辻村深月のレビュー一覧

  • 水底フェスタ

    匿名

    購入済み

    平凡で家族に愛されて退屈な毎日をおくっている青年が、1人の女性との出会いをきっかけに崩れてゆく。
    見てた世界が信じてた人達の裏を見てしまう哀しさが手に取るように伝わってにてゾッとしました。

    0
    2024年01月18日
  • かがみの孤城 下

    Posted by ブクログ

    引き込まれるように上下巻を一気に読破。

    登場人物が中学生という設定ながら、心の傷を負った7人。キャラクター設定もそれぞれであるながら、主人公以外の生立ちがなかなかみえてこない。
    そこがまた引き込まれる。
    異世界だからこそ心を通わせ、心が解きほぐされていく。成長していく登場人物たちの心理変化も興味深かった。

    何かに立ち向かう時、心の傷から一歩踏み出す時、もしかしたら、こんな空間があって、繋がりそうで繋がれない誰かから勇気をもらっている…そんな風に現実世界を考えるのも面白い。
    記憶がなくなってしまうのは寂しいけれど、だからこそ甘えずに自分と向き合ったと後から言えるのかもしれない。

    リオンのお

    0
    2024年01月15日
  • 水底フェスタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロックフェスティバルを誘致したことで有名になった
    小さな村の物語。

    村の政治やお金の闇。
    村人たちがごくごく当たり前のように「内部」の人間を守り、犯罪すらも隠蔽していくさま。
    ある意味ホラーのような怖さがあった。

    水底フェスタというタイトルに納得してしまう
    深く深く沈んでいくような感覚。

    私はラストに少し希望があると思ったのだけど
    (広海が不正を暴こうとしていると捉えた)
    それすらも阻止されてしまいそうな怖さを含めて面白かった。

    個人的な見解としては、2人はやはり姉弟なのかな〜。
    はっきりさせていないからこそ、読んだ人とネタバレ有りで語りたくなる作品だった。

    0
    2024年01月12日
  • 傲慢と善良

    匿名

    ネタバレ

    アラサー〜30代の独身の子には勧められない本no.1 (笑)

    私は多分架の女友達に近い傲慢な人間なのだと思いながら読んだ。

    実際は真実のような女性とハイスペ架が結婚することってそうない。それこそストーカーされてるってウソを付くくらいしない限り。だからこそ女友達の猛反発も少し共感できてしまう(彼女たちが直接傷つけることを言ったのはダメだけど)

    架がアラフォーで真実が28歳とかならあるあるは組み合わせだけれども、
    それまでモテてこなかった女性が30半ばで急に大逆転ってほんとに聞いたことがないから、ラストも含めてファンタジーだし、
    真実みたいな女苦手だなーと思いつつ面白かった

    0
    2024年01月07日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小林泰三さんと宮部みゆきさんは、このアンソロジーでなく読んでいたのですが、改めて、う! (ーー;)

    岩井志麻子さんは日本らしい、湿気たっぷりのホラーで、やはりうまいですよね。

    去年から読みはじめて、ようやく完読。
    ことしは去年よりも読みたい本がたくさんあるので、出だしは順調でうれしいかも。

    0
    2024年01月02日
  • Another side of 辻村深月

    Posted by ブクログ

    やっぱこの人すげーーーー!!となる、辻村深月さん大好きだ、、、
    辻村さんの本も全部、辻村さんの好きな本ももっと読みたいと思った
    キャラの相関図見てみたいけど、やらないってことは自分で見つけて欲しいってことなのかな!

    0
    2023年12月29日
  • こどものころにみた夢

    Posted by ブクログ

    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

    0
    2023年12月26日
  • 光待つ場所へ

    Posted by ブクログ


    辻村美月さんの過去作、全然知らずに手にとってしまったけど読み進める手が止まらなかった
    感情の描写がものすごく繊細で、身に覚えのある感覚があったりちくっと刺さる一文があったり、いろんな共感や記憶が呼び起こされる感じ
    辻村すごろくというもの、スタートさせたいと思いました。

    しあわせのこみちの田辺の言葉が好きだったけど、
    個人的にはアスファルトの昭彦に共感
    何もかもめんどくさくなることもあるんだけど、なんだかんだ人が好きなんだよなあ

    0
    2023年12月22日
  • Another side of 辻村深月

    Posted by ブクログ

    辻村深月さんファンには必見ですね!
    著名人の方との対談や今までの作品の裏側など盛り沢山な一冊でした。
    これを読むとよりまだ読んでいない作品を読みたいと思いますね。

    0
    2023年12月20日
  • クローバーナイト

    匿名

    購入済み

    待機児童と問題になってるのをTVでよく見ましたが
    フルで働く家族の大変さがよく分かりました。
    ラストの方の噛み合わない感じは、すごく辻村美月さんらしい表現の仕方で、焦ったいような歯痒い気持ちが伝わってきました。流石です!

    0
    2023年11月25日
  • 傲慢と善良

    ネタバレ 購入済み

    恋愛小説だったのか

    出だしといい失踪という展開といい、サスペンスかミステリー小説だと思って読んでいました。
    「善良」と「傲慢」が、登場する人たちの中で目まぐるしく表れて…
    男性視点のパートの後半は、読んでいて息苦しく嫌な気持ちになるくらいでした。
    それは巻末の解説で浅井さんが指摘していたことそのもののせいだと、読了して気づきました。
    それだけに、ラストは納得できないというか、主人公達を理解できませんでした。

    皆さんは、どう読んでいるんでしょうか。

    #深い

    0
    2023年11月22日
  • Another side of 辻村深月

    Posted by ブクログ

    以前から大好きな作家さん。
    まだお若いのに抉るような寄り添うような震えるお話が書けるのは何故?
    と不遜な思いがあり、こちらを読ませて頂きました。 ガイドブック以上の価値あり。
    通勤中に読みましたが、豪華な本の為、重い。
    そこだけは注意です。

    0
    2023年11月11日
  • 小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記

    Posted by ブクログ

    こんな風に読めるドラえもんもあるんだって、発見になった!また違うドラえもんもよみたい。

    ドラえもんが喋る声はどうしたって大山のぶ代さんで、でも何十年も聴いてないかものせいもあり、どんどん耳の奥で薄れていくのが寂しい

    0
    2023年10月25日
  • Another side of 辻村深月

    Posted by ブクログ

    "東京會舘とわたし"が刊行された時、東京會舘の人が全社員に渡して教科書にした話勝手に嬉しい
    入社した人に毎回渡してるのにもほっこり

    ぼくのメジャースプーンの続編連載中なのとツナグ第三作書くつもりはあるって見てうれしくて生きていける

    0
    2023年10月15日
  • クローバーナイト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「クローバーナイト」って?
    子育て家族の話なのかな〜…なんて軽い気持ちで読み始めた本作。

    保活や発語問題など自身が育児していく中で困っていた、調べていた情報なんかが盛りだくさんで懐かしく思い出しては少し苦い気持ちにもなりました(笑)
    辻村さんもご体験されたのかな…?

    また、これからありそうな誕生日会問題やお受験問題にもフォーカスがあたっており、とても参考になりつつ自身にその場面が来ないことを祈ろうと心に刻みました。
    実際に子育て中の中でしたので、大変興味深い一作でした。

    0
    2023年10月04日
  • 本日は大安なり

    匿名

    購入済み

    双子の話は強烈でした。
    プランナーの方も素敵でした。

    0
    2023年09月30日
  • 鍵のない夢を見る

    匿名

    購入済み

    誰にでも訪れるかもしれない不幸、何をどのように捉えるかで人生は変わってしまうものと感じました。
    視野の狭い人間にはなりたくない。

    0
    2023年09月15日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    中学生か高校生の頃、第一巻を読んだ気がする。その時は続編はなかったけど、まさかその後出ていたとは。相変わらず優しい世界。

    0
    2025年08月16日
  • 水底フェスタ

    Posted by ブクログ

    ダム湖は翡翠色に淀み、水面しか見えない。
    集落が一つ丸ごと沈んでいるくらい深く、落ちたら藻に呑み込まれると、言い伝えがある。

    陸ツ代村の町おこし事業として作られたダムだが、10年前から開催されているロックフェスで村は潤っている。

    主人公の湧谷広海:高校2年男子。
    閉鎖的な村のルールを少しずつ知ることに。

    淀んだダム湖に支配されているような話だった。
    重い暗い…それなのにそのダム湖に吸い込まれるように、話の展開が気になり、グイグイ読んだ。
    村出身の芸能人:織場由貴美の復讐に、駆り出された広海。二人は純愛だと信じる、絶対!

    0
    2023年09月04日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

    匿名

    購入済み

    女の友情、恋愛、みんな口と腹の中は違うよなって思う。本音だけでは人と上手く付き合っていけない。
    ほんとは正直に真っ直ぐに生きていきたいのに。
    チエは絶望的だけど最後にみずほちゃんがいてくれてよかった。

    0
    2023年08月24日