辻村深月のレビュー一覧

  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    こんなにも、女同士の友情の中に溢れる嫉妬や関係性、うちに秘める思いを鮮明に書くことができる辻村さんってすごい…私がかすかに思ってたであろう気持ちを言葉にしていて、本当に見透かされたような気持ちになった。「傲慢と善良」を読んだ時にも思ったけど、地元に残る女と都会で生きていく女の違いというか、細かな描写を描いているところが本当にすごい。
    私もどちらかといえば親子関係はみずほ寄りで、仲良くすることが恥ずかしい!と思ったりする年頃もあったからこそ、仲のいい友だち親子をみて羨ましく思うこともあった。ただ、仲がいいからといって全てがうまくわけでもなく、近すぎるからこそ見えない部分もあるし、それはひとから見

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    2026年01月19日
  • スロウハイツの神様(上)

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    凍りのくじらが凄く良かったので順番的に次がこの本ということでオーディオブルしてみた。

    クリエイター仲間のシェアハウス的な設定。
    漫画だったらアフタヌーンで連載してそうな雰囲気。本の裏表紙で「ある一通の手紙が届いてー」の下りがまさか最後の2ページでそこからの展開は下巻に続く。とは思わなんだ。上巻ではそんなに大きな事件もなく…ということで、若干冗長な印象ではある。下巻の目次だけみたらなんか物騒なタイトルが並んでたので下巻では大きく動きそう。期待!

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    2026年01月19日
  • 青空と逃げる

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    傲慢と善良に登場した親子が気になったので読んでみました。
    親子の逃避行を通して描かれる主人公の成長、そこで過ごす街並みが良かった。
    お父さんもっと早く連絡して話し合ってよと現実的に考えてしまいました。

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    2026年01月19日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    元婚約者の浮気相手かつクレーマー気質な玲奈に対しても一生に一度の晴れの日を作り上げる山井さんのプロ意識は見習いたいと感じた

    山井さんの
    【お金は自分の満足度や、これからへの誓いを含めた、目に見えない『縁起』にこそ払われる】
    というセリフが結婚式への価値を感じる

    最後は山井さんが幸せになる終わりでよかった

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    2026年01月19日
  • 闇祓

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    ホラーよりもバトル描写というか敵との戦闘が面白かった。
    人間の気持ち悪さみたいなものをホラー化した時の描写がすごくリアルで一番恐怖感を感じることができた。ホラー苦手だけど面白かったです!

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    2026年01月18日
  • はじめての

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    YOASOBIのセブンティーンのMVを観て、読みたくなった色違いのトランプを読み終わりました。
    これは物語の導入で、ここからストーリーが展開されていくと思ってしまう不思議な読後感。
    先に知ったのがMVだからかな?私は曲の表現のほうが世界に引き込まれました。

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    2026年01月18日
  • 青空と逃げる

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    旅番組のような設定は良かったと思う
    あと子供と大人の二人称というのか
    視点の異なる物語も
    ただ、なぜ逃げていたのかが
    とんでもなく驚くような理由なら感動したかも

    スロウハイツやメジャースプーンは大好きだった
    筆者も読者も歳をとって変わってゆくのは仕方のないことだ。

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    2026年01月16日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    学生時代のヒリヒリした感じがとてもリアル。こういう事あったな、こういう人いたなと自分の昔を振り返りながら読んだ。
    腑に落ちない所もあったけど、立場が違うと見え方も違うんだなと思えた。

    登場人物が分かりにくいなと思いながら読んでいたら、そういう事だったのかと途中で納得した。

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    2026年01月15日
  • 光待つ場所へ

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    過去作品のスピンオフ。そう明記はされてないけど、同じ人たちが出てくる。
    ロードムービーのレビューにも書いたけど、明記してファン向けにするか、読んでなくても誰でも差異なく楽しめる作品にした方がいいと思う。


    ・しあわせのこみち ◯
    「冷たい校舎の時は止まる」より。
    清水あやめがT大に進学したストーリー。鷹野も登場。
    清水と田辺の、絵と映像に関する会話はハッとさせられた。生活感。
    一見すると傲慢な田辺の発言や思考、よくわかる。でも共感されづらいんじゃないかな。攻めましたね辻村さん。
    冷たい校舎を読んでなくても特に影響ない作品でした。一点、鷹野のレコーダーを除けば。

    ・アスファルト ◼️
    「冷た

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    2026年01月13日
  • あなたの言葉を

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    辻村深月さんのエッセイ集。本作は小学生を対象に書かれたこともあり言葉がとても優しく読みやすいです。もちろん、大人になった自分にも刺さりました。辻村深月さんの言葉の数々に自分が子どものときに出逢っていれば、好きなものを好きと信じられる、そんな人間になれてたのかなと思えました。

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    2026年01月12日
  • 神様の罠

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    改めて1冊の本の中でいろんな作家さんの文章を楽しめるのは面白い。それぞれの作家さんの特徴が出ていた。辻村深月さん、芦沢央さんのが個人的には好み。

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    2026年01月11日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前作とは違うアプローチの仕方で描かれており、面白かったです。
    ただ、前作ではほのかに漂っていた「死者と会えるかは巡り合わせ」という理念が前面に出過ぎていた感じがして、個人的にはちょっと残念。

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    2026年01月10日
  • この夏の星を見る 下

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    うーん、下巻はストレートな青春ものって感じになってしまった。中高生には響くのかもしれないが、おじさんの自分はもう少し毒が欲しいと思った。
    p.171の「私は、ずっと怒っているんです」以降が自分にとってこの本のハイライト。「そんなことを、子どもに選ばせなきゃならなかったことが悔しい。コロナがあったから失われ、でも、コロナがあったから出会えたこともある。どちらかよかったのかなんて葛藤をあの子たちが持たなきゃならないことがもどかしい。」

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    2026年01月10日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    純愛ミステリーのような構成。
    キャラ付けや人の気持ちの機微の描き方が繊細。
    女性的な視点での心理描写が多く、もどかしい気持ちになる部分も多い。上下巻に別れており文章量も多いため、展開がゆっくりであるが、その分丁寧に気持ちの移ろいを表現している。
    ただ、とっとと気持ちを伝えてしまえば良いのに!!じれったい!!と思った。

    ミステリーとしては個人的にはイマイチだった。
    当初からθの正体は浅葱と分かっており、iとのゲームを進めていく中でiの正体に迫る構成となっているが、オチが二重人格とは、、、
    月子の記憶喪失についてもご都合主義すぎて残念。

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    2026年01月09日
  • V.T.R.

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    「スロウハイツの神様」からのスピンオフ。
    作家チヨダ・コーキの作中作「V.T.R」が約200ページの単独小説として文庫化。

    カバーには著者チヨダ・コーキとして書かれ、解説はスロウハイツの主人公、赤羽環が脚本家として書いている。王子千晴の名前も。

    これ、辻村さん楽しかっただろうなー。
    他人の作品として書くのって、文体も発想も別物になる。それがちゃんと成り立ってる。
    ただ、軽口のティーの脳内発言は鼻につく。ライトノベルみたい。と思ったけどチヨダコーキがラノベ作家なんだから、これでいいのだ。

    ラストはさすが。
    でもそこまでがちょい退屈ではあったかな。

    環の解説も、響く。良い。

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    2026年01月07日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    テーマとお話が刺さらなかったのですが、1度読み始めると止まらないのはさすが辻村さんだなと思いました。

    ユイちゃんから電話がかかってくるところが、リアルで嫌です。簡単に想像できてしまうし、自分もユイちゃんの立場だったらそうするような気がします。

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    2026年01月02日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    とある青年の、孤独と、罪と、愛の話。

    ものすごく正直な感想を言うと、残酷な殺人ゲームにも、よくある可哀想な多重人格設定にも、あまりときめかなかった。かなり最後の方までふわふわした気持ちで、いまいち没入感が得られないまま読んでいた。

    この物語の感想は、木村浅葱に対して抱いた感情によって大きく変わると思う。私は正直、冷めていて、病んでいて、すべてを諦めている浅葱のことはあまり好きになれなかったけれど、月子という他者を求めながらも愛に怯え、最後まで生を諦めきれない、そんな不器用で人間くさい木村浅葱を心底愛おしいと思った。愛し方も愛され方も分からなくて、大切なものまで全部その手で壊してしまう青

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    2025年12月31日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    続きが気になって気になって、読んでしまうそんな物語。辻村さんの作品。かがみの孤城から読みましたが、今も変わらず作品に対して、向き合う姿勢が読んでて感じました。向き合うって、なかなかむずしくて逃げたくもなるし、誤魔化すし、認めることも出来ない時もあって。それでも真実を通す辻村さんの作品がだいすきです。辻村さんの作品で、「向き合う」ことを学んだ。

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    2025年12月30日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ・「タイムカプセルの八年」辻村深月
    大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
    幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
    親父会メンバーで時々集まることにな

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    2025年12月28日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    二章の紗江子、三章の由希のストーリーが抜群に良い。
    ここからかぁ。辻村深月の十八番、ありふれた心の動きを言語化してドラマを成立させる技術。素晴らしすぎる。

    今回は名前の叙述トリックですね。響子と今日子。リンちゃんは倫子じゃなく、鈴原今日子。
    女優になったから「キョウコさん」と呼ぶ。めちゃくちゃうまい。
    そうは思うんだけど、でも、各主観人物の思考の中で、キョウコの話題の後で響子の回想をするシーン多かったような。別人て分かってたらそんな思い浮かべ方はしないはずだと感じ、ミスリードのために思考の流れが不自然になってる気がした。

    それに、叙述トリックは、もうお腹いっぱい。
    冷たい校舎の〜でも、子ど

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    2025年12月28日