辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ描写がグロくて気持ちが悪い。
実際似たような事件は起きたことがある訳で
本当に胸糞悪くなる。
動物を殺しても器物損壊にしかならないと
初めて知った時本当に驚いたものだ。
同じ相手に力を使えないことは
酷いことをもう言わなくていいという進化
という考え方は印象に残った。
自分ならたとえ犯人が本気で悔い改めていても
だから許せるとはならない。
全てが元に戻る訳でもないのに、
自分で勝手に始めて勝手に後悔してもただの身勝手だ。
この手の人間に反省や罰を与えることは難しいと思う。
経済封鎖が本当に罰になるだろうか。
味わったことがないことを想像できる能力があるとは思えない。
動物を賢いと思うことは見下していることではないかとは
自分も考えてみたことがある。
命は平等というエゴについても。
秋山先生の印象は割と良かったのだが
子供が来るとわかっているのに珈琲を出すだけでなく
禁煙の場所で来訪の直前まで煙草を吸っているのが
昭和感があってちょっと嫌な気持ちになった。
人に手作りのお菓子を渡すのも微妙だし、
味見をしていないというのにモヤっとしたが
仕掛けのひとつだったので納得はするし
秋先生周りの話が明かされることで
前作で気になっていたことが回収できるのは気持ち良かった。
自分なら事件のことを忘れて楽しく生きることで
復讐を考えたいところだが
主人公はよく頑張ったし闘ったと思う。
正解なんてないと思うし、先生は厳しく優しかった。
少し光の見えるラストでほっとできた。 -
Posted by ブクログ
それぞれの過去が明らかになっていき「あのときのあれって!」「だからこんなこと言ってたのか!」と付箋回収の場面が多く、最初から最後まで飽きずに読み進めることができました!
これまで読んできた作品(ファイアドームや朝が来る等)とは違った作風で、楽しめたけど、青春の雰囲気強めがやや苦手な私は⭐︎3でした。
ここ最近、辻村深月さんの作品をたくさん読んだ中の印象として
ナイーブな登場人物が多いな、、と。
気持ちわからんでもないけど、そこまでやっちゃう?そこまで言っちゃう?とか
たまにふと冷める場面もあったりします。
設定や展開は好きだし、読みやすくて好きなんだけど、登場人物の感情表現が、自分の現実感覚よりちょっと繊細すぎて、少し引いてしまうのかも。
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Posted by ブクログ
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」が、様々な想いを抱えた生者と死者を繋ぐ。
"死者に会える"という設定はそこまで珍しくないが、心温まる物語から、読んでいて胸の奥が苦しくなるようなお話まで、読者を飽きさせない工夫が施されていて読みやすかった。
「死んだ人に会いたいか?」
この問いは人によって答えが異なると思うが、私は会いたいと答えると思う。
それは、「感謝を伝えきれていない」、「いまの自分を見てもらいたい」、そんな想いが心の底に沈んで残り続けているからだ。
「もし、自分だったら?」という問いを投げかけ、読者の人生に干渉してくる素敵な小説でした。
他の辻村深月の作品も読もうと思います。 -
Posted by ブクログ
子ども達は夜と遊ぶのスピンオフ。
子どもからお勧めされた本だけれど、罪と罰について考えさせられた。(ちなみに子どもはこの本を夏の読書感想文に選んでいた)
P486
責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって「自分のため」の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです
愛とエゴの境目は曖昧だけれど、家族であっても自分以外の本当の心の内は分からない。ただ相手に条件を押し付けずその存在を尊重すること。相手を想う気持ちの中に自身だけでなく相手も存在するのかどうか、それを自問自答することを忘れないことが愛なのだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとにかく読んでいる間中、胸糞が悪くて早く読み終わりたい、早く解決してくれ、と思っていた。
初めての辻村さんだったが、個人的に苦手な部分と好きな部分がはっきり出てしまう作品だった。
特に月子のキャラクターが、感情の押し付けのようで好きになれなかった。月子のと紫乃の関係性に期待した以上の救いもなく、楽しくないのに一緒に居る描写が多くて、昔感じた信頼の欠片で一緒に居た描写もあったけどその印象は薄い。
狐塚と月子が兄妹というのも、あれだけ仲良いのに気づかないとかあり得ないと思う。
赤川翼の家出は余りに反省してなさすぎる。
あと、浅葱をあそこまで可哀そうにする必要はあったのだろうか。
全体的に顔が整ってる人ばかり出てくるのも少し苦手。
だが、全体的にやはり文章は魅力的で読み進める力がすごい。話は陰鬱で辛いシーンも多いが、ぐいぐい読めてしまう。
狐塚が狙われているかも、という場面や、月子が浅葱に真相を聞くところなどの緊張感はすごかった。
ラスト、恭司のふりをして月子に会いに来たのが浅葱と気づいた時は思わず読み返した。とても良いシーンだった。
「俺は彼じゃないけど」と言ってると言うことは、最後月子に会ったのはiだったのだろうか。浅葱だと良い。どんな思いで月子に最後に会ったのだろうか。どんな思いで月子に触れたのだろうか。月子に病室で語った話は、そうだったらよかったのに、という浅葱の思いだったのだろうかと思うと泣けてしまった。
個人的には話や描きたいことはすごく好きだけれど、設定面がすごく苦手な、評価が難しい作品だった。 -
Posted by ブクログ
辻村深月のデビュー作。
雪の中、高3の8人が校舎に閉じ込められる。この中の誰かが2ヶ月前に自殺しているようだ。みんな目撃したのに、なぜか誰だったか思い出せない。
どうやら記憶を操作されて『ホスト』に呼ばれてしまったらしい。
自殺したのは自分ではないと思いながら極限状態で回想シーンが始まると、どの人もあり得るように思えてくる。
やがて飛び降りた時間に一人ずつ恐ろしい消え方をしていき⋯。
とにかく長編で力作。そして怖い。作者はいったい何歳の時にこれを書いたのか気になり調べてみたら高校生の頃から書き始め、大学生の時も書いていた作品のよう。
それで社会人になって2年で受賞したというから大物だなぁ。
ホラーと人の内面の両方がたっぷり描き込まれ、下巻まで読み終わったらもう疲労困憊。
読後感に救われた。この傾向はその後の作品にもあると思う。