辻村深月のレビュー一覧

  • きのうの影踏み

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    ネタバレ

    ふとした事をきっかけに日常の綻びが生じ、本来視えてはいけないものを覗き見してしまった気分。瞬きした直後に自分も目の当たりにしてしまうのではないかと、王道の心霊や人怖ホラーというわけではないのにずっと薄ら寒かった。ただ短編であるせいか、話によってはこれで終わり?と感じるものもあり。
    「十円参り」、「殺したもの」、「噂地図」がよかった。
    「十円参り」や「噂地図」は得体の知れないものなのに現実味があるから怖い。相手を消してしまったかも知れないと不安がっているが実は自分が世から消されていると気づいたときの恐怖、事故や事件などもっとわかりやすい不幸が身に迫るかと思いきや「噂」を認知できなくなるという罰。

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    2025年01月23日
  • 光待つ場所へ

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    短編集ではあるのですが、ひとつひとつの物語に熟考しながらゆっくり読む感じでした。

    生きづらいなと感じる事が私自身も多くて、今の環境が辛い、逃げ出したいと感じる日々を送っています。
    私と違う誰かとの人間関係に悩んでしまうのですが、私と違うからこそ、そこから学べる機会はある。
    いつか時がたった時に、良いことも悪いことも自分の経験にしたい。
    この本を読んで、そんな気持ちになりました。

    「チハラトーコの物語」と「樹氷の街」が好みでした。

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    2025年01月23日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    辻村双六9/11

    短編3章からなります。(後に皆さんのコメント見ていたら文庫本には5話あるということなので、そのうち追記。追記しました。)
    冷たい校舎のときは止まるとのリンクが多くて、リアルタイムで読んでると全く気づかず。最後のネタバラシが楽しいです。
    基本的に学生時代の話で、まだまだ考えが若く、自身の学生時代を思い出させる内容でした。
    無謀なことをやるし、なんでそんなことやったんだろう。とか、喧嘩したと思ったらすぐ仲直りする。
    現在の考えでは到底できないような気持ちを思い起こさせられました。
    懐かしい時代の空気を味わえる一冊です。

    ◯ロードムービー
    小学5年生のワタルとトシ時に家出をする

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    2025年01月20日
  • きのうの影踏み

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    ネタバレ

    日常のちょっとしたことに「もしもこうなら怖いな」が詰まってる感じ。
    内容はすごい面白いのに本当に個人的に文章が合わない。
    下手とかじゃなくて本当に個人的な相性。

    自分は「十円参り」「だまだまマーク」「7つのカップ」が好きです。

    十円参り
    あくまで自分は怪異の外にいるはずだったのに実は当事者だった、という怪異的な怖さと異常なまでに友人に固執するふたりにその二人を消すために十日間おまじないをし続けた子の人間的な狂気が読んでいて薄ら寒い。

    だまだまマーク
    昔の話ならその子はもう中高生かな、と何事もなく子どもが成長することを前提とした一般的な思考回路からラストの母として悟ってしまった「今、高校生

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    2025年01月17日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    短編集。残念ながらのめり込むことができなかった。巻末の解説で「道の先」の『俺』が「冷たい校舎の時は止まる」の登場人物の1人との考察が語られるが、誰であったか思い出せない。

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    2025年01月15日
  • きのうの影踏み

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    世界に点在する「やぶれめ」を味わえる短編集。解説まで読み、なるほど〜と思いました。日常の中に異界がたちのぼる瞬間が唐突で理不尽で、ぞわっとします。
    「七つのカップ」は他のアンソロジーで読んでいたけど、またしても目頭が熱くなった。

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    2025年01月10日
  • 光待つ場所へ

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    読んでいて心が痛い。思い出したくない過去が記憶の中から現れてきて大変でした。
    短編小説とは思えないくらい、深く深く掘り下げられ、容赦なく丸裸にされていく…

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    2025年01月06日
  • クローバーナイト

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    星3.5
    もう少し前にこの本を読んでおきたかった。
    (特にchapter_5 秘密のない夫婦。)
    今は少し状況は改善しているかもしれないけど、この本が発刊された頃に問題となっていたことが辻村さんの的確な描写によってとてもうまく表現されていて引き込まれた。

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    2025年01月04日
  • 時の罠

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    1作品目を読みはじめ、なんだか見覚えがあると思ったら「家族シアター」に収録されている作品の1つだった。久々に読み直すことができ、やはり面白いと感じた。
    特に不思議な世界観だったのは3作品目。米澤穂信さんの作品は初めて読んだが、切り口が独特で興味深かった。

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    2024年12月12日
  • 図書室で暮らしたい

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    装丁が綺麗で、タイトルに惹かれて買った。
    でも、実は辻村深月(つじ、のしんにょうの点って2つなのね)さんの本は読んだことがない。
    ミステリー作家のくくりなんだ…
     
    タイトルから、ちょっと予想が外れたかなぁ。
    まあ、でもエッセイなので軽く読める本だなと。

    最後に、自作品の話なんかもあるので
    ぜひ、読んでみようかな、と思った。

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    2024年12月08日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    最後に向けてどんどんしんどくなる。下巻でどうなるのか全くわからなくて、読むのが怖いけど気になるから読みたい。色んな人が出てくるので途中誰の話だっけ?ってたまになる。

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    2024年12月01日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村深月さんのエッセイ。
    初めて読みました。

    これを読むと辻村さんを非常に身近に感じるけれども、それは彼女の筆力があってこそだろうなと思いながら読んだ。

    特に中高生の頃の描写が、私も厨二病を患っておりましたので、古傷が痛む、痛む。
    若さという傲慢をこんなにも明確な言葉で表せるのか、と感嘆。

    母になったことでの周囲からの扱われ方の変化なども、エッセイを読まなければ感じることのできないもの。
    私も若き日の辻村さんと同じように、本の向こうに人がいるという実感乏しく生きていたが、この1冊で人間味をひどく感じられて嬉しい。

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    2024年11月21日
  • 小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記

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    前々から気になっていて欲しかったけどなかなか書店に置いてなくて発見した時に衝動買いした一冊。

    「友達だから助ける」最強の哲学。
    脚本:辻村深月ということで読みたい読みたいが先行してしまった。辻村イズムはあっても前提は『ドラえもん』なのだ。そこに物足りなさを感じた。

    ふと、思い出した。あれはまだ実家にいた頃。高校生くらいだったと思う。
    父親がふと評判を聴いてONE PIECEを5巻まで買った。しかし、すぐに「お前にやる」と言われた。「当たり前のことしか書いていない」と。愕然とした。それ、おまいう???と思ってしまった。我が親ながら。

    今、家を出て働いている。はたからみたら大人になった、と言

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    2024年11月16日
  • 水底フェスタ

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    辻村さんの本で初めての類でした。前情報もなく読んだのでドキドキ、ハラハラでした。
    古い体質ってなんとかならないかしら?
    ちょっと話が辛かった。

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    2024年10月30日
  • V.T.R.

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    スロウハイツの神様にでてくる作家チヨダコーキのデビュー作
    解説が赤羽環でエモかった。スロウハイツの神様読んでから読んだのでチヨダコーキと赤羽環の関係性や思いを知って余計に。
    TがRの情報収集してる間のRに対しての感情、ラストでしてやられたなって感じた

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    2024年10月23日
  • きのうの影踏み

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    軽く読める短編集、隙間時間にちょうどいい感じの短さと内容だった。でもちゃんとどの話もおもしろかった。
    怖かった話は手紙の主、やみあかご。好きな話は十円参り、七つのカップ。

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    2024年10月20日
  • クローバーナイト

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    保育園に通う娘とその両親の物語。家族の周りで起きる小さな謎を解くというミステリー仕立てになっている。
    保活やママ友の付き合いなどが描かれていて今は色々大変だなぁと思った。

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    2024年10月12日
  • きのうの影踏み

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    ゾワッとするお話が13作品の短編集。
     
    じんわりと怖いものヒイッとする怖いもの
    そして切なくなるもの、そんなお話。
     
    どのお話も良かったんだけど
    「手紙の主」
    の不穏な感じ、終わり方、全てが好みだった。
    “なに”か分からないっていちばん怖い。
     
    「十円参り」
    もめっちゃ好き。
    ありそうでなかった気がするお話。
     
    物事ってやっぱり因果応報だよね。
    どの物語も、無さそうでありそうな話。
     
    ここで終わりなの…?続きを教えてくれ…。ってものも多い。
    けどその読後感を考えてのものだと思うと、また背中がソワッとする。
    結末を託されるのが嫌な人には嫌な作品だと思う。
    けどこういう作品って、そこを含

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    2024年09月26日
  • ロードムービー

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    10年前にスピンオフだと知らずに読んでしまい消化不良だったが、ようやく冷たい校舎〜を読んだのであらためて再読。
    彼らのことを知っているか否かでかなり読み心地が違う気がする。「ロードムービー」はすぐに両親の顔が浮かんでさもありなんとなるし、「雪の降る道」は直前のエピソードとこれから先の彼らを知っていると一層グッとくる。
    でも一番気に入ったのは「トーキョー語り」かもしれない。田舎暮らしの厄介なところを上手く煮出していて、天然コケッコーを思い出した。この話は単行本には入っていなかったらしく、今回は文庫本にしてよかった。
    エピソードによっては丁寧な書き込みを長いなと感じることもあるのだが、(作家)辻村

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    2024年09月25日
  • きのうの影踏み

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    13編の短編集だが、題名が意味を持っている。
    ホラーというか、非科学的な事象を辻村深月さんのエッセイのように記述されている。

    人は誰しもが過去に傷を持っている。その過去の思いが、しっぺ返しのように起こると、ある意味怖いものだ。人の心理に面白い角度で切り込んでいる点は、さすが辻村深月さんだと感じた。

    記憶というのは主観的で曖昧なものだと思う。この世は科学では解明できない事象は存在する。ただ、それが主観的データに基づくものだから、科学的に証明することができないのが現状だろう。

    不思議な出来事は、科学的に証明されないからこそ面白いと思うのである。わかってしまうと興醒めだったりする。私には文学的

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    2024年09月25日