辻村深月のレビュー一覧

  • この夏の星を見る 下

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    上巻よりも面白かった。
    星のことだけでなく、登場人物の家庭環境や思いが少しずつ明かされていく内容。
    デクリネゾン を読んだ後だからか、すごく読みやすいシンプルな文章に感じた。辻村さんの小説はどれを読んでも、素直な文章で、心理描写も共感できる内容が多くて本当に読みやすい。

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    2026年07月12日
  • この夏の星を見る 下

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    2026.07.12〜07.15

    異常事態が「普通」を特別なものにしてくれる。
    コロナ禍から6年経った今、以前の生活昔に戻ってきたかもしれない。様々なことに耐えて、我慢して、諦めて、試行錯誤し、やっと、これまで、できていたことができるようになってきた。
    それは、子供たちだけではない。大人だって、同じ。
    「今」は、子供も大人も変わらず、「今」だ。
    子供たちだけが、我慢したのではない。悲しい思いをしたのではない。

    書評などで書かれているほど、感動もしなかったし、ちょっとモヤっとしながら、読んだ。純粋な心がなくなったのかな。

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    2026年07月15日
  • ふちなしのかがみ

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    短編集でした。
    作者ならではのホラーがかった作品である。
    とても読みやすく不思議だけど怖いなぁと実感しました。


    その向こう側は、決して覗いてはいけない――。

    冬也に一目惚れした香奈子は、恋の行方を知りたくて禁断の占いに手を出してしまう。鏡の前に蝋燭を並べ、向こうを見ると――子どもの頃、誰もが覗き込んだ異界への扉を、青春ミステリの旗手が鮮やかに描く。

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    2026年07月12日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    絶望感であったり、突き刺さるような言葉だったり、心を深くえぐられるような描写や表現が随所に見られて、「巧さ」が楽しめる本。そして、最後には「救い」や「希望」が見えるところもさすが辻村さんという内容でした。いつも感情移入してしまいます。

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    2026年07月12日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    校舎に閉じ込められた8人が文化祭の日に自殺したのは誰かについて考える
    集められた8人はクラス委員であること、ある1人の問題によって仲良くなったということぐらいまでわかった
    悩みを抱えてるのはひとりじゃなくて、程度の差はあるがそれぞれに割と重たいものを抱えていることがわかる
    自殺をというハードな問題を追い詰められた状況の中で向き合っていく
    思い出した人から消えてく?展開はちょっとホラー
    そこが現実なのか誰かの精神世界なのか微妙にはっきりしないところも気味が悪い感じ
    続きは早めに読んだ方が良さそう

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    2026年07月11日
  • ぼくのメジャースプーン

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    人の内面をみる主人公のお話
    念力とかで初めて、まあでも念力いらなかったよね、というオチなのでしょうか。
    条件などの話の下りが長くて読み飛ばしてしまった、、

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    2026年07月11日
  • 鍵のない夢を見る

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    ちょっと苦しすぎた…

    イヤミスのような気味の悪さとも違う、強い不快感。でも、ここまで不快な描写がされているという点ではスゴイ小説なのかも。
    出てくる男女が重い。描写も重い。
    リアルな心理描写を極めるのこうなるのかもしれない。
    でも、共感できるわけでもなく、小説の鋭さを差し置いて嫌悪感が先立ってしまった。

    なんか、自分は読書に何を求めてるんだろうと考えさせられた。

    田舎の閉塞性が一つの要素になっているという点においてはファイアドームの前身のような作品なのかもしれない。

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    2026年07月08日
  • この夏の星を見る 上

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    夜空に魅了される中高生の物語ではあるが、コロナを主題の一つにしている小説でもある。生活が変わると人との関わり方、向き合い方も変わって行く。どの人も関係なくはいられなくなり、コロナが取り巻く環境からは逃れられない。その中で自分たちの生活を守り抜く為に考え、あがき、行動する力が人にはあると思わせてくれる物語。下巻もゆっくり読みたい。

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    2026年07月07日
  • この夏の星を見る 上

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    コロナ禍では普通の生活の小説に違和感があったけど、いまコロナ禍の小説を読むと、殺伐としていた時期もあったな〜という感覚。
    大人になってからのコロナ禍だったから、どちらかというとテレワーク化が進んで働きやすくなった感覚だった。でも学生でコロナ禍の生活だったら、辛かっただろうなと、この小説を読んだらリアルに想像できた。

    物語自体は単調で、かがみの孤城ほど"続きが早く読みたい!"みたいな感じではないし、琥珀の夏みたいに心がザワザワする感じでもない。

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    2026年07月06日
  • 凍りのくじら

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    中盤少し中弛みしたけど、終盤近づくにつれてぐいぐい引き込まれた。

    別所が何者なのかには終盤気づいていたんだけど、もはやその種明かしは最重要事項じゃないかもしれない。最後のテキオー灯が出てくるくだり、映画のワンシーンのようにバチっと脳に焼きついた感じがする。

    理帆子が呪いを書き換えてあげれてよかった。彼女自身の呪いも、きっとこの時とけたよね。

    好きなところ、もう一つあげるとしたら誰一人として完璧じゃないことかもしれない。
    若尾は言わずもがなだけど、なんでそうなるかな…という不器用ぶり。でもそれは俯瞰で見てるから思えることで、人間てのは脈絡のない、理屈で説明できない、不合理な生き物なんだろうなと思える。
    子どもを置いて死ぬ母親って殊更美化されがちなんだけど、今作ではそう言うのはあまりなかった。芯が強いけど、吝嗇家だったり、理帆子とは感性があわなかったり。
    こういう人間のいいとこも悪いとこも素直に表現されているとこが魅力的なのかもしれないな。

    子ども時代、「ドラえもんひみつ道具全百科」的な本が大好きだったことを思い出して、改めて買い戻したくなった。ドラえもんっていくつになっても夢を見させてくれてほんと大好き。

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    2026年09月12日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    連作短編集のような長編小説。
    ちょこちょこ区切って読んだせいか、あまり入り込めず、思いのほか読むのに時間がかかってしまいました。

    生者と死者の間を繋ぐ使者(ツナグ)。
    会いたい人を指定できるのは生者からの一方通行であり、依頼を受けた使者(ツナグ)は死者に意志を確認、合意があれば面会できる。
    だが、生者も死者も会えるのは一度きり。
    一度会えば、もう二度と他の誰かに会うことはできない。

    もしも本当にそんなことがあるとしたら、とても慎重になるのではないでしょうか。
    だって長い人生、何があるか分からない。
    私だったらどうするだろう…と答えが出ないまま、
    読み進めました。

    癌で亡くなった母親に会いたい憎まれ口ばかり叩く息子の話、死んでしまった親友に会いたい女子高生のお話が好きでした。
    前者はちょっとほっこり、後者はけっこう後味が悪かった…
    会った後、光を見出すもの、後悔に苛まれるもの、それでも人生は続くし、全部背負って生きていく。

    最終章はやっぱり回収してきますね。
    使者(ツナグ)は人外みたいなものだと思いこんでいましたが、ふつうの高校生の男の子で、使者(ツナグ)側の視点で描かれています。

    ☆3なのはちょっとファンタジー色が強くて、醒めてしまったところがあったので^^;

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    2026年07月04日
  • 時の罠

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    ネタバレ

    タイムカプセルに少し憧れる思いもあったが、いざ開けてみると、自分の稚拙さに唖然としそう。それをきっかけとした再開に、醍醐味があるのだろうと思う。
    最後の話が、1番楽しめた。家庭教師の先生ナイス!
    途中まで、湊ワールドに入ると想像したので、少しの意外性も含め楽しめた。

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    2026年07月04日
  • 青空と逃げる

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    母子2人だけの生活の中で、2人が強くなり、自分の力を見つけていく姿が良かった。
    ただ、力に逃亡(?)生活中にも学校だけは行かせてあげたかったな~。
    謎も解け、お父さんと再び合流できた3人の明るい未来が待っていますように。

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    2026年07月04日
  • 鍵のない夢を見る

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    わかったような分からなかったような、モヤっとした読み終わり。

    主人公の女性たちや、その相手が持つ違和感が強いですが、本人たちが傷つく結末だからなのか、腹立ちはなく、淡々と読み終えました。

    何にしても1人で思い詰めたり、考え込むのは良くないですね。ちゃんと相談できる人をいろんなところに求められるように関わっていくようにしなければ大変だ、と改めて感じました。

    最後のお話で、子育てにあまり理解を示さない旦那さんの姿に、自分の体たらくも浮かんで、かなり後悔するに至りました。申し訳なさでいっぱいになります。
    これからは、もっと前向きに家族に関わって行かなければ、と思う次第です。

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    2026年07月03日
  • スロウハイツの神様(下)

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    平成のトキワ荘的なスロウハイツに住んでいる、個性豊かな一流のめんどくさい、いやいや頑張っている人々の話。
    下巻最後のあと4分の1あたりの伏線回収劇が面白かった。あ、あ、と以前読んだところが、プチプチはじけて行く感じ。
    確かに、人の「行動の真意なんて、所詮受け取る側の気持ち一つ」なんだろうけど、登場人物達が自分が果たせる?果たしたい道を進めているのがいいな。私も自分を信じて頑張ろうかな。

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    2026年07月02日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    辻村作品2作目。辻村さんの心理描写は本当に細かくて驚かされる。結構分厚い本だったが3日で読めた。ミライの学校は、大人の理想郷なのだと思った。賢くて空気が読める人はどんどん洗脳されていく。子どもなんてあっという間だろう。ひさのはそんな中でも、それに抗う存在なのだろう。妙に染まれないのも損だと思ったり。誰かにどう期待されているか感じとり、それを演じてしまうことはわかるなと思いつつ、なかなかショッキングな流れだった。子どもが何も言わないことをいいことに、甘えてはいけない。多感な時期で、きっと子どもにたちの「ミライ」影響するのだから。

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    2026年06月30日
  • 闇祓

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    人の感情の描写が天才な辻村さん今作も居ました

    第一章の終わりからどんどん面白くなってくる
    闇ハラってそういうことね...!って納得できた

    多分身近にもあるし、体験したことある人だって
    きっと多いはず...怖いし自分も気をつけよ...

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    2026年06月28日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    人の死で別れが来るのは、それがいつなのか分からない。
    そんな相手に一度だけ会えて(諸条件はありますが)、聞きたかったこと、話したかったことが叶う。
    もう、これだけで面白いストーリーが書ける。
    さすが辻村さんといったストーリー展開でした。
    この展開なら、また別の話が書けるのでは?と思ったら、続編があるんですね。
    またしばらく経ったら読んでみたいと思います。

    辻村さんの本を読んでいると、何かフワッと包み込まれるような、そんなイメージです。
    なかなか他の作家さんにはない、後味の悪くない雰囲気の作品が多いなと思ってます。

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    2026年06月28日
  • サクラ咲く

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    短編3話。物語の登場人物が繋がっていて、その仕掛けも楽しめます。中高生向けの話かなと思いますが、すっかりいい大人の自分でもそれなりに楽しめました。

    1話目はタイムマシンで未来から療養に来た少年との友情物語。2話目は意見をはっきり言えなかった少女が成長していく物語。3話目は演劇を突然やめた先輩を映画に出演させたい映画同好会の3人の物語。

    学生時代特有の悩みを丁寧に書いてるなと思います。ただ、こんなに上手くいくのかなと自分の遠い昔を思い出しながら読みました。もっと不安定でグラグラしてて上手くいかなかったことだらけだったような気がします。

    自分に自信がなく、言いたいことが言えなかったり、傷つけるつもりはない発言が相手を傷つけていたり、得意、不得意に悩んだり、人間関係で悩むことは大人になってもあるけど、やっぱり今、中高生である子が読むとモヤモヤしたものの消化に役に立つ物語なのかなと思います。そして、自分も中高生のときに読みたかったなと思います。
    サラッと読めます。読後感も心地よいです。

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    2026年06月28日
  • きのうの影踏み

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    世にも奇妙な物語的な短編集
    ぞっとしたり、?で終わったり、涙腺にきたり

    物語に引き込まれて一気読みした

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    2026年06月28日