辻村深月のレビュー一覧

  • 太陽の坐る場所

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    卒業して10年、毎年恒例になった同窓会で、一見和やかな空気の中に渦巻くどろどろした思い。女優になったかつてのクラスメイトを何とか担ぎ出そうとする幹事たちや、それぞれの思惑を秘めて過ごす社会人たちの今と昔を綴った連作短編集。
    辻村先生の初期作、『冷たい校舎の時は止まる』『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』といった日常爽やかミステリ路線から趣を変えて、大人の腹黒さやしたたかさを前面に出し、決して綺麗ではない人物の内面描写を重視した、いわゆる「黒辻村」といわれる作風の一作。結末も必ずしもハッピーエンドではないが、登場人物それぞれが自分たちの過去と現実に折り合いをつけていく姿に、生々しい決意のような

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    2025年05月25日
  • 家族シアター

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    家族をモチーフとした短編集。
    母だったり父だったり祖父だったり。

    ちょっとうんざりするような人が出てきたと思っても、そこは上手く収まる。

    辻村さんの描く人間模様だなと。

    誕生日会の短編が良かったな。

    子どもって残酷だけど、あの年頃こその素直さもあっていい。
    大人が思ってる以上に色々と考えてるよなあ。
    それを汲み取ってあげられる大人でありたい。

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    2025年05月22日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    政府から公式に殺人を許可された『マーダー』の1人でありながら引きこもり同然の生活を送る青年が、元カノからの意味深な電話をきっかけに彼女を探す決意をする。殺伐とした都市に生きるアウトローたちの西部劇風恋愛ライトノベル。「今を切り取る偉大なライトノベル作家」の鮮烈なデビュー作! …という体裁で、辻村先生の『スロウハイツの神様』で準主役を務めるチヨダ先生の小説を作中作的に描いたもの。
    一つの作品として完結していて、意図的に崩された文体、突き抜けた世界観、過度に粗削りな展開でチヨダ・コーキの作家性を醸し出しつつ、終盤の展開は辻村作品の期待を裏切らない。煽られているほど「鮮烈」という印象はあまりしなかっ

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    2025年05月15日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    登場人物のキャラクターが立っていて、スラスラと読んでいける。伏線が色々と書かれていてミステリー感もあるが、犯人?の意外性は弱い。読後の爽快感は高い。

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    2025年05月14日
  • きのうの影踏み

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    日常の中に紛れ込んだ怪異や異変の断片を切り取ったホラー短編集。辻村先生のホラー前作『ふちなしのかがみ』に比べると、良くも悪くも起承転結があいまいで結末もよくわからないものが多い。結末が明示されないことで「薄気味悪い」と感じられ、不安がかき立てられる。
    個人的にはもう少し筋が通った作品の方が好きだが、本来は構成と伏線の緻密さで勝負する辻村ブランドの作品なので、本作は狙ってそういう作りになっているのだと思う。

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    2025年05月11日
  • あなたの言葉を

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    はじめに の文が印象深かった。
    いつの日からか自分を大人と認識し、そしてその枠組みに一生懸命はまろうとしていたのかも。
    子どもの時間がそのまま流れてるって素敵。

    ー実は「大人」になるのに、明確な瞬間はありません。
    ー「子どもの時間」は、(中略)子どものあなたの気持ちを載せたまま、「大人」と呼ばれる時間まで流れ続けていきます。

    全体的には答えを断定する?ものが多く、個人的には共感△なものも多かった

    -----メモ
    ★ 好きじゃない
    ★★ あまり好きじゃない
    ★★★ まあまあ
    ★★★★ 結構好き
    ★★★★★ 大好き

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    2025年05月11日
  • 家族シアター

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    タイトルの通り「家族」をテーマにして、日常に起こる困難や幸せを綴った短編集。自分ははたして作中の家族のように細やかで確かな絆を築けているだろうか、子どもたちに対して絶対に安心を与えられているのだろうか、と自問し続けることになった。

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    2025年05月10日
  • ふちなしのかがみ

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    ホラーも書くんだなーと、意外な気持ちで読み始めた。

    スタンダードなホラーと言うよりは、心の闇を具現化したようなもの。
    ホラーと判断しにくい作品もある。

    よく分からないものを、よく分からないまま終わらせている印象を受けた。
    そう言った気味の悪さ。
    そこに浸れたら、楽しいんだろうな。

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    2025年05月09日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    高校生8人が雪の降る校舎に閉じ込められてしまうストーリー。
    学生特有のいじめや人間関係、登場人物の心理が細かく描かれていたし共感できた。
    中学時代暴いじめ平気でされてたしその期間死にたいなって何度も思ってたしリスカしたことあったし深月たちの心情や行動がすごいわかる。
    ホストが誰なのか、マネキン人形がどう絡んでくるのか下巻が気になるけど長編読むの大変。
    結末がどうなるのか楽しみ

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    2025年05月08日
  • 青空と逃げる

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    新しい環境に放り出され、そこに適応しようともがいていくうちに、いつの間にか人間として大きく成長していた…というストーリーはよくあるが、母と息子の成長物語としては新鮮だった。

    小学生の息子の母親で、家庭を支えるためにパートをしていた中年女性。そしてごく一般的な核家族で父母と暮らしてきた小学生の男の子。東京という大都会で暮らしていた彼らはある出来事を境に、東京を離れなければいけなくなる。

    様々なものから逃れるように居住地を転々と移し、環境に適応しようと毎日を過ごすなかで、母と息子は大きく成長していく。だがそれぞれの成長の仕方は大きく異なる。
    母は息子を守るため、仕事や暮らす場所を探すことに精一

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    2025年05月06日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ホラー。短編集。
    SFっぽさもある、恒川光太郎「死神と旅する女」と、著者らしいグロさが窺える、小林泰三「お祖父ちゃんの絵」が好み。
    近年、角川ホラー文庫のアンソロジーが何冊も出ているようなので、異形コレクションと合わせて、こちらの読破も目指したい。

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    2025年05月03日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    昨今話題になることが増えている未成年の殺人。それを意図的にやろう、というかなり際どいテーマ。大丈夫なのかこれ?と思いながらの読書。

    さらに中学生女子のスクールカースト描写が結構えげつないのでハラハラしっぱなしでした。怖すぎ。

    ただ上記テーマや描写に比べると、オチは予定調和だったなぁという印象。まあそのまま突き抜けてしまったらそれこそアウトだし‥。寧ろあれだけ爽やかなラストに持って行ったことに驚くべきかもしれません笑

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    2025年05月03日
  • きのうの影踏み

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    怪異など不思議な話の短編集。
    エッセイかな?と思うような作品もありゾクゾクして楽しめました。
    個人的にもう少しパンチが効いててもよかった。
    でも辻村深月さんは面白いです。

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    2025年05月03日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    踊り場の花子
    The学校の階段(現代版)って感じで分かりやすかった。花子さんにしちゃいけないことを自分はしてないか!?!?って焦って冷や汗ダラダラな描写が上手すぎてこちらもヒヤヒヤした。

    ブランコをこぐ足
    何回か読んでなんとなく理解した
    小学生でもヒエラルキーとかあるんだね(遠い目)

    おとうさん、したいがあるよ
    これ何回読んでも分からない全部夢みたい

    ふちなしのかがみ
    わたし的にはまさかのオチだったから面白かった!オチ分かってからもう一回読むと主人公の友達の言葉も意味が違く聞こえる

    八月の天変地異
    少年漫画のようですごく面白かった!でまかせに自分大きく見せるために嘘つくことあるよね。友

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    2025年05月02日
  • 太陽の坐る場所

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    辻村作品をデビュー作から読んでいたけど、講談社以外から出版されたのはここからなのか。

    今までと雰囲気が変わった。
    ほのかにあったファンタジー色が無くなったし、過去作とのつながりも無い。
    無理につなげようとすれば、「売れっ子脚本家ってまさか…」とは思うけど。

    陽キャの闇が溢れ出てくる。
    自分とは関わりのない人たち。一見脳天気に見えたけど、みんなそれなりの傷はあるんだろうか。

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    2025年04月30日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    学園ものミステリィと思いきや、ボーイミーツガールな青春小説でした。主人公達の事細かな心理描写が描かれていて、スクールカーストや家庭内の問題などが色々と絡まって、面白かったです。

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    2025年04月28日
  • 神様の罠

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    ネタバレ


    ①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、
    絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。
    どっちとも読める文章書けるのさすが。
    読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった?

    ②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました!
    溶けたら証拠なくなるし
    そしたら骨てwwリアリティなさすぎて
    骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした

    ③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ
    張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ

    ④ストーカー気質がキモくて好き。

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    2025年04月28日
  • ロードムービー

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    青春時代は人それぞれなので、この本のようなことはあってもなくても、やはりそんなもの、と思わせてくれる。
    ただ、解説読んで、過去作の登場人物の過去未来、と知ってしまうと過去作を読んでからの再読しなくては、と思う。

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    2025年04月23日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    人の殺傷描写がかなりグロテスク!
    その耐性があれば、面白いと思う!
    下巻は今からだけど、iの存在が気になる!
    まだ、下巻を読んでないけど、月子のキャラに救われる感じ!

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    2025年04月19日
  • V.T.R.

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    「スローハイツの神様」のチヨダ・コーキのデビュー作という設定。さらに巻末の解説が赤羽環という手の込みよう。でも、マーダーが主役のストーリーには入り込めなかった。

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    2025年04月15日