辻村深月のレビュー一覧

  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    とある青年の、孤独と、罪と、愛の話。

    ものすごく正直な感想を言うと、残酷な殺人ゲームにも、よくある可哀想な多重人格設定にも、あまりときめかなかった。かなり最後の方までふわふわした気持ちで、いまいち没入感が得られないまま読んでいた。

    この物語の感想は、木村浅葱に対して抱いた感情によって大きく変わると思う。私は正直、冷めていて、病んでいて、すべてを諦めている浅葱のことはあまり好きになれなかったけれど、月子という他者を求めながらも愛に怯え、最後まで生を諦めきれない、そんな不器用で人間くさい木村浅葱を心底愛おしいと思った。愛し方も愛され方も分からなくて、大切なものまで全部その手で壊してしまう青

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    2025年12月31日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    なんか知らんけど文字が薄めで読みにくかったけど文章は読みやすかったです。
    映画にもなってるよなーと思いながらずっと気になっていたんですが、ついに読んでみるか!と思い腰を上げたのですが…途中でまぁ気づくよね!という…。ネタに気づいても面白くはあるんですが、たぶんこの発売された年代に読んでたらおもろかったんやろうな〜と思わざるおえません。なぜってこの現代は時間ネタはやり尽くされていると言って過言ではないから…。この先生、どっちかやなー(最初はフウカかと)、たぶん年代ズレてる系やなーと邪推しちゃってもだもだしました。お姉ちゃんがオオカミさんなのはわりと無理あるっつーか物語ィ〜ファンタジィ〜ですが…。

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    2025年12月30日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    続きが気になって気になって、読んでしまうそんな物語。辻村さんの作品。かがみの孤城から読みましたが、今も変わらず作品に対して、向き合う姿勢が読んでて感じました。向き合うって、なかなかむずしくて逃げたくもなるし、誤魔化すし、認めることも出来ない時もあって。それでも真実を通す辻村さんの作品がだいすきです。辻村さんの作品で、「向き合う」ことを学んだ。

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    2025年12月30日
  • 鍵のない夢を見る

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    他力本願だったり、自己正当化だったり、読んでいてムズムズする主人公が多く登場する。
    どこかにこういう人いそうだなっていうリアルさがある。

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    2025年12月29日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ・「タイムカプセルの八年」辻村深月
    大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
    幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
    親父会メンバーで時々集まることにな

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    2025年12月28日
  • 鍵のない夢を見る

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    「あー分かる」という苦い共感と「いやいやアカンやろ」という登場人物への抵抗感が交互にくる、なんとも言えない読後感の一冊だった。
    どの主人公も自らを傲慢だなんて思ってなくて、だからこそその歪さと痛さが際立つんだけど、それは読者である私の中にもあるイタさで、効くなぁ。

    読んだ先に救いが無いように感じられて、個人的な好みで言えばメジャースプーンやクジラなど初期作の方が好きな作家さん。
    しかし文学の目線だとこういう作品の方が評価されるのかぁ……。

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    2025年12月28日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    二章の紗江子、三章の由希のストーリーが抜群に良い。
    ここからかぁ。辻村深月の十八番、ありふれた心の動きを言語化してドラマを成立させる技術。素晴らしすぎる。

    今回は名前の叙述トリックですね。響子と今日子。リンちゃんは倫子じゃなく、鈴原今日子。
    女優になったから「キョウコさん」と呼ぶ。めちゃくちゃうまい。
    そうは思うんだけど、でも、各主観人物の思考の中で、キョウコの話題の後で響子の回想をするシーン多かったような。別人て分かってたらそんな思い浮かべ方はしないはずだと感じ、ミスリードのために思考の流れが不自然になってる気がした。

    それに、叙述トリックは、もうお腹いっぱい。
    冷たい校舎の〜では、同一

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    2025年12月28日
  • スロウハイツの神様(上)

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    上巻は特段変わった大きな出来事はないようですが、終盤で、早く続きが読みたくなりました!!!!!!早く下巻も読まねば!!!

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    2025年12月27日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    短編集に近かったのが残念。
    それぞれの登場人物のことをもっと知りたいと思いました。

    私が使者に会うとしたら、もっとおばあちゃんになった時だろうなと思います。

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    2025年12月26日
  • 鍵のない夢を見る

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    最近、小説を読む事が趣味になって、直木賞や本屋大賞を受賞したものを読んでいますが、これを読んだ印象としてはあまり心に残ることは無かったかなぁって感じです。
    この作家の本は良く読んでますが、この作品以降から段々と読み応えのあるものが増えたんだなぁと思いました。

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    2025年12月26日
  • 噓つきジェンガ

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    ネタバレ

    面白くてさっくりと読める。ストーリーラインはエンタメ要素強めだけど感情描写は現実的
    嘘つきたちの話だけどバッドエンドではなく最後救われるのが良かった

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    2025年12月25日
  • かがみの孤城

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    悩める中学生7人が鏡の中の世界で出会った…
    舞台は非現実的でファンタジーだけど、子供たちが心に抱える悩みは思春期特有のものから社会問題になるようなことまで、どれもとても現実的で身に覚えのある過去だったりしてヒリヒリした感情が蘇った。学生くらいの年代で読むのがおすすめかな。オチは予想できてもグッとくるところがあった。
    以下部分ネタバレ…



    ゲームを一緒に楽しんでいたマサムネとスバル。
    友達から嘘つき(実際嘘つきだが)と言われていて、知り合いがゲームを作ったと嘘をついていたマサムネに、スバルが言った場面
    「僕、なろうか、“ゲーム作る人”。…目指すよ。今から。マサムネが『このゲーム作ったの、オレ

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    2025年12月24日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    初詣くらいまではすごく良かった。
    水泳も、河野も、クリパも、ピアノも。
    でも、終盤のネタバレが好きになれなかった。

    あすなが自殺者だっていうのは、無理があるように思えた。もしそうならいつか主観のパートでの思考の描写は、あのようにはならないんじゃなかろうか。

    友春と河野が協力者だったってのも、無理がある。絶対に、二組の生徒から話が漏れるはず。
    友春がカースト上位の天木やいつかに粛清されなかった理由は納得できたけど。

    「凍りのくじら」の郁也と理帆子が出てきたのはファンサービスですね。無理なくストーリーに馴染んでて良かったです。
    一方で長尾秀人と椿が、「ぼくのメジャースプーン」の「ぼく」とふみ

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    2025年12月22日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    ドラえもんの物語を見返したくなります。最初は凍り漬けにされた海に閉じ込められたくじらの様な、息苦しさを感じる「少し・不穏」な物語だと思っていました。理帆子の表面上は上手く接していても心の中でどこか他者を見下す態度や、元彼若尾のプライドだけが高くて中身が全く伴っていない行動に、作者の人間のドロっとした部分を描き出す上手さを感じます。でも最後まで読むと、父の幻影が息苦しさを感じていた理帆子を救ってくれる奇跡に、やっぱりこの物語は「少し・不思議」な物語と表現するのが一番しっくりくるなと思い直しました。

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    2025年12月22日
  • スロウハイツの神様(下)

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    スロウハイツに住むクリエイター達のお話。その作品に救われた人、ファンに救われた人。環と公輝、最後にああいう形でまた交われたのよかった。

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    2025年12月22日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    簡単に言うならば「厨二病」を患っているカースト違いの男女の秘密の関係って感じの物語ですが、アンと徳川の関係性は共犯者という言葉がしっくりくるのかな?と思います。普通だったら交わらなかったであろうカーストの違う2人ですが、思春期という同じ時期を生きている子供なんだなと実感しました。やっぱり辻村さんは思春期の子達のドロっとした人間関係を描くのが上手だな…と思います。中学2年生位の時期の、不安定で周りに振り回されるリアルな心情がひしひしと伝わって来ました。

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    2025年12月21日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    カルト宗教の話ということで想像していた話とは全く異なっていて、自分の思い込みで決めつけてはいけないなと思いました。世間的には良くないイメージを持たれていたとしても、そこで暮らす子供達にとってはその世界が全てになってしまうのは危うさを含んでいると思います。幼い子供時代に親と離れて暮らさざるを得なかった子供達のやるせない寂しさがひしひしと伝わって来る様でした。

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    2025年12月21日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    「スロウハイツの神様」の登場人物であるチヨダ・コーキ著の小説。
    あまり身構えず軽い気持ちで読み進め、わりと淡々とお話が進むかと思いきや、後半の章でやられた⋯と思いました。
    最後の解説が赤羽環なのは胸熱ですが、子供の感性に大人は劣る、大人は愚鈍だと書かれていてちょっと極端だなと⋯少しモヤっとしました。
    あと解説なので、本の内容についてもう少し触れてほしかったなと思いました。

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    2025年12月21日
  • かがみの孤城 下

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    本屋大賞受賞作ということで期待して読んだのですが、個人的にはイマイチでした。
    話しが飛んでしまうピッチが早く、頭に残りにくいと感じた。
    そもそもファンタジーな内容が好きではないので、好みの問題です。

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    2025年12月21日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    中学生のリアル
    自分も世界も
    気持ちの上では何度でも死んでるのに
    外から見れば全く普通の中学生で
    何事もなく可もなく不可もなく
    ただ普通に生活していて
    ただ普通に卒業していくだけ
    それが異常にリアル

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    2025年12月21日