辻村深月のレビュー一覧
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ミステリーのアンソロジー。色んな作家をお試しで読めるな、と思って古本屋で買った。たまに思い出したように行く小さな店。今回は、店主のマダムがしばらく留守にしていて、代わりにお客さんが「ちょっとそこまで出かけてらっしゃいます」と店番代わり。どうしよう買おうかなぁ、今日はやめようかなぁと思いながら、いつもは店主の背中側にあってなかなか手が出せない棚をじっくり見たりしていると、掘り出し物を見つけたり。やっぱ待つことに。おかげで買い過ぎず、少な過ぎず、良い本を買えた。
さて、いきなり1話目からどんでん返し。これはやられた。短いこともあり、読み終わってすぐにまた冒頭から読み直した。乾くるみ『夫の余命』。 -
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表紙もタイトルもいかにもホラーで怖いものみたさで読み進めたけれど、やっぱり怖かった。
何が怖いって、人間が怖い。
高校生、ママ友、会社の同僚、小学生、章ごとに場面が変わるので飽きない。
優しくて頼りがいがあり憧れていた先輩に心を許して相談しているうちに、だんだん先輩が本性をあらわして、一方的な考えを押し付けてきたり行動を指図してくるようになった。
何でも愚痴を聞いてくれて悩みも丸ごと受け入れてくれて、常に肯定され同僚に気持ちよく話を聞いてもらっているうちに、自分は間違っていない、自分は正しいと思い込み、暴走していく。
洗脳にもいろいろなやり方があるのだなと思ったし、洗脳されているときは自 -
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ネタバレー坂崎あすなについて、いつかが知っていることはそう多くない。ー上巻
ー坂崎あすなについて、いつかが知っていることはそう多くない。だけど、決して少なくもなかった。ー下巻
「ぼくのメジャースプーン」→「名前探しの放課後」の順で読んでほしい。ぼくのメジャースプーンの登場人物が次から次へと出てくるし、なんなら「ぼく」と「ふみちゃん」の姿がまた見れて本当に嬉しいし。
そしてたぶん、
実際はいつかはタイムスリップしていない。秀人の「条件ゲーム提示能力」にかかっただけ。
「たとえばさ、今から3ヶ月後、自分が本当に気になってる女の子が死ぬと仮定してみてよ=A、そういうのがないならいつか君の人生はすごい寂 -
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ネタバレ寝る間も惜しんで読んでしまった。
僕のメジャースプーンの後書きに引き寄せられて。
メジャースプーンの後書きで読んで欲しいと添えられて、誰が関連しているのだろう?と
先入観入りまくって読んで。
ああ!って。
ただ、まだわからないのが、あの子の彼女が果たして
ふみちゃんなのかはまだわからない。
そして、改めてメジャースプーンを読んで思ったのが、主人公の「ぼく」が名前かでて無かったことに!!
気にならなかったのがびっくりした。
ぼくが「ぼく」でしかなく、ぼくのことを名前で誰も読んでいなかったこと。
からの、「ぼく」だった彼の名前が今作で分かった事。
メジャースプーンの後書きに書いてなかったら、多分気 -
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序盤はあまりつまらないかもと思って積読していたが、腰を上げて読み始めたらするする読めた。
こころが感じていることがどれもまっすぐで良い。
誰かによって気持ちをねじまげられることは理不尽なことだと、こころがまっすぐ感じて言葉にしてくれたのがなんか嬉しかった。
最後のアキを助ける場面のセリフにも胸が打たれたな。
自分に呼びかけてもらえてるみたいだった。
「アキ、生きて!アキ、大丈夫だよ!大丈夫だよ、アキ!私たちは助け合える!会えるよ!会える!だから生きなきゃダメ!頑張って、大人になって!アキ、お願い。私ー、未来にいるの。アキの生きた、大人になった、その先にいるの!」
登場人物みんな魅力的だ -
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読み始めは、ストーカーやモラハラの話かと思った。しかし読み進めるうちに、人の心に巣食う「闇」を祓う物語だという輪郭が見えてきた。
章ごとに視点や舞台は変わり、学校、職場、家庭など、それぞれ異なる人間関係の中で現代社会の闇が描かれる。一見バラバラだった出来事が少しずつ繋がり、「神原」という存在の役割も見え方を変えながら一本の物語へ収束していく構成が印象的だった。
読みながら感じたのは、怪異そのものよりも、パワハラやセクハラ、モラハラなど、人が生み出す悪意や歪みのほうがよほど恐ろしいということ。だからこそ、この作品はホラーでありながら、人間の闇を極端な形で描いた虚構空間ホラーという読後感だった -
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バタバタした日が続き、久々のレビューとなった(._.)
ひょんなことなら思わず軽い嘘をついてしまい、さらに重たい嘘を塗り重ねて、どうにもならなくなった3つのストーリー。2つ目の「5年目の受験詐欺」は、騙される側の話だが、子供への愛情に付け込まれて騙されていることへの疑惑を長年抱え続ける葛藤はスリリングであった。「恋愛」と「受験」と「推し」、どれも冷静な目で見ると不合理な要素なのに、相手を麻痺させて正常な感覚を奪い取るパワーがあり、嘘の世界に飲み込まれていく様子が生々しく描かれ、ページをめくる手が止まらなかった。
会社のコンプライアンス研修で「不正のトライアングル」という言葉を学んだ。機会、