辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる

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    辻村深月さんはやはり子供の心情を描くのが上手だ。父親の事故から一変した生活で、力の母親への思いや不安、恐怖、安堵がきれいに描かれていく。題名にある「青空」が、この逃亡の中では希望でもあり、恐怖の原因でもある。ずっと繋がった青空の下に、会いたい人、助けてくれる人がいるかもしれないという希望。逃げても逃げても、どこかで必ずつながっている存在への恐怖。その恐怖の中で、母の早苗は弱くもあり、強くもあった。力がいることで強くなるしかない早苗と、そんな母親を見て強くなりたいと思う力。ただの逃亡でなく、親子の愛情と成長も描いた作品だ。

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    2025年08月21日
  • あなたの言葉を

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    辻村深月が小学生新聞で連載していたエッセイ記事をまとめたもの。言葉がすんなり受け入れられるので、読んでいて気持ちがいい。作品だけじゃなくて、人柄も好きだなと感じた。

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    2025年08月19日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    上巻に引き続き再読です。
    自殺者が河野ではなくあすなだったこと、それを解決するためのプランが高校生らしからぬ計画だしここまで協力してくれるメンバーって集まるものなのか、、、と疑問だったけれどそれも最後まで読んで納得。
    他の作品の例に漏れず、「凍りのくじら」の理帆子や郁也、多恵さんまで出てきて嬉しいななんて思ってたら。最後に明かされた椿の名前にものすごい衝撃。秀人・椿・天木・友春の4人が「僕のメジャースプーン」のあの4人だったなんて!っていう衝撃と、色々なことに対しての納得感がハンパない。秀人と椿の熟練夫婦のような空気感、天木の秀人に対する性格診断、友春を損な役回りでも協力されられる天木と秀人と

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    2025年08月17日
  • ハケンアニメ!

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    面白くて読みやすかったー!
    派遣かと思ってたら違った。
    スロウハイツ、VTRと過去作関連も出てきてファン心もくすぐる作品でした。

    読者若め設定かな。
    テンポ良いいしここからハマる人も多そうだなと思いました。

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    2025年08月17日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    シリーズ続編です。一つ一つの話が普通に面白いんだけど、今回は使者のこと自身についても、その周りの環境のことについても書いていて引き込まれた。
    子を亡くした親の気持ち、人との出会い、つながり、考えさせられたなあ。

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    2025年08月17日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    女友達の学生時代、社会人になってからの繋がりがリアル。どこかうらやましくて、どこか優越感があって、同じような毎日を過ごしていたはずなのに人生はそれぞれ。

    結局娘と母親は切って切り離せない存在なのかな。

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    2025年08月16日
  • あなたの言葉を

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    辻村さん素敵だな。言葉が相手にどう伝わるかをよく知ってる方なんだと思う。わりと最近読んだ『この夏の星を見る』の話題も多く、より楽しめた。

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    2025年08月12日
  • ハケンアニメ!

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    ハケンアニメのハケンって、そういう意味なのね。

    辻村作品が好きで色々読んでいるけど、いつもと違った感じがしました。
    ほのぼのというか、現実味があるというか、安心しながら、読む事ができました。

    登場人物も憎めず、アニメの事も知れて良かったです。

    何も気づかない香屋子に言った王子の言葉を探しに前のページを探してしまいました。

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    2025年08月11日
  • 図書室で暮らしたい

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    エッセイに書かれている好きなものや昔の話が、やけにわかる、しっくりくると思ったら作者と自分は同世代だった。
    子育ての話は、今保育園に預けながら仕事をがんばっている同僚が読んだら勇気づけられるだろうなあと想像した。

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    2025年08月09日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    下巻は東京會舘が新館になってからの短編集。「金環のお祝い」と「あの日の一夜に寄せて」が好き。金婚式の老婦人が長く連れ添った夫を思い出しながらロッシニを食べる話と、東日本大震災の時に東京會舘に一時避難した老婦人の話。どちらも夫婦愛を感じられる話でよかった。「あの日の一夜に寄せて」では東京會舘のクッキングスクールの話もメインになっていて、その内容も面白かった。最後に夫がカレーを作っていてくれたのもとても好き。
    どの話も東京會舘のスタッフが気配りに溢れているところが好きだ。東京會舘のような高級感あふれる施設のスタッフの、ホスピタリティに溢れている描写がとても好き。

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    2025年08月08日
  • サクラ咲く

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    ネタバレ

    部活や合唱などそれぞれのイベントに本気になったりなれなかったりする中学生たちが、ふとした出会いをきっかけに日常を変えていく青春短編集。
    中学生向けの作品と言われるだけあって展開はわかりやすいが、登場人物が微妙にリンクして主人公たちを助ける正の連鎖には心動かされる。子供向けと思っていると、ものづくりとは、研究とは何か?のようなエンジニアの本質に触れる話題が出てきたりして油断ならない。研究とは、誰かに託してつないでいくもの。心に刻みたい。

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    2025年08月03日
  • 家族シアター

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    家族って色々あるけど、なんだかんだで気にしちゃうし頼れる存在だってことが分かる物語が満載でした。

    私も妹がいるから、時にはむかつくし喧嘩もするけど、何だかんだ困ってたら助けるし、ちゃんとやってるか大人になった今でも気にしてしまう不思議な存在。だからすごく共感出来ました。

    好きな話は、1992年の秋空と、孫と誕生会でした。

    結婚して妊娠してる今は、自分の家族を作る番だけど、どんな家族になるかどきどき。親とはもちろん、おじいちゃんおばあちゃんとも仲良くやってくれたら嬉しい!

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    2025年08月02日
  • 名前探しの放課後(上)

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    高校生の学園ミステリー
    3ヶ月前から過去に戻されたいつか。
    自殺をした同級生が誰かを突き止めるため、辞めさせるため仲間たちと策を練る。
    下巻へ。

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    2025年08月02日
  • 神様の罠

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    2025.08.01

    米澤穂信氏と辻村深月氏の短編目当てで買いました。やっぱりこの2人の短編が面白かった。
    「崖の下」は、あの新しい警察シリーズの新作だ!クールな葛さんをまた読めて嬉しい!と思いましたがすでに「可燃物」で読んだことのある短編でした。すっかり忘れててショック。

    「2020年のロマンス詐欺」はさすが辻村深月。ソツがなくうまくまとまっててキッチリ伏線回収もして読みやすい。上手。青春小説の類はあまり好みではありませんが、やっぱり売れっ子は違うな…と唸らされた短編でした。

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    2025年08月03日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ・"全ての娘は自分の母親に等しく傷つけられている"。仲の良い母娘、深い感傷をしない母娘、母娘としての関係性は様々だ。
    自分の母には無いものを持っている他人の母は羨ましく見えるものだ。
    しかし実際はどの娘も母に傷つけられているのではないか。
    そんなことを考えさせられる。
    ・第2章の終盤では思いもよらぬ事件の真相が明らかに。タイトル・プロローグの伏線回収もお見事。
    ・1度は希望を失ったようなチエミだが、希望さえ感じられるような結末だ。
    ・チエミの様にもの凄く頼れる人がいてもその人のみとなると受け入れられなかった時の逃げ場が無くなるので何人かいた方がいいのではないかと感じた。

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    2025年08月01日
  • 闇祓

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    人の心の闇をどうやって祓えばいいのか。
    心の闇がなくならない限りヤミハラは止まらない。善意の押し付けだったり、立場の弱いものを追い込むことだったり、それが正義に見えたとしても気をつけないといけない。

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    2025年07月28日
  • きのうの影踏み

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    今まで自分の中にあったホラーや怪異などとはまた一味違う怖さのある一冊でした。先の読めない、結末を読者に委ねるのもまた想像が膨らみじわじわと面白さと怖さを味わえました。

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    2025年07月28日
  • 家族シアター

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    家族がすれ違いや葛藤に直面しながらも前に進んでいく短編集。タイムカプセルの八年、妹という祝福の2作が印象に残った。家族関係は分かりすぎるから嫌なところが見えるように思いがちだが、実は分かっていなかったことに気付く。素直になれるかがキーになる。

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    2025年07月27日
  • 琥珀の夏

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    長い長い物語でした。

    クラスメートに馴染めないノリコ。
    ある歳の夏休み、特に仲良しではなかったクラスメートのユイちゃん親子に誘われ『ミライの学校』の夏合宿に参加することになる。
    子どもだったノリコにはそこが宗教的団体の施設であることなど知る由もなく、ただただ両親と離れ、年上のお兄さんやお姉さん、優しい大人たちと過ごすことになる刺激的な夏休みの数日。

    美しい水源を持つ団体は綺麗な水を売ることを生業として保たれていた。
    自然豊かな森、綺麗な水、穢れない大人たち、両親と離れ暮らす子どもたち。
    そこは子どもたちの自主性を尊重し〝問答〟という名の考えることを育む子育てが行われていた。

    3度の夏休み

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    2025年07月24日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    大好きな作家の一人辻村深月さんの作品。
    夏なので、夏っぽいのを読んでみた。

    カルト的な団体の〈ミライの学校〉の跡地から白骨遺体が見つかった。
    ミライ学校にいたこともある、弁護士の法子は、当時中の良かったミカではないかと頭をよぎる。
    色々と調べていくに当たり、辿り着いた真相とは。

    ミライの学校で行われているようなことは、ある意味ではきっと正しくて必要なこと。
    でもそれがまかり間違うと宗教のようにも思えてしまう。
    ミライの学校で行われていた「問答」のようなことを作品を通して行われているようにも思えた。

    幼い頃の気持ちを代弁しているようで、あの頃僕はどういうことを考えていたのだろうとふと昔を思

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    2025年07月24日