辻村深月のレビュー一覧

  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前作とは違うアプローチの仕方で描かれており、面白かったです。
    ただ、前作ではほのかに漂っていた「死者と会えるかは巡り合わせ」という理念が前面に出過ぎていた感じがして、個人的にはちょっと残念。

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    2026年01月10日
  • この夏の星を見る 下

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    うーん、下巻はストレートな青春ものって感じになってしまった。中高生には響くのかもしれないが、おじさんの自分はもう少し毒が欲しいと思った。
    p.171の「私は、ずっと怒っているんです」以降が自分にとってこの本のハイライト。「そんなことを、子どもに選ばせなきゃならなかったことが悔しい。コロナがあったから失われ、でも、コロナがあったから出会えたこともある。どちらかよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい。」

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    2026年01月10日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    純愛ミステリーのような構成。
    キャラ付けや人の気持ちの機微の描き方が繊細。
    女性的な視点での心理描写が多く、もどかしい気持ちになる部分も多い。上下巻に別れており文章量も多いため、展開がゆっくりであるが、その分丁寧に気持ちの移ろいを表現している。
    ただ、とっとと気持ちを伝えてしまえば良いのに!!じれったい!!と思った。

    ミステリーとしては個人的にはイマイチだった。
    当初からθの正体は浅葱と分かっており、iとのゲームを進めていく中でiの正体に迫る構成となっているが、オチが二重人格とは、、、
    月子の記憶喪失についてもご都合主義すぎて残念。

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    2026年01月09日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    「口は災いの元」だし、忘れたい過去ってあるなぁと感じました。読んでいて嫌な気持ちになるお話でしたが、不思議とそういうのって、続きを読みたくなってしまいますね。

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    2026年01月09日
  • V.T.R.

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    「スロウハイツの神様」からのスピンオフ。
    作家チヨダ・コーキの作中作「V.T.R」が約200ページの単独小説として文庫化。

    カバーには著者チヨダ・コーキとして書かれ、解説はスロウハイツの主人公、赤羽環が脚本家として書いている。王子千晴の名前も。

    これ、辻村さん楽しかっただろうなー。
    他人の作品として書くのって、文体も発想も別物になる。それがちゃんと成り立ってる。
    ただ、軽口のティーの脳内発言は鼻につく。ライトノベルみたい。と思ったけどチヨダコーキがラノベ作家なんだから、これでいいのだ。

    ラストはさすが。
    でもそこまでがちょい退屈ではあったかな。

    環の解説も、響く。良い。

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    2026年01月07日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    テーマとお話が刺さらなかったのですが、1度読み始めると止まらないのはさすが辻村さんだなと思いました。

    ユイちゃんから電話がかかってくるところが、リアルで嫌です。簡単に想像できてしまうし、自分もユイちゃんの立場だったらそうするような気がします。

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    2026年01月02日
  • スロウハイツの神様(下)

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    物語の舞台は、脚本家、漫画家、画家といった、表現を切望する若きクリエイターたちが集うシェアハウス「スロウハイツ」。 そこは、世俗の喧騒から隔絶された「表現者のための聖域」です。しかし、単なる青春群像劇だと思って読み進めると、結構裏切られる。ここで描かれるのは、和気あいあいとした共同生活だけではなく、さまざまな人間模様や、人生の苦しみも感じられます。これらが、辻村深月特有の繊細かつ鋭利な筆致で、緻密に編み上げられています。
    個人的には展開がゆっくりで、読み進めるのが少し疲れるような内容でしたね。

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    2025年12月31日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    とある青年の、孤独と、罪と、愛の話。

    ものすごく正直な感想を言うと、残酷な殺人ゲームにも、よくある可哀想な多重人格設定にも、あまりときめかなかった。かなり最後の方までふわふわした気持ちで、いまいち没入感が得られないまま読んでいた。

    この物語の感想は、木村浅葱に対して抱いた感情によって大きく変わると思う。私は正直、冷めていて、病んでいて、すべてを諦めている浅葱のことはあまり好きになれなかったけれど、月子という他者を求めながらも愛に怯え、最後まで生を諦めきれない、そんな不器用で人間くさい木村浅葱を心底愛おしいと思った。愛し方も愛され方も分からなくて、大切なものまで全部その手で壊してしまう青

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    2025年12月31日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    続きが気になって気になって、読んでしまうそんな物語。辻村さんの作品。かがみの孤城から読みましたが、今も変わらず作品に対して、向き合う姿勢が読んでて感じました。向き合うって、なかなかむずしくて逃げたくもなるし、誤魔化すし、認めることも出来ない時もあって。それでも真実を通す辻村さんの作品がだいすきです。辻村さんの作品で、「向き合う」ことを学んだ。

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    2025年12月30日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ・「タイムカプセルの八年」辻村深月
    大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
    幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
    親父会メンバーで時々集まることにな

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    2025年12月28日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    二章の紗江子、三章の由希のストーリーが抜群に良い。
    ここからかぁ。辻村深月の十八番、ありふれた心の動きを言語化してドラマを成立させる技術。素晴らしすぎる。

    今回は名前の叙述トリックですね。響子と今日子。リンちゃんは倫子じゃなく、鈴原今日子。
    女優になったから「キョウコさん」と呼ぶ。めちゃくちゃうまい。
    そうは思うんだけど、でも、各主観人物の思考の中で、キョウコの話題の後で響子の回想をするシーン多かったような。別人て分かってたらそんな思い浮かべ方はしないはずだと感じ、ミスリードのために思考の流れが不自然になってる気がした。

    それに、叙述トリックは、もうお腹いっぱい。
    冷たい校舎の〜でも、子ど

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    2025年12月28日
  • スロウハイツの神様(上)

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    上巻は特段変わった大きな出来事はないようですが、終盤で、早く続きが読みたくなりました!!!!!!早く下巻も読まねば!!!

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    2025年12月27日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    初詣くらいまではすごく良かった。
    水泳も、河野も、クリパも、ピアノも。
    でも、終盤のネタバレが好きになれなかった。

    あすなが自殺者だっていうのは、無理があるように思えた。もしそうならいつか主観のパートでの思考の描写は、あのようにはならないんじゃなかろうか。

    友春と河野が協力者だったってのも、無理がある。絶対に、二組の生徒から話が漏れるはず。
    友春がカースト上位の天木やいつかに粛清されなかった理由は納得できたけど。

    「凍りのくじら」の郁也と理帆子が出てきたのはファンサービスですね。無理なくストーリーに馴染んでて良かったです。
    一方で長尾秀人と椿が、「ぼくのメジャースプーン」の「ぼく」とふみ

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    2025年12月22日
  • スロウハイツの神様(下)

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    スロウハイツに住むクリエイター達のお話。その作品に救われた人、ファンに救われた人。環と公輝、最後にああいう形でまた交われたのよかった。

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    2025年12月22日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    簡単に言うならば「厨二病」を患っているカースト違いの男女の秘密の関係って感じの物語ですが、アンと徳川の関係性は共犯者という言葉がしっくりくるのかな?と思います。普通だったら交わらなかったであろうカーストの違う2人ですが、思春期という同じ時期を生きている子供なんだなと実感しました。やっぱり辻村さんは思春期の子達のドロっとした人間関係を描くのが上手だな…と思います。中学2年生位の時期の、不安定で周りに振り回されるリアルな心情がひしひしと伝わって来ました。

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    2025年12月21日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    カルト宗教の話ということで想像していた話とは全く異なっていて、自分の思い込みで決めつけてはいけないなと思いました。世間的には良くないイメージを持たれていたとしても、そこで暮らす子供達にとってはその世界が全てになってしまうのは危うさを含んでいると思います。幼い子供時代に親と離れて暮らさざるを得なかった子供達のやるせない寂しさがひしひしと伝わって来る様でした。

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    2025年12月21日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    「スロウハイツの神様」の登場人物であるチヨダ・コーキ著の小説。
    あまり身構えず軽い気持ちで読み進め、わりと淡々とお話が進むかと思いきや、後半の章でやられた⋯と思いました。
    最後の解説が赤羽環なのは胸熱ですが、子供の感性に大人は劣る、大人は愚鈍だと書かれていてちょっと極端だなと⋯少しモヤっとしました。
    あと解説なので、本の内容についてもう少し触れてほしかったなと思いました。

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    2025年12月21日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    中学生のリアル
    自分も世界も
    気持ちの上では何度でも死んでるのに
    外から見れば全く普通の中学生で
    何事もなく可もなく不可もなく
    ただ普通に生活していて
    ただ普通に卒業していくだけ
    それが異常にリアル

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    2025年12月21日
  • 琥珀の夏

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    辻村深月さんの作品は本当に、子供の頃を描くのが上手い。自分の見えるものだけがすべてだったあの頃に戻ったかのような気持ちになる。
    学校以外の居場所を見つけて嬉しいノリコ、小さい頃から寂しい思いを抱えながらも優しいミカ。チトセちゃんの存在が好きだった。
    心がじんわりとあたたまる終わり方。

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    2025年12月20日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    重くて、でもあるあるな関係性があちこちに描かれて。女友達の関係、親子(それも特に母娘関係)、怖いくらいに精緻に浮かび上がる感情、リアルな実態が重かった。
    タイトルの真意に気付いた時の鳥肌。
    みんな誰かの娘だ、という言葉も重いなと感じる。
    追伸:翠ちゃんの口調が好きナリよ。

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    2025年12月20日