辻村深月のレビュー一覧

  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    西澤架39歳東京育ち。大学卒業後は銀座にある中堅の広告代理店に就職が決まりキャリアを積んでいたが、父がくも膜下出血で亡くなった後、父親の後を継いでイギリスの地ビールを専門に取り扱う代理店『ブリューイング・カンパニー』で働いている。恋愛経験が豊富で女友達(美奈子や梓など)も多い。結婚願望もなく選ぶ側という傲慢さがあった架は元カノ(飲み会で知り合った外資系のファッションブランド勤務の三井亜優子とは結婚に踏み切れずフラれる)の結婚や出産を目の当たりにするうちに、未婚で生きていくことに不安を抱く。そんな中婚活アプリで、善良な雰囲気を醸し出す年下の坂庭真実という女性に出会う。交際が始まり二

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    2026年06月14日
  • 鍵のない夢を見る

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    ニュースで毎日流れてくる事件。自分とはかけ離れた場所で起きていると信じ切っている日々。
    犯罪を耳にするたびに、何で別れられないの?何故、会ってしまうの?そう思っていた。この本を読んで、何気ない日常が犯罪や事件と隣り合わせである実感が持てた。
    誰の心にもある、承認欲求。
    必要とされたい。必要とされる快感。
    犯罪と日常と愛情は、とても近くにいる。

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    2026年06月14日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    辻村深月には絶大な信頼をおいている。

    上巻はどうしても物語の進みが遅くなるな。
    世界設定と人物の説明巻になってしまうのは仕方ないのか。
    あと、菅原は僕には合わない。よく周囲は菅原の言動を許容してるなぁっと思ってしまう。まあそんな一筋縄ではいかないだろうとは思う。

    下巻が楽しみ。どんな回収をしてくれるんだろう。

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    2026年06月14日
  • 家族シアター

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    家族のささやかな出来事だけど、子供時代の微妙な時期、大人とは大切にしてる価値観が違う時代の家族との触れ合い方など繊細な時期がリアルに描かれたお話がたくさんあった。改めて子供ができた時には読み直してみたい作品でした。

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    2026年06月14日
  • 本日は大安なり

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    結婚式という一大イベント。
    同じ日に行われる式でもそれぞれの夫婦によって式の進行が違うことがよくわかる。
    私的にプランナーの話が自分の仕事への向き合い方と違って興味がそそられた。

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    2026年06月14日
  • 噓つきジェンガ

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    嘘がテーマの短編集。3つとも状況が限定的だから、騙す方も騙される方も似たような経験なんてなかったけれど、それでも書かれている感情はとてもリアルでした。リアルで、共感できるところもあって、そして痛い。さすが辻村さんの作品って感じ。

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    2026年06月13日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    子供がいる身からすると前半パートは泣きそうになる。うちの場合は幸い不妊治療はしなかったけど一歩違っていればそっちの道を選んでいたかもしれない。もしそうなっていたらと思うと本当に闇だったと思う。子育ては大変な部分がフューチャーされがちだけど本当に子供は太陽だと思う。
    逆に後半パートは別物語、どこかに光があってほしいと思いながらどんどん闇にはまっていってしまう。辻村深月だなあと思うのが、ひかりが完全な被害者ではないところ。ある種の傲慢さや不器用さがあるから共感もしきれない(褒め言葉です)
    最後は救いのような形で終わってるけど救いなのかなと思って少しモヤモヤはしている。

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    2026年06月13日
  • 傲慢と善良

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    ネタバレ

    アガサクリスティーの春にして君を離れ、を思い出す。
    381ページ以降から「ーという夢を仙台駅で見た」とオチがあるのかとおもうぐらい現実ファンタジーな展開になってしまった。

    本人不在のままマミを型作る第一部はおもしろかったし、こういう女嫌いだな、あっ今のはちょっと自分にもある部分だ、と度々ゆすられておもしろかった。

    第二部でどんどんマミにとって都合が良くて優しい環境になるのがむず痒くなった。この子は被害者でもあるから、最後は良い終わり方にしよう、ってことなのか。

    わかってるんです、気づいてるんです、って言い訳、言い直しみたいな描写めちゃくちゃあるのに「私も次の場所があるといいな」とか「モテ

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    2026年06月13日
  • 島はぼくらと

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    自分にとっての故郷ってどこなんだろう

    島だからこそ
    ここまで故郷に思い入れがあり
    永遠ではない未来のことを考えられているのかな

    いってらっしゃい、いってきます
    その言葉にどれだけの想いが込められているのか

    島の暮らしもとっても素敵だなって思った

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    2026年06月13日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    死は生きてる人にどんな影響を残すのか。死者と会うという機会は生きるものに利用されているだけなのではないか。
    死者と会って感じた想いは、依頼者ごとに寄って全然違う。
    使者となったばかりの少年も、はじめは死に対する向き合い方に戸惑うが、自分なりの結論を出して使者としての覚悟を決めようとする流れが良かった。

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    2026年06月12日
  • きのうの影踏み

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    著者が母になった後に書かれたこともあり、子どもや家族、大人になってから振り返る記憶などが怪異と結び付いた短編集という印象だった。

    ホラー短編らしく、明確な答えを示さず読者の想像に委ねる終わり方が多い。
    正直、不完全燃焼に感じる話もあったが、それも含めて怪談らしさなのかもしれない。

    特に『ナマハゲと私』や『噂地図』は分かりやすい怖さがあり好みだった。昔からの風習や身近な噂話といった、現実の延長線上にある怪異がよく効いている。

    一方でショートショートのように短い作品もあり、物足りなさを感じることもあったが、その短さゆえに怪異だけが印象として残る話もあった。

    全体としては星3。ただし3と4で

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    2026年06月10日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    最終的に理帆子は別所と結ばれるのかな〜なんて全く見当違いなことを考えていたくらい、予想外の展開
    読み終えて「じゃああれはどう言う事やったんや…??」と疑問が残り只今、2周目
    たまたま『神さまのビオトープ』を読んだばかりだけど、小説だと割とあるあるなのかな…

    大好きな父親が失踪、母親も余命宣告を受け、家族の思い出が詰まった家に高2でひとりで暮らすなんて耐えれない
    そりゃやさぐれもするよね

    次から辻村ワールドすごろくに沿って読んでみようかな

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    2026年06月10日
  • 凍りのくじら

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    一冊を通じて、ずっと曇り空が続いている。
    ラストだけ少し晴れるが、快晴では無い。
    ちょっとゾッとするシーンもある。
    憂鬱と救いが混ざり、複雑な味の読後感。

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    2026年06月09日
  • サクラ咲く

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    中学校、高校ってこんなこと考えてたのかなあと思わされました。もう戻ることはないけど、懐かしさを感じました。短編ごとの繋がりが文庫化したことでもう少しあると良かったなと思いました。

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    2026年06月09日
  • 鍵のない夢を見る

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    5人の女性が主人公の短編集。
    友達の母が泥棒の話、合コンで会った男が放火犯だった話、DV彼氏から逃れる話、夢を見続けた男と諦めた女の話、育児に疲れた女の話。
    どれも妙にリアルで嫌な気持ちになる世界観だった。作り物だとわかっていても想像できてもやもやする、という感じ。最後の2つは特に面白かった。育児は本当に大変だろうなとも思った。

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    2026年06月08日
  • はじめての

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    著者のラインナップに惹かれて手に取った。本作は「はじめて」小説に触れる人を想定したアンソロジーのようだ。各編読みやすいながらも、それぞれの作家さんのカラーがしっかり出ていて、元々抱いていたイメージとすんなり繋がる。あまり小説を読んでいない人が、このうちのどれか一編が気に入って、同じ作家さんの本を読んだら、きっとその本にも満足できるはず。それぞれの作家さんの入り口になれる本だ。
    森絵都さんの描く中学生はやはり生き生きとしていて良いなと思った。私はこの話が好きかな。島本理生さんの作品は儚くて切ない。はじめて人を好きになったときか‥

    YOASOBIとのコラボとのことで、読後にYouTubeで全曲を

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    2026年06月08日
  • 名前探しの放課後(上)

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    ネタバレ

    メジャースプーンでのキャラ達がいくつか出てきて良かった。また出会えたっていうのが嬉しい。

    自殺者を探しながら、いつかとあすなが少しずつ成長していく。
    水泳で事故があり、夢を諦めることになったけど改めてコーチとして関わっていっている。あすなも、水泳に苦手意識があるようだけど取り組もうってところで終わり。希望を感じた最後だった。
    続きが早く読みたい。

    自殺の代償行為が遺書を書く。死にたい、自分を傷つけたい、自殺したい、、、そういう思いがあっても死なないために代償行為を行う。それを頼りに死なずにすんでいる人間のことを馬鹿にせず、理解する雰囲気が良かった。代わりに友達を作る、軽いことをやって積み重

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    2026年06月07日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    外観至上主義というか、ルッキズム思想が強くて、その辺りが読んでいて疲れる。読者たる自分の性格(性癖ではなく)がルリエちゃん寄りなので、割と感情移入して読めたのだが、基本的に自己中なぶっ飛びキャラクターが多い。

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    2026年06月07日
  • この夏の星を見る 下

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    時はコロナ禍、東京、茨城、五島と離れた場所に住む中高生が天体観測を通じてオンラインで繋がり心を通わせて行く、青春小説。 登場人物は多めなのだけれど、さすが辻村深月さん、それぞれの生徒が持つ悩みや事情もしっかりと描いているので、これ誰だっけ?と混乱することもなく、楽しく読めました。コロナ禍の学生の戸惑いも、高校生の甘酸っぱい恋愛も、教育者としての先生方の姿もとても素敵に描かれていました。 小学校高学年から読めそうなので、ぜひ若い子たちにも読んで欲しい。

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    2026年06月05日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    ネタバレ

    〜1周目〜
    2022.01.24
    人の心の底にある感情が出ているようなお話だった。
    人の感じ方次第で過去が変わる。
    齟齬が生まれてしまうということが書かれていた。
    怖かった。

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    2026年06月04日