辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレサービスアパートの図書室で借りた。
中学1年生の塚原マチが図書室で本をめくっていると、一枚の紙が滑り落ちた。そこには丁寧な文字で「サクラチル」と書かれていて…。中高生が抱える胸の痛みや素直な想いを、みずみずしく描く。表題作ほか全3編。
めちゃくちゃYA向けだな~と思ってたら、三編中二編は進研ゼミで連載されていたものでした!
「約束の場所、約束の時間」
未来からのタイムスリップ。
裏山とか、なんかドラえもんぽくて良かった。
「サクラ咲く」
貸出カードっていいよね。
いや~甘酸っぱい!
「世界で一番美しい宝石」
司書の海野先生は、「サクラ咲く」の海野奏人と結婚したマチだよね?
一平の父は「 -
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスが流行した2020年。
さまざまな活動が自粛される中、住む場所も学年も異なる亜紗、真宙、円華たちは、宇宙を通してつながる。
手作りの望遠鏡で星を捕えるコンテストに向けて、試行錯誤が始まった。
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コロナ禍の、どこにも逃げ場がない苦しさを思い出して、息苦しくなった。
だけど爽やか。
辻村深月さんの作品だったので、もう少し痛みを伴うのかなと思ったが、終始爽やかだったのは、そもそもコロナ禍が舞台だからか。
理不尽な環境の中、状況を受け入れて、その上で自分たちのできることを探していく子どもたちが愛おしい。
若いからだろうか。
コロナ禍、活動域が狭くなる中、もともと痛めていた足が一層悪 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書はミステリに分類されるだろうが、その実ミステリではない。もちろん婚活小説や恋愛小説でもない。
ストーリーの骨子だけを抜き出してみると、「恋人が失踪したので探す。失踪した恋人は都会で鬱屈を溜め込んだ果てに田舎に逃避し、その先で大いなる自然に触れて価値観を更新し、成長する・人間性を回復する」という、前半の恋人探しパートがなければ極めて純文学的な展開になっている。
作品全体としては恋人探しパートが実に上手く機能していて、このパートの存在によって地味な主題を飽きずに読めるようになっている。
特に架の視点から真実の抱える抑圧や鬱屈を描くという手法が秀逸で、地方社会の持つ一般化・固定化された価値 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に引き続き再読です。
自殺者が河野ではなくあすなだったこと、それを解決するためのプランが高校生らしからぬ計画だしここまで協力してくれるメンバーって集まるものなのか、、、と疑問だったけれどそれも最後まで読んで納得。
他の作品の例に漏れず、「凍りのくじら」の理帆子や郁也、多恵さんまで出てきて嬉しいななんて思ってたら。最後に明かされた椿の名前にものすごい衝撃。秀人・椿・天木・友春の4人が「僕のメジャースプーン」のあの4人だったなんて!っていう衝撃と、色々なことに対しての納得感がハンパない。秀人と椿の熟練夫婦のような空気感、天木の秀人に対する性格診断、友春を損な役回りでも協力されられる天木と秀人と