辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
連作短編集のような長編小説。
ちょこちょこ区切って読んだせいか、あまり入り込めず、思いのほか読むのに時間がかかってしまいました。
生者と死者の間を繋ぐ使者(ツナグ)。
会いたい人を指定できるのは生者からの一方通行であり、依頼を受けた使者(ツナグ)は死者に意志を確認、合意があれば面会できる。
だが、生者も死者も会えるのは一度きり。
一度会えば、もう二度と他の誰かに会うことはできない。
もしも本当にそんなことがあるとしたら、とても慎重になるのではないでしょうか。
だって長い人生、何があるか分からない。
私だったらどうするだろう…と答えが出ないまま、
読み進めました。
癌で亡くなった母親に会い -
Posted by ブクログ
わかったような分からなかったような、モヤっとした読み終わり。
主人公の女性たちや、その相手が持つ違和感が強いですが、本人たちが傷つく結末だからなのか、腹立ちはなく、淡々と読み終えました。
何にしても1人で思い詰めたり、考え込むのは良くないですね。ちゃんと相談できる人をいろんなところに求められるように関わっていくようにしなければ大変だ、と改めて感じました。
最後のお話で、子育てにあまり理解を示さない旦那さんの姿に、自分の体たらくも浮かんで、かなり後悔するに至りました。申し訳なさでいっぱいになります。
これからは、もっと前向きに家族に関わって行かなければ、と思う次第です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ辻村作品2作目。辻村さんの心理描写は本当に細かくて驚かされる。結構分厚い本だったが3日で読めた。ミライの学校は、大人の理想郷なのだと思った。賢くて空気が読める人はどんどん洗脳されていく。子どもなんてあっという間だろう。ひさのはそんな中でも、それに抗う存在なのだろう。妙に染まれないのも損だと思ったり。誰かにどう期待されているか感じとり、それを演じてしまうことはわかるなと思いつつ、なかなかショッキングな流れだった。子どもが何も言わないことをいいことに、甘えてはいけない。多感な時期で、きっと子どもにたちの「ミライ」影響するのだから。
-
Posted by ブクログ
短編3話。物語の登場人物が繋がっていて、その仕掛けも楽しめます。中高生向けの話かなと思いますが、すっかりいい大人の自分でもそれなりに楽しめました。
1話目はタイムマシンで未来から療養に来た少年との友情物語。2話目は意見をはっきり言えなかった少女が成長していく物語。3話目は演劇を突然やめた先輩を映画に出演させたい映画同好会の3人の物語。
学生時代特有の悩みを丁寧に書いてるなと思います。ただ、こんなに上手くいくのかなと自分の遠い昔を思い出しながら読みました。もっと不安定でグラグラしてて上手くいかなかったことだらけだったような気がします。
自分に自信がなく、言いたいことが言えなかったり、傷つけ -
Posted by ブクログ
身近にいる大切な人と同じ時を生きれることの尊さを感じさせられる本だった。
色んな葛藤を乗り越えて死者に会う人、逆に会わない選択をする人、それぞれの想いを読み、心打たれた。特に奈緒の話が印象に残っている。使者の存在は知らなかったのかもしれないが、死んだ父に諦められていたかもしれなくても、それを乗り越えたい、乗り越えて父の工房を残したいと思い、挑戦する姿勢はとてもかっこよかった。私もどれだけ苦しくても、それくらいの強さを持って生きていける人間でいたいと思った。
歩美の祖母が言った「もし、結婚したら、その相手には、なんでも話せるといいね。」という言葉もとても印象に残っている。私はこの言葉を読んだとき