辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
嘘ってのはバレるまで終わらないから素敵だと思う
嘘ってまさにジェンガに似てると思う。そう思った秀逸な表題を付けた作者は天才としか思えない。どうして人をこんなに美しく描くのと読んでいてその才能に脱帽してしまいました。
まず大前提にテーマである「詐欺」についてですが、加害者と被害者にわけて人間模様が繰り広げられるのはもちろんのこと、なぜ騙すに至るのか、なぜ騙されるに至るのか、結果ではなくその過程にこそ物語が宿るため納得するのですが、嘘ってやっぱり簡単な作業じゃないんですね。
嘘って実は意外と終わらないし、嘘は相手が気づかない以上バレなきゃ正義だったりする。
この作品では決してそんな嘘を美化するも -
Posted by ブクログ
辻村深月さんの直木賞受賞作。
5篇の短篇からなる短篇集です。
どの作品も女性が主人公。
犯罪、もしくは犯罪のニオイがする事象のそばにいる女性が主人公です。犯罪者そのものではないのがポイントかも。
その立場を利用してモヤモヤする気持ちやもどかしさなどを上手く書き出している。
例えば、【あの人は私のために犯罪を犯してしまったのでは?】と思わされる。でもその人は周囲から奇異の目で見られるような人で、それでも自分のために犯罪まで犯したのではと少し自尊心をくすぐられたり。でも実際の犯行動機は…なんて短編。
誰でも持っていたり感じたこととある部分、自分のなかにある感情の黒歴史のような物を思い出さされ -
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Posted by ブクログ
ネタバレどうしても傲慢と善良やかがみの孤城と比較してしまうけれど、デビュー作、として考えるとすごく面白くてたので辻村作品は順番に少しずつ読んでいきたいと思える。
ただ、いわゆる広い意味でのフーダニットがラストに明かされる作品としては、限られた登場人物の中に作者と同姓同名がいるのはノイズになるなぁと思った。
あと、最後まで読んで振り返ってみると各個人のエピソードがしっかり長めに語られることに関して、そのエピソードが語られることでこの子が自殺した子じゃない、または自殺した子だ、と判断する材料とはならず、すぐにお話から退場してしまうことで違ったことが明かされるのであれば、そのエピソードは必要だったのかな、