太陽の坐る場所

太陽の坐る場所

652円 (税込)

3pt

高校卒業から10年。クラス会で再会した仲間たちの話題は、人気女優となったクラスメートの「キョウコ」のこと。彼女を次のクラス会に呼び出そうと目論む常連メンバーだが、彼女に近づこうと画策することで思春期の幼く残酷だった“教室の悪意”が、まるでかさぶたを剥がすようにじわじわと甦り、次第に一人また一人と計画の舞台を降りてゆく……。28歳、大人になった男女5人の切迫した心情をそれぞれの視点から描き、深い共感を呼び起こす。圧巻の長篇心理サスペンス。

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太陽の坐る場所 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんの作品はいつも序盤、そこまで集中してないのにも関らず途中から続きが気になり過ぎてものすごい速さで読み終えてしまう。

    地元の同級生と仲良いと聞くと、こういう世界を想像する。
    そう思ってない人も中にはいるのだろうが、、
    他人からは想像もつかない感情や世界がその人にはあり、
    全く違った人生を

    0
    2025年07月05日

    匿名

    購入済み

    色んな視点からの話しで途中からキョウコはどっち??となりましたが、すごく奥の深い内容で自分の学生の事など思い返してしまいました。複雑だけど素晴らしい作品でした。

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    挫折や屈辱、恐怖の体験があるからこそ、囚われてしまう過去。いつか見返してやりたい、そんな気持ちを原動力に前へ進んだ経験も一度や二度はあるはず。高校卒業から大学、社会人と時を経て、仕事や私生活の端々で徐々に差が顕れる20代後半。傍流に生きた過去をコンプレックスに持ち、現在まで縛られてきた聡美、島津、紗

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ辻村深月氏の中で、1番トリックに驚かされた。ゾワゾワとさせられた。
     キョウコの同窓会は、十数年後くらい先にしたいという発言に共感した。

    p246狭い教室には、狭いからこそ曲がった法や支配がまかり通ってしまう。

    p384扉は私の内にこそあり、そしてまた、私の内にしかない。

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    スクールカースト、序列、女王様など学生の時の立ち位置や自分の居場所、関係性などを形容する言葉はあるが、アマテラスの神話を織り交ぜこの関係を表したのは、なるほどうまいなと思いました。

    太陽は信仰の対象でもあり、畏怖の対象、天上にあって強烈な光を放つ唯一の存在。スクールカーストの頂点に立つ者を表現する

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんは、子供と大人の狭間で揺らぐ思春期の中高生を描くのが本当に上手いと感じる。
    こんなドラマチックな青春を過ごしていなくても、何故かしみじみとする懐かしさとチクチクとした痛みを覚える。
    大人となった今では教室という狭い世界で、なんであんなに一喜一憂していたのかと思うが、学生時代は家庭よりも大

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    どうしてこうも 辻村さんの本は
    痛いところを的確に何パターンも用意して、見ないようにしてた気持ちを引っ張りだしてくるのだろう。

    憧れや嫉妬やずるさはもちろん、 自分を嫌いになってしまう滑稽さも、自分に自信を持てる客観性も 辻村さんの本では 全てを許してもらえるような感覚になれる。

    物心ついた幼少

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

    昔の自分を見てるようだった。
    昔の同級生が何をしているかネットで探してみた自分と。
    本の内容ではなく、自分のことだが、、だけど、もう囚われないと決めている。人と比べても悲しくなるだけだから。今を楽しみたいと思ってSNSはやめた。

    本の話に戻ると、自分を強く、良く見せようとするキャラクターたちは自分

    0
    2025年04月16日

    Posted by ブクログ

    あるページのある一文を読んだ瞬間、それまで頭で描いていた風景がガラリと変わり、冒頭から読み直したくなる小説。こういう類の小説はいくつかあるが、今回は思いがけないところでその一文が出てきたので驚きとともに「やられた!」という気持ちにさせられた。
    それにしても、登場人物の誰とも共感できず、「みんな、小物

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    辻村さんの作品の登場人物(特に女性)に共感できない、だがそこが面白いといった事を何度か書いたように思いますが、本作は"その共感できない度合い"がちょっと突き抜けていたように思います。特に貴恵さん、怖いです。男も一人は論外ですが、もう一人はただのいい人。でも彼の大人になりきれない感

    0
    2025年03月02日

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