辻村深月のレビュー一覧
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辻村深月による青春群像ミステリーの傑作。クリエイターが共同生活するアパート「スロウハイツ」を舞台に、夢や現実に悩む登場人物たちの心情が丁寧に描かれている。
序盤は人物紹介中心でやや進行が遅く感じる読者もいるが、下巻での怒涛の伏線回収は圧巻で、多くの読者が「涙した」「再読したくなる」と絶賛している。特に最終章の感動は格別で、「人生で一番泣いた本」と評する人も。
創作に関わる人には特に響く内容で、才能・嫉妬・友情といったテーマが心に刺さる。キャラクターが個性的で好みが分かれるが、共感できれば深い没入感を得られる作品。静かながらも力強い人間ドラマを求める人におすすめしたい名作である。 -
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1回目 ⭐︎⭐︎⭐︎
2回目 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
このような本なんだと思う。
下巻に向かって点という点を蒔いて、下巻でそれを全て摘んでいく。その点がかなり淡々と置かれているから、正直1回目は読むのが大変でした。登場人物一人一人を丁寧に描くことでキャラクターに愛着を持たせる意もあるのかもしれませんが、にしても少し長すぎるかなという印象。
辻村先生の本は何度かチャレンジしたものの、途中で読む手が止まり積読へ…という流れだったので、辻村すごろくの最初のこの本だけはなんとしてでも読もうと気合を入れて読みました。上巻最後の最後で面白くなり、下巻は一気読みしました。 -
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人の黒い部分が見えるヒトコワ短編集。
記憶って怖いなって思った。
言った本人たちは、記憶が薄れてその記憶を勝手に改ざんしてるかもしれないけど、言われた当事者たちはずっと心の奥の傷として深く刻まれてる。
わたしも学生の頃に同級生や先生の言われた一言で傷ついて今でも忘れられないことがあるけど、その一言でわたしはその人たちが嫌な存在として残るし、そういう人としてしか見ることができない。いい印象なんて残らない。
記憶にも会話にも歪みがでて、人は都合よく記憶を変える。
そんな誰にでもあり得るような話たち。
その部分があまりにも繊細に書かれてるから読んでいてあまり気持ちよく読めなかった。
けど、人と人 -
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亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。
コロナ禍で一番被害を -
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こわっ(笑)パッとしない子なんて読んでいて気持ち悪くて。
で、同じく、早穂とゆかりも。
私自身がどの立場で生きてきたか考えると、パッとしないままパッとせずにきたので、そんな怖がることもないんだけど(笑)
それぞれの、立場で記憶が違う。
それと、これは幼少の時から気をつけているが、なるべく「自分が嫌なことは人には言わない」と、言うことだけど、この「自分が嫌なこと」の観点がそれぞれ違う。だから怖い。
だけどさあ(笑)
佑やゆかりのように、先生や早穂を追い詰める?
かなりな地位にいて、今が幸せでないのかと思ってしまうんだけど。
なんて思う私もいろいろ間違ってる。