辻村深月のレビュー一覧

  • 噓つきジェンガ

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    嘘をつくひと、嘘に騙されるひとの話。短編集

    受験の詐欺の話は、私はお金は払わないだろうけど、こういうことありそうだなあって思った。周りとの次男が良い子に育っててよかった。

    最後の話は、レオが紡を救うメッセージを残して死のうとしたのは展開がよくわからなかったけど、熱狂的なファンって怖い

    人気の作品って考察が多岐にわたるけど、創作の時点でそこまで考えているのかなぁ

    それぞれがそれぞれの形で想像力を働かせて膨らませられるところが小説の良いところだと思うのに

    こうあって欲しいって思ったり、議論したりするのは良くても、本人に言うのは違うよな、辻村さんもそう言う経験あったのかななんて思った

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    2026年03月28日
  • ぼくのメジャースプーン

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    人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって、という言葉が何度も出てきて印象的だった。ふみちゃんやぼくに何度か共感しながら読んだ。自分の顔は嫌いなところがいっぱいあるけど、可愛い子と顔を交換してもいいと言われても嫌なこととか。
    秋山先生に、“ぼく”の立場だったらどうするかと聞かれたとき、小細工はせず真正面から立ち向かうと答えた学生の男の子に好感を持った。秋山先生の大学の中のレストランでの喫煙者と非喫煙者の話など、被害者と加害者のことについて改めて考え直せた。
    全く本筋とは関係ないけど、動物だって人間と同じ生き物なのに見世物のように動物園というものが存在して、それっておかしいよなと思う。

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    2026年03月28日
  • かがみの孤城 上

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    映画化もした本屋大賞受賞作ということで読んでみました。

    上巻の時点では登場人物の説明含めた風呂敷を広げている段階なのであまり深い感想はなかったです。
    中学生の不登校の悩み、人間関係がテーマになっていますが、子ども視点の語りが中心になるので、そういう意味ではあまり感情移入しきれませんでした。

    終盤でみんなと会おうってなってるけど、たぶん時間軸がズレてるとかで会えないんだろうなという予感がします。これまでも微妙なすれ違いとかあったし。

    それとこのかがみの孤城はいったい何のために作られた空間なんでしょうか。
    そのあたりの話が下巻で明らかになると嬉しいですね。

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    2026年03月26日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    一気に読みたくなるぐらいに、おもしろかった。だけど、なんか物足りない。自殺者の正体に意外性がないというか、その答えはずるいなあと。菅原の正体も確信はないものの、なんとなく思っていた通りだったし。辻村さんの作品について、wikiで「不幸はあるけど基本的にはハッピーエンド」のようなことが書かれていて、ぬるい感じなのかと心配してたのが当たったかな。ずいぶんのめり込んで読んだ分、残念に思ってしまいました。オチはともかく好みの作風なので、他の辻村さんの作品も読んでいきたいです。

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    2026年03月24日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    おもしろい!デビュー作でここまでの長編を書き上げた辻村さんには頭が下がります。最初はあんまりの厚さと上下巻構成に読み始める気が起きなかったのですが、読みやすい文体で物語に没頭。楽しめました。作者名とヒロインの名前が一緒ということにも痛さを感じてたんですが、まあ慣れたかな。ホストと自殺者は誰なのか?この2人は同一人物なのか?謎が多い。下巻も気合いいれて読みます!

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    2026年03月24日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    「i」は誰なのか?連続殺人は約束された人数が殺されるまで続くのか?デビュー作の青春+ミステリーのイメージで読み始めたので、生々しく人が次々と殺されていく描写に驚きました。虐待の様子も痛々しい。浅葱が下巻でどのような行動をとるのかとても気になります。犯人が双子というのも好みで、おもしろい。ただ、ヒロインの月子がデビュー作の深月と同じようなメンタル弱めの愛されキャラでそこはどうにも受け入れがたいというか。辻村さんはこういうヒロインに憧れているのだろうなと、ふと現実に帰ってしまう。そこはちょっと残念です。

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    2026年03月24日
  • スロウハイツの神様(上)

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    人気作家のチヨダ・コーキ、脚本家の環、そして、スロウハイツに集うもの作りの卵たち。一気に読みました。辻村さんの作品はただの日常を描いている比率が多いのに、こんなにも惹き込まれる。その上、地に足がついていないというか、ファンタジーではないのにファンタジーのような不安定さ。なんか心地よいです。狩野の仕事とは何なのか、本当に「コーキの天使ちゃん」は莉々亜なのか、環の過去とは。個人的には環こそ「コーキの天使ちゃん」ではないかと疑っているのですが、違うのでしょうか。下巻の展開が楽しみです。

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    2026年03月24日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    厨二病とはこういうことを言うのかな。。?死んでやるってムキになるとこもまた若さなのか。。?あんまり好きじゃないな〜と読んでたけど。。アンちゃんと徳川の関係は好きだった。周りの目なんて気にせずクラスでも仲良く話せたらよかったのに。。繊細な思春期の中学生って感じか。

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    2026年03月24日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    私は『ゾワっと』や『ヒヤッと』よりも、『モヤっと』してしまった。

    人間関係なんて『噛み合わない』ことだらけだと思う。
    だから話をするし、寄り添い合うし、妥協点を探したりするんだろう。

    人の記憶は曖昧で、いいように自己補完してしまう。
    それが一種の自己防衛なんだろうな、と感じた。

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    2026年03月23日
  • V.T.R.

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    『スロウハイツの神様』の登場人物・作家のチヨダコーキのデビュー作。いつもの辻村さんとは一味違い、殺し屋や薬物、売春と重いワードが散りばめられつつも、軽い文体で読みやすかったです。殺し屋トランス・ハイの正体は想像がついていましたが、アールが何をなそうとしていたかは今一分からず。結局、全てが「愛」。敵討ちをする機会が何度でもあるけれど行動を起こさない、Jの度量の広さには頭が下がります。重いけれど、心地よく、チヨダコーキらしい作品でした。最後の赤羽環の解説も良かったです。

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    2026年03月23日
  • 本日は大安なり

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    幸せいっぱいで悔しいと思いつつも、素直におもしろかったです。それぞれ問題を抱えた4組の結婚式。どう転がるのかドキドキしながら見守っていたら、なんだ、みんな幸せじゃない。まさかプランナーの山井や、とんでもない浮気をした陸男までもが幸せになるとは思いませんでした。次々と視点が変わる書き方がテンポが良くて、読んでいて楽しかった。良い作品でした。

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    2026年03月23日
  • ふちなしのかがみ

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    いつもの辻村さんとは毛色が違う作品。これはこれでおもしろかったです。「踊り場の花子」相川みたいなキャラは、今までにいそうでいなかったなぁと新鮮な気持ちでした。題材の花子さん、ただ悲惨なさゆりの事件の真実、好みでした。「おとうさん、したいがあるよ」乙一さんの作品に似た空気を感じました。祖母は殺人者だってこと?嫌いじゃないけれど、オチがよくわからない。「ふちなのしのかがみ」一番好き。とあるキャラと境遇が似ているけど、これは辻村さんの狙いなのでしょうか?カナはただ夫の愛を求めていただけ。哀れで、悲しいです。

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    2026年03月23日
  • 太陽の坐る場所

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    好きです。貴恵が紗江子のために、真崎を殴り、東京に駆けつけるくだりにはじんとしました。女同士のドロドロとした嫌な姿を描き、そこから友情もしっかり感じさせてくれる。高間も自分自身をとことん追い詰め、罪を償おうと必死で、自分勝手だけれど悪い印象はありません。逆に由希は内面が分かっても苦手。キョウコに隠された秘密が明かされてから、誰が誰だかと少し混乱しましたが、おもしろい作品でした。私は辻村さんが描くどうしようもない、けれど必死な女たちが好きみたいです。良かった。

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    2026年03月23日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    好きです。ただ、講談社の帯に書いてあった順番のラストを飾る作品なので期待して読み始めたのですが、この作品自体には特にリンクはないよう。そこはちょっと肩すかし。30歳前後の微妙な時期、レベルの高い人と結婚したみずほと、レベルの高い人に遊ばれたチエミ。とても虚しいのに、二人の絆がまぶしくてあたたかさを感じました。チエミはみずほが思っている以上にみずほのことを理解していて、それがなんとなく嬉しかったです。不思議な響きのタイトルの理由も良い。苦しいけれどじんわりと心に残る、良い作品でした。

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    2026年03月23日
  • 光待つ場所へ

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    「しあわせのこみち」恋愛を遠ざけて自分の空想の中に入り込む。あやめは『冷たい校舎の時は止まる』から苦手な人物。私はあやめと違って優等生でもないし、才能もないけれど、その楽な生き方がすごく分かってしまう。あやめは田辺への気持ちを認めて、現実への一歩を踏み出す。悔しい反面、そういう生き方を知ったあやめのことが羨ましいです。「チハラトーコの物語」一番好きな短編。冬子が更に好きになりました。オタクの先生の重森との恋愛、大胆なパフォーマンスで必死に注目を集めるミオに対する行動。かっこよかったです。

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    2026年03月23日
  • ロードムービー

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    登場人物の深月に関しては思うところがあるものの、おもしろかったです。「ロードムービー」もやもやしたものは感じていたものの、トシの性別まで思い至らず。驚きました。結局、この短編には他作品とのリンクはないのでしょうか?他の短編のリンクは気付けたので、気になります。「道の先」たぶん充視点ではないかなと思い、なんとなく嬉しかったです。千晶が先生に救いを求める様子が切ない。「トーキョー語り」一番好き。女子同士の嫌な感じも、仲直りをする流れも良かった。千晶の強いところも弱いところも、一途で、やはりかわいいです。

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    2026年03月23日
  • 名前探しの放課後(下)

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    おもしろかったです。終盤の怒涛のネタばらしに熱くなりました。秀人と椿の正体は予想通りだったものの、そもそもの発端が声の力によるものだったとは。師匠の妄想というのもあながち間違いではなかったのですね。その声の力の言い回しで、いつかがタイムトリップしたと思い込むのは若干の無理を感じましたが、楽しかったので良し。河野と友春には最後まで騙されました(というか、河野の演技力の高さはなんなの)。読む順番のおすすめに従って、次は「ロードムービー」にいきます。

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    2026年03月23日
  • 名前探しの放課後(上)

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    3か月後、クラスメイトが自殺する。未来の記憶を持ったまま、過去に飛ばされたいつか。名前の知らない自殺者を探し、自殺をとめようとするがー。今まで読んだ辻村さんの作品の中で一番入り込みにくい。主人公のいつかが軽い性格で、考えがいまいちよく分からないことが原因な気がします。自殺が起きた日は12月24日、だけど、タイムトリップが起きた日は1月終わり。いつかが1月のことを語ろうしない上、バイクの免許を急いで取ろうとする理由は何なのか。なんだかんだでとても気になる。さっそく下巻を読みたいと思います。

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    2026年03月23日
  • ぼくのメジャースプーン

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    惨殺されたうさぎを見て、ふみちゃんは心を失った。ぼくは声の力を使い、犯人への復讐を考えるがー。「子どもたちは夜と遊ぶ」で妙な怖さがあった秋先生の秘密。先生の声についての授業が話の半分くらいを占めるので増長さを感じましたが、その内容は薄ら寒くて興味深かったです。ぼくの決断もそうくるかと、おもしろく思いました。辻村さんの作品は読む順番が大事とのことですが、この作品を読むと、本当にそうだなあと身に染みます。個人的に作品にナンバリングをとてもしてもらいたい。作品は好きだけどちょっと複雑です。

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    2026年03月23日
  • スロウハイツの神様(下)

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    良かったです。「冷たい校舎の時は止まる」「子どもたちは夜と遊ぶ」「凍りのくじら」と読んできて、一番あっさり読めたけれど、一番登場人物の関係が好ましく思えた気がします。環とコウちゃんのお互いを想って、遠回りする不器用な姿が、すごく愛しく感じました。コウちゃんのストーカーさながらの行動はやり過ぎ感漂うも、おもしろい。過去のリンクとそれぞれの独白が胸に迫ります。辻村さんの作品が好き。このまま辻村ワールドに浸りたいと思います。

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    2026年03月23日