辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレ放課後というタイトルから、ずっと小学生ぐらいの話かと思っていたけど、高校一年生だった。どちらにしても自分にとってはかなり遠い年代になってしまった。
今回の登場人物も、また独特だなぁと思いつつ、でもいつかはそんなに嫌いじゃない。あすなも。むしろ秀人は本当に友達なのかと思うほどいつかに厳しい気がする。いつかにもちょっとチャラい部分はあるけど・・・。
初めの方は、いつか=sometimeにどうしても脳内変換してしまって混乱した(笑)
「松永」という名前、僕のメジャースプーンに出てきた気がするけど、確信が持てない。
辻村作品によく出てくる童話っぽい話や、食べ物の書き方が好き。偶然ほうれん草のニョッ -
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ネタバレ辻村双六7/11
【登場人物】
•依田いつか 16才 高1 主人公
•坂崎あすな 秘密を一番初めに教えた同中
•長尾秀人 いつかの親友
•天木敬 勉強ができる、頭脳派
•椿 秀人の彼女、礼華女子
•河野基 自殺する可能性のある人物
•豊口絢乃 いつかの元カノ
•鶴田先輩
•かなえ いつかの姉
•勇雄 かなえの夫
•三山志緒 あすなの友達
•小瀬友春 河野をいじめてる人間
•八木千春
•松永 ピアノ 金に困らない→郁也?
•守山文子 ふみちゃん?
【感想】
主人公のいつかが、3ヶ月前にタイムスリップし、学校の誰かが自殺するという記憶をもとにその自殺を阻止するための物語。
いつかとその周りの -
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ネタバレ星3.5です!
デビュー作にして長編作品。でも辻村深月さんの書く心情や伏線回収されていく衝撃は初期からあるものなんだと感じた。
名前探しの放課後と似た設定だけど
こちらは冷たい、ヘビー、ホラーな要素ありだった。でも登場人物が温かい。
鷹野の人柄がとても好き。あやめに負担にならないように気遣って学祭のポスターを頼むところ、リレーでわざと手を抜いたと見せかけ全力で1位にもってくところ。人として尊敬するし、あやめの言うように“本物”だ。
自殺者が分かった時は1度本を閉じたくらい衝撃でした。榊と菅原が同一人物だったのも。
さすがです。デビュー作でこれだけの大作、素晴らしい。
寒くて重くて でも温かいス -
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前々から気になっていて欲しかったけどなかなか書店に置いてなくて発見した時に衝動買いした一冊。
「友達だから助ける」最強の哲学。
脚本:辻村深月ということで読みたい読みたいが先行してしまった。辻村イズムはあっても前提は『ドラえもん』なのだ。そこに物足りなさを感じた。
ふと、思い出した。あれはまだ実家にいた頃。高校生くらいだったと思う。
父親がふと評判を聴いてONE PIECEを5巻まで買った。しかし、すぐに「お前にやる」と言われた。「当たり前のことしか書いていない」と。愕然とした。それ、おまいう???と思ってしまった。我が親ながら。
今、家を出て働いている。はたからみたら大人になった、と言 -
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辻村双六 5/11
【登場人物】
孤塚孝太 院生 月子と付き合う
木村浅葱 院生 天才 θ
月子 教員志望 孤塚と付き合う 秋山研究室
石澤恭司 フリーター 孤塚と同居
萩野清花 会社員 卒業生
白根真紀 秋山研究室
片岡紫乃 月子の親友
陣内教授 孤塚、木村、石澤、萩野、
秋山教授 月子、白根
園田署長
坂本警視 秋山の教え子 7年前
上原藍 i? 浅葱の双子の兄?
赤川翼 被害者
森本夏美 被害者
今田信明 被害者→藍が施設にいた時にいじめた人?乾燥機にいれた?
蛇島友美 被害者
【感想】
サスペンス?ホラー?推理?よくわかりませんが、そのような類の本を読むのは初めてで、読み進 -
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ゾワッとするお話が13作品の短編集。
じんわりと怖いものヒイッとする怖いもの
そして切なくなるもの、そんなお話。
どのお話も良かったんだけど
「手紙の主」
の不穏な感じ、終わり方、全てが好みだった。
“なに”か分からないっていちばん怖い。
「十円参り」
もめっちゃ好き。
ありそうでなかった気がするお話。
物事ってやっぱり因果応報だよね。
どの物語も、無さそうでありそうな話。
ここで終わりなの…?続きを教えてくれ…。ってものも多い。
けどその読後感を考えてのものだと思うと、また背中がソワッとする。
結末を託されるのが嫌な人には嫌な作品だと思う。
けどこういう作品って、そこを含 -
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10年前にスピンオフだと知らずに読んでしまい消化不良だったが、ようやく冷たい校舎〜を読んだのであらためて再読。
彼らのことを知っているか否かでかなり読み心地が違う気がする。「ロードムービー」はすぐに両親の顔が浮かんでさもありなんとなるし、「雪の降る道」は直前のエピソードとこれから先の彼らを知っていると一層グッとくる。
でも一番気に入ったのは「トーキョー語り」かもしれない。田舎暮らしの厄介なところを上手く煮出していて、天然コケッコーを思い出した。この話は単行本には入っていなかったらしく、今回は文庫本にしてよかった。
エピソードによっては丁寧な書き込みを長いなと感じることもあるのだが、(作家)辻村 -
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13編の短編集だが、題名が意味を持っている。
ホラーというか、非科学的な事象を辻村深月さんのエッセイのように記述されている。
人は誰しもが過去に傷を持っている。その過去の思いが、しっぺ返しのように起こると、ある意味怖いものだ。人の心理に面白い角度で切り込んでいる点は、さすが辻村深月さんだと感じた。
記憶というのは主観的で曖昧なものだと思う。この世は科学では解明できない事象は存在する。ただ、それが主観的データに基づくものだから、科学的に証明することができないのが現状だろう。
不思議な出来事は、科学的に証明されないからこそ面白いと思うのである。わかってしまうと興醒めだったりする。私には文学的