こんなやつとカケルが親友(笑)なのは正気を疑う。
友達見る目なさすぎだろう。
以下ネタバレあり。
ストーカー問題が大きなトピックとして話の中盤までを占めているが -
Posted by ブクログ
生者と死者を一夜限りだけつなぐ物語。
初めは使者(ツナグ)がただの高校生?なぜホテルで?など、ファンタジーだとしたらそれっぽくない現実的な設定に入り込めなかったけど、最後の章まで読んで腑に落ちた。
もしかして、現実でもあったりするのかなとも思ったり、自分だったらどうするか、を考えてみたりする。
まだ自分にとって、身近で心から大切な人を亡くした経験がない私は、現実的にいま誰と会いたいというのはなくて、それは幸せなことだと思った。
ただその分、これからの人生では必ず大切な人を喪失する経験をするんだと思うと怖いなと。その前に自分の人生が終わるかもわからないけれど、そしたら誰が一番私に会いたい