辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレドラえもんの道具が根底にあるが、正直ストーリーとのリンクはわからなかった(伏線がつながった!的なカタルシスはなかった)
主人公にずっと共感できない状態が続いて、そこが少しマイナスな部分だったんだけど、とはいえ展開が読めず、厳密にはその爆弾がいつどう爆発するのか分からないという感じで一気に読めた。
とはいえ、ジャンルとしてはミステリになるのだろうか、確かにところどころあれ?っていう違和感、読み返す違和感はあったのだけれど、まぁいいかというところが結果的に伏線だったわけで、その小さな違和感を放置したという点ではりほこの体験を追体験してるようでそこは読後おもしろかった感はある。、 -
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文体が読みやすく1日足らずで読み終わってしまった。さすが辻村作品。
3つの話はどれも思春期の学生を描いた物語だ。
思春期特有のわだかまりや葛藤を描きつつもどの話もサクラが咲くようにパッと笑顔になるようなラストでほっこりとした。
話中での伏線回収は少ないが流石は辻村深月。
話を超えて「あれこの人ってもしかして?」と思えるような伏線回収が気持ちよかった。
特に「世界で一番美しい宝石」の海野先生や一平の父としてマチや朋彦が登場したときは嬉しかった。
数いる登場人物の中でも自分は「サクラ咲く」のみなみが好きだった。リーダーシップがあり何でもそつなくこなすがどこか無理してしまっているようなところも -
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嘘つき(詐欺)に関する3編の短編集。
一旦ジェンガを始めてしまうと、危ないことがわかっていても、さらにジェンガを抜いて上に積み重ねなければならない。嘘つきジェンガも同じ。崩れるまで積み重ねるしかない。
実際にありそうなのは2話>1話>3話だと思うのだが、僕が引き込まれたのは3話>2話>1話の順。
ジェンガが崩れたあとの話が、3話は圧倒的に面白かった。
「2020年のロマンス詐欺」
コロナ禍に大学進学で上京した若者が、詐欺の片棒を担ぐ話。
現金なもので、僕はもうあのコロナ禍の閉塞感を忘れつつあるけど、確かに、犯罪に取り込まれるくらいの孤独感や不安を感じた人もいただろう。上京した途端に梯子を -
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ネタバレ氷の海に閉じ込められたくじらの話に涙した。閉塞感の中で息苦しかったのは理帆子も同じだよね。誰か寄り添ってあげて欲しい、と思いながら読んでいた。
大人びた理帆子が別所にドラえもんの道具について語る時は素直で饒舌。次第に心を開き、血の通った人らしく変わっていく。確かに違和感はあった。恋に発展するのかと思いきや、まさかの…
若尾の壊れっぷりが怖い。人ってこんな風に狂っていくのね。それから、「沈める寺」をYouTubeで検索して聴いてみたら、コメントに〈郁也はこれを弾いていたのか〉とあり、同じ人が居て笑ってしまった。
理帆子に光が届いて良かった。守られているんだよね。
不思議な辻村ワールド。ドラえもん -
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ネタバレコロナ禍を経験した世代の思いや感情が描かれていて、共感できる部分も多かった。
辻村深月さんは登場人物が多いにもかかわらず、それぞれの人物やそれぞれの高校での出来事ををしっかり平等に描き分けていて、改めて構成の上手さを感じた。
自分自身はもともと天文にあまり興味がなかったけど、作品を通して少しずつ関心を持ちながら読んでいる。
作中では天文に夢中になり、自分の考えをしっかり持っている登場人物が多く、その点も魅力的だった。
面白かったが、他に読んだ星4評価の作品と比べると、現時点では評価は星3くらいだと感じている。まだ上巻しか読んでいないため、下巻も読み進めていきたい。