あらすじ
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。
哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
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コロナ禍を生きる中高生の話。今まで当たり前にできていた部活ができなくなり、当たり前に一緒に過ごしていた人とうまくいかなくなったり、誰にもぶつけられない怒りを抱いたり…心当たりしかないあの時代のモヤモヤがすごくはっきりと描かれている。この丁寧さはやっぱり辻村深月だなぁと思う。コロナの話は悲しい話も必然的に多くなるけど、コロナ禍だからこそ生まれた、距離の関係ない繋がりは自分としても大切にしたいと思った部分だから、そこも描かれているのがとても良かった。
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何かを頑張ることは、特に青春時代の出来事はかけがえのないものになりそう。映画は観ていないが、映像化した時のロマンチック青春みたいな情景が浮かぶ。良かったです。
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思うことは色々あるけど、コロナがなかったらこの本に出会うこともなかったんだなと思うと感慨深い。
こんな青春の形もあるんだなあ。私はめちゃくちゃ読んでよかったと思いました。友人に勧めたいです。
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(上)に続きそれぞれの学校で中学生と高校生がスターキャッチコンテストに向けて話が進んでいきました。
5年位前の出来事ですがコロナ禍では人と接触するのも気が気ではなく、世界中でかなり大きな影響があった事を思い出しました。
自分はその頃から社会人で働いていましたが学生達は部活の大会や修学旅行、文化祭等のイベントも制限されて学生時代の思い出を沢山作りたい時期にパンデミックが起きてしまい楽しみにしていた学生達にとっては悔やまれると思います…
ですがこの物語ではコロナ禍だからこそオンラインでスターキャッチコンテストを行い、各学校でリモートで会話してお互いの事を知る事ができて仲良くなれたのかなと。
星座や望遠鏡にも興味をそそられる内容で望遠鏡の知識は皆無なので種類は全く知らなかったのですが望遠鏡に興味を持って調べたら屈折式望遠鏡や反射式望遠鏡等色々な種類がある事を知りました。
星座や宇宙の事もネットで検索したりそういう分野の本を購入してもっと知識を深めてみたいなと思いました。
自分が学生の頃はやりたい事が漠然としていたのですがこの物語の学生達は皆自分のやりたい事や意見をしっかり持っていて立派だなと…!スターキャッチコンテストを経てさらに成長できたのかなと思いました。
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あの頃、これまでに誰も経験したことのない事態の中でもがいていたのは大人も子どもも同じだった。人と距離を取る風潮の中、リモート会議を駆使して全国で繋がっていく天文部の生徒たちの姿は希望そのもののように感じ、スターキャッチコンテストの次の目標を定め、さらに輪を広げていく姿に背中を押されるような気がした。
それぞれの進路に旅立っていっても、「あの時ああやって繋がれてたんだからこれからも会えるよね」と笑い合える彼らの姿がとても輝いてる
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記録用
すごく面白かった、記憶。辻村深月は昔から読んでたけど最近になってからは書いてることなかなか重たいし、潔癖すぎん?となりつつ、でも好きになれるキャラが多いから好きって感じで昔のほうが好きは好きだったし、昔の作品って何かラノベっぽいというか、いかにも夢小説って感じの、大胆で、大げさで、でも正しくて、優しい、みたいなおよそ現実には居ないタイプのキャラ造形や人格が多く、そこに惹かれてた。ラノベよく読んだことないけど笑
しかしここに出てくるキャラたちは魅力的で冷めているようでありながら、かなりそう言った辻村節が抑えられていて、むしろリアリティに重きが置かれている気がする。
コロナがメインの話だし。
これはかなり現実的で、それでいて優しさや正しさ、妙に生々しいリアリティある心理描写、がやはり昔の作品から受け継がれて作品に織り込まれているのがとても面白かったし興味深かった。
随分前に読んだので詳しい内容覚えてないけど、所々自分もそんなだったなあと学生時代を思い出しつつ、だけどえ?そんな感じ?それは思ったことないかも、も心のなかで思いつつ、繊細な青春時代を思い出しながら読んだ記憶あり笑
最近は明るいものが読みたくなったし、笑えたりする感じの作品が好きになっていってるからもうあまり響くことはないのかもしれないけれど、確かに読ませる筆力とどこまでも優しく正しい辻村先生の作品が大好きです。
すごく、おすすめですね。
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コロナ禍は全然普通に社会人でしたが、まるで自分もコロナ禍の中高生時代を送ったかのような没入感がありました。あの頃の鬱屈とした空気を思い出しました。吹部女子小春の描写がリアル。
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コロナ禍が学生達の話でとてもリアルで最初は読んでいて辛かった。
当時自分は既に社会に出ていたがもし学生だったらなにをしていたか。何ができていたか。
住んでる土地が違っても今のネット社会どこでも繋がれるメリットもあり、主人公達が自ら人生においての選択をしているところがすごく苦しくも感じた。
作中の宇宙飛行士花井うみかの『「好き」や興味、好奇心は手放さず、それらと一緒に大人になっていってください』というセリフが大人の私にもとても刺さった。
自分も住んでいるとこは違うが同じ趣味を持った友達はいて、今は好きなものもバラバラになっているがそれでも繋がっていて連絡を取ったりもしていてSNSやネットのある現代生まれてよかったと感じる。
実際今大人のわたしも仕事とは別で好きなこと、興味のあることは追求し続けている。これからも続けたいと思う。
学生時代味わえなかった青春をしっかり感じられる作品だった。
⭐️4.1
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コロナによる緊急事態宣言、自粛、マスク生活。
当たり前だったことが当たり前でなくなり、取り組んでいたこと、取り組みたかったこと、楽しみだったことが「不要不急」に分類されていった日々。
物語の中心は中学生・高校生だけれど、取り巻く大人を含め、特定の人物に強く感情移入するというよりも、それぞれが抱える思い・言葉・言動に共感しながら読み進めた。
オンライン会議の場面で、お互いのマスクのない顔を見て「そうだった、この人はこんな顔だった」と思う描写がある。
その一文を読んだとき、私自身の記憶がふっと蘇った。
あの頃、本当にそんなふうに感じていたことを思い出した。
制限される日々の中で人を思いやる姿に救われる一方で、陰口や非難の言葉に胸がざわつき、怒りも覚えた。
あの閉塞感の中では、優しさも不寛容さも、どちらも増幅されていたのだと思う。現実でも「自粛警察」なる存在も出てきたっけ。
「なぜこの場面でこんなに胸が動いたんだろう」と何度も立ち止まった。
掘り下げてみると、そこには過去の自分、今の自分、そしてなりたい未来の自分が重なっていた。
誰か一人の物語というより、あの時代を生きた“私たち”の記録のように感じた一冊。
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コロナ禍で失われた日常。2026年の今は、そんなことがあったなんてすっかり忘れそうになっているけど、子供たちは本当に大変だったんだろうなぁ。部活や修学旅行とか行事の中止。周りとギクシャクしてみたり、本性みたいな見えなくてもいい所見えちゃったり…。青春って蜜だ!ってどこかで聞いたことあるけど、思い出たっくさんとなる青春真っ只中をコロナ禍で過ごして…。でもそんな中でもあきらめず今できることをやろうとしている若者たちがたくましくまぶしい。コロナ禍だから気づいたことやできたこと、出会えたこともあったよね。見守る大人たちもすてきでした。
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読んでる時は夢中になってた感じはないけれど、後日振り返ると良かったなぁって思える物語。
別作品での登場人物にまた会えたのが嬉しい。
天体観測したくなった。
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コロナ禍での中高生達の感情が丁寧に描かれていて、大人世代ではわからないような苦悩が伝わってきた。
自分たちから、コロナ禍でも出来る活動を模索してスターキャッチコンテストを開催し、本来出会わなかったであろう人々との交流を通して、成長していく過程が面白かった。
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「星を入れる」という表現をさらりと入れてくる天文関係者がカッコいい。コロナ禍のピークが去った後も続く不便さの中で、綿々と受け継がれていく「繋がり」に爽やかな感動を覚える。短編の三高前日譚も味わい深い。
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なんだろう、夏の熱闘甲子園を観たときの感情に近い読後感。
部活に全力だった自分の学生時代を思い、コロナ禍の若者たちを思い、そんな彼らを取り巻く大人たちを思い、グッと込み上げる作品だった。
コロナ禍に学生だった人はもちろん、かつて何かに青春時代を捧げた大人たちにもぜひ手に取ってほしい。
人の繋がりに心を馳せて、夜空を見上げたくなる素敵な物語でした。
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綿引先生のような、子供たちに自分自身で決める経験をさせられる大人に、自分もなりたいと思う。
自分で決めてしまった方がきっと早いし楽だ。でも、グッと我慢して、もし頼られても、それを自分でやるべきでないと思ったら、「それも僕にやらせるの〜?」と華麗にスルー。
いざという時は、子供たちのために、星が出るまで寝ないで番ができる。そんな大人、かっこいいに決まってる!
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幸いにも自分はコロナの頃は大学を卒業していたので、
学生時代を潰されることはなく同じ境遇ではなかったが、それでもなおあの期間は今思い返してみても異質なほどに閉塞感が蔓延していた。
学生時代の青春をコロナで潰された人たちの想いは計り知れないが、それでもなお自分たちの好きなこと、熱中できるものに対して真っ直ぐに取り組む登場人物たちの姿に心を打たれた。
どうしようもない状況に立たされ、行き場もなく陰鬱とした感情に呑み込まれそうな時、自分を救ってくれるのは心から熱中できるものなのだと教えてくれた。
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コロナ禍で不自由を強いられながらも、スターキャッチコンテストをきっかけに地方の壁を超えて人と人がつながっていく話。
コロナ禍当時、私自身はもう学生ではなかったし、この作品はフィクションではあるけれど、この作品に登場する中高生のように、学校に行くことはもちろん、友達とすら会えないことに泣いてしまうほどの不安を抱えた子、居づらさにが原因で学校に行きたくなかったのに登校日を迎えて、でもサボることもできない子、両親の職業柄 県外の人を迎えることによって周りからこそこそと陰口のようなことを言われてしまう子etc…は実際にいたんだろうなと、ある程度うまくコロナと付き合うことができるようになった今改めて思い、胸の奥がギュッとなった。
この作品では、コロナ禍がなければ出会えなかった人との繋がりが、登場人物たちの制限された生活に彩りを与えることはもちろん、人との関わり方を考えるきっかけになっていて、その成長過程がとても面白かった。
特に、クラスに自分しか男子がいないという境遇の子が、長崎の高校に通う男の子とキノコ図鑑をきっかけに仲良くなったり、物語の終盤でクラスメイトの女子よりも背が高くなったことに気づくシーンがとても可愛くて印象に残った。
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コロナのせいでできなかったこともあるけど、コロナだったからころできた経験・繋がりがあったのも事実。
当時ニュースでも言われてた「制限下で楽しみを見出せる人は強いし、今後どんな困難にも立ち向かえる」って言葉がこの小説を読むとよくわかる。
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好きなことで繋がるって素敵。そしてちょっとでも好奇心があるものに対して、興味を向けようと思った。掘り下げた先に未来の自分の幸せや充実があるのかも。
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あの終わりの見えないトンネルの中をマラソンしているような数年間を思い出して胸が痛くなった。
特に自分のような30代の1年と登場人物の中高生の1年は全く意味が違う。本当に悔しい思いをした子達が多い中、やれることを実現していく静かに漲るパワーを感じた。
それぞれの拠点から視点を変えることで、コロナ禍の地域の考えの差、子供と大人の視点の差など1人が主人公でないからこそ、多面的にコロナ禍が描かれていて良かった。誰しもがあったなと思う部分があると思う。
個人的には先生sがやりとりしている姿がよかったですね。自分たちで動いていく生徒たちの今できることを介入ではなくサポートしていく姿が、頼りになる大人でした。
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上下の感想をひとつに
なんか久しぶりの辻村氏で読む前から鳥肌
読んでて(もし作者を当てるクイズがあったら)ああ誰の作品か分かるな(これよこれ)と
期待を裏切らない繊細なやりとり、少しどんでん返しみたいなのを期待してたけど、作者が今伝えたいとする原点みたいなものが溢れていた気がした
何あの凛久と亜紗の心理戦みたいなやりとり(褒めてる)
長崎の県民祈りの日を想い 人との繋がり 宇宙を感じながら いつか五島の地で夜空を見上げたくなった
好きなフレーズ引用
海と空 二つの青が涙で潤んで溶けだし混じり合っていく 悔しかった
邪魔してごめんって なんかズレてる
しばらくはそれもいいなんてことはない 高校三年生の一年は今年しかないから 部活にもどってきてほしい あきらめないでほしい
もしそちらの方面に才能がない と思ったとしても 最初に思っていた好きや興味 好奇心は手放さず それらと一緒に大人になっていってください
空に顔を向ける 吸い込む空気に 夜の匂いがした
どちらがよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい
そりゃ 泣くでしょ 青春ですから
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Audible!!
聴いていたら、無性に星が見たくなった。
ってことで河原へ。久しぶりに、ちゃんと空を見上げた。冬の大三角を見つけた瞬間、思わず「おっ」と声が出た。
オリオン座も確認できたけど、真ん中の三つは少し心もとない。街の光か、視力か、時間か。
次はもっと暗い場所でリベンジかなw
それでも、ただ空を見ているだけで十分に癒されました。
物語はコロナ禍の空気を正確に切り取ってた。
あの頃の過剰な緊張、距離感、同調圧力。
今なら「騒いでいた」と言えるけれど、当時は本気だったよな、、と思う。
群像劇ゆえに、人物の流れを追いきれない部分もあったけど「それぞれの場所で、それぞれが同じ空を見上げる」という構成を成り立たせるには、きっと必要な形だったのかな。
何十年ぶりかに、ちゃんと星を見上げるきっかけをくれたことに感謝☆彡
Posted by ブクログ
うーん、下巻はストレートな青春ものって感じになってしまった。中高生には響くのかもしれないが、おじさんの自分はもう少し毒が欲しいと思った。
p.171の「私は、ずっと怒っているんです」以降が自分にとってこの本のハイライト。「そんなことを、子どもに選ばせなきゃならなかったことが悔しい。コロナがあったから失われ、でも、コロナがあったから出会えたこともある。どちらかよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい。」
Posted by ブクログ
コロナで部活の最後の大会が無くなった中学生時代をすごく思い出した。毎日がイレギュラーで予想外のことばかりが待ち受けていて、この本でその時の匂いを思い出した気がして心がきゅっとした。
こんな制限の中でもがいて交流をした学生の思いがキラキラしてた
Posted by ブクログ
コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。
辻村先生の書く青春小説が大好きなのだけど、だんだん自分と年が離れた主人公が増えてきて、昔よりは感情移入しづらくなったな、と感じる。チヨダコーキみたいに「抜ける」わけではないけれど、やっぱり年とともに好みは少し変わってくるのかもしれない。寂しい気持ちになりつつ、でも当時(コロナ禍)のあのもやもやした空気や閉塞感が迫ってきて、そんな中でも必死で生き抜く学生たちの姿がすがすがしい。コロナがなければ出会うことのなかったつながりに複雑な気持ちを抱いてしまう彼らに対して、そんな風に思ってほしくない、と感じる綿貫先生の言葉に大人としてあるべき姿を見た気がします。
Posted by ブクログ
やっぱり学園モノは素晴らしく
皆それぞれキャラが立っていてコレまたアニメになる予感。
コロナ禍のあの閉塞感の中で学生達は何を感じてたのだろう。
夜空に輝く星々は未来の希望に見えたかもしれない。
Posted by ブクログ
コロナ禍の中、色々な経験出来なかった学生さんたちの、とある部活の話。
色々な葛藤があるけど、今出来ることを学生さん達が、一生懸命探して忘れられない思い出を作っていく。
特にハラハラドキドキは無いけど、暖かくてほんわかした雰囲気。
読み進めるのに時間はかかりましたが、オンラインでの繋がりとかあって良かったと思います。