辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる

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    新しい環境に放り出され、そこに適応しようともがいていくうちに、いつの間にか人間として大きく成長していた…というストーリーはよくあるが、母と息子の成長物語としては新鮮だった。

    小学生の息子の母親で、家庭を支えるためにパートをしていた中年女性。そしてごく一般的な核家族で父母と暮らしてきた小学生の男の子。東京という大都会で暮らしていた彼らはある出来事を境に、東京を離れなければいけなくなる。

    様々なものから逃れるように居住地を転々と移し、環境に適応しようと毎日を過ごすなかで、母と息子は大きく成長していく。だがそれぞれの成長の仕方は大きく異なる。
    母は息子を守るため、仕事や暮らす場所を探すことに精一

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    2025年05月06日
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集

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    ホラー。短編集。
    SFっぽさもある、恒川光太郎「死神と旅する女」と、著者らしいグロさが窺える、小林泰三「お祖父ちゃんの絵」が好み。
    近年、角川ホラー文庫のアンソロジーが何冊も出ているようなので、異形コレクションと合わせて、こちらの読破も目指したい。

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    2025年05月03日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    昨今話題になることが増えている未成年の殺人。それを意図的にやろう、というかなり際どいテーマ。大丈夫なのかこれ?と思いながらの読書。

    さらに中学生女子のスクールカースト描写が結構えげつないのでハラハラしっぱなしでした。怖すぎ。

    ただ上記テーマや描写に比べると、オチは予定調和だったなぁという印象。まあそのまま突き抜けてしまったらそれこそアウトだし‥。寧ろあれだけ爽やかなラストに持って行ったことに驚くべきかもしれません笑

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    2025年05月03日
  • きのうの影踏み

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    怪異など不思議な話の短編集。
    エッセイかな?と思うような作品もありゾクゾクして楽しめました。
    個人的にもう少しパンチが効いててもよかった。
    でも辻村深月さんは面白いです。

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    2025年05月03日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    踊り場の花子
    The学校の階段(現代版)って感じで分かりやすかった。花子さんにしちゃいけないことを自分はしてないか!?!?って焦って冷や汗ダラダラな描写が上手すぎてこちらもヒヤヒヤした。

    ブランコをこぐ足
    何回か読んでなんとなく理解した
    小学生でもヒエラルキーとかあるんだね(遠い目)

    おとうさん、したいがあるよ
    これ何回読んでも分からない全部夢みたい

    ふちなしのかがみ
    わたし的にはまさかのオチだったから面白かった!オチ分かってからもう一回読むと主人公の友達の言葉も意味が違く聞こえる

    八月の天変地異
    少年漫画のようですごく面白かった!でまかせに自分大きく見せるために嘘つくことあるよね。友

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    2025年05月02日
  • 太陽の坐る場所

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    辻村作品をデビュー作から読んでいたけど、講談社以外から出版されたのはここからなのか。

    今までと雰囲気が変わった。
    ほのかにあったファンタジー色が無くなったし、過去作とのつながりも無い。
    無理につなげようとすれば、「売れっ子脚本家ってまさか…」とは思うけど。

    陽キャの闇が溢れ出てくる。
    自分とは関わりのない人たち。一見脳天気に見えたけど、みんなそれなりの傷はあるんだろうか。

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    2025年04月30日
  • あなたの言葉を

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    辻村さんからの子供に向けたメッセージ。小学生新聞への連載をまとめたもの。
    大人が読んでもそれなりに楽しめます。きっと小学生新聞だって親子で楽しむものでしょう。
    辻村さんの小説以外の文字を読むのが初めてだったので、あー優しい人なんだなぁって思ってホッコリしました。

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    2025年04月30日
  • あなたの言葉を

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    娘が小学生の頃、読売こども新聞をとっていましたが辻村さんが毎日小学生新聞で書いていると知っていたら、ありゃー毎日小学生新聞にしておけばよかったー

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    2025年04月29日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    学園ものミステリィと思いきや、ボーイミーツガールな青春小説でした。主人公達の事細かな心理描写が描かれていて、スクールカーストや家庭内の問題などが色々と絡まって、面白かったです。

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    2025年04月28日
  • 神様の罠

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    ネタバレ


    ①乾くるみはイニシエーショラブの印象が強すぎて(小説は読んでないけど映画は観た)、
    絶対なにも無いまま終わるはずない。所々セリフの違和感あるし、と思ってたら案の定。
    どっちとも読める文章書けるのさすが。
    読み返したら男がクズすぎた。元120キロというのにも笑った。痩せたらちょっとモテ出して調子乗っちゃった?

    ②崖の下、の凶器は氷柱だと思ってました!
    溶けたら証拠なくなるし
    そしたら骨てwwリアリティなさすぎて
    骨、ねえ、、(╹◡╹)くらいでした

    ③コロナ禍でのお話は割と好きだけど、全体的にぼんやり地味な感じ
    張り紙しちゃうのはちょっとお子ちゃまかなあ

    ④ストーカー気質がキモくて好き。

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    2025年04月28日
  • ロードムービー

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    青春時代は人それぞれなので、この本のようなことはあってもなくても、やはりそんなもの、と思わせてくれる。
    ただ、解説読んで、過去作の登場人物の過去未来、と知ってしまうと過去作を読んでからの再読しなくては、と思う。

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    2025年04月23日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    人の殺傷描写がかなりグロテスク!
    その耐性があれば、面白いと思う!
    下巻は今からだけど、iの存在が気になる!
    まだ、下巻を読んでないけど、月子のキャラに救われる感じ!

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    2025年04月19日
  • V.T.R.

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    「スローハイツの神様」のチヨダ・コーキのデビュー作という設定。さらに巻末の解説が赤羽環という手の込みよう。でも、マーダーが主役のストーリーには入り込めなかった。

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    2025年04月15日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘の近くに勤めており、ケーキや鉄板焼を食べた事あったけど、こういう歴史があったのかーと興味深い。
    戦時中の厳しい情勢が入ってるけど、誰も死んだりせず平和に進むから安心する。
    御伽噺のように良い人しか出てこないのには少し物足りなさを感じるけど、ハラハラせずに読めて良かった。

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    2025年04月15日
  • ロードムービー

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    ネタバレ

    冷たい校舎の〜ちゃんと読んでからでよかった。記録見てたら再読だったらしいけど全く覚えてなかった。他作品読んでないと誰のこと?てなりそうやったけど当時はどう思ってたんでしょう(笑)
    トシちゃんがあの2人のこどもって全然気づかず他の人の感想読んで気づいた。女の子ってわかると改めてイジメの陰険さが一気にリアルになる。
    みーちゃん、小学2年生でこんなに人のこと思いやれるの優しすぎる。スガ兄視点だった話がヒロ視点になって、でもやっぱ辛いなあ。

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    2025年04月13日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    生きているのが辛くて、でも自分から命を絶つのは怖くて、同級生に自分をころしてもらおうと一緒に計画を練る…イタイイタイ中二病のお話…だけど、思春期で、学校という狭い社会のなかで、自分の事しか見えてないこの年齢ならではの青春物語なのかな。
    自分も中二病は患っていたから自分を見ているようで恥ずかしくもあり痛々しさも感じていたけど、思いのほかラストは爽やかでよかった。
    ただ、猫のくだりのところはしんどかった。猫はあかん。

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    2025年04月12日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだ辻村深月、だまされたーーって感じ

    学生時代、確かにあったカースト、周りからの見え方、一軍、どうでもいいけど、本人たちにはすごく重要な問題、くだらないと一部では思いつつも、今も手放せないまま、計算ばかり

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    2025年04月10日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    これは再読必至です。
    どんなお話しなのかはなんとなくわかっていたのでだまされないぞ!と神経張り巡らせながら読んでいたつもりでしたが、まんまと辻村先生にやられました!
    思い込み、ダメ、絶対(笑)
    辻村先生は女性の狡賢いところ、感情の裏表、生々しさの表現…もう、本当にすごい。こんな言い方していいのか??ですが、読み手を嫌な気分にさせる天才?!
    そして今まで読んだ作品、共感できる女性がほぼいない。本作も然り。
    いろいろあった人間模様だったけど最後は日本神話の天照大御神が出てきたときのように太陽に照らされて暗闇に光が射し込んだ。

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    2025年04月10日
  • ロードムービー

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    「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ 、らしい。

    「冷たい校舎の時は止まる」は読んだが、特に面白かった印象もなく、当然思い入れもない。

    しかし、何の思い入れがなくとも一冊の短編集として普通に読める。

    本編が好きな人にはたまらないだろう。多分。

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    2025年04月07日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    思春期に抱える悩みがせきららに語られている。中高生の時に読みたかったなぁ。当時読んでいたから、もっと共感してると思う。読んでいて、自然と中高生だった頃の自分の記憶も蘇ってきた!

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    2025年04月06日