辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大好きな作家の一人辻村深月さんの作品。
夏なので、夏っぽいのを読んでみた。
カルト的な団体の〈ミライの学校〉の跡地から白骨遺体が見つかった。
ミライ学校にいたこともある、弁護士の法子は、当時中の良かったミカではないかと頭をよぎる。
色々と調べていくに当たり、辿り着いた真相とは。
ミライの学校で行われているようなことは、ある意味ではきっと正しくて必要なこと。
でもそれがまかり間違うと宗教のようにも思えてしまう。
ミライの学校で行われていた「問答」のようなことを作品を通して行われているようにも思えた。
幼い頃の気持ちを代弁しているようで、あの頃僕はどういうことを考えていたのだろうとふと昔を思 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ友人にすすめられて手に取った辻村深月さんの『ツナグ』。最初はファンタジーのような設定に戸惑いましたが、読み進めるうちに、この作品が描く人間関係の深さに引き込まれていきました。
もし亡くなった人に一度だけ会えるとしたら、私は誰を選ぶだろう。
『ツナグ』を読み終えたあと、自然とそんなことを考えてしまいました。
この物語は、“死者に一度だけ会える”という特別な機会を仲介する「使者(ツナグ)」をめぐる連作短編集です。一つひとつのエピソードが丁寧に描かれていて、どれも心を揺さぶられました。
「会いたい」という気持ちには、いろんな形があるんだと気づかされます。感謝を伝えたい人、謝りたい人、答えを求め -
Posted by ブクログ
初めて辻村深月さんの本読んだ。
どんな本を書く人なのか何も知らない状態で読み進めていって、登場人物が中学生の男女だったから中学生特有の、思春期特有の、人間関係の面倒さやスクールカーストみたいなのがリアルに書かれていて、懐かしさを感じつつ、面倒さを思い出しにイライラしながら読んでた笑笑。自分もそうだったけど、思春期で周りのもの全てに怒りを感じてるアンの気持ちに共感しつつも、グロいものとか過激なものを好きな気持ちに気味悪さを感じて、これどういう結末なん?って常に思いながら読み進めていってた。周りに敏感で、常に自分がどう思われているのかが気になる女子・アンと、常に何を考えているのかわからない、自分の