辻村深月のレビュー一覧
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鏡を通り抜けたら異世界に、みたいな物語を嫌厭してたのでこの世界観に入っていくのに大分時間かかった。
また主人公が最初の方、あまりにも気弱でとても中1の女の子と思えないほど幼くて序盤はずっとイライラしてた。
ただ中盤以降はとても引き込まれるストーリー。
助け合えるんじゃないかと希望を持ったのに結局は一人で立ち向かうしかなく、しかし人間関係に臆病だった彼らの城での繊細なやり取りが徐々に現実世界の状況も変えていく。
主人公も最初はこっちがイライラするぐらい臆病だったのに、徐々に強く逞しくなっていく。自分の力で進む彼女の姿はとても眩しい。
ぜひ彼らと同じ世代の子供たちに読んでほしいと思う。
助けてくれ -
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「#わたしの講談社文庫」というキャンペーンで、凪良ゆうさんが推していたので読んでみました。
ゾッとさせられました。
この小説に登場する人物のようなことを、過去の自分もしていなかっただろうか。
そう振り返らずにはいられませんでした。
とはいえ、過去は変えられません。
あの時の自分を反省しつつ、それでも生き続けていくしかないのです。
「パッとしない子」と「早穂とゆかり」は、弱者からの反逆を描いた二編です。
かつては「パッとしない子」だった人物が、大人になって成功し、世間の注目を浴びるようになる。
主人公は、そんな相手と再び関わらなくてはならないのですが、過去のやらかしが次々と明らかになっ -
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ネタバレ
この本を読んだ感想について、正直自分の中では上手く言語化できませんでした。
それは「未知の世界の物語を見たから」ではなく、この物語が「単に嬉しいとか悲しいとかで表現できないから」だと思ってます。
それはつまりこの物語には、嬉しさや悲しさ、その他の感情が重層的に凝縮されているように思えたからです。
例えば
まず、ノリコ側として
ミライの学校で過ごしたことを楽しかったとする輝かしい思い出
シゲルへの淡い恋心
自分の思い出の地を、一様に怪しいカルト集団と差別する周囲の人間に対する不愉快な気持ち
白骨死体が、ミカじゃないことを祈る気持ち
そして、記憶の中で美化されたミカと現実のミカを比較したときの -
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人は他人との対話の中で嘘をつき続け、その他人もまた嘘をつき返す。過去の嘘を隠すための嘘をまたついて、そうやって積み上がっていった歪な自分の人生はひとつの動きで総崩れを起こす…
まるでジェンガ!なるほど!
恋愛感情、現実逃避、子どもへの愛、他人の期待にこたえるため…この世の嘘がすべて悪から始まるものではないけど、ひとつ共通することは昔ついてしまった嘘をなかった事にはできないということ。
これから積み上げるもののなかに歪さがないか、まっすぐ置けてるか、はたまた…誰かのために嘘を本当にできるチャンスはないか。そんなことを考えさせてくれる本でした。
にしても最後泣かせにきたぁ!! -
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怪談の短編集。すごく短いのもある。
・十円参り
なっちゃんが消えた。ミサキとマヤは、十円とともに名前を書いて10日間続けて神社の賽銭箱に入れると人を消せるという、十円参りを誰かがしたのではと疑う。
・手紙の主
作家に届いたファンレター。鉛筆で弱々しく書かれ、最後は薄くて読めない。他の作家にも似たものが届いていた。その話をすると、近しい作家に次々と届く。
・丘の上
・殺したもの
意味不明。
・スイッチ
電車で音楽聴いてたら、知らないゴスロリに話しかけられる。それから不思議なことが起こるように…。
・私の町の占い師
著者が産後に実家で過ごしていた時の、占いの話。
・やみあかご
夜中に起