辻村深月のレビュー一覧

  • 光待つ場所へ

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    この短編集も彼らの「道の先」。道の先が「光の待つ場所」だなんて、素敵すぎる。

    これまでの作品は謎とき・仕掛けを期待しながら読んでいることもあったが、この作品は、気づけばストーリーをただ楽しんで読んでいた。

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    2025年02月16日
  • ロードムービー

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    「ロードムービー」「道の先」「雪の降る道」、収録作品のうち3篇が、道にまつわるタイトル。とくに「道の先」は、この本を象徴する作品のように思う。
    たしかに、彼らの物語はつづいていたと実感するし、これからもつづいていく彼らの道の先を思う。1作品ごとに、じわっとしみる短編集。

    いきなりこの本から読みはじめても良し、これまでの作品を読んだうえで読むとなお良し。

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    2025年02月15日
  • クローバーナイト

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    ネタバレ

    主人公の鶴峯裕はイケダンではなく普通にイケメンなヒーローですね。志保も良い奥さん。
    あるある話だけども、そのあるある話の中でほっこりするような人情話もあって、すらすら読めたし読後感もよかった。
    それにしても、やはり母娘の、形容し難い関係性を描くことにかけては、天下一品ですなぁ。

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    2025年02月14日
  • ロードムービー

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    4編ともに「忘れてしまっていたあの頃の大切な思い出」がキーワードになっていて、幼い主人公の繊細な心理描写が読み手に懐かしさを感じさせてくれる、素敵なお話たちだった
    主人公には、所謂「普通の子」に限らず、いじめられる優等生から、友人が亡くなったショックから不登校になった子まで様々な子が選ばれている。昔クラスメイトに1人はいたあんな子、憧れていたこんな子にも、それぞれに試練があり、乗り越え、大切な思い出になっている。そんな大切な思い出も、時間が経てば簡単に忘れてしまう。
    しかし、その経験が無自覚のうちに今生きるための心の支柱になっていたりする。
    「忘れてしまっていたあの頃の大切な思い出」は、何も無

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    2025年02月14日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    サスペンス、ホラーの要素が強く、読み進める上で油断は禁物です。謎が謎のままの上巻ですが、こういうオチかな?という想像があり、下巻での想像を超える解答に期待します。

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    2025年02月09日
  • 琥珀の夏

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    女児の白骨死体。ミライの学校。◆幼等部のミカ。泉に流した宝物。◆ノリコ。戸惑う彼女の前に現れるミカ。◆紀子は弁護士になっていた。白骨死体の女児が孫ではないか調べてほしいという老夫婦。◆ミカとの思い出。ミライの学校の違和感。◆老夫婦の孫の行方を探す。脱会した元教師と会う。◆老夫婦と孫の面会。白骨死体の身元判明。◆シゲルからミカの弁護依頼。◆漏れる情報。弁護を決めた紀子。◆紀子の調査。ミカの記憶。◆判決。閉廷。◆エピローグ。子どもたちのミライはそこかしこにある。重い話を感動的に締めくくった作者に感謝。

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    2026年01月12日
  • ぼくのメジャースプーン

    mii

    購入済み

    もはや哲学書

    凍りのくじらから。
    あらすじにふみちゃんの名前を見つけて手に取りました。

    主人公が小学生とするにはあまりに残酷な描写とストーリー展開でしたが、そのぶん読み手に語りかけてくることが非常に重かったです。
    「ぼく」と秋山先生のやりとりは哲学的問答で、普段いかに自分の感情を蔑ろにしてたのかを痛感させられました。
    もっと若い時にこの本に出会えてたら……と思う気持ちと、今だからこそ響いたんだろうなと思う気持ちと。きっと何度読み返しても新しい発見がある作品なんだろうと思います。

    「ぼく」とふみちゃんが過去にとらわれず前向きに進んで行けますように。

    #泣ける #怖い #切ない

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    2025年02月03日
  • 光待つ場所へ

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    スピンオフ作品です。
    講談社文庫から発売されている辻村作品をすごろく通りに読み進めていかないと、楽しみが半減する作品かと思います。
    特に好きな作品は『チハラトーコの物語』。
    嘘をつくことが当たり前になってしまったトーコが、虚構と現実の境目がわからなくなってしまうというストーリーです。現実に引き戻してくれるきっかけをくれるのが、あの作品のあの人。
    変わらずカッコいい姿に惚れ惚れしました。
    あと、『樹氷の街』という作品では、私の大好きな『凍りのくじら』の郁也・理帆子・多恵さんと再会できたのも嬉しかったです。
    10代の頃の言葉にできなかった感情が、この作品で気付けたような気がします。

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    2025年01月24日
  • Another side of 辻村深月

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    初めて辻村さんの作品を手に取ったのは大学生の時だった。自動車免許をとりに合宿に参加していた時、自転車で行ける距離にあったショッピングモールの本屋さんで冷たい校舎の時は止まるに出逢った。合宿中に中まで読んで、先がものすごく気になるのに下が置いていなくて一刻も早く帰りたくなったことを覚えている。
    デビュー作で出逢えて光栄な作家さん。その後もずーっと追いかけてきました。年も近いので、辻村さんが母になりクローバーナイトが出版された少し後に自分も母になりました。クローバーナイトの各話が身に沁みたことも覚えています。
    全作品の振り返りや、様々な分野の方々との対談、他のクリエイターの方から見た辻村深月評など

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    2025年01月11日
  • ロードムービー

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    冷たい校舎の時は止まる、は正直再読していない。
    作者のデビュー作という事もあり、長い話で少し読み辛かったイメージがずっと頭の中にあって、なかなか二回目と手が伸びなかった。
    今回ロードムービーを再読して、改めて冷たい校舎も再読しようか、と思う。
    思えば、がむしゃらに辻村作品を読み出した最初の出会いやし。
    もう一度あの頃のように。

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    2025年01月09日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    あぁ、こうなるんだ・・・!
    騙されたし、すっごく良かった。


    下巻、ずっと上巻と状況が変わらなくて、相変わらず河野は暴力を受けているし、水泳やピアノやクリスマス会は滞りなく終わり・・・え、このまま何も起きず終わる感じかなぁと思っていたところ、378ページからの急な展開と不穏な空気。最初は、誰も死ななかった代わりにおじいちゃんが死んでしまうのかと思ったけど、そうじゃなかった。彼の死をきっかけに死ぬのがあすなだった。

    それが分かった時の衝撃は大きかったけど、今までの沢山の違和感みたいなものが読み進める内にスーッと溶けていった。むしろ結末に驚きたくて、あまり考えないようにしていたところもある。

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    2024年12月29日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    数々の歴史を紡いできた東京會舘。上は大正〜戦後の激動の時代。上流階級の社交場としての面もありつつ、あくまで庶民のお客様にも喜んでもらうように奮闘した職員達の姿が丁寧に描かれていて、その当初からの理念がとても素敵だと思った。各章で登場人物が繋がっている部分があるので、下の現代ではそこがどう繋がりを持つのかも気になる。會舘フィズ、パピヨンetc...どれも素敵だな。

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    2024年12月17日
  • 傲慢と善良

    ネタバレ 購入済み

    著書名の意味

    本のタイトルに惹かれて手にしました。
    その後、映画化決定ということを知り、ちょうど読んでいる最中だった書籍を
    一旦置いておいて目を通しました。

    私の年代で読むには、婚活がテーマなので、かなり若い内容かと思いました。
    と同時に私が若かりし頃に「お見合い叔母さま」から言われたことが痛烈に蘇り、
    いつの時代も婚活は同じなんだなと思いました。
    気になっていた、タイトルの意味もすぐにわかりましたし、納得出来ました。
    最後は予想通り収まってしまい、少々物足りなさを感じましたが、総じて
    意外性もあり、面白かったです。今どきの小説という感じがしました。

    #共感する

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    2024年12月17日
  • V.T.R.

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    コウちゃんの書いた作品。辻村さんの他の小説とは違っていて、本当にコウちゃんが書いたもののようで、凄い。自分は、トランス=ハイの正体に気がつけなかったけれど、勘がよい大人は気がついてしまうかもしれない。マーダーという設定や漂う厨二感など、そんなところで"チヨダ・コーキはいつか抜ける"を表現しているのかなと思う。アールの行動の理由や、タイトルの意味、それぞれのイニシャルについてなど、そういうことか、そうも捉えられるのか、と他の読者の考察や感想を読むのも楽しかった。スロウハイツの神様が、何度も読むぐらい好きなので、この作品も読めてよかった。

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    2024年12月14日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    タイムカプセルの八年と長井優介へが好き。
    特に湊かなえさんの作品の方は鳥肌がたった。
    心が温かくなった。

    辻村深月さんの作品では、こどもの愛し方に強く共感した。子育て中のわたしにとって糧になる物語に出会えた。

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    2024年12月12日
  • 光待つ場所へ

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    辻村ワールドすごろくを知らないで読んだことがあってそのときも、面白いと思った作品。
    すごろくの順番通りに読んだ後に、このスピンオフ作品を再読してみると、この話、あの小説に登場したあの人の話だったんだ!と、なかなか楽しめた。
    すごろく知らないで読んだとき、「しあわせのこみち」と「チハラトーコの物語」が印象に残ってたんだけど、その人物をもう知っているので今回はさらに面白く、暖かい気持ちで読むことができた。
    辻村さんの作品は、こうやってまえの小説で登場した人物の話を書いてくれるので、キャラを大事にしているんだなと勝手に嬉しくなってしまう。
    まるで昔の友人に久々に再開した時のような、そんな気持ちにもな

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    2024年12月09日
  • ロードムービー

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    『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ作品です。4編の短編集ですが、どれも読み応えがあり、『冷たい〜』の続編を読めた喜びがありました。
    特に『道の先』のストーリーが良かった。ある登場人物が悩みを抱えている中学生の女の子に対し、「今、どれだけおかしくても、そのうちちゃんとうまくいく。気づいた頃には、知らないうちに望んでいた”遠く“を自分が手に出来たことを知る、そんな時が来る。」というセリフが大人の私にも響き、励まされた気持ちになりました。
    苦しい時を乗り越えた先には、正しい場所が待っていて、必ず平気になるときが来る。辻村さんの温かいメッセージを感じた作品でした。

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    2024年12月03日
  • レジェンドアニメ!

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    『ハケンアニメ』に魅せられそのまま読んだ。
    物語の背景や、その後どのような展開になるのか。
    特に『リデルライト』の結末を知った時、本当に本当に心が動かされた!鳥肌、鳥肌。

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    2024年11月24日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    建物を取り巻く時をかけた物語で思わずグッと感情移入して涙ぐんだ箇所多数。
    あったかくなる話で実際に出かけてみたいと思った。

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    2024年11月08日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    上巻は物語に入り込むまでに少し時間がかかりましたが、下巻は上巻からの勢いに乗り一気に読み進めました。
    どの話しも素敵で、思わず涙…
    東京會舘、一度行ってみたいと思います。

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    2024年11月07日