辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スクールカースト、序列、女王様など学生の時の立ち位置や自分の居場所、関係性などを形容する言葉はあるが、アマテラスの神話を織り交ぜこの関係を表したのは、なるほどうまいなと思いました。
太陽は信仰の対象でもあり、畏怖の対象、天上にあって強烈な光を放つ唯一の存在。スクールカーストの頂点に立つ者を表現するのに、これほどピタっとハマるのはないのではないかと思うぐらい自分の中でストンときました。
女王だった同級生を語るクラスメートは太陽神アマテラスの伝説や寓話を語る市井の人々のようで面白かった。
このまま太陽の元で蠢く人々の話で終わるのかな、と思いましたが、その太陽が…という展開はさすがでした。
最後 -
Posted by ブクログ
辻村深月の2作品目。
デビュー後の初作品で上下巻の大作。さすがです。
ただ、冷たい校舎〜で感じた読みづらさを冒頭から感じた。
描写が詩的というか、抽象的というか。場面を想像するのにエネルギーを使う。
過去形よりも現在形が多いのも特徴。最近の作品からは感じないから、書きまくってるうちに彼女の文体が完成していったんだろうか。
やはりアラは見える。
・教授と学外でも会うくらい親しくなる理由が不明
・時が2年経過しているのが分かりづらい
・三人称多視点における視点の変化が多いように感じて読みづらい
でもそれを吹き飛ばすほどに入り組んだストーリーと人物の深掘り。
藍と翼の公園のシーンには心震わされ -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだか爽やかな読後感の、でも心が暖かくなるような本が読みたい気分になって選んだのがこの本。やっぱり読んで良かった。素敵なお話。
私が1番心に残ったのはやっぱり親友の心得かなぁ。依頼者は高校生の女の子、会いたいのは最近事故で亡くなった親友。
親友なのだけど、1番近い存在だからこそ自分との違いが目について、比較して、嫉妬とも羨望とも形容できない焦りのような虚栄心と、曖昧な、でも確かにある2人の間の小さな感情の歪み。でもこれが思春期の友情のリアルだろうなという、ある種の諦観のようで逆説的にポジティブな気持ちになった。それがリアルでも、思春期の友情は美しいしかけがえのない思い出であり続けるほどの眩し