辻村深月のレビュー一覧
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中盤少し中弛みしたけど、終盤近づくにつれてぐいぐい引き込まれた。
別所が何者なのかには終盤気づいていたんだけど、もはやその種明かしは最重要事項じゃないかもしれない。最後のテキオー灯が出てくるくだり、映画のワンシーンのようにバチっと脳に焼きついた感じがする。
理帆子が呪いを書き換えてあげれてよかった。彼女自身の呪いも、きっとこの時とけたよね。
好きなところ、もう一つあげるとしたら誰一人として完璧じゃないことかもしれない。
若尾は言わずもがなだけど、なんでそうなるかな…という不器用ぶり。でもそれは俯瞰で見てるから思えることで、人間てのは脈絡のない、理屈で説明できない、不合理な生き物なんだろうなと思える。
子どもを置いて死ぬ母親って殊更美化されがちなんだけど、今作ではそう言うのはあまりなかった。芯が強いけど、吝嗇家だったり、理帆子とは感性があわなかったり。
こういう人間のいいとこも悪いとこも素直に表現されているとこが魅力的なのかもしれないな。
子ども時代、「ドラえもんひみつ道具全百科」的な本が大好きだったことを思い出して、改めて買い戻したくなった。ドラえもんっていくつになっても夢を見させてくれてほんと大好き。 -
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連作短編集のような長編小説。
ちょこちょこ区切って読んだせいか、あまり入り込めず、思いのほか読むのに時間がかかってしまいました。
生者と死者の間を繋ぐ使者(ツナグ)。
会いたい人を指定できるのは生者からの一方通行であり、依頼を受けた使者(ツナグ)は死者に意志を確認、合意があれば面会できる。
だが、生者も死者も会えるのは一度きり。
一度会えば、もう二度と他の誰かに会うことはできない。
もしも本当にそんなことがあるとしたら、とても慎重になるのではないでしょうか。
だって長い人生、何があるか分からない。
私だったらどうするだろう…と答えが出ないまま、
読み進めました。
癌で亡くなった母親に会いたい憎まれ口ばかり叩く息子の話、死んでしまった親友に会いたい女子高生のお話が好きでした。
前者はちょっとほっこり、後者はけっこう後味が悪かった…
会った後、光を見出すもの、後悔に苛まれるもの、それでも人生は続くし、全部背負って生きていく。
最終章はやっぱり回収してきますね。
使者(ツナグ)は人外みたいなものだと思いこんでいましたが、ふつうの高校生の男の子で、使者(ツナグ)側の視点で描かれています。
☆3なのはちょっとファンタジー色が強くて、醒めてしまったところがあったので^^; -
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わかったような分からなかったような、モヤっとした読み終わり。
主人公の女性たちや、その相手が持つ違和感が強いですが、本人たちが傷つく結末だからなのか、腹立ちはなく、淡々と読み終えました。
何にしても1人で思い詰めたり、考え込むのは良くないですね。ちゃんと相談できる人をいろんなところに求められるように関わっていくようにしなければ大変だ、と改めて感じました。
最後のお話で、子育てにあまり理解を示さない旦那さんの姿に、自分の体たらくも浮かんで、かなり後悔するに至りました。申し訳なさでいっぱいになります。
これからは、もっと前向きに家族に関わって行かなければ、と思う次第です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ辻村作品2作目。辻村さんの心理描写は本当に細かくて驚かされる。結構分厚い本だったが3日で読めた。ミライの学校は、大人の理想郷なのだと思った。賢くて空気が読める人はどんどん洗脳されていく。子どもなんてあっという間だろう。ひさのはそんな中でも、それに抗う存在なのだろう。妙に染まれないのも損だと思ったり。誰かにどう期待されているか感じとり、それを演じてしまうことはわかるなと思いつつ、なかなかショッキングな流れだった。子どもが何も言わないことをいいことに、甘えてはいけない。多感な時期で、きっと子どもにたちの「ミライ」影響するのだから。
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短編3話。物語の登場人物が繋がっていて、その仕掛けも楽しめます。中高生向けの話かなと思いますが、すっかりいい大人の自分でもそれなりに楽しめました。
1話目はタイムマシンで未来から療養に来た少年との友情物語。2話目は意見をはっきり言えなかった少女が成長していく物語。3話目は演劇を突然やめた先輩を映画に出演させたい映画同好会の3人の物語。
学生時代特有の悩みを丁寧に書いてるなと思います。ただ、こんなに上手くいくのかなと自分の遠い昔を思い出しながら読みました。もっと不安定でグラグラしてて上手くいかなかったことだらけだったような気がします。
自分に自信がなく、言いたいことが言えなかったり、傷つけるつもりはない発言が相手を傷つけていたり、得意、不得意に悩んだり、人間関係で悩むことは大人になってもあるけど、やっぱり今、中高生である子が読むとモヤモヤしたものの消化に役に立つ物語なのかなと思います。そして、自分も中高生のときに読みたかったなと思います。
サラッと読めます。読後感も心地よいです。