辻村深月のレビュー一覧

  • 時の罠

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ・「タイムカプセルの八年」辻村深月
    大学講師の孝臣には妻の温子と小学校の教諭になった幸臣という息子がいる。
    幸臣が小学6年の時に親父会に参加することになった孝臣は、小松ユカリの父親や洋菓子屋の主人、沢渡などと交流をもつようになる。その時の担任が比留間先生で、彼に憧れて幸臣は小学校の先生になりたいと話すようになる。タイムカプセルを埋めるといっていた比留間は土に埋めずに学校を移ったと知った孝臣は(幸臣は後輩に知らされる)、息子達に黙ってに親父会のメンバーでタイムカプセルを探しにいき土の中に埋めた。息子が憧れていた比留間先生が埋めてくれたことにして。
    親父会メンバーで時々集まることにな

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    2025年12月28日
  • 鍵のない夢を見る

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    「あー分かる」という苦い共感と「いやいやアカンやろ」という登場人物への抵抗感が交互にくる、なんとも言えない読後感の一冊だった。
    どの主人公も自らを傲慢だなんて思ってなくて、だからこそその歪さと痛さが際立つんだけど、それは読者である私の中にもあるイタさで、効くなぁ。

    読んだ先に救いが無いように感じられて、個人的な好みで言えばメジャースプーンやクジラなど初期作の方が好きな作家さん。
    しかし文学の目線だとこういう作品の方が評価されるのかぁ……。

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    2025年12月28日
  • 太陽の坐る場所

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    ネタバレ

    二章の紗江子、三章の由希のストーリーが抜群に良い。
    ここからかぁ。辻村深月の十八番、ありふれた心の動きを言語化してドラマを成立させる技術。素晴らしすぎる。

    今回は名前の叙述トリックですね。響子と今日子。リンちゃんは倫子じゃなく、鈴原今日子。
    女優になったから「キョウコさん」と呼ぶ。めちゃくちゃうまい。
    そうは思うんだけど、でも、各主観人物の思考の中で、キョウコの話題の後で響子の回想をするシーン多かったような。別人て分かってたらそんな思い浮かべ方はしないはずだと感じ、ミスリードのために思考の流れが不自然になってる気がした。

    それに、叙述トリックは、もうお腹いっぱい。
    冷たい校舎の〜でも、子ど

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    2025年12月28日
  • スロウハイツの神様(上)

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    上巻は特段変わった大きな出来事はないようですが、終盤で、早く続きが読みたくなりました!!!!!!早く下巻も読まねば!!!

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    2025年12月27日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    短編集に近かったのが残念。
    それぞれの登場人物のことをもっと知りたいと思いました。

    私が使者に会うとしたら、もっとおばあちゃんになった時だろうなと思います。

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    2025年12月26日
  • 鍵のない夢を見る

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    最近、小説を読む事が趣味になって、直木賞や本屋大賞を受賞したものを読んでいますが、これを読んだ印象としてはあまり心に残ることは無かったかなぁって感じです。
    この作家の本は良く読んでますが、この作品以降から段々と読み応えのあるものが増えたんだなぁと思いました。

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    2025年12月26日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    初詣くらいまではすごく良かった。
    水泳も、河野も、クリパも、ピアノも。
    でも、終盤のネタバレが好きになれなかった。

    あすなが自殺者だっていうのは、無理があるように思えた。もしそうならいつか主観のパートでの思考の描写は、あのようにはならないんじゃなかろうか。

    友春と河野が協力者だったってのも、無理がある。絶対に、二組の生徒から話が漏れるはず。
    友春がカースト上位の天木やいつかに粛清されなかった理由は納得できたけど。

    「凍りのくじら」の郁也と理帆子が出てきたのはファンサービスですね。無理なくストーリーに馴染んでて良かったです。
    一方で長尾秀人と椿が、「ぼくのメジャースプーン」の「ぼく」とふみ

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    2025年12月22日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    ドラえもんの物語を見返したくなります。最初は凍り漬けにされた海に閉じ込められたくじらの様な、息苦しさを感じる「少し・不穏」な物語だと思っていました。理帆子の表面上は上手く接していても心の中でどこか他者を見下す態度や、元彼若尾のプライドだけが高くて中身が全く伴っていない行動に、作者の人間のドロっとした部分を描き出す上手さを感じます。でも最後まで読むと、父の幻影が息苦しさを感じていた理帆子を救ってくれる奇跡に、やっぱりこの物語は「少し・不思議」な物語と表現するのが一番しっくりくるなと思い直しました。

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    2025年12月22日
  • スロウハイツの神様(下)

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    スロウハイツに住むクリエイター達のお話。その作品に救われた人、ファンに救われた人。環と公輝、最後にああいう形でまた交われたのよかった。

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    2025年12月22日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    簡単に言うならば「厨二病」を患っているカースト違いの男女の秘密の関係って感じの物語ですが、アンと徳川の関係性は共犯者という言葉がしっくりくるのかな?と思います。普通だったら交わらなかったであろうカーストの違う2人ですが、思春期という同じ時期を生きている子供なんだなと実感しました。やっぱり辻村さんは思春期の子達のドロっとした人間関係を描くのが上手だな…と思います。中学2年生位の時期の、不安定で周りに振り回されるリアルな心情がひしひしと伝わって来ました。

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    2025年12月21日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    カルト宗教の話ということで想像していた話とは全く異なっていて、自分の思い込みで決めつけてはいけないなと思いました。世間的には良くないイメージを持たれていたとしても、そこで暮らす子供達にとってはその世界が全てになってしまうのは危うさを含んでいると思います。幼い子供時代に親と離れて暮らさざるを得なかった子供達のやるせない寂しさがひしひしと伝わって来る様でした。

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    2025年12月21日
  • V.T.R.

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    ネタバレ

    「スロウハイツの神様」の登場人物であるチヨダ・コーキ著の小説。
    あまり身構えず軽い気持ちで読み進め、わりと淡々とお話が進むかと思いきや、後半の章でやられた⋯と思いました。
    最後の解説が赤羽環なのは胸熱ですが、子供の感性に大人は劣る、大人は愚鈍だと書かれていてちょっと極端だなと⋯少しモヤっとしました。
    あと解説なので、本の内容についてもう少し触れてほしかったなと思いました。

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    2025年12月21日
  • かがみの孤城 下

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    本屋大賞受賞作ということで期待して読んだのですが、個人的にはイマイチでした。
    話しが飛んでしまうピッチが早く、頭に残りにくいと感じた。
    そもそもファンタジーな内容が好きではないので、好みの問題です。

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    2025年12月21日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    中学生のリアル
    自分も世界も
    気持ちの上では何度でも死んでるのに
    外から見れば全く普通の中学生で
    何事もなく可もなく不可もなく
    ただ普通に生活していて
    ただ普通に卒業していくだけ
    それが異常にリアル

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    2025年12月21日
  • 琥珀の夏

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    辻村深月さんの作品は本当に、子供の頃を描くのが上手い。自分の見えるものだけがすべてだったあの頃に戻ったかのような気持ちになる。
    学校以外の居場所を見つけて嬉しいノリコ、小さい頃から寂しい思いを抱えながらも優しいミカ。チトセちゃんの存在が好きだった。
    心がじんわりとあたたまる終わり方。

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    2025年12月20日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    ネタバレ

    重くて、でもあるあるな関係性があちこちに描かれて。女友達の関係、親子(それも特に母娘関係)、怖いくらいに精緻に浮かび上がる感情、リアルな実態が重かった。
    タイトルの真意に気付いた時の鳥肌。
    みんな誰かの娘だ、という言葉も重いなと感じる。
    追伸:翠ちゃんの口調が好きナリよ。

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    2025年12月20日
  • かがみの孤城 上

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    リアルヒューマンドラマ系が好きな自分には
    ちょっとしたファンタジー要素が少し残念に思った。
    下巻に向けて、子供達の闘いがどうなっていくのか、どう成長していくのか期待したい。

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    2025年12月20日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    菅原が榊だったことに驚いたり。。自殺した人に驚いたり。。後半読み応えありでした。最後に角田春子が出てきたのは深月が許したってことなのは分かるんだけど。。びっくりでした。

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    2025年12月20日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    祖母が代々やってきた、満月の夜に死者と一晩だけ再会できるボランティア活動「ツナグ」の手伝いをする少年の話。
    一度会ったら、会った死者も、会った生者も二度とツナグのサービスを利用できなくなる制限がある。

    それでも会いたい理由がある、4人の搭乗人物
    みんなから愛されるギャルタレントに会う、死のうと思ったOL
    弟家族に劣等感を感じている男と母
    親友と嫌な別れ方をした高校生
    フィアンセが行方不明になった男性
    そして主人公自信

    死者と会いたい、というのは生きるもののエゴであり、自己満足かもしれない。
    後悔から解放されたい、と思う願いからかも。

    自分がこれから一度しか会えないとしたら、誰と会うのか?

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    2025年12月19日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死者と生きた人を繋ぐ「使者(ツナグ)」という役目についてのお話。
    短めのエピソードが何編かの構成なので、長編と比べるとエピソードの浅さが気になりました。
    そのため、個人的にはいまひとつでした。が、どんでん返し的なものがいくつかあり、面白さを感じたポイントもあったので、★3としました。
    人間関係モノが好きな人には刺さると思います。

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    2025年12月18日