辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母親とは、親友とは、女とは、結婚とは、を考えさせらる20代後半に刺さる本だと思いました。
田舎の閉鎖的な人間関係や考え方の傾向を複数の登場人物の視点から表現されていて、高校とか大学とかでて数年経つだけであーこうなっちゃうよなあと思った。
人は人を相手がどのレベルの人間か、どのカーストか、ラベル付けして見ているんだというのを思い知らされる。
第一章を読んでいて、チエミの印象から自分の友人を思い浮かべた。いつまでも母親から世話を焼かれてご飯も作れない、流行りに敏感ででも無駄遣いはしない、保守的で人と違うことを恐れる、必要以上に人を誉めて自虐が常、心配性で視野が狭い、どうしようどうしようという -
Posted by ブクログ
ネタバレ文字の大きさなどからも、ちょっと子ども向けなのかとも思うけど、読みやすさわかりやすさの中にもしっかりとミステリー要素もあり、かつ大人目線でも考えさせられるような描写もあって面白い。
とうか、この不登校については大いに心当たりがある。実際にわたしの娘にも同じことがあったからだ、学校に行こうとするとお腹が痛いって言い出す。親はそれを疑うしかない。自分に都合のいいように言ってるようにしか聞こえないからだ。でも本人にとってそれは本当で、だからこそもどかしくて苦しんで、また動けなくなる。
読んでいて、またちょっと胸が苦しくなっていた。だけど、こころと一緒に不思議な時間を過ごしているうちに、そんなこと -
Posted by ブクログ
地方都市を舞台にした5つの短編集。別に地方都市でなくても、いろいろなことはある。だけど一つ一つの話から地域の繋がりやしがらみや劣等感や、そんないろいろも感じさせるストーリーが面白い。泥棒しちゃう母親、火消しの活躍を誇る消防団、いつかはと夢を追いかけていくダメ男、子育てに悩み苦しむ若い母親、少し離れた目線もあり、そんなことはないだろうなのか、いやいやわかる感じなのか、そのあたりの微妙な表現は辻村深月作品らしい気がする。全部読んで、感想書くのにパラパラみたりして。なるほど、タイトルはそういうことかと知る。
でも直木賞受賞作は最高傑作ではない。そりゃそうか、若い作家がもらうのか。辻村作品の人気ベスト -
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Posted by ブクログ
辻村深月ワールドすごろく、最後の作品。
幼なじみが殺人事件の容疑者となり、主人公が過去をたどりながら彼女の本当の姿と事件の背景に迫る物語。
まず初めに読んでみて、女性の打算的な思考に痺れました。
女性からすると、女性同士のリアルなやりとりがわかると共感するようですね。
自分は男であり、友人のほとんどが男という環境にいるので、こういったやりとりが日常で交わされていることに、少し驚きました。
地方の地元から出ることがなければ、閉鎖的空間の中で、外の世界を知らずに、自分の目の届くところだけで完結している物語(人生)は良くも悪くも盲目だと思いました。
自分は、それが幸せであるのなら別にいいじゃん -